「ダークナイト」解説|ジョーカーのその後、手紙を燃やした理由など8の考察 | 映画鑑賞中。

「ダークナイト」解説|ジョーカーのその後、手紙を燃やした理由など8の考察

SF

この記事は映画「ダークナイト」についての疑問を解説、考察しています!

映画『バットマンビギンズ』(2005)の続編。
バットマンの最大の敵ジョーカーとの戦いと、検事のハービー・デントが闇堕ちしていく過程をシリアスに描いている。
本作公開前に死去したジョーカー役ヒース・レジャーの演技にも注目。

原題:DARK KNIGHT 制作年:2008年
本編時間:152分
制作国:アメリカ、イギリス
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
原作:ボブ・ケイン/『バットマン』シリーズ(DCコミック)

キャスト&キャラクター紹介

(引用:https://kuwafuku.com

ブルース・ウェイン/バットマンクリスチャン・ベール
バットマンの正体でウェイン家の主人。
自身の会社はルーシャス・フォックスに任せて、自身はバットマン業に専念している。

幼馴染みのレイチェルに好意を寄せながらも、検事ハービーの方が彼女に合っているのではないかと考え始めている。

 

(引用:https://popposblog.com

ジョーカーヒース・レジャー
ゴッサムシティに現れた、ピエロの化粧をしたイカれた犯罪者。
ギャングと共謀してバットマンを苦しめる。
口の両端にある大きな傷跡について「親父にやられた」、「自分で切り裂いた」など説明の度に変わるため真実は不明である。

ティム・バートン監督の明るい雰囲気のジョーカーとは違い、本作のジョーカーはシリアスな雰囲気になっている。

 

(引用:https://ameblo.jp

ハービー・デント/トゥーフェイスアーロン・エッカート
ゴッサムシティに現れたやり手の新人検事。
バットマンを「無法者の自警市民」と否定する声も多い中、「彼のような存在は重要」と持論を展開してブルースを感心させた。
レイチェルと交際していて、彼女とブルースの関係を気にしている。
投げたコインの裏表で物事を決める癖がある。

 

(引用:https://xn--vcki1fxhx43muydhn0fs65b.net

レイチェル・ドーズマギー・ジレンホール
ブルースの幼馴染の検事補佐官。
バットマンの正体がブルースだと知っている数少ない人物の1人。
ハービーと交際しつつ、内心ではブルースへの想いも捨てきれないでいる。

 

©2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

アルフレッドマイケル・ケイン
ブルースの執事であり、幼少時代に両親を亡くした彼の親代わりとなる存在。

・その他のキャスト

ゴードン警部補…ゲイリー・オールドマン
ルーシャス・フォックス(ブルースの協力者)…モーガン・フリーマン
ラミレス刑事…モニーク・ガブリエラ・カーネン
ワーツ刑事…ロン・ディーン
スケアクロウ…キリアン・マーフィー
ラウ税理士…チン・ハン
ガルシア市長…ネスター・カーボネル
マローニ…エリック・ロバーツ
チェチェン人ギャングのボス…リッチー・コスタ―
エンゲル(リポーター)…アンソニー・マイケル・ホール
ステファン刑事…キース・ザラバッカ
ローブ市警本部長…コリン・マクファーレン
リース弁護士…ジョシュア・ハート
バーバラ・ゴードン(ゴードンの妻)…メリンダ・マックグロウ
ジェームズ・ゴードン(ゴードンの息子)…ネイサン・ギャンブル
ギャンボル(ギャングのボス)…マイケル・ジェイ・ホワイト
銀行支店長…ウィリアム・フィクナー
ナターシャ(ブルースが連れていた美女)…ベアトリス・ローゼン
ラウの部下…エディソン・チェン
サリロ判事…ニディア・ロドリゲス・テラチナ
ブライアン(バットマンのコスプレ男)…アンディ・ルーザー
ジョーカーの手下(精神病者)…デヴィッド・ダスマルチャン、エイダン・フィオール ほか

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ネタバレあらすじ※長いので解説だけ読みたい方は飛ばしてください

アメリカの未来都市ゴッサムシティにはびこる悪を撲滅しようと、バットマンことブルース・ウェインゴードン警部補、新任検事のハービー・デントは時に協力し合いながら、それぞれが日々邁進していた。

その後、ブルースの幼馴染みで想い人でもあるレイチェル・ドーズはハービーと交際を始めていた。
ブルースは2人の恋の行方を気にしながらも、ハービーの思想に感銘を受け、レイチェルのためには自身よりもハービーといる方が良いのではないかと考え始めていた。

そんな中、ピエロのマスクをした集団が銀行強盗を起こし、ギャングの隠し金を奪って逃走する事件が起きた。
この集団の1人が、口の両端に大きな傷跡を持ち、顔にピエロ風の化粧をしている男 ジョーカーだった。
彼は他の仲間が用済みになると全員殺し、金を独り占めして逃げていった。

その金は3組のギャングとラウ税理士の『洗浄前』(マネーロンダリングする前)、かつ『山分け前』の隠し金で、ジョーカーが盗んで散財したことで警察に金の隠し場所がバレ、彼らの金は危険にさらされた。
ギャングは復讐のためジョーカーを殺そうとしたが、ジョーカーはそんなギャングたちを恐れることもなく「この騒ぎの大元はバットマンがお前たちの計画を見抜いたせいだ。隠し金の半分を支払えば、バットマンをこの世から消してやる」と、逆に取引を持ち掛けた。
3組のギャングは当初この取引を「あり得ない」と拒否したが、後日、ジョーカーは街のチンピラ数人を引き連れてギャングのボスの1人であるギャンボルを殺害し、組織1つを乗っ取った。

その頃、警察はゴードン警部補の指揮でギャングの残りの資金押収に尽力するも、ラウ税理士に先を越されて金は移動されてしまっていた。
ラウ自身も逮捕を逃れるために香港に渡ってしまい、ゴードンはバットマンに ラウをゴッサムシティに連れ戻すよう依頼した。
ブルースはすぐに香港へ行き、ラウを拉致してゴッサムティに強制送還した。

拘置所に入れられたラウは「金のありかは教えられないが、ギャングの逮捕には協力する」と言いだし、ゴードンにより500人以上ものギャングが一斉逮捕、ハービーによりその全員が検挙された。
この一件でハービーは一躍ゴッサムシティの正義のヒーローとなった、一方、ラウを街に連れ戻したのがバットマンの仕業だと気付いたギャングは、ジョーカーと組むことを決めた。

数日後。バットマンのコスプレをした男ブライアンが殺されて市役所に吊るされる事件が発生した。
殺されたのは、夜な夜なバットマンのコスプレ姿で悪人を倒そうとしていたバットマンのファンだった。
男の遺体にはジョーカーからのビデオテープが付けられていて、ビデオにはジョーカーが「バットマンは自分の正体も晒せない卑怯者だ!バットマンが正体を明らかにするまで毎日殺しをする!」と喋りながら、男をなぶり殺しにする映像が残されていた。

バットマンは自分の存在のせいで市民が殺されたことにショックを受け、この街の正義を『顔をさらけ出せる真の英雄』ハービーに任せて、バットマンを辞めるべきではないかと思い悩んだ。

その頃。ゴードン警部補は、殺された男に付けられていたトランプのカードに、ギャングの裁判を担当するサリロ判事、ハービー・デント、ローブ市警本部長のDNAが付着していたことから、彼らがジョーカーの次のターゲットだと判断して警護を付けた。
しかし、サリロ判事とローブ本部長はジョーカーの罠にかかって殺されてしまった。

ジョーカーは最後の1人であるハービーを殺そうと、ハービーが出席していたウェイン邸のパーティ会場に現れたが、ハービーはすでにブルースにより保護されていて手だし出来なかった。
ジョーカーは嫌がらせがてら同じく会場にいたレイチェルをビルの窓から突き落として姿をくらませた。

(レイチェルに近づくジョーカー 引用:https://chicosia.com
レイチェルはバットマンに助けられて一命をとりとめ、ハービーも無傷だった。
ハービーはブルースに保護される直前にレイチェルにプロポーズをしたが、レイチェルは「自分の気持ちがわからない」と答えてプロポーズを断った。

翌日。ハービー・デントと同じ名前を持つ別人の男2人が殺害され、現場には次のターゲットがガルシア市長であることを示すメッセージが残されていた。

翌日。ローブ市警本部長の追悼式が街をあげて執り行われ、会場ではゴードン警部補が指揮をとり、ガルシア市長の警護を行いながら式は進んでいった。
ジョーカーは警察官に変装して市長を銃で狙い撃ち、ゴードン警部補が市長を守って死亡した。
その後ジョーカーは会場から逃げおおせ、捕まったジョーカーの部下から次のターゲットがレイチェルだと知らされた。

ハービーはすぐレイチェルに電話してそのことを告げると、レイチェルは「ブルースの所で匿ってもらう」と答えた。
ハービーは、ブルースの名前が出てきたことが不満だったが、セキュリティが万全なウェイン邸はゴッサムシティのどこよりも安全だったため、ブルースの元へ行くことを渋々許した。

その頃、ブルースはゴードン警部補を失ったことでいよいよ精神的に追い詰められていた。
全てはバットマンが正体を明かさないために起きたことだからだ。
一方で、ハービーはレイチェルとの電話を切った後、ジョーカーの部下を脅してジョーカーの居場所を聞き出そうとしていたところをバットマンに止められた。
バットマンは「君はこの街の希望だ。その君がこんなこと(脅し)をしていてはいけない」とハービーを叱り、同時に、自身は世間に正体を明かして引退することを告げた。
ハービーは「屈するな!正体を明かしてはいけない!」と叫んだが、バットマンは何も答えず帰宅してレイチェルと合流した。

ブルースはレイチェルにも市民に正体を明かすことを告げ、『バットマンを辞めたら結婚する』という約束がまだ有効かどうか訊ねた。
レイチェルはイエスと答え、2人はキスを交わした。

翌日。ハービーは記者会見を開き、その会見の後方にはブルースも控えていた。
ハービーは「ジョーカーの言うことを聞いてバットマンを差し出す必要はない!」と意見したが、市民からの「バットマンは正体を現すべき」という声はやまなかった。
ハービーはとっさに「私がバットマンだ!」と叫び、そのまま逮捕された。
ブルースは突然のことに驚きつつ、連行されていくハービーを見守るしかなかった。
会見をテレビで見ていたレイチェルは驚き、ブルース宛ての手紙をアルフレッドに渡した後、ハービーの元へ急いだ。

ハービーは自身がバットマンの身代わりとなってジョーカーをおびき寄せようとしていた。
ハービーがバットマンではないことは警察は既に知っていて、彼は警官たちから その勇気を称えられた。
レイチェルが心配する中、ハービーは護送車に乗せられて拘置所へ移動した。
狙い通り、拘置所に着くまでにジョーカーとその部下が現れてハービーの乗る護送車を襲ったが、バットマンの働きによりハービーは無傷で拘置所にたどり着いた。
ハービーを追いかけて拘置所前に着いたジョーカーは、1人の警察官も取り押さえられた。
その警察官は、死んだはずのゴードン警部補だった。
実はゴードンは防弾チョッキのおかげで無傷で生き延びていたが、家族に万一のことがあるのを避けるため、表向きには死んだことにしていたのだった。
ゴードンはジョーカーを捕えた功績を称えられ、次期市警本部長のポストを約束された。

ジョーカーと部下たちは拘置所に入れられ、役目を終えたハービーは解放されるとすぐにレイチェルの元へ向かった。
数時間後、ジョーカーはゴードンに、ゴードンの部下の数人がマローニのスパイだったこと、そのスパイにハービーとレイチェルを拉致させたことを告げた。
驚いたゴードンは急いでバットマンに知らせ、駆けつけたバットマンとジョーカーは一対一で話をした。

鬼気迫る演技を見せた故ヒース・レジャーさんと バットマン役のクリスチャン・ベール

(対峙するバットマンとジョーカー 引用:https://eiga.com
ジョーカーは彼の正体がハービー・デントではなかったことを知るも驚いた様子はなく、バットマンが怒り狂ってハービーとレイチェルの居場所を言わせようとする様子を楽しそうに見ていた。
バットマンの「殺したいのは俺だろう、2人を解放しろ!」という言葉に、ジョーカーは「君を殺したらつまらなくなる」と答えた。
ジョーカーは『2人を別々の場所に拘束していること』と、『それぞれが居る場所』を明かすと「爆破は数分後だ。お前はどっちを助ける?」と聞いた。
バットマンはレイチェルを助けに行くことをゴードンに告げ、バットポッド(オートバイ)でジョーカーが告げた住所へ急いだ。

その頃、意識を取り戻したハービーは倉庫のような場所で椅子に拘束され、オイル缶に囲まれていることに気付いた。
オイル缶の上には爆弾と電話があり、電話はレイチェルとつながっていた。
爆弾の示すタイムリミットはあと数分でゼロになる。
レイチェルはハービーに「私はあなたと生きていきたい。プロポーズの答えはイエスよ」と涙ながらに伝えた。
ハービーは、レイチェルはバットマンが助けるだろうと予測し、何とか自力で脱出しようともがいた。

関連画像

(顔の左半分がオイルにまみれたハービー 引用:http://screeninvasion.com
バットマンはジョーカーが言っていたレイチェルの居場所にたどり着きドアを開けると、そこに居たのはハービーだった。
ジョーカーはわざと逆の住所をバットマンに教えていたのだ。
バットマンはハービーを救出したが、その直後に起きた爆破の熱風で、オイルがついていたハービーの顔左半分が焼けただれた。

時を同じくしてゴードンはもう一つの住所(レイチェルの居場所)に到着するも、レイチェルを助けることはできなかった。

バットマンとゴードンがハービーとレイチェルの救出に向かった後、ジョーカーは一緒に拘置所に入れられていた部下の腹に仕込んでいた爆弾を爆破させ、ラウ税理士を連れて拘置所から脱走した。
ジョーカーはラウを拘置所から出すために計画的にゴードンに捕まっていたのだった。
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レイチェルがブルースに宛てていた手紙には「私はハービー・デントと結婚します」と書かれていた。
手紙を預かっていたアルフレッドは それをブルースに渡そうとしたが、ブルースが『レイチェルは俺を選んだ』と信じていたことを知ると、そっと手紙を引っこめた。

数日後。ハービーは病院で処置を受けたが、顔の左半分は頬の骨が見えるほどに焼けただれていた。
だがハービーは痛み止めの薬も飲もうとせず、皮膚移植の話も拒否していた。
ハービーの心はレイチェルを失った悲しみと、彼女を殺した者たちに対する憎しみに満たされていた。

そんな中、ゴードンの前にマローニが現れて「ジョーカーの居場所を教えよう」と告げた。
その日はジョーカー、ラウ税理士、チェチェン人(ギャング)、マローニが集まって金を山分けする日で、マローニはその場所を警察に教えるという。
ゴードンは大勢の部下を引き連れて彼らが集まっている海辺の倉庫を見張った。

やがて倉庫にジョーカー、ラウ、チェチェン人ギャングが集まると、ジョーカーは山分け予定だった金とラウを燃やし、チェチェン人ギャングのボスを殺し、テレビ局に電話をかけ始めた。
ジョーカーが電話したのは『バットマンの正体を解き明かす』という特集をしている生放送のニュース番組だった。
ゲストには、バットマンの正体を掴みかけているウェイン・コーポレーションの会計士リースが出演していた。
ジョーカーは「60分以内にリースを殺さなければ、ゴッサムシティにあるどれかの病院を爆破する」と次の犯行予告をした。
ゴードンは倉庫の見張りを中止そ、すぐに全ての病院から市民を非難させるように指示、自身はリースの警護に向かった。
テレビ局前には多くの人が群がり、中にはリースに向けて銃を発砲した入院患者の家族もいた。

ジョーカーはその後、ハービーが入院している総合病院に忍び込み「レイチェルを殺したのは俺じゃない。本当の敵はあれこれと策を巡らせているギャングや警察だよ」と語った後、ハービーの拘束を解いて病院を爆破した。
2人が対峙していた時、ハービーはジョーカーを殺すチャンスを得るが、ハービーは『殺すかどうか』をコイントスの結果に委ね、結果、ジョーカーは生きのびた。
ジョーカーは病院から出た後、50人の避難患者と報道陣が乗っていたバスをジャックした。
そしてジョーカーは報道陣を通して『ゴッサムシティは俺が支配する。それが嫌な者はこの街から出ていけ』と声明を発表し、ゴッサムシティに住む約3000万人のほとんどが街を出ようと一斉に動き出した。
ジョーカーは「トンネルと橋に仕掛けをした」と発言して陸路を断ったため、空路と海路が大混雑となった。
警察は、市民全員をゴッサムシティから避難させることを決定した。

その後、一般市民が乗った船と囚人を乗せた船の二隻にジョーカーが爆弾が仕掛けていることが判明した。
そして一般市民の船には囚人の船の、囚人の船には一般市民の船の起爆装置が置いてあり、「放っておけば2隻とも午前0時に爆発する。ただし、起爆装置を先に押した方は救ってやる」とジョーカーは告げた。
タイムリミットまでは残り1時間ほどしかない。
ジョーカーがバスの乗客たちと共に海が見えるビルにいると知ったバットマンはビルに駆けつけ、人質を助けた後、ジョーカーと戦った。

2隻の船は膠着状態が続き、一般市民たちは投票で『起爆装置を押す』ことに決めたものの、結局誰もボタンを押さずに午前0時を迎えた。
0時を過ぎてもどちらの船も爆発せず、呆れたジョーカーは2隻とも爆破させようとしたが、バットマンが起爆装置を奪い、ジョーカーをビルの外に宙吊りにした。
ジョーカーは船の件で『人間の心は醜い』ことを証明しようとしていたが、逆に『人間の良心』を証明してしまった。
ジョーカーは「今回は失敗したが、希望が無くなれば誰しも醜くなる。ハービー・デントのようにな!」と笑った。
ハービーが悪に染まったことを知ったバットマンは、ジョーカーを警察に任せてハービーの元へ急いだ。

病院から脱出したハービーは、まずは自分をさらった裏切り者のワーツ刑事を殺害し、もう一人の裏切り者のラミレス刑事に、ゴードンの家族を呼び出させた後に殺害した。
ゴードンの家族が呼び出されたのはレイチェルが死んだ倉庫の中だった。
ハービーは駆けつけたゴードンに「お前からも最愛の人間を奪ってやる」と告げ、ゴードンの息子ジミーに銃を向けた。
バットマンは「ジョーカーの狙いは『”どんなに高潔な人間でも悪に染まる”と証明すること』だ。そして君は奴の思惑にハマったんだ。復讐するなら彼女を殺した奴らにしろ。この子は何もしていない」と説得したが、ハービーはジミーを放そうとしなかった。
バットマンは一瞬のスキをついてハービーを高所から突き落とし、ハービーは死んだ。
病院から脱走後、ハービーは警察官を2人含めた5人を殺害していた。
このことを報告しようとしたゴードンをバットマンは止め「この街の”正義の象徴”だったハービー・デントが悪に染まったことを市民が知れば、この街に平和はこない。彼は高潔なままでいなければいけない。彼の罪は全て俺がかぶる」と告げた。
ゴードンは悩んだ末、ゴッサムシティの未来ためにバットマンに全ての罪を着せた。
こうしてバットマンは警察から追われる身となり、真実を知るゴードン一家以外の全ての市民からの信頼を失った。

時に、”救い”のためには真実を明かさないことが必要となる。
ブルースにとっての最後の救いは『レイチェルはハービー・デントではなく自分を選んだ』ということだった。
アルフレッドはブルースが帰ってくる前に、レイチェルからの手紙を燃やした。

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解説・考察

見ていて感じた疑問などを解説、考察しました。

ブルースがバットマンを辞めようか悩んでいたワケ

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(引用:http://blog.livedoor.jp

ブルースがバットマンをやめるべきか悩んでいた理由は、バットマンの存在が本当に街のためになっているのかを疑問に感じたからです。
今までブルースは街の平和のために奮闘し、レイチェルと「街がバットマンを必要としない日が来たら結婚する」という約束を実現するため、悪を根こそぎ街から排除しようとしていました。
しかし、そんなブルースのやり方が強引すぎたため、切羽詰まった悪人たちはジョーカーと手を組むという強引な方法でバットマンに対抗し、治安はさらに悪化してしまいました。
今までは殴り合いで戦っていたけれど、相手が銃を使うならこちらも銃で対抗しなければ、みたいな感じです。
自分がしたことの結果を見たブルースはバットマンのあり方を見つめ直し『バットマンが居ない方が平和になるのではないか』と悩んだのでしょう。 

ハービーがバットマンに「正体を明かすな」と言ったのは

ブルースがバットマンの正体を明かすことを決めてそれをハービーに告げた時、ハービーは「明かしてはいけない!」と叫びます。
ハービーがバットマンの正体を明かすことに反対した理由は、正体を明かすこと自体がジョーカーの要求を呑む(屈する)ことになるからです。
それに、正体を明かしたからといってジョーカーの狂気が止まるわけではないことは、ジョーカーの性格からして明らかです。
だからハービーはバットマンが正体を明かすのを食い止めようとしました。 

ジョーカーがハービーとレイチェルを別々の場所に監禁した理由


引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ハービーがバットマンだと思い込んでいたジョーカーは、ハービーとレイチェルを誘拐して別々の場所に拘束します。
ジョーカーはこのとき拘置所にいましたが、彼の元々の目的はラウ税理士を拘置所から脱出させることでした。
なので、2人をさらった元々の理由はゴードンを拘置所から出させるためだったのだと思われます。
しかしバットマンはジョーカーの前に現れたので、これはこれで面白いと思ったジョーカーは、バットマンに「どっちを助ける?」と聞きます。
これはバットマン(ブルース)にとっては『街の正義(ハービー)』を守るか『個人的に大切な人(レイチェル)』を守るかという選択になりましたが、ブルースはあっさりレイチェルを選び、ハービーの救出はゴードンに任せて現場に向かいます。
このブルースの選択は、彼が『正義のヒーロー』ではないことを表していると言えます。

彼が本当にゴッサムの平和を一番に考えている正義のヒーローであれば、恐らくハービーを救いに行っていたでしょう。
そしてブルース(バットマン)がレイチェルを選ぶことはジョーカーに見透かされていたのか、ジョーカーはあべこべの住所を教えてバットマンにハービーを助けさせます。
ジョーカーがハービーを助けさせたのは、2人に愛する人を失わせて絶望している様子を楽しみたかったからです。 [ad]

レイチェルがハービーとの結婚を選んだ理由


(引用:https://filmest.jp
レイチェルは「ハービー・デントと結婚します」という手紙をブルースに残し、その後ジョーカーの罠にはまって死んでしまいました。
レイチェルはブルースを愛していたはずなのに、どうしてハービーと結婚することにしたのでしょうか。

答えは手紙にも書いてありましたが、街がバットマンを必要としなくなる日(ブルースがバットマンを卒業できる日)が来ることはないとレイチェルは確信したからです。
ブルースを愛しているなら他の誰かと結婚せずに、ずっと待っていればいいのに、とも思いますが、レイチェルも人並みの幸せを望む1人の女性だったのでしょう。
そんなレイチェルの前に現れたのがハービー・デントでした。
ハービーはバットマンのような『正体不明の自警市民』ではなく、ブルースの言葉を借りると『堂々と顔を出して悪と戦う本物の正義のヒーロー』です。
そんな2人の違いというか、『どちらと結婚すれば、より不安の少ない暮らしが送れるのか』ということも、レイチェルは比較してしまったのかもしれません。  

ブルースがレイチェルに選ばれたと思い込んでいた理由

レイチェルの死後、ブルースはアルフレッドに「レイチェルが選んだのは俺だった」と発言しています。
しかし、真実はレイチェルはハービーを選んでいました。
ブルースはなぜレイチェルが自分を選んだと勘違いしていたのでしょうか。

バットマンの引退を決意した時、ブルースがレイチェルに「バットマンをやめたら結婚する約束はまだ有効?」と聞くと、レイチェルは「有効よ」と答え、2人はキスを交わしました。
この時のキスが、ブルースがレイチェルから選ばれたと思っていた理由です。
この後にレイチェルが「でも正体を明かしたら結婚は夢よ」というような発言をします。
この発言が、翌日の記者会見でハービーがバットマンの身代わりになった時に、ブルースがハービーを止めなかった理由に繋がります。  

イタリアンギャングのボス マローニがゴードンにジョーカーを売ろうとした理由

ハービーがやけどを負って入院した後、ゴードンの前にマローニが現れてジョーカーの居場所を教えます。
マローニがジョーカーを売ろうとしたのは、マローニがジョーカーの異常さが本気で怖くなったからだと思われます。
ジョーカーの次のターゲットがレイチェルだとわかり、ゴードンがマローニに詰め寄った時、マローニは「ジョーカーが怖くて誰も奴を売らない」と答えています。
しかし、ジョーカーの行動を見ていたマローニは、ジョーカーに忠誠を誓うことは意味がないことをマローニは悟ったのでしょう。
マローニは自分がジョーカーの標的になる前に警察に訴えて、ジョーカーを排除(身の安全を確保)しようとしたのだと思われます。  

アルフレッドがレイチェルの手紙を燃やした理由


©2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

ブルースの執事アルフレッドは、レイチェルがブルースに宛てた手紙を燃やしました。
それは「レイチェルは自分を選んだ」とブルースが勘違いしていたままの方がブルースにとって良い、真実を知らせるべきではないとアルフレッドが判断したからです。

ブルースの親代わりでもあるアルフレッドにとって一番大切なのは、ブルースの心の安定を保ってあげることです。
もしもブルースが真実(最愛の女性を失くし、しかもフラれていた)を知ってしまえば自暴自棄な行動に出てしまう可能性もありますから、ブルースの身を案じてのことだったのでしょう。
だから手紙を見せず、燃やしてしまい真実を闇に葬りました。

最愛の女性レイチェルと頼れる友人ハービーを失くした今、ブルースにとっての唯一の救い、原動力は「レイチェルが選んだのは自分だった」ということです。
たとえそれが真実ではなかったとしても、その幻想を信じることが彼の精神的な支え、救いになります。
それは皮肉的に、バットマンの「真実だけでは人は満足しない、幻想を満たさねば」という言葉とも繋がっています。  

ジョーカーのその後は?


(引用:https://blogs.yahoo.co.jp

バットマンがジョーカーを宙吊りにして動きを封じた際、精神病院に入る話が出ています。
原作でも、ジョーカーが逮捕後に精神病院に入れられるストーリーがあるので、ジョーカーは病院行きでほぼ間違いないでしょう。

ちなみに原作コミックでは、後にジョーカーは精神病院から脱走して再びバットマンは彼と戦うことになります。
ジョーカーはバットマンを『お気に入りのおもちゃ』のように思っているので、ジョーカー的に言えば『バットマンと遊ぶ』ことになるでしょうか。

以上です! この記事に書いていない内容の疑問があった方は、お気軽にコメントからご質問ください(^^)

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