あらすじ結
その後、オーロラはステファン王に会いますが、ステファンは喜ぶどころか妖精姉妹に「約束が違う」と怒鳴ってオーロラを部屋に閉じ込めてしまいました。
オーロラ姫はその後、魔法の声に導かれて糸車の墓場と化していたお城の地下室に行き、焼け残っていた糸車の針に指を刺して呪いの眠りについてしまいました。
眠ってしまった姫を見てステファン王は激怒します。
3人妖精は王に「真実の愛のキスを待ちましょう」と慰めますが、ステファンも「真実の愛など存在しない!」と怒鳴り散らしました。
同じ頃、マレフィセントは魔法で眠らせたフィリップ王子を連れてステファンのお城に到着していました。
『真実の愛のキス』を試してみるためです。
マレフィセントはフィリップ王子をオーロラ姫の眠るベッドに連れていきキスさせますが、オーロラは目覚めませんでした。
フィリップ王子のキスが無駄に終わり、マレフィセントは真実の愛が存在しないと確信して悲しくなりました。
静かになった部屋で、マレフィセントは謝りながらそっとオーロラのおでこにキスをします。
するとオーロラは目を覚まし、マレフィセントに微笑みました。
「真実の愛」はマレフィセントの心に存在していたのです。
マレフィセントがオーロラ姫と一緒にお城から出ようとした時、仕掛けられていた鉄の罠にかかってマレフィセントは捕まってしまいました。
マレフィセントはディアヴィルを火を吹くドラゴンに変えて反撃しますが、沢山の兵士にディアヴィルも攻撃を封じられてしまいます。
(復讐に燃えるステファン王 引用:http://thearmchaircritic.blogspot.com)
慌てて別の部屋に逃げ込んだオーロラ姫は、ガラスケースの中に大きな翼が入っているのを見付けます。
その翼はケースの中で暴れていて、持ち主の背中に帰りたがっています。
これがマレフィセントの翼だと確信したオーロラはガラスケースを叩き割りました。
翼を取り戻したマレフィセントに本来の力が戻り、反撃した結果、ステファンは高所から落ちて死亡しました。
その後、マレフィセントは両国を隔てていた魔法のイバラを消し去り、ムーア国にオーロラ姫を正式に招待しました。
マレフィセントはオーロラ姫をムーア国の女王に任命し、人間と妖精の争いを終わらせました。
翼を取り戻し、真実の愛を知ったマレフィセントはもう魔女ではなく、本来の美しく優しい姿に戻っていました。
こうしてオーロラ姫はムーア国でマレフィセントや妖精たちと幸せに暮らしました。
解説、考察や感想など。
オーロラ姫が目覚めたのはなぜ?
『真実の愛は存在しない』と言われ、永遠に眠り続けるかと思われたオーロラ姫は、マレフィセントのキスで目覚めました。
マレフィセントがオーロラに抱いた母性が『真実の愛』だったからです。
本家『眠りの森の美女』は王子とのキスで姫が目覚めたので、真実の愛がどうしても恋愛関係の愛に思えてしまいますが、本作はそういう枠組みを無くして広い意味での愛を扱っていたんですね。
その他感想など
3人姉妹の妖精さんたちがオーロラ姫の世話係をしていたんですが、その中のシスルウィット(緑)を演じていたジュノー・テンプルさんはおばさんだと思い込んでいましたが(3人ともおばさんキャラだったので)実は一人だけ若くて、映画上映当時は25歳だったようです。
ノットグラス(青)は、ハリーポッターシリーズで強烈なキャラクターの教師を演じていたイメルダ・スタウントンさんでした。
お騒がせおばさんキャラが似合いますね(笑)
また、5歳位のオーロラ姫を演じていたのは、ヴィヴィアン・ジョリー・ピットちゃんです。
名前でお分かりかもしれませんが、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの実子で、二卵性の双子の妹ちゃんだったとのことです。
オーロラ姫の子役は当初は一般募集で決めようとしていたようですが、マレフィセント姿のアンジーを怖がらない子どもが見つからず、唯一怯えなかった我が子をキャスティングすることになったそうです。
そりゃマレフィセントみたいな人を間近で見ても怖くないって子は中々いないですよね。笑
本作は脚本に多少疑問を感じた点が多かったです。
まず3人の妖精についてですが、妖精は当然ムーア国の住民なので、ムーアを憎むステファンがそもそも娘の世話を妖精に任せること自体がおかしいと思いました。
妖精に人間の子育て経験が無いなのは容易に想像できるはずなのに、しかもマレフィセントの味方かもしれない妖精に預けるのかが理解できませんでした。
3人の妖精も、なぜムーアの敵のはずのステファンの言いなりになるのかよく分からずじまいでした。
3人妖精はステファンがマレフィセントに何をしたか知らなかったのでしょうか?そんなわけ無いですよね。
この辺りは原作の改変による設定ミスとしか思えません。
フィリップ王子についても、彼のキスで目覚めないなら、彼はどういう立ち位置になるのかわからなくなってしまいました。
ディズニープリンスらしからぬ可哀そうな扱いをされてるようにも見えました。
真実の愛は一目惚れではなく、お互いに時間をかけて知り合うことで生じるものだと言いたかったのでしょうか。
以上です!読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
・関連記事
感想などお気軽に(^^)