映画「クラッシュ」(2004)ネタバレあらすじ解説|グラハム(ドン・チードル)の話 | 映画の解説考察ブログ

映画「クラッシュ」(2004)ネタバレあらすじ解説|グラハム(ドン・チードル)の話

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クライムドラマ

ポール・ハギス監督の映画『クラッシュ』のグラハム(ドン・チードル)のあらすじと感想を紹介しています!

クラッシュ

原題:Crash
制作年:2004年
本編時間:112分(ディレクターズカット版は114分)
制作国:アメリカ
監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス、ロバート・モレスコ
制作:ポール・ハギス、ドン・チードル、ボビー・モレスコ、キャシー・シュルマン、ボブ・ヤーリ

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主要キャスト紹介


(引用:http://kilostogo.blogspot.com
グラハムドン・チードル
ロサンゼルス署の刑事、黒人。
離れて暮らす認知症の母親が心配で頻繁に実家を見に行っている。
数年前に家出して行方不明になった弟がいる。
恋人のリアとは仕事上の相棒でもある。

 

クラッシュ
©2004 Apollo Pro Screen GmbH&Co.Filmproduction KG.All Rights Reserved.
ピーターラレンズ・テイト
主に窃盗で生計を立てる黒人青年で刑事グラハムの弟。
現在は悪い仲間とつるんでいるが、犯罪から足を洗って真っ当に生きたいと考えている。
小さな聖クリストファー像のお守りをいつも持ち歩いている。

 

リア(グラハムの恋人、メキシコ系)…ジェニファー・エスポジート
ララ(ダニエルの娘)…アシュリン・サンチェス
ファハド…ショーン・トーブ
グラハムの母…ブレバリー・トッド
ポップ・ライアン(ライアンの父親)…ブルース・カービー
フラナガン刑事(白人)…ウィリアム・フィクナー
ディクソン警察署長(黒人)…キース・デイビッド
シャニクア(アフリカ系)…ロレッタ・デヴァイン
マリア(ジーン、リック夫妻宅の黒人メイド)…ヨミ・ペリー
ドリ(ファハドの娘、ペルシャ系)…バハー・スーメク
シェリーン(ファハドの妻、ペルシャ系)…マリーナ・サーティス
銃取扱店のオーナー(白人)…ジャック・マクビー
ルシアン(車屋、白人)…ダト・バフタゼーズ
フレッド(キャメロンの同僚)…トニー・ダンザ
チョイ(轢かれた中国人)…グレッグ・パイク
キム・リー(事故の中国人、チョイの妻)…アレクシス・リー
カレン(リックの秘書)…ノーナ・ゲイ
エリザベス(ダニエルの妻)…カリーナ・アロヤブ
ゴメス警察官(メキシコ系)…エディー・フェルナンデス
女性警官…アマンダ・モレスコ
ケン・ホー(保険屋の男、日系)…アート・チュダバラ
ヒル警察官…ビリー・ギャロ
ジョンソン刑事…キャスリーン・ヨーク
ストーン警察官…ポール・E・ショート
ブルース…ケン・ガリートー
コンクリン(麻薬捜査官、白人)…マーティン・ノースマン
シャニクアの会社の受付(白人)…ケイト・スーパー
銃屋の警備員(白人)…ジェイデン・ランド
救急救命士…アーラン・スティール
移民の1人…オクタビオ・ゴメス ほか

 

あらすじ&解説・感想など 

黒人刑事グラハム(ドン・チードル)の話


(引用:https://www.moviestillsdb.com

ロサンゼルスの刑事グラハム(ドン・チードル)は、仕事の相棒で恋人でもあるメキシコ系刑事のリア(ジェニファー・エスポジート)と共に、とある殺人事件の現場に来ていました。

白人の麻薬捜査官コンクリンが黒人刑事を撃ち殺した事件です。
コンクリンは「しつこく追い回して来たから撃ったら死んでしまった 刑事だとは知らなかった」と供述しています。

グラハムとリアが被害者の車を調べると、車の所有者は被害者本人ではないことがわかりますが、その他の手がかりは見つかりませんでした。

翌日。グラハムが実家に行くと、母親は「私の息子は見つかった?」「あの子に『怒ってないから帰ってきて』と伝えて」と何度も言います。
グラハムには数年前に家出したきり帰ってこない弟がいました。
グラハムの母は初期の認知症で、会うたびに弟の話を繰り返します。
グラハムはいつも母に「わかった」と答えますが、実際には弟を探してはいませんでした。

翌朝。グラハムは内務捜査官から「昨日の事件の押収車(黒人警官が乗っていた車)のトランクから大量の札束が出てきた」と報告を受けました。

これは黒人警官が『複雑な何か』に関わっていたことを意味しています。
本格的な捜査を始めようとした矢先、グラハムは上司のフラナガン刑事(ウィリアム・フィクナー)から呼び出されました。

フラナガンは「この件の捜査はやめて、すぐにコンクリンを逮捕してくれ。
従ってくれれば主任捜査官のポストに君を推薦してやる」と、昇進をエサに取引を持ち掛けてきました。

グラハムはこの時、死んだ黒人警官が何かの犯罪行為をしていて、黒人刑事の悪事が世間に公表されるとフラナガンがまずい状況になるのではないかと推測しました。
グラハムが取引を断ろうとすると、フラナガンは「お前の弟は最近高級車を窃盗したらしいな。3回目の窃盗は逮捕されれば死刑になる。
弟の件をもみ消してやるから、俺の言う通りにしてほしい」と交渉材料を増やしてきました。
グラハムは渋々取引に応じました。

数時間後。黒人の若者の射殺死体が野原で発見されたと通報があり、グラハムとリアは現場へ向かいます。
現場に到着した直後、グラハムの車と中国人女性の車が追突事故を起こしました。(冒頭のシーン)

事故の処理をリアに任せて先に死体を見に行ったグラハムは、殺されていた若者がグラハムの弟ピーターだと気付いて沈黙します。

グラハムはピーターが遺体で見つかったことを母親に報告します。
遺体安置所に駆けつけた母親は、遺体を見て泣き崩れました。
母親は「お前がちゃんと探さないからこんなことになった!私は最愛の息子を失った!
今朝だって私に食べ物を届けてくれた優しい子なのに…」と号泣します。

母親に定期的に食料を差し入れていたのはグラハムなのですが、母親はピーターがしてくれたと思い込んでいます。
グラハムは無言で立ち去りました。

 

フラナガンがグラハムに捜査をやめて欲しかったのはなぜ?

ドン・チードル演じる黒人刑事のグラハムは、ウィリアム・フィクナー演じる白人の刑事フラナガンから交渉を持ちかけられていました。
あの交渉の意味が良くわからなかったので整理します。

まず、グラハムは白人警官が黒人警官を射殺した事件の担当になっていましたが、調べれば調べるほど不審な点が沢山出てきました。

不審な点と言うのは、白人刑事は同業者を殺したのに落ち着いた様子だったことや、黒人刑事が乗っていた車の名義が本人ではなかったこと、
さらにその車から大量のキャッシュが出てきたことなどです。
明らかに複雑な事情がありそうな状況でした。

グラハムがこれらのことを世間に公表して捜査を始めようとした時に現れたのがフラナガンです。
本編の会話は回りくどかったですが、要約するとフラナガンはグラハムに「怪しい証拠は全て見なかったことにして、ただ白人刑事を犯人にして刑務所送りにしてほしい」ということです。

つまりこの事件には何か裏があり、フラナガンが動くということはどこぞの権力者も関わっているということになります。

フラナガンはグラハムの弟ピーターに出ている逮捕状を破棄するという約束でグラハムに捜査を終了させました。
しかしピーター(守るべき存在)が死んでしまったので、恐らくグラハムは黒人刑事の件も、ピーターが誰に殺されたのかもこれから捜査するのでしょう。

読んでいただきありがとうございました。
次の記事はトムの話です。




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