映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の「ブレンダに恋した理由」「成りすましの勉強法」「本物のフランク・ジュニアの半生」について書いてます。
観賞した方向けの考察記事です。まだ観ていない方はご注意ください。

制作年:2002年
本編時間:141分
制作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
原作小説:『世界をだました男
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解説・感想や考察など
ジュニアはなぜブレンダに恋をした?

ブレンダはジュニアと出会った当時22歳でしたが、年齢にしては振る舞いや言動に幼さがにじみ出ていた女性でした。
彼女の歯の矯正が、より『幼さ』を際立たせます。
フランクはブレンダのこの『子どもっぽさ』に惹かれたのではないでしょうか。
フランクは年齢を27歳とかたっていましたが、実年齢は当時17歳だったので、ブレンダに精神年齢の近さを感じて好意を抱いたと思われます。
タイトル『Catch me if you can』の意味
この少し長いタイトル『Catch me if you can』は、直訳すると『捕まえられるものなら、捕まえてみろ』という意味になります。
英語圏の国では鬼ごっこの掛け声としてなじみ深いようです。
捕まりかけても持ち前の機転の速さで逮捕を逃れ逃亡するフランクと、粘り強くジリジリとフランクを追い詰めるカールの関係が上手く表されていて良いタイトルだと思います。
このタイトルについては賛否両論あるようですが、変な邦題に変えるよりもよっぽど良かった気がします。
フランクの成りすましの勉強方法

(引用:https://www.cinematoday.jp)
フランクはパイロットになりすます前、実際に航空会社へ足を運んでインタビューする形で情報を集めていました。
しかし、その後の医師や弁護士に成りすます前には、事前に該当の職業が登場するドラマや映画で勉強しています。
フランクがあえてドラマや映画を材料として選んだのは『演技』の勉強をしていたからです。
身分詐称で重要なのは、他者にいかに『それっぽく見せるか』なので、フランクにとっては俳優が『成りすましのプロ』として参考になったのだと思います。
フランクが学校で先生のフリをする前も、学園もののドラマを観ていたのでしょうね。
主人公のモデル

(引用:https://allthatsinteresting.com)
本作は、実在の天才詐欺師フランク・ウィリアム・アバグネイル・ジュニアの実体験をモデルに描かれたノンフィクション作品です。
ノンフィクションとは言っても「大げさな表現や脚色されている部分もある」とフランク本人はコメントしています。
実際のフランクの生い立ちを調べたのでざっくりと書き出します。映画と比べてみてください。
本作のモデルとなったフランク・ウィリアム・アバグネイル・ジュニアの半生
映画の主人公のモデルとなったフランク・アバグネイル・ジュニアは、1948年4月に生まれ、裕福な家庭で育ちましたが、10代の頃から詐欺行為を繰り返していました。
最初の被害者は父親で、車の維持費として渡されていたクレジットカードを使ってカー用品を購入し、返品して現金化する手口で遊ぶ金を作っていたといいます。
16歳で両親の離婚をきっかけに家出した後は、アルバイトをしながら生活していましたが、それだけでは暮らせず、小切手詐欺を始めました。
その後は映画と同様にパイロットになりすまし、26か国を無料で飛び回り、宿泊費や飲食代も航空会社に負担させていました。
FBIの追跡が厳しくなると、今度は大学教授の助手、小児科医、さらに司法長官事務所の職員へと次々に身分を偽ります。
司法長官事務所では約8か月働きますが、同僚に経歴詐欺を疑われて辞職しました。
小児科医としては約11か月勤務し、その後はハーバード・ロー・スクール卒業資格を偽造してルイジアナ州の司法試験を受験。
3度目の挑戦で見事に合格したとされ、この試験だけは自力で猛勉強して突破したそうです。
1969年、22歳の時にはジュニアは指名手配犯としてポスターも作られていて、過去に交際していたCAに気づかれて通報され、フランスで逮捕されます。
フランスとスウェーデンで服役した後、アメリカへ送還されます。
その途中で飛行機から脱走するなど大胆な逃亡劇を繰り返し、アメリカと犯罪者引渡条約が無いブラジルへ逃げようとしますが、失敗して再び逮捕されました。
さらに1971年にも拘置所からも脱走を図るものの、再度捕まります。
1974年、27歳で12年の実刑判決を受けますが、偽造小切手に関する豊富な知識を評価され、週に一度FBIへ協力することを条件に刑期が5年に短縮されました。
この時のFBI捜査官ジョー・シアが、映画に登場するカール・ハンラティ(トム・ハンクス)のモデルです。
2人はその後もジョー・シア氏が亡くなるまで親しい関係を築きました。
出所後は前科を隠して働いていましたが、経歴が発覚して解雇される日々が続きます。
そこで発想を転換し、自らの詐欺の経験を生かして銀行や企業向けに詐欺対策セミナーを開くようになりました。
これが社会復帰の大きな転機となり、後に金融犯罪対策の第一人者として活躍するきっかけとなったのです。
その後はオクラホマ州に企業向けの詐欺対策アドバイスを行う会社『アバグネイル・アンド・アソシエイツ』を設立したり、FBIと協力して詐欺対策セミナーの開催や偽造防止小切手を考案しています。
かつては多くの企業から金をだまし取っていたジュニアが、現在では多くの企業がジュニアに対して偽造防止小切手の使用料を支払っています。
まさに逆転人生ですね!
ちなみに、ジュニア本人はフランス人の刑事役でカメオ出演しています。
ディカプリオ演じるジュニアが逮捕されるシーンで、ジュニアのボディチェックをしてからパトカーに乗せている男性です。
その他感想や考察など
若かりし頃のRディカプリオを見たい方必見の作品です。
制作当時Rディカプリオは27歳だったようですが、髪型や服装、演技力で16歳にそこそこ見えるところがすごい。
本物のフランクは髪色がシルバーに近く身長も高かった(185cm位)ため、年齢を10歳サバ読んでもまかり通ったらしいです。
また、皆さん演技が上手ですが、やはりRディカプリオとTハンクスの演技力の高さは圧巻です。
個人的に好きなシーンは、カールがフランクと初めて対面した際、フランクがとっさにシークレットサービスのフリをしてカールを騙したシーンです。
フランクが盲目の紳士にデタラメを言った後のにごすような素振りや、カールの財布の投げ方がキレイなとこが(笑)
あと、Tハンクスのエクレアの食べっぷりも◎
以上です!読んでいただきありがとうございました。
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