アナスタシアのお話
©2001 Disney
シンデレラが王子様と結婚してから、シンデレラの義姉アナスタシアは密かに『運命の恋』に憧れていました。
ある日、宮殿で独身貴族が集まる舞踏会が開かれることになりました。
トレメイン夫人は愛娘アナスタシアとドリゼラのドレスを新調するために、3人一緒に買い物に出かけます。
その時、アナスタシアはたまたま立ち寄ったパン屋の青年にひと目で恋に落ちました。
恋の気配を鋭く察したトレメイン夫人は店内をジロジロ見渡すと「こんなみっともない店、私達にふさわしくない。もうこの店に来るのも彼に会うのも許しません!」と命じ、アナスタシアはがっかりしながらパン屋から出ていきます。
アナスタシアと青年の出会いを偶然見ていたシンデレラは、恋のキューピッド役を買って出ようと思いつきました。
シンデレラはネズミ達と小鳥達に協力してもらい、アナスタシアとパン屋の青年を街で再会させます。
ですが、ネズミ達が猫のルシファーに追い回されたことが原因で、アナスタシアは全身小麦粉と卵まみれになってしまいました。
アナスタシアは極度の恥ずかしさから心配する青年の手を振り払い、人けの無い噴水で泣きくずれました。
責任を感じたシンデレラはアナスタシアに声をかけて優しく慰めると、お城に連れて行って新しいドレスとアクセサリーをプレゼントしました。
「パン屋さんが好きだけど、ママが許してくれない」と落ち込むアナスタシアに、シンデレラは「あなたのママは間違ってる。パン屋さんはとっても良い人よ!いつまでもママの言いなりではいけないわ!」とアドバイスして、明日のお昼12時に街の広場で待ち合わせてから、一緒にパン屋さんに行く約束をしました。
(シンデレラから笑顔を教わるアナスタシア ©2001 Disney)
翌日の11時45分。アナスタシアはトレメイン夫人の目を盗んで街へ行き、シンデレラと合流しました。
お花屋さんで『好きな人にプレゼントすると両想いになれる』とジンクスのあるハートのリースを購入してから、勇気を出してパン屋に向かいます。
すると、パン屋の青年が同じハートのリースを持って若い女の人と話している所を目撃しました。
女性と青年はただの知り合いで、青年がリースを持っていたのはアナスタシアにプレゼントするためでした。
しかしアナスタシアは青年はその女性に恋していると勘違いして、ハートのリースを投げ捨てて同じ噴水で再び号泣します。
青年はアナスタシアを追いかける途中でリースをヤギに食べられてしまい、残ったのはズタズタになった花1輪だけでした。
アナスタシアと青年は噴水の前で再会すると、誤解が解けて両思いだと確認しあいますが、そこにトレメイン夫人が駆けつけて「パン屋なんかと結婚なんて、絶対に許さない!」と詰め寄ります。
アナスタシアは勇気を振り絞って「もうママの言いなりにはならないわ!彼はとっても素敵な人よ!私は彼と舞踏会に出席する!」と反抗しました。
トレメイン夫人は黙ってアナスタシアを見つめると、諦めてその場から立ち去りました。
物陰から見ていたシンデレラはホッとしてお城に戻りました。
その後、アナスタシアは青年と舞踏会に出席し、シンデレラに心から感謝を伝えると、幸せそうに青年とダンスを踊りました。
感想☆
(©2001 Disney
まさかシンデレラの続きがあるとは知らず、ワクワクしながら鑑賞。
1話目は、まず国王の破天荒なキャラクターが健在で安心しました。
そして、シンデレラのお城のルールをさくっと変えて、持ち前の愛嬌で国王にも認めさせてしまうあざとさ(笑)
さすが継母と姉2人のいじめにもめげずに耐えてきただけあります。
本作で調べて初めて知ったんですが、王子や国王や大公って名前が無かったんですね。。あとジャックの声が山寺宏一さんだったことも驚きでした。
宮殿のルールだった『カーテンを開けてはいけない』というのは聞いたことがなかったですが、本当にあるしきたりなんですかね?
防犯のためとか、何か事情があったのでしょうか。
そういえば、私たちが良く知る『シンデレラ』でも継母トレメイン夫人は自室のカーテン閉めっぱなしでルシファーをナデナデしていたのが印象的でした。
あと、デザートのプルーンにシンデレラとガスが拒絶反応を示していたのはなぜだったのか疑問でした。
私はプルーン好きな方ですが、アメリカではプルーンは子どもの好き嫌いが分かれることで有名な昔ながらのおやつ(ジブリで例えると『魔女の宅急便』に出てくるニシンのパイ)のようなものなんでしょうか。
ジャックのお話では、思うようにシンデレラの役に立てず苦悩するジャックの様子が可愛らしかったです。
魔法使いがあっさりと人間に変えてあっさりとネズミに戻すというテンポの良さに驚きつつ(短い話なので仕方ないですが笑)、人間ジャックに見慣れないまま終わってしまいました。
ジャックが落ち込んでいるのを察して声をかけるシンデレラの優しさには、元祖プリンセスの貫禄すら感じました。
最後のアナスタシアのお話は、実はアナスタシアが(多分ドリゼラも)普通の感性を持つ女の子だったことが判明したり、トレメイン夫人の毒親っぷりが窺える作品でした。
最後はアナスタシアとパン屋さんの恋を黙認していたようなので、毒親ヴィランといえども実の娘には甘くなるのかな、とも思えますが、別れさせる作戦を考えるために一旦引き下がっただけなのかもしれません笑
以上です。ありがとうございました。
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