映画『バットマン』のあらすじ、解説を紹介しています!
犯罪が蔓延するゴッサムシティーに悪を退治する謎の男バットマンが現れた。
カメラマンのベッキーと新聞記者のノックスは、バットマンの正体を明らかにしようと調査する。
制作年:1989年
本編時間:127分
制作国:アメリカ
監督:ティム・バートン
脚本:サム・ハム、ウォーレン・スカーレン
原作:ボブ・ケイン/『バットマン

キャスト&キャラクター紹介
ブルース・ウェイン/バットマン…マイケル・キートン
幼いブルース…チャールズ・ロスキリー
大富豪ウェイン家の主人で、バットマンの正体。
夜な夜な街に現れて悪党を倒している。
天涯孤独で素性が謎に包まれているが、作中で徐々に明らかにされていく。
(引用:http://daisakusenwkym.ikora.tv、https://www.batman-online.com)
ジャック/ジョーカー…ジャック・ニコルソン
若き日のジャック…ヒューゴ・ブリック
ギャングの男。
年老いたギャングのボス、グリソムの後釜を狙っている。
薬品釜の中に落下してしまい、真っ白な肌の奇怪な姿に変わってしまった。
ベッキー・ベール…キム・ベイシンガー
女性雑誌の美人カメラマン。
パーティでブルースと出会い、その後恋人になる。
彼女の調べによりブルースの過去が明らかになっていく。
ゴードン警視総監…パット・ヒングル
ハービー・デント新任の地方検事…ビリー・ディー・ウィリアムズ
アルフレッド(ブルースの執事)…マイケル・ガフ
グリソム(ギャングのボス)…ジャック・パランス
アリシア(グリソムの女、ジャックの浮気相手)…ジェリー・ホール
ボブ(ジョーカーの右腕)…トレイシー・ウォルター
ボルグ市長…リー・ウォレス
エクハート警部補…ウィリアム・フットキンス
チンピラ…リチャード・ストレンジ、カール・チェイス、ジョージ・レーン・クーパー、マック・マクドナルド、テレンス・プラマー、フィリップ・タン
会計士…ジョン・スターランド
ロテッリ(ジョーカーに殺されたギャングの幹部)…エドウィン・クレイグ
犯罪組織の親玉…ヴィンセント・ウォン、ジョエル・カットラーラ
ジョーカーに殺された男…ジョン・デア
ホームレス…クリストファー・フェアバンク、ジョージ・ロス
スッピン女性アナウンサー…ケイティー・ハーパー
男性アナウンサー…ブルース・マクガイア
テレビディレクター…リチャード・ダーデン
笑い死にした女性アナウンサー…キット・ホラーバッハ
闇医者…スティーヴ・プリータス
ホームレスに殺された母親…リザ・ロス
ホームレスに殺された父親…ガーリック・ハゴン
母親と父親の息子…エイドリアン・マイヤーズ
トーマス・ウェイン(ブルースの父)…デイビット・バクスト
ブルースの母…シャーロン・ホルム
若き日のジャックの仲間…クライド・ガテル
弁護士…サム・ダグラス ほか
あらすじ:起
舞台は架空の大都市ゴッサムシティ。
この街は、暴力や汚職など様々な犯罪が横行するすさんだ街です。
そんな中、巷ではコウモリを連想させる黒いボディスーツに身を包み、悪人を叩きのめす『バットマン』(コウモリ男)という謎のヒーローが話題になっていました。
バットマンを『ただの噂』と決めつけて信じない者も多い中、新聞記者のノックスはバットマンを信じています。
いつか本物を写真に撮って大スクープにしてやろうとバットマンを探し続けていますが、ヒントすら得られないでいました。
そんなある日。同じくバットマンに興味を持った美人雑誌カメラマンのベッキー・ベールとの出会いをきっかけに、2人はゴッサムシティで一番の大富豪ブルース・ウェイン主催のパーティに参加することになりました。
2人の目的は、そのパーティの参加者であるゴードン警視総監からバットマンの情報を掴むつもりでしたが、ゴードンはそもそもバットマンを信じておらず、取材は失敗しました。
パーティの主催者ブルース・ウェインはイケメン紳士ですが、性格は『金持ちは変人が多い』ということわざに当てはまるような、ちょっと変わった人物でした。
防護服や武器の収集が趣味だったり、冗談で「寄付して」と言うとあっさり寄付してしまうような、妙な『軽さ』が変人と呼ばれる理由です。
そしてこの人物こそが、バットマンの正体でした。
ブルースはひとりっ子で、両親を幼い頃に亡くしている孤独な青年で、執事のアルフレッドがブルースの親代わりです。
パーティの途中、薬品会社で事件が起きていることを知ったブルースは、バットマンに変身して薬品会社に向かいました。
あらすじ:承
薬品会社では、ギャングの幹部であるジャック(ジャック・ニコルソン)が会社との癒着の証拠を消し去るために、会社に忍び込んで証拠探しをしていました。
しかし会社の中に証拠はなく、ジャックはギャングのボスであるグリゾムにハメられたことを悟りました。
ジャックはグリゾムの女アリソンと浮気していたことがバレてしまい、報復されたのです。
やがて、グリゾムからの通報を受けて駆けつけた警官とバットマンが現れて、薬品工場内で銃撃戦が起こります。
ジャックは工場から逃げようとした時、パイプから噴き出した薬品を顔にモロに浴び、そのままよろけて巨大な緑色の薬品釜の中に落ちてしまいました。
数日後。ジャックは排水溝から脱出して何とか生き延びて、闇医者の作業場に潜んでいました。
ジャックは薬品の作用で肌はピエロのように真っ白に、髪は緑色に変色し、顔に直撃した薬品のせいで口の両端がつり上がったまま顔面麻痺を起こしてしまい、トランプのジョーカーの中のピエロような姿に変わってしまいました。
変わったのは外見だけでなく頭のネジも外れたようで、ギャング幹部とはとても思えない、タチの悪い子どものような性格になりました。
その後、回復したジャックはギャングのボス グリゾムを殺して強引に親玉の座を手に入れました。
目立つことが大好きなジャックは『ジョーカー』という名で世間に姿を現し、一風変わったテロ行為を行って名を知らしめ、街の人々を恐怖に陥れました。
同時に、ジャックは自分と同じ位かそれ以上にメディアを騒がせているバットマンに嫉妬し、憎らしく思うようになります。
その頃、ブルースはパーティで一目ぼれしたベッキーをデートに誘い、2人は付き合い始めていました。
2人が結ばれた翌朝、ベッキーはブルースをデートに誘いますが、ブルースは誘いを断ってどこかに出掛けてしまいました。
不審に思ったベッキーがブルースの後をつけると、ブルースは花屋でバラを買った後、廃ホテルの前にバラを供えました。
その日はブルースにとって大切な誰かの命日だったのです。
その後もベッキーは尾行を続け、ゴッサム市役所の前にきました。
市役所前では弁護士など数名が記者会見を開いていて、グリゾムの後継者について質疑応答が行われています。
そこでブルースとベッキーは、突然現れたジョーカーが壇上に居た男1人を殺して逃げていくのを目撃します。
ブルースは、車で逃げるジョーカーをにらみつけていました。
(市役所前に現れたジョーカー 引用:http://ochimusha01.hatenablog.com)
あらすじ:転
ブルースはアルフレッドに、ジョーカーことジャックに関する資料を集めさせました。
資料によると、ジャックの性格は根っからの犯罪者ではありますか、頭脳明晰で、特に化学と芸術の能力が高いことがわかりました。
その日の夜。ベッキーはブルースの過去を調べますが、彼の家族構成や生い立ちなどの情報は何も出て来ません。
ベッキーはブルースの過去を知るために、彼が花を供えていたノックスの廃ホテルに関する事件を調べました。
数日後。ベッキーはジョーカーに騙されて美術館に誘い出されて捕まってしまいます。
ジョーカーはたまたま写真で見たベッキーに一目惚れして、彼女を『芸術作品』のひとつにしようと企んでいました。
ベッキーはジョーカーに襲われて、危ないところをバットマンに助けられます。
ベッキーは生のバットマンに興奮して、こっそりカメラのシャッターを切っていましたが、ネガはバットマンに没収されてしまいました。
この時ベッキーは、バットマンの顔のパーツや声の特徴がブルースそっくりだったので、バットマンがブルースなのではないかと疑いますが、確証は得られませんでした。
(バットマンとベッキー 引用:https://twitter.com)
翌日。ベッキーは廃ホテル前で起きた過去の事件についての新聞記事を読みました。
昔、そこで著名な医者とその妻がギャングの下っ端に殺されて、小さな男の子だけが生き残った事件がありました。
その夫婦はブルースの両親で、記事によると当時幼かったブルースは目の前で両親を殺されていたのです。
犯人とされる男2人は捕まらず、事件は迷宮入りになっていました。
ベッキーは、時々ブルースが見せる悲し気な表情の理由がわかった気がしました。
その後、ジョーカーは常識的な姿(地味な色のスーツに肌色の肌)でテレビ番組に現れて、放送を通してバットマンに対決を挑みました。
ブルースは、ジョーカーが「月夜に悪魔と踊ったことがあるか?」という発言を聞き、かつて両親を殺した男も同じセリフを吐いていたことを思い出しました。
ブルースの両親を殺した『下っ端のギャング』はジョーカーだったのです。
結末と感想は次のページです!
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