『忌怪島/きかいじま』ネタバレ解説|ラスト考察、友彦、環、リンはどうなった?折り鶴の意味など | 映画の解説考察ブログ

『忌怪島/きかいじま』ネタバレ解説|ラスト考察、友彦、環、リンはどうなった?折り鶴の意味など

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忌怪島 ホラー
©2023映画『忌怪島』製作委員会

映画『忌怪島』の解説考察をしています!
ラスト考察、折り鶴の意味、イマジョ伝説などについて書いてます。

原作はなくオリジナルシナリオとのことで、事前に公式サイトを見た程度で鑑賞しました。
思っていたほど怖くなく、グロシーン少なめで安心して見れました!
109分とコンパクトなのは良いですが、個人的にはもう少しVR世界の楽しいシーンやシンクロ機能の詳細が見たかったです。

鑑賞済みの方のための記事です。まだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

忌怪島

制作年:2023年
本編時間:109分
制作国:日本
監督:清水崇
脚本:いながききよたか、清水崇
本作はPG12の年齢制限があります。
社会的弱者に対する攻撃・暴力の描写がみられるためです。(映倫参照)

キャスト紹介

片岡 友彦西畑大吾(なにわ男子)
若き天才科学者。コミュ障で人間嫌いな所があり「人と関わらなくて良い場所」を作るためVR上に無人島を作るプロジェクトに参加する。
※西畑大吾の代表出演作…映画『KAPPEI』、ドラマ『メンズ校』など

園田 環山本美月
脳科学に関する実験で亡くなった男の娘。
生前の父親とはほとんど会ったことがない。
※山本美月の代表出演作…映画『貞子vs伽椰子』、『ピーチガール』など

新納 シゲル笹野高史
忌怪島の住民。友彦たちのシェアハウスで家事や雑用をしてくれる。
なぜか島で村八分にされている。
※笹野高史の代表出演作…『釣りバカ日誌』シリーズ、『静かなるドン』シリーズ など

金城 リン當真あみ
忌怪島に住む中学生。シゲルに優しくする唯一の島民。
※當真あみの代表出演作…映画『かがみの孤城』など

井出文子(科学者)…伊藤歩
深澤美央(シンセカイメンバー)…生駒里奈
山本春樹(〃)…平岡祐太
北島弘治(〃)…水石亜飛夢
三浦葵(〃)…川添野愛
園田(環の父)…大場泰正
南トキ(シャーマン)…吉田妙子
肥後(役場の職員)…なだぎ武
秋奈(肥後の友人)…大谷凛香
イマジョ…祷キララ ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:

天才脳科学者の青年 片岡友彦(西畑大吾)はVR開発チーム『シンセカイ』のメンバーに加わり、活動拠点である忌怪島に到着します。
『シンセカイ』は友彦を含めて6名のチームで、全員がシェアハウスで寝食を共にしています。
シェアハウスの管理や雑用は寡黙な老人シゲル(笹野高史)が丁寧にしてくれますが、シゲルはなぜか島の人々からイジメられています。
そんな中、島に住む中学生の金城リン(當真あみ)だけはシゲルと仲が良く、リンは毎日シゲルに食事を運んでいました。

『シンセカイ』は『無人島で1人だけの時間を満喫するための仮想空間』を開発中で、チームは大自然に囲まれた忌怪島をそっくりそのままVRにコピーすることに成功しました。

友彦は島に着くまで『シンセカイ』のリーダー井出文子(伊藤歩)と連絡を取り合っていましたが、島に着いた後、井出が数日前に不審死を遂げていたことを知ります。
井出はラボでVRの装置を頭に着けたまま亡くなっていて、ラボの床は勝手に入るはずがない海水で水浸しになっていたそうです。
さらに、井出の死と同じ日時に園田という中年男性の島民が、自宅でVR装置を着けたまま死亡していたことがわかりました。
警察は実験中の事故死と判断して捜査を終えています。
『シンセカイ』の他のメンバーも、井出と園田が何をしていたのか知りませんでした。

友彦は園田の1人娘の(山本美月)からの頼みもあり、井出と園田の死の原因を調べます。
友彦はラボのデータを調べ尽くし、井出がVRを利用して人間同士の感情や思考を同期させる『シンクロ機能』を独自開発していたことに気付きます。
井出は園田を被験者にしてデータを集め、シンクロ機能をほぼ完成させていました。

 

あらすじ②:

井出と園田が死の直前に見たVRの録画映像を見てみると、2人は仮想空間中の鳥居のある海岸で海に引きずり込まれて死んでいました。
その録画映像には、幽霊らしき赤い着物の女が映り込んでいます。
録画映像から、園田が赤い女に襲われ、井出は園田を助けるためにシンクロ機能を使い、そのまま2人共死んでしまったことが伺えました。

友彦は赤い女の正体を知るため、『シンセカイ』メンバー全員と島のシャーマン(霊能者)南トキ(吉田妙子)の脳波データを集め、シンクロ機能の霊視能力をグレードアップしました。
その日の朝、『シンセカイ』メンバーの北島が行方不明になり、ラボの床は井出のときと同じように海水で濡れていました。
ラボに設置していた監視カメラを見ると、北島は深夜に酔っ払ってラボに入ってVR装置を着けた直後、何かに導かれるように歩き始めてそのままラボから消えてしまいました。

友彦たちが再び井出の録画映像を確認すると、赤い女が映り込んでいたはずの箇所から女が消えていました。
その後も怪奇現象は続き、今度は役所の職員の肥後(なだぎ武)が赤い女に襲われて死亡しました。

友彦たちが赤い女についてトキに尋ねると、トキは昔からこの島に存在すると言われる女の悪霊『イマジョ』について教えてくれました。
イマジョはこの島に名前がつく前に生きていた美女で、島の有力者の屋敷で下働きしていましたが、あるとき女は無理やり屋敷主人の愛人にされた上に、それが主人の妻にバレて怒りを買ってしまいます。
女は妻からむごい拷問を受けた末に鳥居に括り付けられて海に放置され、満潮になると顔まで海に浸かって溺死してしまいました。
その後、女は怨霊となって島の人間を次々に呪い殺し、島は憑かれておかしくなった人々と死体であふれたため『忌怪島』と呼ばれるようになりました。

シェアハウスの管理人シゲルの母親は島民から『イマジョ憑き』と呼ばれていた女で、男なら見境なく肉体関係を持ったため島民の女たちと頻繁に問題を起こしていました。
シゲルは子どもの頃から『イマジョの子』と呼ばれイジメられて育ち、老人になった今でも島のほぼ全員から迫害されています。
シゲルの母親は年を取るにつれて島の男から相手にされなくなり、いつの間にか姿を消してしまったそうです。

そしてトキは友彦に「イマジョは長い間静かだったが、あなたたち(シンセカイ)が来てから再び人を襲い、鳥居を出入り口にして『あっちの世界』と『こっちの世界』を行き来するようになった」と言いました。

 

あらすじ③:結末

イマジョは『シンセカイ』が作った仮想空間に入り込み、鳥居を通じて仮想空間と現実世界を行き来しています。
いわば友彦たちはイマジョにとって快適な仮想空間を作ってしまったのです。
トキが言うには、イマジョの怨念は強すぎてお祓い不可能で、なぜかイマジョは力を増していて、じきに島の人間を次々に呪い殺すと思われるので、その前に彼女を仮想空間に閉じ込めた上で出入り口(鳥居)を封じるしかないそうです。

その後、シゲルの発言や行動から、イマジョを目覚めさせて現実世界に呼び寄せたのはシゲルだったことが発覚します。
シゲルは彼自身の母親とイマジョを重ねてしまい、島の人々に復讐するためにイマジョを目覚めさせたのです。

シゲルはリンを「君には生き残って欲しい」と自宅に閉じ込めると、丘の上から沢山の折り鶴を飛ばし、その直後に倒れて死んでしまいました。
その後、異変に気付いた環がリンを救出します。
この時、環とリンはシゲルの部屋の一角に大きな鳥居とイマジョの絵が祭られていて、その奥の壁の中にはシゲルの母親の死体が隠されているのを発見しました。
シゲルは何十年も前に鬱になった母親に頼まれて母親を殺し、壁に隠していたのです。

そのころ、友彦とシンセカイメンバーの春樹(平岡祐太)がイマジョを閉じ込めるためにVR装置で仮想島に行くことにしますが、なぜか友彦しか仮想島に行けませんでした。
春樹は現実世界でイマジョの出入り口になっている『海の上にポツンと立つ鳥居』と、その近くで北島の死体を発見します。
春樹はすぐに鳥居を壊そうとしますが、途中でイマジョに襲われて殺されてしまいました。

その後、鳥居のある浜辺に環とリンと、シンセカイ女子メンバーの美央が駆けつけ、鳥居を海から浜辺に引き上げて燃やしました。
仮想島にいた友彦はイマジョの攻撃で溺れ死にかけましたが、鳥居が焼けるとイマジョの攻撃は止み、環の声で息を吹き返しました。

その後、環と友彦は忌怪島から出る船に乗りますが、2人の手首にはVRの世界にいることを示す数字が蛍光色に光っていました。
2人ともVR島に閉じ込められたままなのです。
また、シゲルが助けたがっていたリンもいつの間にか仮想島に入っていて、イマジョがとり憑いてしまいます。
リンは自ら鳥居のある海に向かって歩いて行き、そのまま戻ってきませんでした。




解説・考察、感想など

『イマジョ伝説』は奄美大島に伝わる実話らしい

本作に登場したイマジョは、奄美大島で有名な『イマジョ伝説』がモデルになっています。

昔、奄美大島には富豪の商人が住んでいて、そこにイマジョという名の美人の使用人が働いていました。
商人の旦那は度々イマジョに肉体関係を迫り、イマジョは雇い主に逆らえず嫌々応じていました。
旦那とイマジョの関係に気付いた旦那の妻は激怒し、イマジョを納屋に閉じ込めて使用人の男たちに輪姦させ、主に下腹部に様々な拷問を加えて最後は殺してしまいました。

イマジョの死体が家族の元に返されると、死体の状態を見たイマジョの家族は商人一家を憎悪します。
イマジョは妊娠していたらしくお腹には亡くなった胎児がいて、家族は赤ちゃんの死体を使って商人一家に呪いをかけました。
その後商人一家は全員死亡しますが、呪いが強力過ぎてイマジョの家族も一家全滅してしまったそうです。

それから奄美大島ではイマジョの話をしただけでも呪われると恐れられています。
ちなみに筆者の身の上には今のところ呪いらしき現象は何も起きていませんが、強いて言うならちょっとお腹痛いです。

 

シゲルが撒いた折り鶴の意味

折り鶴は一般的には平和の象徴で、幸福祈願や無病息災の意味を込めてお見舞いに千羽鶴を贈ったりするイメージがありますが、棺桶の中に入れたり事故現場に置かれる折り鶴には『迷わずあの世に行けるように』という思いが込められています。

シゲルは折り鶴を飛ばしたとき、今までシゲルをイジメてきた憎き島民たちが『あの世に行きますように』と願いを込めていたと思われます。
シゲルは折り鶴を撒いた直後に倒れてしまいますが、恐らく『人を呪わば穴二つ』方式で死んでしまったのではないかと思っています。

 

ラスト考察:友彦、環の手首の数字の意味は?

ラスト、友彦と環は忌怪島から出る船に乗りますが、手首にはVRの世界にいることを示す数字が光っています。
友彦はイマジョと一緒にVRに閉じ込められたままになっていて、環は恐らくシゲルの部屋で鳥居を見つけた時に気付かないうちにVRの世界に入ってしまっていたと思われます。
VR世界には忌怪島のコピーしかないので、2人は船に乗っていても本島にたどり着くことは無いでしょう。

シゲルの部屋にあった鳥居も現実世界と繋がっていると思われるので、友彦と環がそのことに気付けば元の世界に帰れるかもしれません。

 

ラスト考察②:リンはどうなった?

シゲルの唯一の友達だったリンはイマジョにとり憑かれてしまい、海に立つ鳥居で海に沈んでしまいました。
海に立つ鳥居は現実にはもう無いので、鳥居があるイコールVR世界にいることになり、リンもまたVR世界に入ってしまっていたのです。
リンは恐らく環と一緒でシゲルの部屋にいた時にVR世界に入ってしまったと思われます。
環とリンがVR世界にいたなら、なぜ現実世界にいた(と思われる)美央と葵と合流できたのか疑問ですが、VRに思い込みが反映されやすいとしたら、環とリンは現実世界にいると思い込んでいたので合流できたのかもしれません。

そう考えるとシゲルの復讐は果たされておらず、逆に死んでほしくない人を死に追いやってしまったことになり悲しくなります。

 

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参考サイト様一覧

映画『忌怪島/きかいじま』公式サイト

ヤンチュの呪い~イマジョ伝説

 

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