映画『怪物』ネタバレあらすじ|イジメの真相、それぞれの勘違いや見方の違いなど | 映画の解説考察ブログ - Part 2

映画『怪物』ネタバレあらすじ|イジメの真相、それぞれの勘違いや見方の違いなど

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怪物 ヒューマンドラマ

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あらすじ③:結末(湊と依里の視点)

最後は湊と依里の視点です。
湊は5年生になり、初めて依里と同じクラスになりました。
依里は同じクラスの鎌田といういじめっ子がリーダーの男子数人に「女っぽい」という理由でいつからかイジメのターゲットになっています。
湊は依里に「友達になろう」と言われた時、イジメを恐れて「2人の時はいいけど、皆の前では話しかけないで」と答えました。

その日の放課後、依里は湊を秘密基地に連れて行ってくれました。
そこは近所の山の廃線トンネルを抜けた先に放置されていた列車の1車両で、湊と依里はここを2人だけの秘密基地にすることにします。
毎日のように放課後遊ぶようになった湊と依里は、『いつか宇宙にビッグバンが訪れて地球が生まれ変わる』という仮説に憧れて、天気予報で見た台風が来る日がその時かもしれないと話し合いました。

こうして2人は秘密の友達になりますが、学校では鎌田たちは湊も依里のイジメに加担させようとしてきます。
保利が見て勘違いした湊の行動は、鎌田のイジメの対処方法がわからず困っていたり、依里から鎌田の気を逸らそうと暴れていた瞬間だったのです。
早織が見てイジメを疑った靴や水筒の泥なども、イジメではなく湊が依里を助けたりした結果でした。

また、依里は父親である清高からも虐待を受けていました。
清高は依里に「お前の脳には豚の脳が入っている」「お前は病気だから俺が治してやる」と言い、しつけと称して暴力をふるっています。
早織が依里の腕に見つけた火傷の痕は、清高による虐待の痕でした。
湊が持っていたライターは、元は依里が持っていた物でした。

清高が依里を「病気だ」というのは、依里が同性愛者だからです。
何らかの形でそのことに気付いた清高は依里に同性愛を禁じて「男の恋愛対象は女だ」と言い聞かせていましたが、依里本人は自分が異常だとは思っていませんでした。
清高は依里が湊と親しいことを知って怪しみ、依里を転校させようとしていました。
一方で湊は依里が恋愛対象だと気づいたことで同性愛を自覚し、廃線トンネルで早織に見つかったときに打ち明けようとしましたが、早織は「結婚して普通の家庭を持ってほしい」と発言したので言えなくなったのです。
また、湊が車から無理やりにでも降りたのは、まだ近くに依里がいるかもしれないと思ったからでした。

保利の解雇とほぼ同時に、依里も学校に来なくなってしまいます。
依里が心配だった湊は、台風の日に家を抜け出して依里の自宅に忍び込み、清高に殴られてお風呂でぐったりしていた依里を起こして秘密基地に行きます。

車両に入った湊と依里は、土砂崩れが始まって小石が車両の壁に当たる音を聞き、「生まれ変わりの予兆かな?」と笑いました。
その後、車両は土砂崩れの被害にあって倒れてしまいます。
湊と依里はどうにか車両から抜け出してトンネルを抜けると、嵐は去っていて、線路が続く美しい原っぱが広がっていました。
湊と依里は大はしゃぎで線路沿いに原っぱを走ります。

以上です。解説考察はまた整い次第アップします。
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