映画「マレフィセント」あらすじネタバレ・解説|眠れる森の美女のアナザーストーリー

ディズニー作品『眠れる森の美女』で悪役として登場した魔女 マレフィセントの視点から物語を描いたアナザーストーリー。
主演マレフィセント役はアンジェリーナ・ジョリー、脚本は『ライオンキング』や『美女と野獣』、『アリス・イン・ワンダーランド』などの脚本を手掛けたリンダ・ウールヴァートン。

妖精の国ムーア国とその隣の人間の国ヘンリー国のお話。
貪欲な王が治めるヘンリー国の人々はいつも貧しく飢えており
隣の美しく、争いもないムーア国を妬み、両国は冷戦状態が続いていた。

原題:MALEFFICENT
制作年:2014年
本編時間:97分
制作国:アメリカ
監督:ロバート・ストロンバーグ
脚本:リンダ・ウールヴァートン
原作:映画『眠れる森の美女』(1959)
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マレフィセント|声の出演者・キャスト&キャラクター紹介

マレフィセントアンジェリーナ・ジョリー(日本語吹き替え:深見梨加
幼少時代…イソベル・モロイ(日本語吹き替え:松浦愛弓
ティーン時代…エラ・パーネル(日本語吹き替え:松浦愛弓

妖精の国ムーア国の心優しい妖精界最強の守護者。
頭に立派な角と、背中に大きな翼が生えている。
鉄に弱く、触ると火傷をする。
幼い頃に両親を亡くしている。

かつて友人だった人間のステファンに裏切られてから人間嫌いになり
性格が歪んで嫌味っぽく偏屈になるが、心根の優しさは変わっていない。

オーロラ姫エル・ファニング(日本語吹き替え:上戸彩
幼少時代…ヴィヴィアン・ジョリー・ピット
少女時代…エレノア・ワージントン・コックス
成人後(ナレーター)…ジャネット・マクティア(日本語吹き替え:萩尾みどり

ステファン王とレイラ妃の間に生まれた人間のお姫様。
マレフィセントから「糸車の針が刺さると真実のキスをされるまで眠り続ける」
という魔法をかけられる。

ステファンシャールト・コプリー(日本語吹き替え:てらそままさき
少年時代…マイケル・ヒギンズ
ティーン時代…ジャクソン・ビューズ

隣の国の人間の男。
幼いころ、ムーア国に宝石を盗みに入り、
そこで出会ったマレフィセントと友達になった。
大人になってからは人間の王様に使える家臣となり、
マレフィセントを利用して出世・次期国王となった。
愛娘のオーロラ姫がマレフィセントから魔法をかけられると
敵意と憎しみに支配され、マレフィセントを殺すことに必死になる。

フィリップ王子ブレントン・スウェイツ(日本語吹き替え:立花慎之介

オーロラ姫の16歳の誕生日の前日に偶然出会った王子様。
お互いに一目惚れする。

ディアヴィルサム・ライリー(日本語吹き替え:阪口周平

マレフィセントに命を助けられた手下のカラス。
人間や様々な動物に変身させられる。

ノットグラス…イメルダ・スタウントン(日本語吹き替え:福田彩乃
フリットル…レスリー・マンヴィル(日本語吹き替え:福田彩乃
シスルウィット…ジュノー・テンプル(日本語吹き替え:福田彩乃
ムーア国の、陽気な小さいおばさん妖精たち。
3人姉妹でいつも一緒にいる。
ノットグラスは赤、フリットルは青、シスルウィットは緑色のドレスを着ている。
オーロラ姫が呪いの魔法をかけられてから
ステファン王に頼まれてオーロラ姫の世話係となるが
3人とも子育てには向いておらず、失敗が多い。

・その他のキャスト

ヘンリー国王…ケネス・クラナム
レイラ妃(ヘンリーの娘・ステファンの妻)…ハンナ・ニュー
元老…アンガス・ライトオリヴァー・モルトマン ほか

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マレフィセント|あらすじ前半

妖精の国、ムーア国の妖精マレフィセント
自然に囲まれた美しい世界で暮らしていた。
国は資源に富み、川底には宝石が石ころのように散らばっていた。

マレフィセントに両親はいなかったが
国中に友達がいたマレフィセントは
時には両親のいない寂しさを感じながらも、
仲間たちに支えられて楽しく生活していた。

ムーア国の隣の国は人間の国、ヘンリー国だった。
ヘンリー国は貪欲な王に支配されており
人々はいつも貧しく、人々の心を表すように町は汚れていた。
そんな人間たちは、隣の美しく争いも起こらないムーア国を妬み
両国の関係は良好とは言えなかった。

ある日、人間の盗人が妖精の国に忍び込んだと聞いたマレフィセントは
好奇心から人間が隠れたという洞穴に行き
そこで人間の男の子ステファンと出会う。
ステファンが悪い人間ではないと感じたマレフィセントは
ステファンを国と国の境界まで送り届け、2人はすぐに打ち解けた。
マレフィセントは新しい友人が出来たことにわくわくした。

それからステファンはマレフィセントに会いに
頻繁にムーア国を訪れるようになり
2人は日が暮れるまで楽しく遊んだ。
友情はやがて恋心に変わり、
お互いを意識し始めた2人は16歳になったころ、初めてのキスをした。
だが、成長していくにつれてステファンがムーア国に来る回数は減っていき
やがて2人が会うことはなくなった。
ステファンは成長するにつれて人間の欲望に支配されるようになり
マレフィセントのことは忘れていった。

月日は流れて2人とも大人になり、妖精最強の戦力を持っていたマレフィセントは
立派に育ち、国の守護者を任されていた。
大人になってもステファンが忘れられずにいたマレフィセントは
自分から会いに行ったりはしないものの、
ステファンを想いながら日々過ごしていた。

マレフィセントが守護者となってから国はさらに力を増していた。
危険を感じたヘンリー国王は、ムーア国を征服し、
豊かな財宝を手に入れようと企み、ムーア国に戦争を挑んだ。
マレフィセントは木の傭兵や妖精たちと力を合わせて人間たちを圧倒し、
王にダメージを与えて人間たちの撃退に成功した。

一方、ステファンは国王の家臣となり、毎日仕事に励んでいた。
マレフィセントに痛手を負わされて弱った国王は
「あの翼の生えたバケモノを殺した者を次期国王にする」
と家臣たちに伝えた。
出世欲にとらわれたステファンは
久しぶりにムーア国に現れ、マレフィセントを呼んだ。
突然の再会をマレフィセントは警戒したが
昔と変わらない様子のステファンを見て
しばらく話をするとすっかり心を許してしまった。

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ステファンはマレフィセントに睡眠薬入りの飲み物を飲ませて
眠らせると、短剣で彼女を殺そうとした。
しかし、悪人にも善人にもなり切れなかったステファンは
彼女を殺すことができず、マレフィセントの翼を切り落とした。
そして、彼女が目を覚ます前にムーア国から立ち去った。
翼を手土産にしたステファンは国王から認められ、次期国王の座を手に入れた。

マレフィセントは目が覚めると背中に激痛が走り、
ステファンの裏切りを知って叫び声を上げた。
彼女の感情と同調するように
常に温暖な気候だったムーア国の植物たちは枯れ
雪が降り、冬が訪れていた。
マレフィセントは落ちていた小枝に魔法をこめて杖に変え
人間に殺されそうになっていたカラスのディアヴィルを助けて手下につけた。
国の妖精たちは、すっかり様子が変わってしまったマレフィセントに戸惑いつつも、そっと彼女を見守っていた。

ヘンリー国王が亡くなると、
ステファンが元王様の娘 レイラ姫をめとり、次期国王の座に就いた。
国民たちはステファンを勇者と称え、国は祝福ムード一色だった。
このことを知ったマレフィセントは
出世のために自分の翼が盗まれたのだと知って怒り狂った。
静かに復讐の機会をうかがっていた矢先、
ステファン王とレイラ妃に子どもが産まれ、国をあげて洗礼式が行われることを知った。
その子の名前はオーロラ姫

洗礼式当日。ムーア国からは平和と親和の印にと
3人姉妹の妖精のノットグラスフリットルシスルウィットが参加した。
お祝いに3人が1つずつオーロラ姫に魔法をかけた。
ノットグラスは美しさを、フリットルは幸せを
そしてシスルウィットが魔法をかけようとしたとき
マレフィセントが真っ黒なドレス姿で城内に現れた。

マレフィセントはステファン王とレイラ妃の目の前で
「オーロラ姫は16歳の誕生日の日没までに、糸車の針に刺されて死ぬ」
と魔法をかけようとした。
ステファン王は過去の気まずさから強気に出られず
マレフィセントにひざまずき、やめてほしいと懇願した。
ステファンがひざまずく姿が気に入ったマレフィセントは
「糸車の針に刺されて眠り続け、真実の愛のキスで目覚めるだろう
に内容を変えて姫に魔法をかけると、笑いながら城から立ち去った。

ステファン王はすぐに国中の糸車を全て集めて破壊して焼き払い、
マレフィセント討伐のための部隊が組まれた。
マレフィセントは攻撃に備えて国と国との境目を魔法のイバラで覆いつくした。
ステファン王は洗礼式の日から人が変わったようになり
城にこもりきりで復讐心に燃え、日に日に陰険になっていった。

オーロラ姫は16歳の誕生日の翌朝まで妖精3人姉妹に預けられ、
森の中に建てられた小さな家で育てられることになった。
妖精3人姉妹はおっちょこちょいで子育てには不向きだったため、
心配だったマレフィセントは暇さえあれば
ディアヴィルと一緒に木陰からこっそりオーロラ姫を見守り、
彼女に危険が迫るといつも魔法で手助けした。

時は流れ、オーロラ姫は15歳になった。
姉妹妖精たちがかけた魔法どおり、オーロラ姫は優しく美しい娘に成長していた。

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マレフィセント|あらすじ後半(ネタバレあり)

ステファン王はマレフィセントを倒そうと躍起になっていた。
部屋にこもってマレフィセントから奪った大きな翼を眺めながら
病気にかかったレイラ妃にも会わず、頭の中はマレフィセントへの憎しみでいっぱいだった。
だがムーア国の侵略は一向に進んでおらず、
切っても焼いても次々に生えてくる魔法のイバラに討伐部隊はお手上げ状態だった。
激怒したステファンは、机に刺したナイフを見て
マレフィセントが鉄が苦手だったことを思い出した。
部下に命じて国中の鍛冶屋を集め、鉄でできた武器や道具を作らせ始めた。

そんな中、マレフィセントはいつものように隠れて
オーロラ姫を見ていたところを、姫本人に見つかってしまう。
彼女への親のような愛情を禁じえなかったマレフィセントは
もう隠れることはやめて自分の城に姫を招き入れ、
彼女が自然や妖精を愛でる様子を、自分の若い頃と重ね合わせながら見守った。

マレフィセントは姫に自分の名前を言おうとしなかった。
それでも姫はすぐにマレフィセントになつき、
マレフィセントを””ゴッドマザー””と呼んだ。
そしていつしか、姫に情が移ってしまったマレフィセントは
ある夜、姫の呪いを解こうと試みた。
だが結局呪いを解くことはできず、呪いを解く魔法は跳ね返されてしまった。
それほど当時のマレフィセントの憎しみは大きかったのだ。

翌日。マレフィセントと一緒に暮らすことを決意したオーロラ姫は
ノットグラス、フリットル、シスルウィットにどう説明するか森の中で考えていたとき、
人間の国へ行こうとしていたフィリップ王子と出会い、お互いに一目惚れする。
2人の出会いをこっそり見ていたマレフィセントは
「彼こそが呪いを説くカギだ!」と喜ぶディアヴィルに
「””真実の愛””なんて存在しないわ」とうつむいた。

その日はオーロラ姫の16歳の誕生日の前日だった。
姫は3人姉妹に家を出ていくことを告げると
慌てた姉妹たちは、今まで姫に隠していた呪いのことや
本当の両親のことを全て明かしてしまった。
驚いたオーロラ姫は、真実を確かめようとゴッドマザーの元へ走ったが
ゴッドマザーこそがマレフィセントだと知ってしまう。
ショックを受けた姫は、どうしてよいかわからず、両親のいる城へ向かった。

難なく父親のステファン王と再会したオーロラ姫だったが
ステファンは特に感動することもなく
「約束が違う」と3人姉妹の妖精を罵った後、
姫を部屋に閉じ込めるよう部下に命じ、すぐに会議に戻ってしまった。

父親の反応が想像と違って寂しくなったオーロラ姫はその後、
魔法の声に導かれて糸車の墓場と化していた城の地下室へ行き
その中にあった一台の糸車の針に指を刺し、呪いの眠りについてしまった。
眠ってしまった姫を見てステファン王は激怒した。
遅れて駆けつけた3人妖精は謝った後、
「真実の愛のキスを待ちましょう」と慰めたが
ステファンは「真実の愛など存在しない!」と怒鳴り散らした。

同じころ、マレフィセントは魔法で眠らせたフィリップ王子を連れて馬を走らせ、
オーロラ姫のいる城に到着していた。
目的はもちろん、姫を目覚めさせるための””真実の愛のキス””だ。
沢山の鉄のトラップと守衛たちの目をかいくぐり、
姫の眠る部屋の前でフィリップ王子を目覚めさせた。
王子の存在に気付いた3人妖精たちは
喜んで王子を部屋へ招き入れ、姫にキスするように促した。
王子は戸惑いながら姫にキスしたが、姫は眠ったまま目覚めなかった。
王子が持つ姫への感情は””真実の愛””ではなかったのだ。
3人妖精は「人選を誤った!」とわめき、すぐに王子を部屋から追い出した。

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望みをかけていた王子のキスで目覚めなかったので
マレフィセントは真実の愛が存在しないことを確信した。
静かになった部屋で、マレフィセントは涙を流しながら
姫に近づき、謝りながらそっとおでこにキスをした。
すると姫は目をぱっちりと開き、マレフィセントに微笑んだ。
マレフィセントの姫への愛情こそが真実の愛だったのだ。

オーロラ姫と一緒に城から出ようとしたそのとき
天井から鉄の網が降ってきてマレフィセントは捕らえられ、
鎧姿の兵士たちに囲まれてしまった。
ステファン王はマレフィセントが城に忍び込んでいたことに気付いており
攻撃のチャンスをうかがっていたのだ。
マレフィセントはディアヴィルを火を吹くドラゴンに変えて反撃したが
数多くの兵士たちにディアヴィルも攻撃を封じられてしまった。

慌てて別の部屋に逃げ込んだオーロラ姫は、
ガラスのケースの中に大きな翼が入っているのを見付けた。
翼は勝手に動き、ケースの中で暴れている。
マレフィセントを近くに感じ、持ち主の所へ戻ろうと暴れていたのだ。
これがマレフィセントの翼だと確信した姫は、
ガラスケースを叩き割り、翼を自由にした。
マレフィセントがステファンに追い詰められて窮地に立たされたとき
翼が背中に戻り、マレフィセントは本来の力を取り戻した。
最終的にステファンともみ合いになり、
ステファンが高所から落ちて命を落とした。

マレフィセントは両国を隔てていた魔法のイバラを消し去り
ムーア国にオーロラ姫を正式に招き入れた。
オーロラ姫をムーア国の女王に任命し、人間と妖精のいさかいを終わりにした。
翼を取り戻し、真実の愛を身をもって知ったマレフィセントはもう魔女ではなく、
本来の美しく優しい姿、表情に戻っていた。
こうしてオーロラ姫はムーア国でマレフィセントや妖精たちと幸せに暮らした。

主題歌:ラナ・デル・レイ『ONCE UPON A DREAM
日本語版主題歌:大竹しのぶ『ONCE UPON A DREAM〜いつか夢で〜

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マレフィセント|解説、考察や感想など。

3人姉妹の妖精さんたちがオーロラ姫の世話係をしていたんですが、
その中のシスルウィット(緑)を演じていたジュノー・テンプルさんは
おばさんだと思い込んでいましたが、(3人ともおばさんキャラ風だったので)
じつは一人だけ若く、映画上映当時は25歳です。

ノットグラス(青)は、ハリーポッターシリーズで強烈なキャラクターの教師を演じていた
イメルダ・スタウントンでした。
お騒がせなおばさんキャラが似合います(笑)

5歳位のオーロラ姫を演じていたのは、ヴィヴィアン・ジョリー・ピット。
名前でもうお分かりかと思いますが、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの実子です。
二卵性の双子の妹ちゃんらしいです。

本作は『真実の愛』をテーマにした作品でした。
まとめると、男女間(恋愛)に真実の愛は無いけれど、
もっと広い意味での人間同士の『愛』ならあるかもね!
という感じでしょうか。。

次回作となる『マレフィセント2』は2020年公開予定です!

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