『となりのトトロ』解説考察|トトロの正体、どんぐりの意味、両親に会わなかった理由、死亡説など紹介 | 映画の解説考察ブログ

『となりのトトロ』解説考察|トトロの正体、どんぐりの意味、両親に会わなかった理由、死亡説など紹介

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アニメ映画
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『となりのトトロ』は子どもたちと不思議な森の生き物トトロたちとの交流を描いた楽しい物語ですが、様々な疑問や謎を感じることも多い作品です。

この記事では、『となりのトトロ』にまつわる疑問や有名な都市伝説などについて、気になった点をひとつずつ解説・考察します。

となりのトトロ

制作年:1988年
本編時間:88分
制作国:日本
監督・脚本:宮崎駿
関連書籍:『となりのトトロ』宮崎駿 著
主要キャスト:日高のり子(サツキ)、坂本千夏(メイ)、高木均(トトロ)、糸井重里(父タツオ)、島本須美(母ヤス子)、北林谷栄(カンタの祖母)、雨笠利幸(カンタ)、龍田直樹(ネコバス)

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解説・考察・感想など

『となりのトトロ』に関するインタビューで、宮崎駿監督は「日本の自然に対する感謝と愛情を表現したいと思ったのが『となりのトトロ』の出発点だった」と発言されています。
監督の考えを前提に、気になった点などを考察しました。

サツキとメイのお母さんは何の病気?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

サツキとメイの母ヤス子が何の病気で入院していたのか明かされず、地味に気になった方も多いのではないでしょうか。

病院から電報があった時、サツキは「お母さんが死んじゃったらどうしよう」と号泣します。
医師からは「回復している」と診断を受けていましたにもかかわらず、サツキが「お母さんが死ぬかもしれない」と思ってしまったのは、恐らくヤス子が『死んでしまってもおかしくない病気』だったからです。

そこで思い浮かぶのが、明治時代から昭和初期にかけて流行し『死の病』とも呼ばれた『結核』です。
結核は昭和初期頃までは有効な治療法がなく、一度患うと死んでしまう可能性が非常に高い病気でしたが、舞台となる昭和中期は、ちょうど結核に有効な治療薬が開発されて日本に広まり、結核が脅威ではなくなりつつある時代でした。

つまりヤス子は結核を患いましたが、新薬を使った治療を受けられて回復しつつあった可能性が高いです。
恐らくサツキは『結核=死ぬ病気』というイメージからずっと不安だったと思われます。

ちびトトロはなぜドングリを持ち歩いていた?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

トトロの弟子(?)らしき小さなトトロがドングリを落としながら歩く姿が可愛くて、このシーンが好きな方も多いのではないでしょうか。

ちびトトロが持っていたドングリ袋には穴が空いていましたが、それは穴に気づいていなかったのではなく、木を増やすためにドングリで種まきしていたのではないかと思います。

サツキとメイがトトロにもらった木の実を土に植えたのも、トトロ達が森を大切にしていたこと、木々を増やそうとしていたことを何となくわかっていたからです。

ちなみに私が子どもの頃にトトロを見た時は、食料としてドングリを集めていて、袋の穴に気づかずに落としてしまっているのかなと思ってました(笑)




昔話『猿蟹合戦』をおさらい

となりのトトロ
(引用:https://www2.nhk.or.jp

サツキとメイが木の実を土に埋めてから、メイは毎日土から木の芽が顔を出すのを待っていました。
そんなメイの様子を、サツキは『猿蟹合戦のカニみたい』とお母さんへの手紙に書きました。

知らない方のために猿蟹合戦の簡単なあらすじも書いておきます。

・猿蟹合戦の概要
カニがおにぎりを持って歩いていると、柿の種を持ったサルが現れました。
サルが「そのおにぎりと柿の種を交換しよう おにぎりは食べたらなくなるけど 種は植えて木になれば柿が毎年沢山食べられるよ」と言うので、カニはおにぎりと柿の種を交換し、土に蒔いて一生懸命育てました。

立派な柿の木が育ち柿が実った頃、再びサルが現れて、木に登れないカニに「俺が柿を取ってあげる」と言って木に登り、自分は熟した柿を食べながら、まだ食べられない青い柿をカニに投げつけてからかいます。
柿が直撃したカニは当たりどころが悪く死んでしまいました。

親を殺された子ガニは、同じようにサルに恨みを持つ栗、蜂、臼、牛糞(地域によっては昆布)と手を組み、力を合わせてサルを殺すという少々ハードな昔話です。

サツキは、木の芽が出るのを楽しみに待つメイを見て、柿を大切に育てるカニを思い出したのです。

メイが見たお稲荷様の祠

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

サツキとメイがバスを待っていた時、メイはバス停の近くでお稲荷さんの祠を見つけました。
祠は誰かが手入れしている様子はなく、鳥居も傾いていて、お社の狐たちは怒っているようにも見えまたので、メイは怖くなりすぐに離れます。

この祠は元々は町の住人達が神様や自然に対する感謝の気持ちを込めて作ったもののはずですが、今は忘れ去られて可哀そうな状態になっています。

このシーンには、現代人が自然や目に見えないものを敬う感覚が薄れていっていることが象徴されています。

本作が、トトロの住む森やご神木が重要な存在として描かれている一方で、道端のお稲荷さんはすたれています。
この対比から、かつて人々が敬っていた存在が、時代とともに忘れられつつあることを表していたように感じました。




トトロはネコバスでどこに行った?

となりのトトロ

©1988 Studio Ghibli

サツキが初めてトトロに会った時、トトロはネコバスに乗ってどこへ行ったのでしょうか。

完全に個人の想像ですが、トトロはちゃんと包装したドングリを持っていたので、他の森に行って、そこの「森の主」と木の実の交換をしに行く所だったのではないかなと思っています。

トトロ達の主な活動は森の保護と繁栄なので、違う森で育った木の実を植え合うことで将来的により丈夫な植物が生まれ、森林の繁栄に繋げるためです。

ちなみにトトロがネコバスに乗るとき、傘さしたまま乗っちゃうのがまた可愛いですよね。
あの後ちゃんと傘を閉じれたのか心配になります。

池で見つかったサンダルはメイのもの?

となりのトトロ

©1988 Studio Ghibli

メイが履いていたサンダルと、おばあちゃんが沼で見つけたサンダルの比較です。

画像を見ていただければわかりますが、池で見つかったサンダルはメイのものではありませんでした。
色やかかとのデザインは似ていますが、つま先部分は全然違います。
このサンダルの持ち主が無事でありますように。

メイはなぜトウモロコシを届けたかった?

メイは畑の収穫の手伝いをしたとき、おばあちゃんの「この野菜を食べればきっと元気になる」という発言を聞き、おばあちゃんの野菜が奇跡の野菜に見えたのでしょう。

なので、病院からの電報で動揺したサツキが泣くのを見た時、メイは「このトウモロコシ(奇跡の野菜)をお母さんに食べさせたら、元気になるに違いない」と思い、一刻も早くお母さんにトウモロコシを届けなければと思ったのです。




トトロやネコバスの正体は?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

お父さんはトトロのことを『森の主』と呼びました。

しめ縄の張ってある御神木の楠の木に住んでいて、植物を素早く成長させる能力があることなどから、トトロはあのご神木の聖霊のような存在だったと思われます。

小さなトトロ2体は、塚森に生えたまだ新しくて若い木の聖霊だったのではないでしょうか。
白い子はトトロやちびトトロとは見た目が違うので、もしかしたら楠の木ではなく、何となくサカキ(榊)っぽい?などと想像しながら見てました(笑)

トトロの移動手段として重宝されていたネコバスは風の聖霊のような存在です。
ちっちゃいネコバスも、もしいるなら見てみたいです。
ネコバスが付けていた「目が光るネズミ」は、ウィンカーとかブレーキランプみたいな役割があったのか、それともただのアクセサリーだったのか地味に気になりました(笑)

都市伝説考察:お地蔵さんに「メイ」と彫られてる?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

トトロに関する有名な都市伝説の1つに「メイの背後にあるお地蔵さんに『メイ』と彫られている」というものがあります。
これは『サツキとメイは死んでいる』という裏設定的な解釈を裏付けるための噂のひとつです。

上にアップしている画像が該当のシーンなんですが、ぶっちゃけ指摘されてもわかりにくいレベルなので、個人的には『サツキとメイは死んでる』説を広めたい、もしくは信じたいファンが適当に見繕ってネットにあげた情報が広まったのではと思ってます(笑)

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

↑こちらの画像は該当の部分を拡大して、メイと彫られていると言われている場所に〇印を付けました。
『メイ』と見えるかどうかは個人の解釈にお任せしますが、意図的に「メイ」と描かれたものではないように見えます。

ラスト考察:サツキとメイが両親に会わなかったのはなぜ?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

となりのトトロはすでに多くの方が考察されているので、私の意見も他の方と似たり寄ったりになってしまうかもしれないことをご理解ください。

ラストでネコバスがサツキとメイを七国山病院に連れて行ってくれた時、2人はトウモロコシを病室の窓際に置いただけで直接会うことはしませんでした。
さらにお母さんは「あそこの松の木の枝でサツキとメイが笑ったような気がする」と発言します。

お母さんにサツキとメイが見えなかったことから『サツキとメイは本当は死んでいるのではないか』などのホラー解釈が毎回話題になります。

筆者個人としてはサツキとメイは生きていると思っています。
ただ、トトロ達と交流している時のサツキとメイは、トトロ達と同様に魂だけの存在になっていたのではないかと思われます。
サツキとメイがトトロ達と交流するときはいつも『夢だけど夢じゃない現象』の中に居たからです。

サツキとメイがお母さんに会わなかったのは、何となくトトロ達といる時は自分たちも聖霊と同化(?)していて、お母さんたちには自分たちが見えないとわかっていたからです。

サツキがネコバスに乗ってメイを助け、病院にトウモロコシを届けるのは『夢だけど夢じゃない現象』なので、まだ現実にはメイに会えていない状態です。
恐らくサツキはあの後で塚森で目覚め、記憶を頼りにお地蔵さんの所まで行ってメイを助けると思われます。

サツキとメイは現実で病院に行く余裕はありませんでしたが、なぜかメイのトウモロコシだけは夢の通り病院に居た両親の手に渡っていて、それが『2人がトトロとネコバスに助けられた証拠(夢だけど夢じゃなかった)』になるのではないでしょうか。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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参考サイト様

Wikipedia:さるかに合戦

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