アニメ映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995)の解説・考察をしています!
「ガベル共和国とマレス大佐とは?」「6課と9課の突撃がかぶったのはなぜ?」「プロジェクト2501とは?」について書いてます。
鑑賞済みの方のための解説記事です。まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:1995年
本編時間:85分
制作国:日本
監督:押井守
脚本:伊藤和典
原作漫画:『攻殻機動隊』士郎正宗 著
主題歌:『謡』川井憲次
出演:田中敦子、大塚明夫、山寺宏一 ほか
≪U-NEXT≫で『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が見られます! 31日間無料キャンペーン実施中。 ![]()
この映画は〈楽天TV〉で見られます!月額利用料無し、単品レンタル可能です。 ![]()
※このページの情報は2025年9月時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。




解説、考察や感想など
本作は補足説明的な台詞が少なく、説明があっても内容が複雑なので意味がわからないと感じた方も多いと思います。
私が見ていてわからないorわかりづらいと感じたことを調べてまとめました。
ガベル共和国とマレス大佐

©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
ガベル共和国という国と、マレス大佐という人物がほぼ名前だけ登場します。
ストーリーに絡んできますが、外務大臣と荒巻部長との会話だけで国と人物の説明がなされず、わかりにくかったので整理します。
ガベル共和国は最近、軍事政権から民主政権に変わった発展途上国です。
その旧軍事政権の親玉がマレス大佐でした。
新政権に変わってからマレス大佐は本国に亡命を希望して居座っています。
本国は現在それを黙認・放置している状態です。
本国としては新政権のガベル共和国と国交を始めたいと考えていますが、マレス大佐の亡命を黙認している状態では国交が始められません。
荒巻が外務大臣から「マレス大佐を追い出せ」と命じられたのはそのためです。
そして、マレス大佐は本国に居座り続けるために、新政権のガベル共和国と本国の国交を邪魔しようとしていたのです。
冒頭の6課と9課の突撃がかぶった理由は?

©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
冒頭で、ホテルの一室に6課部隊が突撃して外務官に亡命の手引きをやめさせようと交渉する中、素子が光学迷彩で突撃して6課の目の前で外交官を射殺します。
6課も9課も外交官の阻止が目的で、行動がかぶっていて不思議な感じです。
こんなことになったのは、公安6課の仕事に政府高官の誰か(恐らく外務大臣)が介入して、9課に「6課の突撃に乗じて外交官を暗殺しろ」と命じたからなのでしょう。
政府というか外務大臣は6課をカモフラージュ的に動かして『6課の突撃に乗じてテロリストに暗殺された』と公表するための、外務大臣による自作自演だったのです。
『プロジェクト2501』は何だった?

©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
作中で明かされていましたが、少々複雑だったので整理します。
プロジェクト2501は、本作の事件が起こる約1年前にアメリカと本国公安6課が協力して人形使いを製作した時のプロジェクトの名前です。
人形使いは元々、国交を上手く進行させるため(国交の邪魔を秘密裏に排除するため)に作られたハッキングAIでした。
そして、今回6課はマレス大佐を本国から上手いこと追い出すために人形使いを使おうと計画してアメリカから輸送しましたが、本国到着後に人形使いは逃げてしまったのです。
人形使いを自力で捕まえるのが困難と判断した6課は、真相を伏せたまま9課に人形使いを捕まえるように協力を仰ぎました。
イシカワが言った通り、9課は6課の尻拭いをさせられていたということです。
冒頭で素子が殺した外交官が逃亡の手助けをしようとしていた男は、プロジェクト2501の一員でもありました。
恐らく逃げようとしていた男は人形使いに自我が芽生え逃亡した責任を押し付けられかけていて、逃げたがっていたのではないでしょうか。(自信ないですが)
②に続きます!読んで頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
・関連記事





感想などお気軽に(^^)