「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ネタバレ解説|実在詐欺師がモデル!本人も出演してます | 映画鑑賞中。

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ネタバレ解説|実在詐欺師がモデル!本人も出演してます

ヒューマンドラマ


実在の天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrの半生を描いた作品。
監督はスティーブン・スピルバーグ。
16歳の少年フランクは、両親の離婚が受け入れられず家出。
離婚の原因が『裕福さ』を失ったからだと感じたフランクは、
持ち前の才能で身分詐称や小切手を偽装し、幸せを取り戻そうと奮闘する。

原題:Catch Me If You Can
制作年:2002年
本編時間:141分
制作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
原作:自伝小説/フランク・W・アバグネイル、スタン・レディング『世界をだました男

出演者・キャスト&キャラクター紹介

f:id:vinosf:20150810150235p:plain

(引用:http://eigamiyou.hatenablog.com

フランク・W・アバグネイル・Jrレオナルド・ディカプリオ
十代の若さで航空会社のパイロットや医師に成りすました天才詐欺師。
16歳の誕生日に父親からもらった小切手の偽装を始め、
金を得る手段は小切手の偽装が主である。
その手法は次第に精工になり、機械を通すまで偽物とは誰も気付かない。
医師などに成りすます際は、主に漫画や映画で見た素振りやセリフをまねている。

 

(引用:https://movies.yahoo.co.jp

カール・ハンラティトム・ハンクス
FBIの金融犯罪対策班の捜査官。
真面目一徹で、刑事仲間たちの冗談にも一切笑わない男。
バツイチだが結婚指輪をまだはめており、娘が1人いる。
鋭い観察眼で着実にジュニアを追い詰める。

実話ではジュニア逮捕には様々な人物が関わったが、
本作では関わった人々をカール1人に集約している。

 

catch_me_if_you_can_016 Walken.jpg

(引用:https://pippupgii.blog.so-net.ne.jp

フランク・W・アバグネイルクリストファー・ウォーケン
ジュニアの父親。
文房具屋として成功して裕福な暮らしをしていたが、
脱税がバレて財産の大半を失う。
家族思いだが、自分の思い通りに物事を進めるために
時には平気で他人に嘘をつくこともある。
ジュニアの虚言癖は父親から受け継がれた。

・その他のキャスト

ポーラ・アバグネイル(フランクの母)…ナタリー・バイ
ブレンダ・ストロング…エイミー・アダムス
ロジャー・ストロング(ブレンダの父)…マーティン・シーン
ダーシィ(紳士服店のおばさん)…キャンディス・アザラ
融資担当者…マシュー・キンブロー
男子生徒…ジョシュア・コリンズ
本物の代理教師…マギー・メリン
エヴァンス校長…トーマス・コパッチ
ジョアンナ(早退届偽装の女子生徒)…ケイトリン・ダブルデイ
ジャック・バーンズ(不倫相手)…ジェームズ・ブローリン
ケスナー弁護士…アレックス・ハイド=ホワイト
銀行支配人(ジュニアにヒントを与えた)…スティーブ・ウィッティング
ジュニアが憧れたパイロット…ジェームス・モリソン
ポール・モーガン(ジュニアが取材した航空の人)…スティーヴ・イースティン
マーシー(CA)…エレン・ポンピオ
ルーシー(銀行受付)…エリザベス・バンクス
アール・アムダースキー(カールの同僚)…ブライアン・ホウ
トム・フォックス(カールの同僚)…フランク・ジョン・ヒューズ
シェリル・アン(1000ドルの女)…ジェニファー・ガーナー
ウェイトレス…ジェレミー・ハワード
盲目の紳士…スタン・ブライ
研修医…リッチー・モンゴメリー
アシュランド医師…ジョナサン・ブレント
ハリス医師…シェイン・エデルマン
キャロル・ストロング(ブレンダの母)…ナンシー・レネハン
モニカ(CA志望の女子大生)…ジェイミー・レイ・ニューマン
デブラ・ジョー(CA志望の女子大生)…デブラ・ケルナー
ミギー(CA志望の女子大生)…エイミー・アッカー
ショーン・ウィトキンズ(カールの上司)…クリス・エリス
マーシュ(カールの上司)…ジョン・フィン
印刷会社の老人…マラキ・スローン ほか
[adchord]

ネタバレあらすじ

舞台は1963年のニューヨーク州ニューロッシェル。
16歳になる青年フランク・W・アバグネイル・ジュニア(父親と名前が一緒のため、以下ジュニアと表記します)は、両親と3人で幸せに暮らしていた。
父親のフランクは市で賞を受けるほど仕事で成功して裕福な暮らしを送り、ジュニアは両親の仲睦まじい姿を見るのが何よりも好きだった。

ところがある時、フランクの脱税がバレて国税局ともめ、財産の大半を失ってしまう。
家族は豪勢な一軒家からアパートへの引っ越しを余儀なくされた。
ジュニアは家族さえいれば貧乏なんて気にならなかったが、母親のポーラは違った。
両親の仲は引っ越しを機に冷え切り、ポーラは不倫に走るようになった。
ジュニアは両親の不仲にストレスを感じ、転校初日の学校で教師に成りすますなどの奇行(今思えば前兆)に走った。
そんな生活も長くは続かず、ジュニアが16歳になった頃、両親は離婚することに。
ジュニアは両親が別れるのは”裕福な生活”がなくなったからだと感じ、『お金の重要性』が思春期のジュニアの心に深く刻まれた。
離婚という事実に耐えられなかったジュニアは家を飛び出し、列車でマンハッタンへたどり着いた。

ジュニアは16歳の誕生日に、父親から大人への第一歩として小切手の束をプレゼントされていた。
※小切手でお金を渡されたのではなく、お金のやり取りの際に自分で使うための金額欄が空白の小切手。持っていた金がすぐに尽きてしまったジュニアは、この小切手を※偽装して生活費を得たり、ホテルに宿泊するようになった。
※印字を削って書き直したり、偽名を上から貼り付けたりするアナログな方法。この方法だとよく見ればすぐに偽装とバレてしまう。
父親譲りの作戦を色々と試して初めは何とかなっていたが、やがて銀行やホテルの目も厳しくなり、次第に上手くいかなくなった。

あるホテルでパイロットやCAの華やかな世界を垣間見て、その姿に憧れたジュニアはパイロットになる決意をする。
なると言っても本物ではなく、”成りすます”のだ。
高校生の新聞記者を装って大手航空会社パンナム航空に取材へ行き、パイロットの年収や制服のことなどを細かく聞き出した。
そして制服の担当部署に連絡して、無事にパイロットの制服を手に入れた。
制服に身を包んだジュニアは、道行く人の自分を見る目が変わったのを感じた。
若い女性は皆ジュニアを笑顔で見つめ、子供たちは羨望のまなざしでジュニアに挨拶した。
銀行の対応もがらりと変わり、制服姿で銀行を訪れるジュニアを怪しむ者は誰もいなかった。
このことから、ジュニアは身なりや職業が社会的信用を得るのに重要だと学習した。

ジュニアは今まで個人小切手の偽装をしていたが、個人小切手で換金できるのは100ドルまでだった。
ある時、給料小切手だと300ドルまで換金できると知ったジュニアは、給料小切手の偽装に勤しんだ。
この頃には、まっさらな小切手にタイプライターで自ら印字を施し、一番重要な航空会社のマークは飛行機のおもちゃに貼られているマークをはがして小切手に張り付けた。
これもよく見られたらバレてしまう代物のため、窓口にいる従業員をよく見極めて、騙しやすそうな若い女性を選んだ。
ジュニアはこの銀行窓口の女性ルーシーと恋仲になり、小切手の仕組みを詳しく聞きだした。
小切手に振り分けてある番号によって処理される地域が違うことや、磁気マシンを使えば、より発覚までの時間を遅らせることができると知った。

ジュニアは副操縦士として飛行機に乗り、色んな国を飛び回った。
そしてあらゆる場所で小切手を使い、CAで女遊びを覚え、優雅な生活を送った。

ジュニアは家出をしてからも父親フランクにだけは定期的に手紙を送っており、安心させるため、パイロットになったと報告していた。
フランクはあれから再び自分の店を始めていたが、まだ軌道に乗っていない状態だった。
納税局とのいざこざも完全には収まっておらず、まだ目を付けられていて、少しでも金があるそぶりを見せれば怪しまれてうんざりしていた。
また、ポーラとの離婚は成立しておらず、フランクが拒否している。

ジュニアは17歳になり、1年ぶりにフランクと再会した。
ジュニアは自分の裕福さをアピールして、フランクにポーラとよりを戻すよう促した。
金さえあれば、また家族3人仲良くできると思ったからだ。
そう簡単ではないことをフランクは告げたが、ジュニアはなぜなのか理解できなかった。
フランクは涙をこらえてポーラの不在を悲しみながら、息子の成功を心から喜んだ。

ジュニアの小切手偽装がより高度なものになると、FBIが本格的に捜査を始めた。
金融犯罪担当班のカール・ハンラティが中心となり、ジュニア逮捕のため動きだした。

その頃ジュニアはハリウッドへ飛び、今まで同様 偽装小切手を使いまくって豪遊していた。
カールは偽装小切手の出所を辿ってジュニアが滞在しているホテルにたどり着くと、逮捕のため部屋へ突撃した。
その時 部屋にいたジュニアはとっさに”バリー・アレン”と名乗り、秘密検査局(シークレットサービス)の人間のフリをした。
とにかくそれっぽいことを喋りまくり、何とかカールを信用させた。
ジュニアは「犯人はもう捕まえた。俺は証拠品を車に乗せる」と言いながら大事な偽装道具一式を抱えると、カールを部屋に残して逃げだした。
数分後、カールは騙されていたと気付いたがもう遅く、ジュニアは逃走に成功した。

マンハッタンに戻ってきたジュニアは、自分の働いた詐欺が新聞で話題になっていることを知って喜んだ。
ジュニアは巷で”空飛ぶペテン師”や”空のジェームズ・ボンド”と呼ばれているらしかった。
舞い上がったジュニアはすぐに『007』映画を鑑賞し、ボンドが着ていたものと同じスーツと車を偽装小切手で購入した。

ジュニア17歳のクリスマスイブの夜。
ジュニアは騙したことをカールに謝ろうと、警察署の番号を調べて電話をかけた。
カールが「会って話そう」と言うと、ジュニアは承諾して本当の居場所を伝えたが、カールは信じず動かなかった。
ジュニアは『友人がいなくて寂しさを感じている』ことをカールに見透かされて怒って電話を切ってしまうが、この電話はカールにとって重要なヒントとなった。
その後、カールは”バリー・アレン”がコミックに登場するキャラクターの名前だったことを知り、電話でヤンキースの話が出たことから、ジュニアが『ニューヨーク育ちの子ども』であることを特定した。
カールはすぐに『ニューヨークで家出人登録されている未成年』を洗った。
カールは部下と家出人の親をしらみつぶしに訪ね、不倫相手と再婚したポーラを訪ねた際、ついにジュニアの身元を確認した。
ポーラは呑気に「弁償するわ」と申し出たが、その頃の被害額は現時点で130万ドルを超えていることを知り唖然とした。
[adchord]
ジュニアはジョージア州アトランタへ移動し、この頃には18歳になっていた。
偽装小切手を使い続けるのは無理だと感じたジュニアは、たまたま立ち寄った病院の様子を見て、次は医者になることに決めた。
医者なら高い給料がもらえると踏んだからだ。
小児科医の医師免許などを一式偽造して面接へ行き、そのときたまたま空いていた深夜の緊急治療室の監督に就任した。
監督は普段は医療に関わることはなく事務仕事が主で、ジュニアにとってはうってつけの職場だった。
病院で出会った恋人ブレンダ・ストロングに恋をしたジュニアは、婚約すると同時にブレンダの父親が検察官であると知り、次は医師を辞めて法律関係に職を変える決意をした。
職を変えた理由は、ジュニアは自分が血を見るのが苦手だとわかったし、税務署と戦っている父フランクの助けになれるかもしれないとも思ったからだ。

ジュニアは職を得て給料をもらったため偽装小切手を使わなくなり、カールはジュニアの居場所を突き止められなくなった。
カールはフランクの元を訪ね、ジュニアがフランクに宛てた手紙からアトランタの住所を手に入れた。
その後すぐにジュニア宅と、務めていた病院を訪問したが既にもぬけの殻で、その頃ジュニアはブレンダの実家のあるニューオーリンズへ移動していた。

ブレンダの両親ロジャーキャロルは、喜んでジュニアを迎え入れた。
その後ジュニアは司法試験をパスし、ロジャーの下で雇ってもらえることになった。
この司法試験は偽装や替え玉ではなく、自力で勉強して受かっていた。
ブレンダとブレンダの両親は非常に仲が良く、まさに理想の親子だった。
ジュニアはロジャーとキャロルの仲睦まじい姿を見て、自分が大好きだったかつての両親を2人に重ねた。

後日。ジュニアは父親フランクと再会し、フランクを結婚式に招待した。
「飛行機もスーツも最高級のものを用意するから、ママを誘って一緒に来て欲しい」とお願いしたが、フランクは寂しげにポーラは式には来ないこと、再婚したことを告げた。
続けてフランクは、FBIがジュニアのことでフランクを訪ねてきたことを明かし、「絶対捕まるな。逃げ続けろ」と忠告した。
逮捕の手が確実に迫っていることを知り、ジュニアは不安に駆られた。

ジュニア18歳のクリスマスイブ。
この頃にはカールが盗んだ総額は400万ドルに達していた。
ジュニアは再びカールに電話し「結婚するからもう追うのをやめてほしい」とお願いした。
そんなお願いが通るはずもなく、カールは「絶対に捕まえる。それが俺の仕事だ」と告げた。
電話を切った後、カールは”近々結婚するルイジアナ州の医者”の情報を片っ端から調べてジュニアを探した。

ジュニアの結婚式当日。
カールはジュニアの居場所を突き止め、部下を連れてストロング家を訪れた。
カールの存在にいち早く気付いたジュニアは、ブレンダに自分の正体を明かし「僕と一緒に来てくれ」と言いながら逃げる準備をした。
ジュニアが取り出したスーツケースには、今まで蓄えていた現金が山ほど詰め込まれていた。
突然のことでブレンダは混乱していたので、ジュニアは「2日後の朝10時にマイアミ空港で落ちあおう」と言い聞かせ、スーツケースと着替えを持って窓から逃げ出した。

2日後。ジュニアは10時のマイアミ空港でブレンダが来るのを車の中から見張った。
ブレンダはやって来たが、彼女はこの2日の間にカールに説得されて、ジュニアをおびき出すオトリになっていた。
周囲の状況からそれを確信したジュニアは静かに空港を立ち去り、ブレンダの前に現れることはなかった。
その後、ジュニアはCA志望の女子大生を集めてマイアミ空港を見張る警察の目をかいくぐり、アメリカから高跳びした。

7か月後。ジュニアは世界各地で偽装小切手を使い、やりたい放題していた。
この頃になると、ジュニアの小切手は発行元ですら偽物かどうかわからないほど精工になっていた。
ジュニアがあらゆる国をめぐっていることから、カールの上司も「もう諦めろ」とカールに告げた。
それでも諦められなかったカールはジュニアの偽装小切手を印刷工場へ持って行って見てもらい、使われている印刷機をあぶりだした。
その印刷機を置いている国はいくつかあったが、その中にフランスがあり、カールはピンときた。
ジュニアの母ポーラの出身はフランスのモンリシャールだ。
モンリシャール近辺の印刷工場にジュニアが潜んでいると予想し、カールはフランスへ飛んだ。

ジュニア19歳のクリスマスイブ。
カールの勘は当たり、ジュニアはモンリシャールにある印刷工場にいた。
ジュニアはまた逃げようとしたが、カールのウソを信じて自ら腕に手錠をかけ、逮捕された。
逮捕後、すぐにカールとジュニアは引き離され、ジュニアはフランス警察に引き渡された。

約1年後の1966年。カールはようやくジュニアをアメリカへ戻す手続きを終えた。
フランスからアメリカへの飛行機の中で、ジュニアは父フランクが事故で死亡していたことを知った。
ジュニアがモンリシャールにいた間のことだった。
飛行機の着陸直前、失意の中、ジュニアは「吐きそうだ」と訴えてトイレに入ると、そこから配管を通って脱走した。
そして、ジュニア20歳のクリスマスイブの夜。ジュニアは母ポーラの家の前まで来ていた。
窓の外からはポーラが見えて懐かしさを覚えたが、ポーラのそばには父親の友人だった男がおり、窓際には小さな女の子がいた。ジュニアの妹だ。
ジュニアがじっと窓の外から3人を眺めていると、カールがパトカーで迎えにきた。
ジュニアはカールを見ると、大人しくパトカーに乗り込んだ。

1年後。ジュニアは刑務所の中で21歳のクリスマスイブを迎え、カールはジュニアに会いに来ていた。
その時、カールは自身が今追っている犯人が作った偽装小切手を見せると、ジュニアはその特徴からすぐに犯人の職種を特定した。
ジュニアの才能に惚れたカールは、各所で手続きをしてジュニアを刑務所から出し、刑期が終わるまでカールの下で働くことになった。
逮捕までに様々な手段で何度も逃走を成功させていたジュニアが『もう逃げない』ことを裁判所や上司に認めさせるのに、カールは大変な努力をした。
職場にはもちろんジュニアを追っていた捜査官もいたため、ジュニアは最初は居心地の悪さでいっぱいだったが、ジュニアが頼れる大人はもうカールしかいなかった。
「逃げてやろう」とは何度も思ったが、結局ジュニアは逃げず、刑期が終わるまでカールと共に働き続けた。

ジュニアはその後26歳で結婚し、3人の子どもに恵まれて静かな生活を送っている。
1974年に刑期を終えた後は、FBIと共に偽造防止小切手を考案。
銀行詐欺や偽装小切手防止の権威となり、多くの会社や銀行がジュニアの考案した小切手を使用している。
これにより、会社や銀行はジュニアに何百万ドルものお金を毎年支払っている。
ジュニアとカールは今でも良き友人として付き合い続けている。

主題歌:オリジナルサウンド

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』関連商品(楽天)

[adchord]

簡潔なあらすじ

簡潔にあらすじが知りたい方へ。出来るだけ短くまとめました。

ウィリアム・フランク・アバグネイル・Jr.は裕福な家庭で幸せに育った普通の男の子だった。
だが17歳の時 父親の事業が失敗して貧乏になり、ついに両親は離婚。
家庭崩壊に耐えられなかったフランクは家出し、父親譲りの口の上手さや人心掌握術を駆使してパイロットや医師などに成りすまし、主に偽装小切手を使って銀行や会社から大金を盗み続けた。
フランクはあらゆる手段を使ってFBIから逃げ続けたが、FBIの敏腕捜査官カールの長年の努力によってついにフランクは逮捕される。
その後フランクは偽の小切手を見抜く能力をカールに認められ、刑期を終えるまでFBIで働くことになる。
逮捕前、どんなに裕福になってもフランクの抱える虚しさや寂しさは消えなかったが、もう1人の親のように接してくれるカールの存在によってフランクの心は満たされつつあった。
出所後、フランクは偽装防止小切手を開発し、フランクが今まで盗んできた会社も含む多くの企業が、今では彼に年間何百万ドルもの契約金を支払っている。

[adchord]

解説・感想や考察など

主人公のモデルとなった人物

 

(引用:https://jp.techcrunch.com

本作は、実在の天才詐欺師フランク・ウィリアム・アバグネイル・ジュニアの実体験をモデルに描かれたノンフィクション作品です。
ノンフィクションとは言っても、「大げさな表現や脚色されている部分もある」とフランク本人はコメントしているようです。
実際のフランクの生い立ちを調べたのでざっくりと書き出します。映画と比べてみてください。

フランクは1948年4月、アメリカ人の父とフランス人の母の間に4人兄弟の2番目の子として生まれました。
裕福な家庭で育ちましたが、思春期になり、フランクは家庭内でも詐欺行為を働いています。
その被害者は父親で、父親はフランクにクレジットカードを渡していました。
それはフランクがアルバイトへ行くためのガソリン代や車のメンテナンス費用をまかなうためのものでした。
フランクはカードで車関係の道具をカードで買い込み、その後店に返品して現金を手に入れ、遊ぶために使ったそうです。

16歳の頃、両親の離婚を苦に家出。
初期の頃はまっとうにアルバイトをしましたが、アルバイト料だけでは生活できないことに気付きます。
そして、小切手詐欺を生活費の足しにして生計を立てますが、それも次第に厳しくなっていきました。

そんな時 偶然通りかかったホテルでパイロットを目にして世界を飛び回りたくなったフランクは、
パイロットに成りすます決意をします。
フランクがタダ乗りで行った国の数はは26か国に及び、その際のホテルでの宿泊代や飲食代は全て会社が支払っています。

その後、逮捕を逃れるためパイロットを辞め、大学卒業資格を偽装して、大学教授の助手としてアメリカのユタ州にある大学で働きます。
教授助手は短期間で辞め、次は小児科医としてジョージア州の病院で小児科のチーフの職を得ます。
この際、映画にも出てきたハーバード・メディカルスクールの卒業資格を偽装します。
ブレンダとも出会い、仕事も研修医の指導や事務仕事で実際の治療には関わらないため、フランクには都合が良い環境でした。
医師としては約11か月働きましたが、FBIが日に日に近づいていることを感じ、姿を消します。
ちなみに映画でフランクがブレンダに惚れた理由ですが、ブレンダは出会った当時22歳で、22歳にしては振る舞いや言動が子供っぽいキャラクターです。
彼女の歯の矯正は、より”幼さ”を際立たせます。
フランクはブレンダのこの”子どもっぽさ”に惹かれたのだと思います。
フランクは年齢を27歳とかたっていましたが、実年齢は当時17歳です。
ブレンダに精神年齢の近さを感じたのだと思われます。

弁護士を目指すことにしたフランクは、ハーバード・ロー・スクールの卒業資格を偽造してルイジアナ州で司法試験に挑みます。
(司法試験を受けるためにはロー・スクールの卒業資格が必要です)
アメリカの司法試験は1960年代当時も現在も、1年に2回行われているようです。
フランクは3回目で司法試験をパスします。
ちなみに、日本は司法試験の受験回数には制限がありますが、アメリカは回数制限が無い州が多いようです。
なお、この試験にフランクは自力で挑み、約2か月間の猛勉強で受かったそうです。
司法試験に受かった方法については、映画でも度々カールがフランクに尋ねていて「2週間勉強したら受かった」とフランクがカールに教えている場面がありますね。
そして19歳(1966年)で司法長官の事務職員として働きます。
フランクはここで約8か月働きますが、同僚に経歴詐欺を疑われ、調べられ始めたことを察して辞職します。

少し飛んで1969年(22歳)。フランクは度々パイロットに扮して世界各地を飛び回っていましたが、この頃には指名手配犯としてポスターも作られていました。
過去に交際していたCAに通報され、フランスで逮捕されます。
フランスで半年、スウェーデンで半年服役し、その後アメリカに強制送還されます。
フランクはスウェーデンからアメリカに移送される際、着陸寸前の飛行機から脱走します。
アメリカと犯罪者引渡条約がないブラジルへ逃げようとしますが、別の空港でブラジル行きのチケットを買うために並んでいたところを捕えられます。

1971年(24歳)、フランクはジョージア州アトランタで裁判を待っていましたが、その途中で拘置所からも脱走しています。
再びブラジルへ逃走しようとしますが、その途中で捕らえられます。
1974年(27歳)、フランクは12年の服役を課せられ、刑務所に入ります。
そこでFBI捜査官のジョー・シアに偽装小切手に関する知識を買われたフランクは、週に1度FBIで働くという条件で、刑期を5年に短縮してもらえることになりました。
このジョー・シアが映画でのカール・ハンラティの素となった人物です。
ジョー・シアは現在は故人ですが、フランクとシアは最後まで友好的な関係が続いたそうです。

ここから先のフランクのその後は、映画では文章で簡略的に説明するのみです。
出所後は前科を隠してスーパーの店員などの仕事をしましたが、前科がバレるとすぐに解雇されてしまったため、しばらくは様々な職を転々としました。
やがてフランクは前科を隠すことをやめ、逆に経歴を生かして銀行に自分を売り込んで銀行員向けの詐欺対策セミナーを開き、その内容に満足すればお金をもらうということを始めます。
これがフランクの本格的な社会復帰の第一歩となりました。
その後はオクラホマ州に企業向けの詐欺対策アドバイスを行う会社アバグネイル・アンド・アソシエイツを設立したり、FBIと協力して詐欺対策セミナーの開催や偽造防止小切手を考案しています。
かつては多くの企業から金をだまし取っていたフランクが、現在では多くの企業がフランクに対して偽造防止小切手の使用料を支払っています。
まさに逆転人生ですね!

ちなみに、フランク本人はフランス人の刑事役でカメオ出演しています。
ディカプリオ演じるフランクが逮捕されるシーンで、フランクのボディチェックをしてからパトカーに乗せている男性です。
[adchord]

 

タイトル『Catch me if you can』の意味

この少し長いタイトル”Catch me if you can”は、直訳すると”捕まえられるものなら、捕まえてみろ”という意味になります。
英語圏の国では鬼ごっこの掛け声としてなじみ深いようですね。
本作の内容を踏まえて意訳すると”catch”は”逮捕する”という意味と捉えて良いと思います。

捕まりかけても持ち前の機転の速さで逮捕を逃れて逃亡するフランクと、粘り強くジリジリとフランクを追い詰めるカールの関係が上手く表されていて良いタイトルだと思います。
このタイトルについては賛否両論あるようですが、変な邦題に変えるよりもよっぽど良いと思います。
ただ個人的には、ブログのタイトルやネットの検索結果に表示される文字数に限りがあるので、タイトルはなるべく短い方が助かるというのが本音ではありますが(笑)

 

フランクの成りすましの勉強方法

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

(引用:https://www.cinematoday.jp

フランクは一番最初になり切ったパイロットになる際は、実際に航空会社へ足を運んでインタビューする形で情報を集めていました。
しかし、その後の医師や弁護士に成りすます前には、事前に該当の職業が登場するドラマや映画で勉強しています。
実際に法廷を見に行ったり診察を受けたりしそうですが、フランクがあえてドラマや映画鑑賞を材料として選ぶ理由としては、自宅で手軽に繰り返し見られるからというのもあると思いますが、
一番重要なのは、フランクは”演技”の勉強をしていたのだということです。
身分詐称で重要なのは、他者が見たときにいかに”それっぽく見せるか”です。
なのでフランクにとっては、ドラマや映画の俳優が観客を騙す”成りすましのプロ”だったのだと思います。
もうひとつは、実際の現場に足を運んで誰かに顔を覚えられてしまえば逮捕にもつながりかねないため、避けていたというのも考えられます。

 

・その他感想や考察など

若かりし頃のRディカプリオを見たい方必見の作品です。
制作当時Rディカプリオは27歳だったようですが、髪型や服装、演技力で16歳にそこそこ見えるところがすごい。
パイロット姿になれば年相応になりましたが、本物のフランクは髪色がシルバーで身長も高かったため、年齢を10歳サバ読んでもまかり通ったとのことらしいです。

また、皆さん演技が上手ですがやはりRディカプリオとTハンクスの演技力の高さも見物です。
個人的に好きなシーンは、カールがフランクと初めて対面した際、フランクがとっさにシークレットサービスのフリをしてカールを騙したシーンです。
フランクが盲目の紳士にデタラメを言った後のにごすような素振りや、カールの財布の投げ方がキレイなとこが(笑)
あと、Tハンクスのエクレアの食べっぷりも◎

感想は以上です。
他に解説が欲しい箇所や疑問点があればコメントください!

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』関連商品(楽天)

・参考記事
・LEC東京リーガルマインド:アメリカのロースクール事情 司法試験の受験資格
・ACFE:#11 世界を騙した男フランク・アバグネイル Jr. が語る我が人生

コメント

タイトルとURLをコピーしました