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ロットマイヤーはなぜブレスリンに近づいたのか
(引用:https://clown-movie1969.com)
これは終盤にかなり急ぎ足で種明かしされますが、ロットマイヤーは元々『捕まったら、ポルトスという名の男が現れるのを待つこと』と言われていました。
もしもマンハイムが捕まったら、救済措置としてマンハイムを助けてくれそうな人物を娘ジェシカが探し出し、その人に『ポルトス』という偽名を使わせてマンハイムの元に送り込むことに決めていたのです。
そして、マンハイムの救世主「ポルトス」としてブレスリンが選ばれました。
カイリー医師が読んでいた『ヒポクラテスの誓い』
(引用:https://farm5.static.flickr.com)
ヒポクラテスの誓いとは、医者として持つべき倫理感や任務を神に誓った宣誓文です。(詳しくはWikipediaをどうぞ)
「医者としてあるべき姿を思い出せ」とブレスリンに言われたカイリー医師は、ヒポクラテスの誓いを思い出して久しぶりに目を通し、医師として正しい行動を取ろうと決めたのだと思われます。
ブレスリンの著書に何が書いてあったのかは明かされませんが、もしかしたらブレスリンの行動理念や、なぜ脱獄屋をしているのかが描かれていたのかもしれません。
カイリー医師の「医者は良くわかっていない病気の治療のために、良くわかっていない薬を処方するものだ」という言葉が引用っぽくて調べたんですが出てきませんでした。
遠回しな言い方でよくわかりませんでしたが、カイリーは「医者としての任務(正義)をまっとうするためなら、時には職権乱用もいとわない」というようなことが言いたかったのでしょうか。
クラーク社長は何をしようとしていてなぜ殺された?
(クラーク社長 引用:https://twitter.com)
クラーク社長の意味深な行動についても最後のどたばたで明かされていますが、こちらでも改めて解説考察します。
まず、クラークは報酬のためなら部下を危険な目にさらすような人物だったことは、ジュリアからの依頼を受けた時のクラークの態度でわかります。
ロットマイヤーの娘ジュリアからの依頼がきっかけで『墓場』の存在を知ったクラークは、ジュリアを飛び越えて『墓場』の運営本部に直接連絡してしまい、ここからクラークの暴走が始まります。
恐らくクラークは『墓場』が世界各国の富豪がスポンサーになっていて金が集まりそうな施設だったことと、マンハイムに莫大な報酬金がかけられていることを知り、欲に目が眩んだのでしょう。
しかも、もし有名な脱獄屋ブレスリンが脱獄不可能だった場合、『墓場』はさらに価値が跳ね上がりスポンサーが増えます。
中盤で中国がスポンサーに名乗りを上げてきたのも、恐らく「ブレスリンが現在脱獄に挑戦中で、失敗しそうだ」と誰か(多分クラーク本人)が吹きこんだからだと思われます。
要は、クラークはブレスリンを踏み台にして『墓場』の運営を乗っ取って金儲けしようと企んでいたのです。
ぽっと出の人間がこんな風に突然社長候補にのし上がれるのは信じがたいですが、アメリカ映画ですし、クラークは相当交渉が上手だったのかもしれません。
以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。
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