映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のあらすじ紹介、解説・考察しています!
「ブレンダに恋した理由」「成りすましの勉強法」「本物のフランク・ジュニアの半生」など書いてます。
制作年:2002年
本編時間:141分
制作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
原作小説:『世界をだました男』フランク・W・アバグネイル、スタン・レディング著
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キャスト&キャラクター紹介
(引用:http://eigamiyou.hatenablog.com)
フランク・W・アバグネイル・Jr…レオナルド・ディカプリオ
16歳で家出したあと、大手航空会社のパイロットや医師に成りすまし天才詐欺師と呼ばれた男。
父親からもらった小切手の偽装から始まり、高度な小切手偽装で金をだまし取るようになる。
© 2002 – Dreamworks LLC
カール・ハンラティ…トム・ハンクス
FBIの金融犯罪対策班の捜査官。
真面目一徹で刑事仲間たちの冗談にも一切笑わない男。
バツイチだが結婚指輪をまだはめている。
鋭い観察眼で着実にジュニアを追い詰める。
(引用:https://pippupgii.blog.so-net.ne.jp)
フランク・W・アバグネイル…クリストファー・ウォーケン
ジュニアの父親。
文房具屋として成功して裕福な暮らしをしていたが、脱税がバレて財産の大半を失う。
家族思いだが、自分の思い通りに物事を進めるために、時には平気で他人に嘘をつくこともある。
ジュニアの虚言癖は父親譲り。
ブレンダ・ストロング…エイミー・アダムス
ロジャー・ストロング(ブレンダの父)…マーティン・シーン
ダーシィ(紳士服店のおばさん)…キャンディス・アザラ
融資担当者…マシュー・キンブロー
男子生徒…ジョシュア・コリンズ
本物の代理教師…マギー・メリン
エヴァンス校長…トーマス・コパッチ
ジョアンナ(早退届偽装の女子生徒)…ケイトリン・ダブルデイ
ジャック・バーンズ(不倫相手)…ジェームズ・ブローリン
ケスナー弁護士…アレックス・ハイド=ホワイト
銀行支配人(ジュニアにヒントを与えた)…スティーブ・ウィッティング
ジュニアが憧れたパイロット…ジェームス・モリソン
ポール・モーガン(ジュニアが取材した航空の人)…スティーヴ・イースティン
マーシー(CA)…エレン・ポンピオ
ルーシー(銀行受付)…エリザベス・バンクス
アール・アムダースキー(カールの同僚)…ブライアン・ホウ
トム・フォックス(カールの同僚)…フランク・ジョン・ヒューズ
シェリル・アン(1000ドルの女)…ジェニファー・ガーナー
ウェイトレス…ジェレミー・ハワード
盲目の紳士…スタン・ブライ
研修医…リッチー・モンゴメリー
アシュランド医師…ジョナサン・ブレント
ハリス医師…シェイン・エデルマン
キャロル・ストロング(ブレンダの母)…ナンシー・レネハン
モニカ(CA志望の女子大生)…ジェイミー・レイ・ニューマン
デブラ・ジョー(CA志望の女子大生)…デブラ・ケルナー
ミギー(CA志望の女子大生)…エイミー・アッカー
ショーン・ウィトキンズ(カールの上司)…クリス・エリス
マーシュ(カールの上司)…ジョン・フィン
印刷会社の老人…マラキ・スローン ほか
あらすじ紹介
あらすじ①:フランク・W・アバグネイル・ジュニアの少年時代
1963年のニューヨーク州ニューロッシェル。
16歳になる青年フランク・W・アバグネイル・ジュニア(レオナルド・ディカプリオ)は両親と3人で幸せに暮らしていました。
※父親と名前が一緒なので、以下『ジュニア』と表記します。
ジュニアの父フランク(クリストファー・ウォーケン)は市から表彰されるほどの成功人で、ジュニアは父のおかげで裕福な暮らしを送り、両親の仲睦まじい姿を見るのが何よりも好きでした。
ところがある時フランクが脱税していたことが発覚し、一家は国税局とモメた末に財産の大半を失ってしまいます。
家族は豪勢な一軒家から狭いアパートへ引っ越すことになりました。
脱税事件から母ポーラと父フランクの仲は険悪になり、ポーラは裕福な男との不倫に走るようになります。
ジュニアはストレスからか、転校初日の学校で教師に成りすますなどの奇行(今思えば前兆)に走ります。
ジュニアが16歳になってすぐ、ポーラがフランクに離婚を申し込みました。
ジュニアは両親の仲が悪くなったのはお金がなくなったからだと思い、『お金持ちであることの重要性』がジュニアの心に深く刻まれます。
両親の離婚に傷ついたジュニアは家出し、そのまま列車に飛び乗ってマンハッタンにたどり着きました。
あらすじ②:詐欺師への道
ジュニアは16歳の誕生日にフランクから小切手の束をプレゼントされていました。
お金のやり取りの際に使う金額欄が空白の小切手です。
数日で所持金が底をつきたジュニアは、この小切手を偽装して生活費を得たり、ホテルに宿泊するようになりました。
初めの数週間はホテルや銀行を渡り歩いてうまくいっていましたが、小切手をよく見ればすぐに偽装とバレてしまう方法だったので、次第に銀行やホテルの目も厳しくなり上手くいかなくなりました。
そんなある日、高級ホテルでパイロットやCAの華やかな世界を垣間見たジュニアは、パイロットに成りすますことにしました。
ジュニアは「課題のために取材する高校生」に成りすまして大手航空会社パンナム航空でパイロットの制服などについて細かく質問しました。
そして制服の担当部署に電話をかけ、パイロットに成りすまして制服を郵送してもらうことで本物のパイロットの制服を手に入れます。
制服を着て外を歩いたジュニアは、道行く人の自分を見る目が明らかに変わったことを感じました。
制服を見れば銀行員の態度もがらりと変わり、ジュニアを怪しむ者は誰もいませんでした。
このことから、ジュニアは身なりや職業が社会的信用を得るのに重要だと学習しました。
あらすじ③:パイロットと小切手偽装
ジュニアの常とう手段だった個人小切手の偽装で換金できるのは100ドルまででした。
『給料小切手』なら300ドルまで換金できると知ったジュニアは、給料小切手の偽装に励みます。
目を凝らしてみないとニセモノとはわからない上出来の偽装小切手が完成しますが、ジュニアは念のために銀行の窓口係をよく見極めて騙しやすそうな若い女性を選びました。
ジュニアは銀行の窓口担当の女性ルーシーと恋仲になり、彼女から小切手の仕組みを詳しく教わりました。
ジュニアは空港に入り込んで副操縦士として飛行機に乗り、世界各地を行き来するフライトを楽しむようになります。
ジュニアの制服は本物なので、彼を怪しむ者はいません。
ジュニアはあらゆる場所で偽装小切手を使い、女遊びも覚えて優雅な生活を送ります。
ジュニアは家出してからも父フランクだけには定期的に手紙を送り、安心させるために「パイロットになった」と報告していました。
しかし本物のパイロットになるには航空大学を卒業する必要があるのでフランクはジュニアの嘘を見抜いていましたが、何も言いませんでした。
あらすじ④:FBIが動く
ジュニアの小切手偽装による被害金額が増えてくると、FBI金融犯罪担当班のカール・ハンラティ(トム・ハンクス)のチームが組まれて本格的に犯人探しが始まりました。
その頃ジュニアはハリウッドへ飛び、偽装小切手を使いまくって豪遊していました。
カールは偽装小切手の出所を辿ってジュニアが滞在しているホテルにたどり着きます。
カールに職務質問されたジュニアは、カールが自分を逮捕しようとしていることに気付くと、とっさに秘密検査局(シークレットサービス)のバリー・アレンと名乗り、隙をついて逃亡しました。
クリスマスイブの夜。
ジュニアはカールに電話して、ダメもとで逮捕を見逃してもらえないかと頼んでみますが失敗します。
このときの電話がカールにとってジュニアを特定する重要なヒントになりました。
その後、カールは『バリー・アレン』がコミックのキャラクターの名前だったことや、電話でジュニアがニューヨークヤンキースの話をしたことから、ジュニアが『ニューヨーク育ちの若者』だと予想しました。
カールは『ニューヨークで家出人登録されている未成年』の家庭を一軒ずつ訪ねて不倫相手と再婚していたポーラにたどり着き、ジュニアの身元を特定しました。
この時初めてジュニアの悪事を知ったポーラは気軽に「私が弁償する」と申し出ますが、この時の被害総額は130万ドル(4億円以上)を超えていて、弁償程度で済む話ではなくなっていました。
あらすじ⑤:医師に転職し、ブレンダと婚約
ジュニアはその後も捕まることなく、18歳になった頃にはジョージア州アトランタへ拠点を移していました。
カールに追い詰められたことで偽装小切手を使い続けるのは無理だと感じたジュニアは、たまたま目についた病院の中を歩き回り、次は医者になることにしました。
ジュニアは小児科医の医師免許などを一式偽造して面接に行き、深夜の緊急治療室の監督の仕事に就きました。
監督は事務仕事がメインで実際に患者の手当てをすることはほとんど無いため、ジュニアにとってはうってつけの職場でした。
病院で出会った看護師のブレンダ・ストロング(エイミー・アダムス)と恋に落ちたジュニアは、彼女と婚約すると同時にブレンダの父が検察官だと知ると、医師を辞めて法律関係に転職することにしました。
ジュニアは医師としてお給料をもらうようになってから偽装小切手を使わなくなり、カールはジュニアの居場所を突き止められなくなりました。
カールはジュニアの父フランクの自宅を訪ね、フランクが持っていたジュニアからの手紙を盗み見て、彼がアトランタに居ることを突き止めます。
カールはすぐにジュニアの自宅と勤務先の病院に突撃しますが既にもぬけの殻で、その頃ジュニアはブレンダの実家のあるニューオーリンズへ引っ越していました。
その後ジュニアは司法試験をまともに受けて一発合格し、ブレンダの父ロジャーの下で雇ってもらえることになりました。
後日、ジュニアは父フランクに婚約を報告して結婚式に招待します。
ジュニアは「最高級の飛行機とスーツを用意するから、ママと一緒に来て欲しい」とお願いしますが、フランクは寂しげに「ポーラは再婚したから無理」と答えました。
この時ジュニアはフランクの家にカールが訪ねて来たと聞き、逮捕が迫っていることを知りました。
ジュニア18歳のクリスマスイブ。
この頃にはカールが盗んだ総額は400万ドルに達していました。(医師免許を偽装して病院から受け取った給料も含まれます)
ジュニアは再びカールに電話して「もうすぐ結婚するからもう追わないでほしい」と頼んでみますが、当然無理でした。
電話を切った後、カールは『もうすぐ結婚するルイジアナ州の医者』の情報を片っ端から調べます。
ジュニアの結婚式当日。
カールはジュニアの居場所を突き止め、部下を連れてストロング家に現れます。
カールの存在に気付いたジュニアは、ブレンダに逃亡中の身である事を打ち明けて「僕と一緒に逃げて欲しい」と言いますが、ブレンダは突然のことに呆然とするばかりです。
ジュニアは「2日後の朝10時、マイアミ空港で落ちあおう」とブレンダに言い聞かせると、隠し持っていた現金と着替えを持って窓から逃げました。
2日後。ジュニアが車の中から10時のマイアミ空港を見張っていると、約束通りブレンダが現れます。
しかし、彼女が警察の指示で動いているのは明らかだったので、ジュニアは静かに空港を去りました。
その後、ジュニアはCA志望の女子大生を集めてマイアミ空港を見張る警察の目をかいくぐり、高跳びしました。
結末と解説考察は次のページです!
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