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ビリーの父親とコステロ
（引用：https://pnabarro.wordpress.com）
ビリーの父親は身内に犯罪者が多い環境下で育ったにも関わらず、彼自身は犯罪に身を染めたりせず真面目な警察官として堅実に生きた人物だったようです。
ビリー自身もそんな父に憧れてか警察学校に入りました。
ビリーの父親をよく知っていたコステロは、ビリーの父を『信念を貫いた男』と高く評価していて、ビリーの母親の葬式には花も贈っていました。
彼の人間性を知っていたからこそ、コステロは息子ビリーが現れた時に警察官ではないか？と疑いました。
ビリーは実際に前科を作ることでその疑いを払拭し、コステロの仲間入りを果たします。
コステロはビリーの言動をその後も注意深く観察し、父親似で信頼できる男だと確信しています。
コステロがコリンの証拠を警察に預けなかった理由
コステロは死ぬ前に、コリンがネズミである証拠を弁護士に託してビリーに届けるように手配していました。
証拠を提出したのが警察でなくビリーだった理由は、もしコステロが死んでコリンが生き残っていた場合、警察に提出してもコリンが破棄してしまうと考えたからです。
また、コステロはビリーが潜入捜査官だということにも気づいていました。
それは、コステロがコリンと映画館で会った後、ビリーからも映画館特有の匂いがして尾行されていたことに気付いたからです。
しかしコステロはそのことを表沙汰にせずビリーを仲間に残し、同じ潜入捜査官だったデラハントの死が報道され、部下達がネズミ探しをやめても何も言いませんでした。
これもコステロがいざという時に何かを託す相手としてビリーがふさわしいと考えて、あえて手元に置いていたからです。
ビリーがコリン逮捕に固執した理由
（引用：https://natalie.mu）
ビリーがコリンをビルの屋上に呼び出した時、ビリーはコリンを殺さず、金銭取引にも一切応じず、ただ『逮捕』しようとしました。
これはビリーが、コリンの正体が明るみにならないまま死ぬことも、そのまま警察官として生きていくことも許せなかったからでしょう。
ビルから出るために乗ったエスカレーターの中でコリンは、自分の正体が暴かれて将来がなくなる未来が頭をよぎり、絶望して「殺してくれ」と頼みます。
ビリーはそれに「殺すよ」と答えますが、それは恐らく『社会的に殺す』という意味です。
ですが、エスカレーターの扉が開いたときビリーは撃たれ、目的を果たせないまま死んでしまいました。
ビリーがマドリンに渡した封筒の中身は？
© 2006 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
コリンの生き方はコステロと同じように必ず誰かから恨みを買います。
ビリーがコリンの自宅に送ったＣＤでコリンの正体を知ったマドリンは、作中には出てきませんが、閉じこもった自室で恐らくすぐにビリーから受け取った封筒を開いたでしょう。
封筒の中身も出てきませんが、恐らくビリーとコリンそれぞれの正体がわかる何かの証拠が入っていたにちがいありません。
具体的にはビリーが警察学校時代に撮影した写真だったり、ビリーとクイーナン警部とのやり取り（会話録音やメール）などではないでしょうか。
コリンがネズミだという証拠は、コリン宛てに送ったのと同じCDだったかもしれません。
その他諸々
マーク・ウォールバーグと役柄について
作品の冒頭にチラッと登場するＳＩＵメンバーのフランク・ラツィオ役のロバート・ウォールバーグは、ディグナム役のマーク・ウォールバーグの実の兄です。
結構似てますよね。
この２人は作品の舞台となっているボストン出身です。
特にマークは若い頃、このボストン警察に何度もお世話になったことがあったヤンチャさんらしいです。
彼が演じたディグナムは原作には登場しない人物なので、ディグナムはマーク自身がボストン警察で接した警察官のキャラクターに近かったのかもしれません。
タイトル『ディパーテッド』の意味
© 2006 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『depaet』の意味は『去る、いなくなる』、転じて『死ぬ』という意味のある英単語です。
その過去形である『depaeted』は『死んだ者（たち）』ということで、作品の内容とつながります。
DVDの表紙や上の宣伝画像などには必ずビリー、コリン、コステロ3人が切り抜かれています。
この単語の意味を知っていたら『この主要人物３人は死ぬんだな』と推測できるような（結末の伏線的な）タイトルと表紙になっています。
以上です！
意味が分かれば深みがあって個人的には大好きな作品ですが、伏線や曖昧な表現が多すぎて難解な映画かもしれません。
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感想などお気軽に(^^)
解説ありがとうございました。スッキリしました。
人によると思いますが、マットデイモンとディカプリオが似ている。と感じる人がいて、自分もそうでした・・・
えっそんなバカな？って思う人の方が多数だと思いますが、見分けがつきにくく話がさらに混乱していたように思えます。
どちらにもスパイがいて、人狼ゲームみたいな話でしたね。面白かったです。
ビリーが警察官だったのが判明したのはマドリンの働きで〜というのは違和感がありますね。
コリン自身が経緯と褒賞の発表をしていたし、葬式前にマドリンがビリーの死を知りマスコミにリークして…というのは時間的にどうなのかと。まあアメリカの葬式は一週間後とかになる場合もあるみたいですが、普通は一週間以内に行われる様ですし。
普通にコリンがボロを出さないために事実をあまり変えずに利用した結果じゃないですかね。
その後ディグナムが真相を知ったのはマドリンの働きかけによるものだとは思いますが。
初めまして。
解説わかりやすくて楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます(^^)
コメント欄にある封筒の中身についてですが、
私は今回アマプラで見て確かに封筒の中身は描かれていなかったのですが、
何年も前にレンタルDVDで見た事がありまして、その時に確か封筒の中身をマドリンが見るシーンを見た記憶があるんですよ…。
もしかすると未公開シーン等で収録されていたのかも知れません。
曖昧な情報ですみません。。
ぱじゃさん
初めまして！反応が遅く申し訳ないですが、ご報告です。
ぱじゃさんのコメントを拝見してからDVDを調べて未公開シーン集が収録されているDVDを購入して見てみましたが、その中にも封筒の中身に関する未公開シーンはありませんでした(TT)
もはや封筒の中身は私の中で『千と千尋の神隠し』の幻のラストシーンみたいになってます(笑)
コメントありがとうございました(^^)
そうでしたか(>_<)
ごめんなさい。記憶違いでしたね。
曖昧な記憶で余計なこと言って振り回してしまって申し訳ないです。
映画好きなのでまた他の記事も楽しく拝見しますね。
ありがとうございました(^^)
ぱじゃ さん
とんでもないです！未公開シーン見れましたし、収穫でした♪
どうぞ他も見てやってください(__)
こちらこそありがとうございました(^^)
最近、10年以上ぶりに3度目のディパーテッドを見ました。テンポ良い面白い作品なはずなのに、やはりなんか分からない…(わけが分からないけど面白いのですが)、分かったらもっと面白いはずと思ってこちらの解説にだどりつきました。大変面白い解説で、わけがやっとわかりました。伏線もたくさんあるようですが、私にとっては理解レベル高度を要する伏線だなと思いました。こちらの解説を読んだ後で、また4度目を見たくなりました。もっと楽しめると思います。ありがとうございました。
mkMercuryさん
コメントありがとうございます(^^)
『わけがわからないけど面白い』は、私も１回目見た時同じことを思いました（笑）
ディパーテッドが私がハマった初めての難解映画です。
何となく話の流れだけはわかるけど、人物描写のようなシーンや伏線が直接的ではないからよくよく考えないと制作側の意図のようなものが理解できないです（笑）
よくよく考えながら見る作品は好きなので、記事を読んでくださってさらに感想までいただけると、嬉しくなって記事を書いて本当に良かったと思います！
ぜひ４度目も！私もまた見たくなりました(^o^)
とてもわかり易く面白い解説でした。
これほど謎掛け？があった事すら気付かず、
スコセッシ監督の印象が変わりました。
アイコン？にされているモーターサイクルダイアリーズや
名作ギャング映画などの解説もお聞きしたくなりました。
ちなみに、茶封筒の中身については描かれていませんでしたね。
sさん
わかり易いと言って頂けて嬉しいです！！
仰られているアイコンは、実は『ブログ村』専用のアイコンで、このブログ独自のものではないんです。。
他のデザインもあったんですが、可愛くてつい選んでしまいました。
記事もないのに紛らわしいですね、すみません(^^;)
封筒の中身については意見がわかれる所なのかもしれませんね。。
嬉しいコメントありがとうございました(^^)
封筒の中身描かれてたけど？
ゴンゾさん
コメントありがとうございます！管理人です。
記事を読んでくださり嬉しいです(^^)
あ、描かれてました？
私は状況判断で中身を推測するしか出来なかったので、このような書き方をしました。。
理解力が足りずすみませんm(__)m
読んでやっとわかった部分がありました！ありがとうございます！
ただ、マークウォルバーグのお兄さんは、ドニーウォルバーグかな？
名無しさん
コメントありがとうございます、お役に立てて嬉しいです！
マーク・ウォールバーグのお兄さんについて、エンドロールにロバート・ウォールバーグと表記がありそのまま書いたはずなんですが、今見直すことが出来ず正確なお答えが出来ないです、すみませんm(__)m
サラッと調べたところロバートさんもドニーさんもお兄さんのようです。（兄は2人いる）
曖昧な回答で申し訳ないですm(__)m