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あらすじ⑥:高山佳子のストーカー
ホテルに戻った新田は、翌日に結婚式を行う予定の宿泊客・高山佳子(前田敦子)宛てに送られてきた贈答用ワインに違和感を覚えて鑑識に回すと、ワインコルクに注射針を貫通させた跡があることが判明しました。
ワインに毒が盛られている可能性があるのです。
新田と山岸が話を聞くと、高山は数週間前から郵送物を盗まれるなどの被害にあっているが、彼女自身は犯人に心当たりが無いと言います。
警察は高山のストーカーが真犯人の可能性が高いと見て、明日の挙式は警察の警備が付くことになります。
新田も式の警備につきたがりますが、フロントにいろと命じられました。
その後、山岸との会話から犯人の目的がわかった新田は、能勢を呼び出して推理を打ち明けました。
それは、主犯格が他の犯人達に殺し方を統一させなかったのは『主犯格には殺したい人が2人いたからではないか』と推測しました。
警察の目をごまかすため、これから行う殺人を連続殺人に紛れ込ませ、もうひとつは全く別の事件に見せかけて、2つの殺人が関連付けられないようにしたいのではないか、というものです。
そうだとすると主犯格は既に1人目を殺していることになるので、もう1人の被害者の特定は能勢刑事が調べてくれることになりました。
新田と能勢の会話を盗み聞きしていた山岸はすぐ支配人に報告しようとします。
新田が「犯行そのものを断念させては逮捕が遅れる。絶対に捕まえるから黙っていてほしい」と頼むと、山岸は「言う通りにするが、もしお客様が被害にあったら私はホテルマンを辞める」と答えました。
新田も、もし被害者が出たら刑事を辞めると約束しました。
翌日。高山夫妻の挙式の後、能勢から連絡が入りました。
今から約一か月前、松岡高志という俳優志望の24歳男性が都内の自宅で遺体で発見されました。
被害者の足には注射の跡があり毒殺の可能性があるものの薬品が特定できず、事故死の可能性も捨てきれずで迷宮入りしかかっている一件です。
松岡は昨年11月にオーディションを受けるために名古屋から上京していて、その際ホテルコルテシア東京に一泊していました。
遺体発見当時の松岡は上京したてで東京に知り合いもいなかったため、もし他殺なら犯人は地元名古屋の人間の可能性が高いです。
能勢はもう名古屋にいるというので、新田は引き続き調査を頼みました。
同じ頃、山岸はエントランスで不審な男(勝地涼)を見つけていました。
男はトイレで女装して出てきた後、高山夫妻に近づいたためとり抑えられ、持っていた荷物に数字の暗号の紙が入っていたので即逮捕されましたが、男はたまたま知り合った人物に「この日にホテルコルテシア東京で挙式を挙げる夫婦にこれを渡してほしい」と頼まれただけの無関係な男で、真犯人が用意したカモフラージュでした。
あらすじ⑧:結末
女装男が逮捕された直後。山岸は、再びホテルを訪れた片桐瑶子を笑顔で迎え、部屋に案内しに行きました。
同じ頃、新田は能勢に送信してもらった『松岡が所属していた劇団のポスター』を見て、劇団員に片桐瑶子が写っているのを発見します。
彼女が主犯格だと確信した新田は、急いで山岸を助けに走りました。
片桐遥子の本名は長倉麻貴といいます。
殺された松岡と同じ劇団に所属していた女性で、1年前に山岸がストーカーと判断してホテルから追い返していた女性でもありました。
長倉は部屋に入ると、山岸の手足を結束バンドで拘束し、カツラとサングラスを脱ぎ捨てて犯行動機を語り始めました。
当時、長倉と松岡は恋愛関係にありましたが、長倉の妊娠が発覚すると、松岡は逃げるように上京を決めて連絡を絶ちしました。
長倉はせめて子どもの事だけでも話し合おうと、松岡が宿泊していたホテルコルテシア東京に行きますが、山岸に追い返されてしまいます。
長倉はホテルから追い出された後も近くのベンチに座って松岡が出てくるのを待ち続け、翌朝、長倉はホテルから出てきた松岡に声をかけようとしましたが、お腹に激痛が走って倒れてしまい、子どもは流産してしまいました。
松岡は長倉が倒れていることにも気付かず街に消えていったそうです。
それからの1年、長倉は松岡と山岸に復讐するためだけに生きてきたこと、高山佳子のストーカーをでっち上げて捜査を混乱させようとしたことなどを語りながら、謎の薬品を入れた注射器を山岸に刺そうとします。
その時、長倉は新田に取り押さえられて現行犯逮捕されました。
その後の捜査で、他の殺人事件の犯人達も芋づる式に全員逮捕されました。
女装の男が持っていた暗号は1件目の品川の犯行現場を示していて、それは事件が終わったことを意味していました。
長倉が持っていた薬は、以前彼女が務めていた動物病院から盗んだ『筋弛緩薬』だったこともわかりました。
筋弛緩薬は過剰投与すると死にますが、遺体の体内には薬物が残らない特殊な薬でした。
これで潜入捜査は終了です。
新田は山岸と総支配人の藤木(石橋凌)にお礼を言うと、ホテルの前で一礼して警察署に戻りました。
後日。犯人逮捕のお祝いをかねて新田、山岸、能勢、藤木でランチすることになりますが、藤木はドタキャンし、空気を読んだ能勢は「娘が彼氏を家に連れてくる」と嘘をついて帰りました。
新田と山岸は、少し照れながら2人きりで食事を始めました。
感想!
原作未読です。ホテルマンの長澤まさみと宿泊客との体験から、刑事の木村拓哉がヒントを得て事件を解決していく、ザ・ミステリーなお話でした。
ちなみにマスカレードは仮面舞踏会という意味です。
それなりに楽しく見れましたが、犯人は割とすぐにわかってしまいちょっと残念でした・・・
ホテルの内装や、ホテルマンが身に着けていたネイビーのスーツにマスタード色のスカーフとネクタイが素敵でした。
小日向さんの安定の笑顔に癒されつつ、色んなゲスト俳優さんが次々に登場したので途中で飽きたりすることもなく見れました。
さんまさんは見付けるの難しすぎて結局ネットで検索しましたが、さんまさんが出てた時は『明石家さんま(友情出演)』と画面に出ていたまさにその時でした(笑)
映画の雰囲気を崩さないためなのか、遠目に映っていただけでしたね(笑)
最初に挙がっている数人の被害者と容疑者が名前だけで覚えにくくて、しばらく時間が空いてからまた名前が出てきた時は忘れていて、状況把握がかなり大変でした。。
接客業の大変さと、お客様との心が通じ合う瞬間の感動も描かれていましたが、良いホテルってあんなに何でも言うこと聞いてくれるものなんでしょうか?
パソコンの消えたデータの復元をしたりとか、ベルボーイが居るのにわざわざフロント係が荷物持って部屋に案内するとか…
あと、毒殺された駆け出しの役者さんが高級ホテルに泊まるというのも変な感じがしました。親がお金持ちだったんでしょうか。
色々文句も書いてしまいましたが、細かいことを気にしなければ面白かったです。
ホテルや接客業の裏側が知りたい方にもおすすめです☆
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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