『ラッキーナンバー7』解説考察|シャッフル計画、スレヴンとグッドキャットの正体など | 映画鑑賞中。

『ラッキーナンバー7』解説考察|シャッフル計画、スレヴンとグッドキャットの正体など

ラッキーナンバー7 クライムドラマ

映画『ラッキーナンバー7』の解説考察をしています!
『スレヴンの正体』『カンザスシティ・シャッフル計画の全貌』『グッドキャットはなぜ復讐に加担した?』『刑事ブリコウスキーは何をした?』などについて書いています。

鑑賞済みの方のための考察記事です。
まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。
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『ラッキーナンバー7』概要紹介

ラッキーナンバー7

©2005 Film

原題:LUCKY NUMBER SLEVIN
制作年:2006年
本編時間:111分
制作国:アメリカ
監督:ポール・マクギガン
脚本:ジェイソン・スマイロヴィック

主要キャスト紹介

スレヴンジョシュ・ハートネット
度重なる不幸に見舞われて一文無しになり、旧友ニック・フィッシャーを頼ってきた青年。
ニックと勘違いされてボスとラビの両方から金を返せと脅される。

ミスター・グッドキャットブルース・ウィリス
謎の殺し屋。敵対する2つの裏社会組織の両方とつながりがある。

リンジールーシー・リュー
ニックの部屋の向かいに住む死体検視官。
ニックに砂糖を借りに来てスレヴンと出会う。

ボスモーガン・フリーマン
ギャングのボス。ニック・フィッシャーに金を貸している。

ラビベン・キングスレー
ギャングのボス。『ボス』の組織と敵対している。
ニック・フィッシャーに金を貸している。

イツホクマイケル・ルーベンフェルド
ラビの息子。ラビの職業柄命を狙われやすいため、常にボディガードが付いている。
同性愛者であることを父に隠している。

ブリコウスキースタンリー・トゥッチ
刑事。ボスとラビの組織の動向を常に探り、スレヴンの存在に気付く。

ダンブロウスキー(刑事)…ピーター・アウトブリッジ
マーティー(刑事)…ケヴィン・チャンバーリン
エルヴィス(ボスの部下)…ドリアン・ミシック
スロー(ボスの部下)…ミケルティ・ウィリアムソン
マックス(競馬に負けた父)…スコット・ギブソン
ニック・フィッシャー…サム・ジェーガー
ラビの部下…コリー・ストール ほか

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※このページの情報は2022年6月時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

あらすじ紹介

ニューヨークの空港で、謎の殺し屋グッドキャット(ブルース・ウィリス)が1人の若い男を殺害します。
グッドキャットは「お前は死んだ方が役に立つ」とささやき、男の死体をどこかに運びます。

さらに、ギャングと関わりのあるノミ屋の男2人が立て続けに殺されました。

その後、スレヴン(ジョシュ・ハートネット)という青年がニューヨークに住むニック・フィッシャーの自宅マンションに現れ、ニックの部屋の向かいに住む美女リンジー(ルーシー・リュー)と出会いました。

スレヴンは「仕事と彼女を同時に失って行き場を失くし、旧友ニックを頼って遠くから来たものの、NYに着いた直後に強盗に遭って財布を奪われた。やっとここにに着いたけど、肝心のニックが居ない」とリンジーに説明しました。

リンジーが目的の砂糖をゲットして部屋を出た直後、スレヴンは黒人ギャング2人組に捕まってとあるビルの高層階に連れて行かれ、ボス(モーガン・フリーマン)と話をさせられます。
スレヴンは「俺はニックじゃない」と言いますが信じてもらえず、ニックの借金9万ドルの返済を求められました。
スレヴンが一文無しだとわかると、ボスは「金が返せないなら、お前に仕事を頼みたい。私と敵対する組織のラビという男の息子を殺してほしい」と言いました。

その後スレヴンは、今度は白人ギャング2人組に捕まってボスの向いのビルに拠点を構えるギャングのラビ(ベン・キングスレー)と話をさせられます。
ラビもまた、スレヴンにニックの借金3万ドルの返済を求めました。
スレヴンはとりあえず返済を約束して解放されました。
ボスとラビそれぞれと繋がっているらしいグッドキャットは不敵に笑い、動向を見守ります。

 

解説・考察、感想など

スレヴンの正体は?

Josh Hartnett in Slevin - Patto criminale: 29645 - Movieplayer.it
(引用:https://movieplayer.it

スレヴンの正体と行動をおさらいします。

スレヴンはたまたまギャングの抗争に巻き込まれた風を装っていましたが、目的を持ってギャングに近づき、グッドキャットと組んで全てを計画していた犯人でした。

スレヴンの正体は、冒頭でグッドキャットがニックに語った『競馬の八百長とギャングに殺された一家』の話の中で生き残った男の子ヘンリーでした。
話の中では一家全員殺されたことになっていましたが、子殺しを任されたグッドキャットは当時ヘンリーを殺せず、一緒に生きることを選びました。
ヘンリーはグッドキャットに育てられ、ボスとラビへの復讐のために生きてきました。

ヘンリーが刑事に語った『スレヴン・ケレブラ』という名前は、『スレヴン』は当時の競馬八百長で絶対に当たると言われた馬の名前で、『ケレブラ』はヘブライ語で『バッド・ドッグ』を意味すると種明かしされていました。

バッドドッグはグッドキャットの対義語になり、2人が仲間であることを意味します。

 

競馬の八百長事件の全貌

ラッキーナンバー7

©2005 Film

競馬の八百長はボスとラビの知らないところで行われようとしていました。

元々はごく一部の人物だけで行うつもりだったようですが、ドクが愛人(?)にドーピングする馬を喋ってしまったせいで、八百長話が事前に漏れて、マイクやブリコウスキーが同じ馬に借金して高額をかけるという現象が起こります。

貸しつける金を提供していたボスとラビはマイクやブリコウスキーが借りた金額から競馬八百長に気付き、馬スレヴンが死ぬように細工して(恐らくドクを脅して馬に致死量のドーピングをした)、見せしめのために借金を返す当てがなかったマイクの家族を皆殺しにしました。

この八百長事件で疑問なのは、ボスとラビは八百長を放置していれば彼らも儲かっていたはずなのに、なぜ八百長をぶち壊してマイク一家を殺したのかです。
マイクの金の動きだけで考えると、マイクはノミ屋から2万ドル借りた上で馬に賭けようとしていました。
ノミ屋が「正規の倍率は9倍だが、俺を通して賭けるなら2倍」「金利は10パーセント」と発言しています。

もし八百長が成功していれば、マイクが借りた2万ドルは18万ドルになりますが、マイクがもらえるのは2倍の4万ドルから借金と金利(2万2千ドル)を差し引いた1万8千ドルです。
つまり競馬の当選金18万ドルのうちの9割はボスとラビの物になります。

それなのに、ボスとラビは八百長をあえて壊して2万ドルを捨て、マイク一家を殺したことになります。
いくら当時新興だったとはいえ、ここまでした理由が私にはよくわかりませんでした。

八百長を壊すことでブリコウスキーなどの刑事やその他政治家など権力者の弱みを握るのが目的だったなら納得できる気もしますが、その辺は描かれていなかったのでモヤモヤしています。

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『カンザスシティ・シャッフル』の全貌

スレヴンとグッドキャットの計画『カンザスシティ・シャッフル』がどういうものだったのか整理します。
『カンザスシティ・シャッフル』は元々はスポーツ競技におけるフェイント行為を意味するスラングのようです。

まず、スレヴンはグッドキャットと協力してノミ屋の男2人を殺しました。
ノミ屋から奪った帳簿を調べ、ボスとラビの両方から借金をしていた男ニック・フィッシャーに目を付けます。

シャッフル①:ミスリードの誘発

グッドキャットがニック・フィッシャーを探して殺す間、スレヴンはボスの息子を殺しました。
何も知らないボスはラビに息子を殺されたと勘違いして、グッドキャットに「ラビの息子イツホクを事故に見せかけて殺してほしい」と依頼します。

 

シャッフル②:仮の計画

グッドキャットはボスにあらかじめ考えていた計画の一部を伝えました。
それは『適当な男にイツホク殺しを依頼し、グッドキャットはイツホクと男を殺してから2人の服を脱がせ、痴情のもつれの末に殺し合ったように見せかける(イツホクは同性愛者)』というものです。

 

シャッフル③:ニックとスレヴンの入れ替え

ボスが同意すると、グッドキャットは『適当な男』をボスの帳簿にある債務者からニック・フィッシャーを指定しました。
ボスは部下にニックを連れてくるように指示し、部屋にいたスレヴンが連れて来られる形でボスと初めて顔を合わせ、イツホク殺しの依頼を受けました。

次にグッドキャットはラビに会い「ボスが殺しを企んでいる。ボスの報酬の倍払えば殺さない」と言い取引します。
そして、特に事情は説明せず「ニック・フィッシャーから借金を取り立てて欲しい」と頼みました。

ラビは部下にニック・フィッシャーを連れてこさせますが、ここでまたスレヴンが登場します。
この時にスレヴンはラビに金を持ってまた来ると約束して帰りますが、これはスレヴンがラビに会いに来ても怪しまれにくくするための口実作りです。

その後、スレヴンは偶然を装ってイツホクが居るレストランに行き、デートの約束を取り付けました。
同じ日の夜にスレヴンはリンジーと恋に落ち、恋人になりました。

 

シャッフル④:ニックとスレヴンの時計入れ替え

次の日、スレヴンはイツホクの部屋へ行き、駆けつけたグッドキャットに助けられながらイツホクを殺しました。

グッドキャットがイツホクのボディーガードを殺す間、スレヴンは用意していたニック・フィッシャーの死体を部屋に運んでイツホクの隣に置き、スレヴンの死体に見えるように時計を交換してから現場を爆破しました。
これで結果だけ見るとグッドキャットがボスに語った通り『ニックを使ってイツホクを殺す計画』になっていますが、ニックとスレヴンはシャッフルされています。
あえて時計をシャッフルしたのはブリコウスキーに『スレヴンが死んだ』と思い込ませるためだったのではないかと推測しています。

部屋を爆破したのは、ニックの死体の正体を特定不能にして持ち物だけで推測させるためです。

その後、グッドキャットはボスを、スレヴンはラビを襲ってボスのビルの部屋に監禁し、2人に正体を明かしてから、父を殺した方法と同じ方法で2人を殺しました。

スレヴンの復讐はブリコウスキー刑事を殺すことで終わります。
ブリコウスキーはボスとラビと癒着していて、当時の競馬八百長事件にも関係がありスレヴンの母殺害の実行犯でした。

 

シャッフル⑤:リンジーの死の偽装

スレヴンはニックの部屋の向かいに住んでいたリンジーと恋に落ちました。
グッドキャットはスレヴンとリンジーの関係を危険因子とみなして「彼女を殺さなければ」とスレヴンに告げます。

リンジーを失いたくなかったスレヴンは、リンジーに正体を明かして死んだふりをするように教え、グッドキャットの襲撃から守りました。

グッドキャットはラストの空港でリンジーが生きていることを知りますが、スレヴンの本気度を知って静かに身を引きました。

 

グッドキャットはなぜスレヴンに協力した?

Bruce Willis as Mr. Goodkat in Lucky Number Slevin | Lucky number slevin,  Bruce willis, Lucky number
(引用:https://www.pinterest.jp

プロの殺し屋だったグッドキャットは、なぜヘンリーを助け、クライアントであるボスとラビを殺したのでしょうか。
グッドキャットの過去やプライベートが描かれないので予想しかできませんが、「20年準備した」と語っていたので、グッドキャット自身も恐らくヘンリーを匿う前後でボスとラビを殺すことを決意していたと思われます。

恐らくグッドキャットも、ヘンリーに負けない程の恨みがボスとラビにあったと思われます。
個人的には、グッドキャットはボスとラビに息子を殺されていて、だから当時ヘンリーを殺せず、お互いがお互いの穴を埋める形で生きて来たのではないかと妄想解釈しています。

刑事ブリコウスキーの正体

ラッキーナンバー7

©2005 Film

ブリコウスキーはスレヴンの母を殺した実行犯でした。
「給料全部すった」発言から、恐らくブリコウスキーも当時の競馬八百長で失敗した1人でボスとラビに借金を作ってしまい、清算のためにマイクの母殺しをやらされたと思われます。

ブリコウスキーは借金の清算のために人殺しをしたものの、今度は殺人犯という弱みをボスとラビに握られていたのでしょう。

ブリコウスキーがボスとラビを熱心に見張っていたのも、自分の罪が警察にバレないように目を光らせていたからだと思われます。
ボスとラビを下手に逮捕すると殺人罪をバラされてしまうため、始末の仕方に悩んでいたのではないでしょうか。

 

本物のニックはなぜ空港に居た?

冒頭でグッドキャットが殺した男が本物のニック・フィッシャーだったことが終盤で明かされました。

本物のニックは2組のギャングからお金を借りたものの、返す当てがなくなって逃亡しようとしていたと思われます。
しかしグッドキャットに特定されてしまい、計画の一部のために殺されてしまいました。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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