「私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第」ネタバレと考察と感想紹介! | 映画の解説考察ブログ

「私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第」ネタバレと考察と感想紹介!

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ヒューマンドラマ

映画『私の奴隷になりなさい第3章 お前次第』のあらすじと感想考察を紹介します!

主人公の目黒は明乃との体験でSMの世界にすっかりのめり込んでいた。

制作年:2013年
本編時間:103分
制作国:日本
監督:城定秀夫
脚本:石川均、城定秀夫
原作小説:サタミシュウ著『おまえ次第
主題歌:『ブビブビドゥ』ボンジュール鈴木

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キャスト&キャラクター紹介


(引用:https://www.sponichi.co.jp
目黒毎熊克哉
大手広告デザイン社に勤める既婚男性。
妻の希美は妊娠中で出産間近。
前作の出来事でSMプレイに目覚め、数人の女と『主従関係』を結んでいる。

 


(引用:https://natalie.mu

マユコ杉山未央
本屋のアルバイト店員。目黒の奴隷になる。
婚約中の彼氏と同棲している。

 

希美(目黒の妻)…百合沙
明乃(目黒の元奴隷)…行平あい佳
目黒の奴隷…川合瑞恵範田紗々
SMバーの店主…石田佳央
ミヤベ(バーの常連、目黒のS仲間)…榊英雄
ミサト(店主の奴隷)…山根千芽
マナミ(バーの常連、目黒のS仲間)…福山理子
マナミの奴隷…原田裕章
タクシー運転手…池田良
警備員…諏訪太朗
マユコの彼氏…賢太
目黒の上司…ボブ鈴木
ミヤベの奴隷…陽田奈緒
モデル…篠田果歩 ほか

あらすじ紹介

あらすじ①:目黒とマユコ

話は前作の終わりから始まります。
主人公 目黒(毎熊克哉)は前作で結婚して女遊びはやめたかと思われましたが、実はその逆でした。

前作で描かれていなかった空白の2年の間に、目黒は妻の希美(百合沙)に隠れて数人の女性と『主従関係』を結び、仕事と家庭の合間を縫ってSMプレイを続けていました。

目黒には今2人の奴隷がいますが、どこかマンネリを感じていて新しい奴隷を探そうとしているところでした。

そんな時、目黒の常連のSMバーに野暮ったい女マユコ(杉山美央)が来店します。


(希美に送るアリバイ工作用の写真を撮る目黒 引用:https://twitter.com

マユコは普段は勤務先の本屋と自宅を往復するだけの毎日ですが、先日たまたまアパートの屋上でSMバーの店主と奴隷ミサトのプレイを目撃したとき、なんとも言えない興奮に襲われました。

それからマユコはSMに興味を持ち、サタミシュウのSM小説を読むと、自分に奴隷願望があることに気付きます。
そしてマユコは『ご主人様』を求めてSMバーに足を運び目黒と出会いました。

 

あらすじ②:開花したマユコ

目黒はひと目でマユコを気に入り、その日のうちにマユコと主従関係を結びました。

それからマユコは目黒のために、下着も私服も全て良い物に買い替え、美容院に通って化粧も勉強して美人に生まれ変わりました。

私の奴隷になりなさい3

綺麗になったマユコ

その後、マユコは目黒と初めて肉体関係を持つと、同棲していた彼氏とも別れて目黒にのめり込みました。

目黒は仕事で『王族たちの性』という本の表紙デザインを任されていたものの、中々良い案が浮かばず困っていました。 
※「王族たちの性」は前作に登場する明乃の夫の瀬尾が執筆した本です。
目黒はマユコをモデルにしようと思い付き、濡れたタオルでマユコを思い切り叩きながら撮影しました。

後日、逆光のマユコと輝く水しぶきの写真が表紙になった『王族たちの性』が発売され、関係者に絶賛されます。
その本はマユコの秘密の宝物になりました。




あらすじ③:奴隷の反乱

マユコの誕生日の夜。目黒はマユコに首輪をプレゼントして、いつものSMバーで誕生日パーティーを開きました。
楽しい時間を過ごしていた時、店内に目黒の奴隷のサキが乱入してきました。
目黒はマユコ以外の奴隷を放置していたのでサキが怒ったのです。

サキは「一緒に死んでください!」と目黒に襲い掛かります。
目黒は全力で逃げたものの、追いつかれてしまい首を噛まれて意識を失いました。

目黒が目を覚ますとSMバーの地下室でした。
どうやって運ばれたのかわかりませんが、首の怪我はマユコが手当てしてくれています。
マユコの献身的な姿に目黒は感動しました。
サキはその後失踪して二度と現れませんでした。

 

あらすじ④:結末

後日。目黒はマユコの元カレを部屋に呼び出して、マユコに「俺の目の前で元カレとセックスしろ」と命令しました。
目黒は前作での瀬尾(明乃の夫)の行動の意図が今だに理解できず、瀬尾の立場に立とうとしたのです。

マユコは元彼とプレイを始めますが、目黒は嫉妬心に負けて元カレを追い出してしまいます。
目黒が寝取られプレイをしようとした理由を打ち明けると、マユコは「ご主人様が私を見ていないのはわかっていました」と答えました。
その日から目黒とマユコは会うのをやめました。

数日後。目黒はSMバーの店主とミサトが婚約したことを知りました。
目黒は自分の求める『幸せ』がわからなくなり、SM俱楽部の女王様マナミに頼んで奴隷を体験してみることにしますが、ただただ苦痛なだけでした。

数週間後。目黒の妻 希美が元気な女の子を出産します。
目黒は出産に立ち会っていましたが、吐き気を催して分娩室から出ました。
廊下のソファに座った目黒に過去の奴隷達がナース姿で集まり、娘の誕生を祝っている幻覚が見えました。




感想や考察など!


(マユコにつけた鎖を引いて歩く目黒 引用:https://natalie.mu

濡れ場が少なかったので個人的には見やすかったです(笑)
なんだか伏線ぽい描写は多かったんですが、ぶっちゃけよくわからなかったので考察にすらなってなかったらすみません・・・

目黒は希美と築く『普通の幸せ』や『普通の男』になるのが嫌で、SMを通して彼なりの『幸せ』を模索しようとするも、サディストにもマゾヒストにもなり切れませんでした。
そうこうするうちに赤ちゃんが生まれ、結局『普通』におさまるしかないのかと思うと吐き気を催す程退屈だけれど、彼なりの幸せは手に入らないまま、というストーリーだったのではと思いました。

SMバーの店主と奴隷のミサトの婚約も、目黒にとっては「普通」過ぎてつまらなかったのでしょう。

目黒は『王族たちの性』の作者でもある瀬尾に憧れていただけなのかもしれません。
瀬尾の気持ちが理解出来なかったので、次は明乃の気持ちを理解してみようと奴隷体験してみますが、奴隷の良さもわからなかったのでしょう。

目黒がグルグル回るもの(地球儀など)を見つめる場面が頻繁に描かれていました。
あれは目黒が思考の堂々巡りを続けていることや、瀬尾と明乃との強烈な体験を消化できない心理状態を表していたと解釈しています。

ラストの目黒が分娩室で吐き気を催した所と、分娩室から出て奴隷4人の妄想を見たシーンについてです。
個人的な見解ですが、吐き気は『普通の家庭』に落ち着かざるをえないことに目黒が拒絶反応を示していて、妄想のナース達は、自分を本当に愛して慕ってくれる女性が欲しい(希美はもう愛をくれないから)という願望を表していたのかな?と解釈しています。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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