『ラッキーナンバー7』ネタバレ解説考察|シャッフル計画、スレヴンとグッドキャットの正体など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

『ラッキーナンバー7』ネタバレ解説考察|シャッフル計画、スレヴンとグッドキャットの正体など

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ラッキーナンバー7 クライムドラマ

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『カンザスシティ・シャッフル』の全貌

スレヴンとグッドキャットの計画『カンザスシティ・シャッフル』がどういうものだったのか整理します。
『カンザスシティ・シャッフル』は元々はスポーツ競技におけるフェイント行為を意味するスラングのようです。

まず、スレヴンはグッドキャットと協力してノミ屋の男2人を殺しました。
ノミ屋から奪った帳簿を調べ、ボスとラビの両方から借金をしていた男ニック・フィッシャーに目を付けます。

シャッフル①:ミスリードの誘発

グッドキャットがニック・フィッシャーを探して殺す間、スレヴンはボスの息子を殺しました。
何も知らないボスはラビに息子を殺されたと勘違いして、グッドキャットに「ラビの息子イツホクを事故に見せかけて殺してほしい」と依頼します。

 

シャッフル②:仮の計画

グッドキャットはボスにあらかじめ考えていた計画の一部を伝えました。
それは『適当な男にイツホク殺しを依頼し、グッドキャットはイツホクと男を殺してから2人の服を脱がせ、痴情のもつれの末に殺し合ったように見せかける(イツホクは同性愛者)』というものです。

 

シャッフル③:ニックとスレヴンの入れ替え

ボスが同意すると、グッドキャットは『適当な男』をボスの帳簿にある債務者からニック・フィッシャーを指定しました。
ボスは部下にニックを連れてくるように指示し、部屋にいたスレヴンが連れて来られる形でボスと初めて顔を合わせ、イツホク殺しの依頼を受けました。

次にグッドキャットはラビに会い「ボスが殺しを企んでいる。ボスの報酬の倍払えば殺さない」と言い取引します。
そして、特に事情は説明せず「ニック・フィッシャーから借金を取り立てて欲しい」と頼みました。

ラビは部下にニック・フィッシャーを連れてこさせますが、ここでまたスレヴンが登場します。
この時にスレヴンはラビに金を持ってまた来ると約束して帰りますが、これはスレヴンがラビに会いに来ても怪しまれにくくするための口実作りです。

その後、スレヴンは偶然を装ってイツホクが居るレストランに行き、デートの約束を取り付けました。
同じ日の夜にスレヴンはリンジーと恋に落ち、恋人になりました。

 

シャッフル④:ニックとスレヴンの時計入れ替え

次の日、スレヴンはイツホクの部屋へ行き、駆けつけたグッドキャットに助けられながらイツホクを殺しました。

グッドキャットがイツホクのボディーガードを殺す間、スレヴンは用意していたニック・フィッシャーの死体を部屋に運んでイツホクの隣に置き、スレヴンの死体に見えるように時計を交換してから現場を爆破しました。
これで結果だけ見るとグッドキャットがボスに語った通り『ニックを使ってイツホクを殺す計画』になっていますが、ニックとスレヴンはシャッフルされています。
あえて時計をシャッフルしたのはブリコウスキーに『スレヴンが死んだ』と思い込ませるためだったのではないかと推測しています。

部屋を爆破したのは、ニックの死体の正体を特定不能にして持ち物だけで推測させるためです。

その後、グッドキャットはボスを、スレヴンはラビを襲ってボスのビルの部屋に監禁し、2人に正体を明かしてから、父を殺した方法と同じ方法で2人を殺しました。

スレヴンの復讐はブリコウスキー刑事を殺すことで終わります。
ブリコウスキーはボスとラビと癒着していて、当時の競馬八百長事件にも関係がありスレヴンの母殺害の実行犯でした。

 

シャッフル⑤:リンジーの死の偽装

スレヴンはニックの部屋の向かいに住んでいたリンジーと恋に落ちました。
グッドキャットはスレヴンとリンジーの関係を危険因子とみなして「彼女を殺さなければ」とスレヴンに告げます。

リンジーを失いたくなかったスレヴンは、リンジーに正体を明かして死んだふりをするように教え、グッドキャットの襲撃から守りました。

グッドキャットはラストの空港でリンジーが生きていることを知りますが、スレヴンの本気度を知って静かに身を引きました。




グッドキャットはなぜスレヴンに協力した?

Bruce Willis as Mr. Goodkat in Lucky Number Slevin | Lucky number slevin,  Bruce willis, Lucky number
(引用:https://www.pinterest.jp

プロの殺し屋だったグッドキャットは、なぜヘンリーを助け、クライアントであるボスとラビを殺したのでしょうか。
グッドキャットの過去やプライベートが描かれないので予想しかできませんが、「20年準備した」と語っていたので、グッドキャット自身も恐らくヘンリーを匿う前後でボスとラビを殺すことを決意していたと思われます。

恐らくグッドキャットも、ヘンリーに負けない程の恨みがボスとラビにあったと思われます。
個人的には、グッドキャットはボスとラビに息子を殺されていて、だから当時ヘンリーを殺せず、お互いがお互いの穴を埋める形で生きて来たのではないかと妄想解釈しています。

 

刑事ブリコウスキーの正体

ラッキーナンバー7

©2005 Film

ブリコウスキーはスレヴンの母を殺した実行犯でした。
「給料全部すった」発言から、恐らくブリコウスキーも当時の競馬八百長で失敗した1人でボスとラビに借金を作ってしまい、清算のためにマイクの母殺しをやらされたと思われます。

ブリコウスキーは借金の清算のために人殺しをしたものの、今度は殺人犯という弱みをボスとラビに握られていたのでしょう。

ブリコウスキーがボスとラビを熱心に見張っていたのも、自分の罪が警察にバレないように目を光らせていたからだと思われます。
ボスとラビを下手に逮捕すると殺人罪をバラされてしまうため、始末の仕方に悩んでいたのではないでしょうか。

 

本物のニックはなぜ空港に居た?

冒頭でグッドキャットが殺した男が本物のニック・フィッシャーだったことが終盤で明かされました。

本物のニックは2組のギャングからお金を借りたものの、返す当てがなくなって逃亡しようとしていたと思われます。
しかしグッドキャットに特定されてしまい、計画の一部のために殺されてしまいました。

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