映画『ザ・ギフト』(’15)ネタバレ解説考察|子供の父親、ゴードンの目的など | 映画鑑賞中。

映画『ザ・ギフト』(’15)ネタバレ解説考察|子供の父親、ゴードンの目的など

スリラー

映画『ザ・ギフト』のネタバレ、考察記事です!

地元カリフォルニアに広い一軒家を購入した仲睦まじいキャレム夫妻は、夫サイモンのハイスクール時代の同級生ゴードンと再会した。
それからというものゴードンは頻繁にキャレム家を訪れたり、贈り物(ギフト)を玄関先に置くようになり、サイモンは不快感をあらわにする。
妻ロビンは夫の過剰な反応に疑問を持ち、2人の過去を調べ始めた。

原題:The Gift
制作年:2015年
本編時間:108分
制作国:アメリカ
監督・脚本:ジョエル・エドガートン

キャスト&キャラクター紹介

サイモン・キャレムジェイソン・ベイトマン

セキュリティ会社勤務のサラリーマン。
営業成績は良好で社長夫妻からも気に入られているエリート。
引っ越し後に再会したゴードンを異常に警戒している。

ロビン・キャレムレベッカ・ホール

サイモンの妻。インテリアデザイナー。
約1年前に流産していて、まだ精神的に立ち直っていない。
現在は在宅でできる仕事をしながら家事をこなしてサイモンを支えている。

ゴードン・モーズリージョエル・エドガートン

サイモンのハイスクール時代の同級生。
高校卒業後は軍隊に入ったが、現在は除隊して職を転々としていると明かされたのみで詳細は不明。
自称バツイチだが、これも真偽は不明。
夫妻との再開後、頻繁にキャレム家に顔を見せるようになる。

 

・その他のキャスト

ルーシー(キャレム家の隣人)…アリソン・トルマン
ロン(ルーシーの夫)…アダム・ラザール=ホワイト
ケヴィン(サイモンの上司)…ティム・グリフィン
ダフィー(ケヴィンの妻)…ビジー・フィリップス
ウォーカー刑事…ボー・ナップ
ミルズ刑事…ウェンデル・ピアース
フランク・デール(サイモンの会社の社長)…ナッシュ・エドガートン
ウェンディ・デール(フランクの妻)…ミラー・フォークス
グレッグ(サイモンの同級生)…デヴィッド・デンマン
ジョーン(サイモンの姉)…ケイティ・アセルトン
ダニー・マクドナルド…P・J・バーン ほか

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あらすじ前半


(サイモンとロビン 引用:https://www.buzzfeed.com

仲睦まじいサイモン・キャレム(ジェイソン・ベイトマン)と妻ロビンレベッカ・ホール)は、サイモンの地元カリフォルニアに、池のある大きな一軒家を購入した。
以前はロビンの地元近くのシカゴに住んでいたが、彼女の流産をきっかけに、環境を変えて新しく夫婦生活をやり直すために決めた引っ越しだった。
ロビンは一見明るくふるまっているものの、流産で負った心の傷はまだ癒えておらず、赤ちゃんのために用意していた道具や衣類も処分できずにいた。

引っ越し直後、サイモンは家具を買いに行った店で、ハイスクール時代の同級生ゴードン・モーズリー(ジョエル・エドガートン)と25年ぶりに再会する。
少し喋った後、サイモンはゴードンに自宅の電話番号のメモを渡して笑顔で別れた。

翌日、キャレム家の玄関前にゴードンからのメッセージカードが添えられた贈答用のワインが1本置かれていた。
夜になりサイモンが帰宅すると、ロビンはゴードンからのワインとカードを見せた。
サイモンは「家の場所は教えてないのに」と不審がったが、ロビンは気にしておらず「今度、お礼をしなきゃね」と答えた。


(ガラスクリーナーをプレゼントしに来たゴードン 引用:http://basementrejects.com

数日後。ロビンが自宅でひとりで過ごしていると、突然ゴードンが訪れた。
ゴードンは庭師など役に立ちそうな優良業者の連絡先リスト、彼自身の電話番号とガラスクリーナーをプレゼントした。
ロビンはお礼を言って家の中に戻ろうとしたが、ゴードンは帰ろうとしないので、家の中を一通り案内して夕食に招待した。
夜になり、サイモンが帰宅して3人で夕食を食べ始めると、ゴードンは「高校の頃から、君は絶対に成功すると思ってた!」とサイモンを絶賛した。
ゴードンが嬉しそうに学生時代の思い出を喋る一方で、サイモンは始終警戒した態度でゴードンに接した。
サイモンはゴードンに卒業後どうしていたのか尋ねると、ゴードンは高校卒業後はすぐ軍隊に入り、海外駐留のあと除隊して、その後は職を転々としていると答えた。
ゴードンが「良いことの多くは悪いことから生まれる。悪い出来事も、いつか自分へのギフトになる」と語ると、ロビンは心打たれたようにうなずいた。


(夕食の席のゴードン、サイモン、ロビン 引用:https://www.post-gazette.com

ゴードンが帰った後、サイモンはロビンに「ゴードンは俺を友達と勘違いしてる。とても気まずいよ」と打ち明けた。
高校時代、サイモンとゴードンは仲が良かったわけではないため、ゴードンがまるで旧友のように接するのが不快だったようだ。
ロビンは「彼はきっと人付き合いが下手なのよ、私にも覚えがあるわ。
とにかく、あなたが嫌ならもう彼を家に呼ばないわ」とサイモンを気遣った。

ある日、キャレム夫婦はサイモンが勤める会社主催のパーティーに出席した。
華やかなパーティーが終わった後、サイモンはロビンに自分のオフィスを案内しながら「いつかは俺が社長の椅子に座るんだ」と夢を語った。
ロビンは仕事に完全復帰して外に働きに出てもいいか相談すると、サイモンは「いつでもすればいい。でもストレスがかからないようにね」と優しく答え、2人はキスをした。

夫妻が自宅に帰ると、玄関前にまたゴードンからのプレゼントの小箱とメッセージカードが置かれていた。
小箱の中身が魚のエサだったので、まさかと思い庭の池を見てみると、コイが放たれてゆったりと泳いでいた。
サイモンは気味悪がって怒ったが、純粋に喜んでいたロビンは「悪気はないはずだから問題ないわよ。またお礼しなくちゃね」と言った。
ロビンの危機感の無さにイラついたサイモンは「彼は高校の頃『不気味なゴード』と呼ばれて気味悪がられてたんだぞ!」と声を荒げると、冷蔵庫に貼られたホワイトボードに『不気味なゴード』と書き殴り、ゴードンに対する嫌悪感をあらわにした。

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翌日、またゴードンがキャレム家に来た。
ロビンは立ち話だけで帰ってもらおうとそれとなく促したが、ゴードンはまた帰ろうとしないので、ロビンはお茶に誘って家の中に招き入れた。
ゴードンはお茶を飲んだ後、親切にも手つかずだったリビングのテレビの接続と設定をしてくれた。
その後、ゴードンが不機嫌そうに無言で帰ったので、ロビンは冷蔵庫の『不気味なゴード』を消し忘れたことに気付き、彼がそれを見たに違いないと思った。
ロビンは罪悪感を覚えつつ、ゴードンがもう来ることは無いだろうと少し安心していたが、その後、ゴードンから電話があり「知り合い夫婦と5人で食事しないか」と誘われた。

その日の夜、キャレム夫妻はお隣に住む夫婦のルーシー(アリソン・トルマン)とロン(アダム・ラザール=ホワイト)4人で夕食を食べた時、ゴードンのことを相談してみた。
議論の結果、『ディナーの誘いは丁重に断って、次何かに誘われても乗らない方がいい』と全員の意見が一致した。

その後2人は結局、ゴードンの誘いを受けることにした。
フェードアウトするよりも、贈り物や突然の訪問が迷惑だと直接伝えた方がお互いのためになると思ったからだ。
サイモンとロビンが指定された住所に行くと、そこはキャレム夫妻の家よりもさらに立派な豪邸だったので、夫妻は驚いた。
ゴードンの普段の服装からは、とても彼が金持ちには見えなかったからだ。
ゴードンは2人を迎え入れると、サイモンに『地獄の黙示録』のDVDをプレゼントして、予定していたもう1組の夫婦が今夜来られなくなったことを告げた。
この時、サイモンは不躾に「君は結婚してないのか?」と聞くと、ゴードンは「話すと長くなるけど、結論だけ言うとしてない」と答えた。
その直後、ゴードンは誰かと電話で話して「急な用事が出来た。すぐに戻るからくつろいでいてくれ」と言い残して車で出かけてしまった。
ゴードンが居なくなった途端、サイモンは「奴が独身なのは君と結婚したいからだ!奴の狙いは君にちがいない。俺から君を奪おうとしてるんだ!」と言い出した。
その後もサイモンはゴードンを散々けなし尽くすと、今度は「他の部屋を見てやろう」と言い出してリビングから出た。
ロビンはサイモンが何か悪さしないように見張るため、後に続いた。
サイモンとロビンは2階の部屋で、『女物の服』と『子ども部屋』を見付けた。
子ども部屋をよく見ようとしたとき、ゴードンが帰ってくる音が聞こえたので、2人は慌ててリビングに戻った。


(ゴードンに一方的に意思を伝えるサイモン 引用:https://www.fastcompany.com

ゴードンは帰るなり「実は出かけたのは仕事じゃなくて、元妻と話してたんだ。
君たちと再会する数日前に、子ども2人を連れて出ていった。
まだ心の整理が付いていなくて、君たちには黙ってた。
実は、この家も彼女の実家で僕のものじゃない。クレジットカードなんかも全部彼女の名義だから、その件で今モメてるんだ」と気まずそうに打ち明けた。
ロビンは「大変そうね。私たち気にしてないわ」と答えたが、サイモンは「2人だけで話がしたい」と言い出し、ロビンに外に出て車で待っているように命じた。
1階の壁はガラス張りだったので、ロビンは車の中からでもサイモンとゴードンの様子がよく見えた。
サイモンは一方的にゴードンに何かを話し、そのまま外に出て車に乗ると「荒治療が必要なときもある」とつぶやき、そのまま帰宅した。

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数日後。サイモンはその日、昇進をかけた大切な面接があった。
面接の後、同席していた上司のケヴィン(ティム・グリフィン)が「好印象だったぞ!」とほめた。
サイモンはこの時ケヴィンから、同僚のダニー・マクドナルドも候補者の1人として同じ面接を受けたことを知った
その直後、ロビンから緊急事態の電話があったので自宅に戻ると、池の鯉が全部死んでいて、ペットの犬のボージャングルも居なくなっていた。
サイモンはゴードンの仕業だと決めつけてすぐにゴードンの家に行ったが、その家の玄関に出てきたのは見知らぬ老夫婦だった。
この事件から、ロビンは『常に家に誰かがいるような感覚』に襲われて精神不安定になり、眠れない夜が続くようになった。

2人は鯉の死とボージャングルの失踪を警察に通報した。
ウォーカー刑事(ボー・ナップ)ミルズ刑事(ウェンデル・ピアース)が調べてくれた結果、豪邸の本当の持ち主のライアン氏は車のリース会社を経営していて、過去にゴードンにも車を貸したことがあった。
また、ゴードンは利用者だけが使えるガレージの鍵を持っていて、ライアン家の敷地内に自由に出入り出来たそうだ。
ゴードンは彼らが旅行中だったのを良いことに、ガレージから忍び込んで勝手に使っていたのだ。
犬も鯉もゴードンの仕業だと決めつけるサイモンに、刑事は「彼の住所を調べて家宅捜索することもできるが、それには令状が要る。
令状を取るには、彼がやった証拠がないといけない」と告げた。
キャレム家に監視カメラなどは一切ないので、証拠になるようなものは何もなかった。

サイモンは一旦会社に戻った。
ロビンが自室で迷子犬
の張り紙を作っていたとき、家の中で物音がした。
気になってリビングに出てみても誰も居なかったが、水道の水が出っぱなしになっていた。
不安に駆られて隣人のルーシーに相談に行くと、ルーシーは「心配ならいつでも様子を見に行く」と言ってくれた。
ルーシーは「ゴードンが犯人だと思う?」と聞くと、ロビンは「そんな人だと思いたくない」と答えた。
ロビンはサイモンが帰ってくるまでルーシーの家に居させてもらった。
トイレを借りた時、洗面台に精神安定剤があるのを見付け、思わずポケットに入れた。

その日の夜。ロビンはサイモンが寝ているのを確認すると、ベッドから出て精神安定剤を飲んだ。
ベッドに戻ろうとしたとき、外で物音がした。
ロビンは気になって窓から外を見ようとしたとき、動物が窓ガラスに飛び掛かってきた。
それがボージャングルだったので、ロビンは安心して家に入れてご飯をあげるとサイモンを起こした。
ボージャングルがご飯にがっつくのを見ながら、サイモンは「絶対にあいつが犯人だ」と呟いてベッドに戻った。

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あらすじ後半※ネタバレしてます

数日後、サイモンとロビン宛てにゴードンから謝罪の手紙が届いた。
そこには『君たちを困らせるつもりはなかった。この手紙を最後に二度と君たちに連絡はしない。ほんとうにすまなかった。
追伸:ディナーの件をお詫びしたい。詳細は省くが、僕の本当の暮らしはとても見せられない。成功してる君たちの足元にも及ばない。僕はバカだ。
追追伸:過去のことは水に流そうと心から思っていた。悪意はなかったんだ』と書かれていた。

ロビンは手紙に書かれていた『過去のこと』についてサイモンを問い詰めたが、サイモンは「わからない、見当もつかないよ。とにかく彼は納得したようだから、もう彼のことは忘れて新しい生活を楽しもう」と答えた。
ロビンにはサイモンが嘘をついているとわかったが、白状しないのもわかっていたので追及するのはやめた。
その日から、ロビンはたびたびゴードンの夢を見るようになった。

ある日の昼間、ロビンはまた家に誰か居るような気がして家の中を見回っていると、突然強烈なめまいに襲われて気を失った。
気が付くと翌日の朝になっていて、ロビンはベッドの上にいた。
リビングにサイモンがいたが、彼はロビンが倒れていたことを知らない様子だった。
サイモンはロビンを見ると「社長の兄弟が高校時代の同級生だったことが分かって面接では話が盛り上がったし、無事に昇進が決まりそうだよ」と報告した後、彼女がルーシーの洗面所から盗んだ精神安定剤を取り出して「本当は昨日帰ったらすぐ報告したかったのに、君はぐっすり寝てた。もう薬はやめたはずだろ!」と怒鳴った。
ロビンは電話を机の上に置くと、ゴードンを傷つけたことでずっとモヤモヤしていることを打ち明けて、和解の電話をして仲直りするようサイモンに求めた。
サイモンは嫌がったので、ロビンは昨日めまいで倒れたことや、不安で気が変になりそうだと訴えたが、サイモンは「倒れたのは薬を飲んだせいだ」と、ロビンの体調を心配もせずに責め続けた。
ロビンは「彼に謝ればすべて上手くいく気がするから、お願い」と懇願したが、サイモンはかたくなに拒否した。
サイモンの態度にロビンも頭にきて、鯉とボージャングルのことでサイモンが真っ先にゴードンを疑った理由を「なにか心当たりがあるからじゃないの?」と食って掛かった。
サイモンは「その話は二度とするな!」と怒鳴ったのでロビンは黙ったが、過去に何かあったことを確信した。
サイモンは「今、争っているのは奴のせいだ。時間が解決してくれるのを待とう」と言い薬を流しに捨て、ロビンが謝って喧嘩は終わった。

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月日は流れ、ロビンは少しずつ不安から解放されつつあった。
なぜならロビンは待望の赤ちゃんを授かっていて、お腹も既にかなり大きくなっていたからだ。
ある日、ロビンは友人ルーシーとショッピングしていた時、ゴードンが近くにいることに気付いた
ロビンは話したかったが、ゴードンは目が合うなり逃げるように立ち去ってしまった。

数日後、サイモンの母とがロビンの様子を見にきてくれたので、ロビンは思い切って姉のジョーン(ケイティ・アセルトン)ゴードンについて聞いてみた。
するとジョーンは何か知っている様子だったので、詳しく聞くと「当時、『車の中で性的虐待を受けた』と警察に通報があったの。小さい町だったから大騒ぎになってね、その被害者がゴードン・モーズリーだった。
その事件の後、彼は同級生から『ゲイ』とからかわれたりいじめられたと聞いたわ、可哀そうにね」と話した。
ロビンが「サイモンはその事件を知ってた?」と聞くと、ジョーンは「警察に通報したのがサイモングレッグよ。事件の発見者だったの。詳しいことは彼に聞いて」と答えた。

サイモンに聞いても真相は教えてもらえないと判断したロビンは、サイモンが出勤した後で彼の部屋を調べることにした。
机の引き出しに1つだけ鍵がかかっていたので、鍵を探し出して引き出しを開けると、沢山の資料が入っていた。
その中に『ダニー・マクドナルド』と書かれた封筒と、『ゴードン・モーズリー』と書かれたA4サイズの封筒があった。
ゴードンの封筒の中身は、彼の身元調査の報告書だった。
そこには、ゴードンがキャレム夫妻と出会う前にも、何度か他人の自宅に不法侵入した事実が記された犯罪歴や、軍隊を除隊した後は厚生施設に収容されていたことなどが書かれていた。
ロビンは、サイモンの姉から名前が出ていたグレッグに会ってみることにした。

グレッグ(デヴィッド・デンマン)は現在整体師として働いていたので、ロビンは客として彼のクリニックに行き、サイモンの妻であることを明かしてゴードンのことを尋ねた。
グレッグ「夫に聞けよ」と話すのを嫌がったが、ロビンが食い下がると、渋々教えてくれた。
当時、サイモンの地元で騒ぎになった『ゴードンの性的虐待事件』は実際には起こっておらず、すべてはサイモンがでっち上げたことで、彼がゲイだと噂を立てたのも彼だと言う。
「ゴードンは可哀そうだった」とグレッグはうつむいた。
ロビンは「彼はなぜそんなことを?」と聞くと、グレッグは「なぜって、あいつはそういう奴だ。昔からいじめっ子で、当時はゴードンをターゲットにしてた。
あいつが周りに植え付けた偏見のせいでゴードンの人生は破滅した。彼の父親も可哀そうだった」と明かした。
ゴードンの父親は噂が立った後、ゴードンを焼き殺そうとして警察に殺人未遂で逮捕されたのだそうだ。

ロビンが家に帰ると、サイモンは仕事仲間のケヴィンを自宅に呼んで昇進後のことについて話していた。
ケヴィンが「ダニー・マクドナルドは何か不正があったようで、現在調査中らしい。君の昇進は決まったようなもんだ!」と嬉しそうにしていた。
ロビンは鍵付きの引き出しにマクドナルドの資料もあったことを思い出し、この『不正』もサイモンのでっち上げなのではないかと疑った。

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ケヴィンが帰った後、ロビングレッグに会いに行ったことを話すと、サイモンは「勝手なことをするな!」と怒った。
ロビンが「あなたが話してくれないからよ。本当のことを話して!」と問い詰めたが、サイモンは口を割らないので、ロビンはしびれを切らしてグレッグから当時のことをすべて聞いたと明かした。
サイモンは「そうさ、俺はクソ野郎だよ、これで満足か? 俺も親父にひどい扱いを受けたが、もう過去は乗り越えた!
過去は忘れて前進するべきなのに、負け犬どもはグチるばかりで何もしない。だから俺には一切関係ない!」と開き直った。
ロビンが「あなたの責任は?」と尋ねると、「何かある度にいちいち謝る必要はない。君なら謝ってほしいか?」と屁理屈を並べる。
ロビンはサイモンにビンタして、ゴードンに謝罪するべきだと責めたが、サイモンは「連絡先を知らない」とまた嘘をついた。
ロビンは呆れて、サイモンが隠していたゴードンの身辺調査書を叩き付けて自室に閉じこもった。

数時間後、サイモンはロビンの部屋の前で喋り始めた。
ゴードンから謝罪の手紙が来た日、サイモンの車にゴードンかららしき聖書の引用文が書かれた付箋が貼ってあったそうだ。
サイモンは身の危険を感じて身辺調査を頼み、弁護士を通じてゴードンに接見禁止命令を出してもらったと語り、「これは俺だけが背負うべき罪で、彼が父親に殺されかけたなんて本当に知らなかった」と静かに訴えた。
ロビンは「ウソばかりつかれると何も信じられなくなるわ」と答えた。

サイモンはロビンとの関係修復のため、仕方なくゴードンに会いに行く決意をした。
ゴードンの職場に行き、彼が駐車場に現れた時、声をかけた。
サイモンはとても謝罪とは言えないような態度と口調で謝罪の意思を述べ、最後に「受け入れるか?」と聞いた。
ゴードンは「手遅れだ。君が過去を忘れても、過去は君を忘れない」と言い、車に積み始めた。
サイモンは言葉の真意を聞いたが、ゴードンは「ただの格言だ」と答えただけだった。
頭に血が上ったサイモンはゴードンの荷物を地面に叩きつけて「謝罪を受け入れろ!」と怒鳴った。
ゴードンは荷物を拾うためしゃがみながら、もう一度「手遅れだ」と言うと、サイモンはゴードンの頭を地面に押し付けて「お前の不幸を俺のせいにするな!」と言い捨てると、ゴードンの荷物を蹴ちらして立ち去った。

サイモンは自宅に帰ってロビンに「彼はわかってくれたようだ」と言うと、ロビンに謝ってハグをした。ロビンも謝り、2人は形式的に仲直りした。

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サイモンは無事に昇進が確定し、自宅に職場の友人を招いてお祝いパーティを開いていた。
サイモンが皆の前で喋っていた時、外で物音がして、窓ガラスに石が投げ込まれた。
ロビンが警察に通報し、男性陣が犯人を捜していると、陰からが飛び出してきて、そのまま逃げようとしたところを捕まえた。
犯人はダニー・マクドナルドだった。
ダニーはサイモンに始終悪態をつき「お前のメールを見た。不正をでっち上げて俺の未来を奪いやがった!」と大声でわめいた。
やがてパトカーの音が聞こえると、ダニーは「警察だけはやめてくれ」と懇願んし始めた。
サイモンは少し考え込み、ダニーを逃がしたのでその場に不穏な空気が流れた。
その直後、ロビンが産気づいたのですぐ病院に運ばれて、無事に元気な男の子の赤ちゃんを産んだ。

赤ちゃんが保育室に入れられたのを見届けたサイモンに、上司のケヴィンから電話があった。
その後の会社の調査で『ダニー・マクドナルドの不正の偽装』が発覚し、昇進するのはサイモンではなくダニーに決まったという連絡だった。
ケヴィンは「俺の顔に泥を塗りやがって、これで終わりだ!お前のデスクは片づけておけ」と首を命じた。
サイモンは「また後で電話する」と言い電話を切った。

サイモンは病室に居たロビンに「一度家に戻る」と伝えて帰ろうとすると、ロビンは「私はもうあの家に帰りたくない。あなたとは一緒にいたくない」と離婚の意思を告げた。
サイモンは「すぐに戻って来るから話し合おう」と言い、ため息をつきながら車を走らせた。
サイモンが自宅に着くと、玄関に怪しげな大きめのプレゼントボックスがおかれていた。
カードには『お祝い』と書かれていた。
サイモンが警戒しながら箱を開けると、中身はベビーカーだった。
ベビーカーの中にも包みが3つ入っていて、それぞれ『1』、『2』、『3』と番号が振られていた。


(サイモンと玄関に置かれたプレゼント 引用:https://scotscoop.com

サイモンが1つ目の包みを開けると、中身はサイモンの自宅の合鍵だった。
2つ目の包みにはCDが入っていて、プレーヤーにかけると、以前、キャレム夫妻がゴードンに招待されて豪邸へ行った時の、サイモンがゴードンを罵倒する発言が録音されていた。
サイモンはCDをかけっぱなしの状態で3つ目の箱を開けると、中身はDVDだった。
再生すると、ロビンを盗撮した映像が映っていて、ロビンがめまいで倒れた日の様子も映っていた。
カメラの映像はロビンが飲んでいた飲み物を意味深に映している。
恐らくゴードンが睡眠薬かなにかを盛ったのだ。
不気味なサルのかぶり物をした男が、ハンディカメラで撮影しながら合鍵で家の中に入り、廊下で倒れているロビンに近くと、彼女にまたがって身体にさわったところで映像は消えていた。
サイモンは涙をにじませて怒り狂い、急いで病院に戻った。

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同じころ、うたた寝から目覚めたロビンは、ゴードンが病室に居たので驚いた。
ゴードンは「お祝いしにきた」と言って花束を渡した。
ロビンはゴードンが頭をけがしているのを見て「怪我、どうしたの?」と聞いた。
うつむくゴードンに、ロビンが「サイモンなの?」と聞くと、ゴードンは「急に暴れだしたんだ」と答えた。
ゴードンは「良い人には良いことがないとね」と言った。

病院に着いたサイモンが病室に入るとロビンもゴードンもおらず、病室から出て見渡すと、ゴードンがエレベータに乗り込むのが見えた。
サイモンはゴードンを追いかけたが、結局見失った。
サイモンが病院の外に出たところでゴードンから電話があった。
ゴードンは病院の中からサイモンを観察しながら話していて、サイモンをひとしきりからかった後、あの途切れた映像の後、ロビンをレイプしたかどうかは明かさずに「今の君が『もてあそばれる側』だよ。誰の子かは顔や目を見ればわかるだろう」と言い電話を切った。
サイモンがうなだれながら赤ちゃんのいる病室に行くと、ロビンが笑顔で赤ちゃんを抱いていた。
サイモンは部屋の外から赤ちゃんの目の色を見ようとしたが、サイモンに気が付いたロビンはうつむき、部屋のカーテンは看護師の手で閉められた。
何も知らないロビンは幸せそうに赤ちゃんを抱いている。
しゃがみこんで泣き出したサイモンを、ゴードンは少し離れた場所から満足そうに見つめると、病院から姿を消した。

主題歌:『Keep In The Dark』Temples
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解説・考察や感想など


(引用:https://www.lamag.com

ゴードンを演じたジョエル・エドガートン氏が初監督・脚本を手掛けた作品。
初監督とは思えない手の込んだ作品だったと思います。
前半から後半にかけて、キャラクターの見方が変わっていくところや、仄めかすだけという新しい復讐方法も面白かったです!
ゴードンの何を考えているのかよくわからない雰囲気と、喜怒哀楽のわかりやすいサイモンの対照的な感じも良かったです。

地獄の黙示禄


(引用:https://www.amazon.co.jp

ゴードンはサイモンに映画『地獄の黙示禄』のDVDをプレゼントしています。
タイトルだけでも『地獄』という文字から何となく意図は伝わりますが、ざっくりあらすじは、ベトナム戦争を背景に、アメリカ軍大尉のウィラードが、米軍から脱走してカンボジアのジャングルで独自の王国を築き、『神』として崇拝される存在となっていたアメリカ軍大佐カーツを暗殺する話です。
カーツのジャングルに近づくにつれ、ウィラードは戦争により倫理観がおかしくなった人間たちが起こす地獄の光景を目の当たりにして、次第に精神のバランスを崩していきます。

ゴードンは、サイモンが築いた王国を壊すという暗示のためにプレゼントしたのではないかと推測します。

ロビンと精神安定剤


(引用:https://unsplash.com

ロビンは鯉の死やボージャングルの失踪、時折感じる侵入者の気配に過度のストレスを感じ、ルーシーの自宅から精神安定剤を盗んでサイモンに内緒で服用していました。
サイモンの「薬はやめたはずだろ」という発言から、ロビンは恐らく流産が原因で、抗精神薬に依存していた過去があることがわかります。
「薬を混ぜる」などの発言から、もしかしたらオーバードーズで自殺を図ったこともあるのかもしれません。
善良な人間のはずの彼女が衝動的に盗みをはたらいたのは、病院に行っても薬を処方してもらえる可能性が低かったからでしょう。
子どもが欲しかったサイモンは新しく授かる子どものためにも、薬をやめるように約束していたのでしょう。
だから、ロビンが薬を飲んだ形跡を見つけて激怒したのです。

ゴードンの父親

サイモンは高校時代、ゴードンがゲイだとウソの噂を流してゴードンを陥れた結果、ゴードンの父が怒ってゴードンを焼き殺そうとした、とグレッグが明かしていました。
最近では世界的に見ても性の多様性は受け入れられつつありますが、ゴードンの父親世代やゴードンの少年時代、特に同性愛者は差別の対象でした。
同性愛を理由に社会的に排除されることが当たり前のように行われていた時代です。
ゴードンの父も漏れなく当時の価値観を持つ人間だったため、噂を信じて怒り、ゴードンを殺そうとまでしたのでしょう。

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ダニー・マクドナルドの不正偽装

ダニー・マクドナルドはサイモンと同じポジションを狙うライバルでしたが、サイモンは彼の不正を偽装して陥れようとしていました。
後にサイモンの不正は暴かれて昇進どころかクビになりますが、マクドナルドの不正がバレたのは、おそらくサイモンの自爆です。
なぜなら、普通は誰かにハメられたと気づいた時点で被害者側は犯人捜しをするでしょうし、上司に訴えだって起こします。
キャレム家の合鍵を持っていたゴードンはサイモンの偽装工作を知り、自宅の場所を教えるなどの手助け位はしたかもしれませんが、基本的には証拠などを残していたサイモンのミスです。
なぜ証拠を残しておくという凡ミスを犯していたのかは不明ですが、サイモンが本当はあまり賢くないことを示していたのでしょうか。

恐らく、サイモンはマクドナルドが自宅に突撃してくるとは想定していなかったようです。
サイモンがマクドナルドを警察に突き出さなかったのは、恐らく彼が警察に事情を説明することで真実が明らかになるのを恐れたからと、真実を知っているロビンもその場にいたので、これ以上評価が下がりそうな行動を彼女の前でしたくなかったためと推測します。
しかし、サイモンの行動も不自然だった(後ろめたいことがないなら普通は警察に引き渡す)ため、どのみち社内で調べられて偽装工作が明るみになっていたでしょう。

赤ちゃんの父親は?


(引用:http://basementrejects.com

ロビンは元気な男の子を出産していますが、彼女が妊娠する前、ゴードンはロビンをレイプしたかのような匂わせ行為をしています。
赤ちゃんの父親が誰なのかは、ゴードンの発言通り赤ちゃんの目の色などの特徴を見てみないとわかりませんが、DVDに写っていた男はお面をつけていたので、そもそもあれがゴードンだったのかどうかも不明です。
なので、赤ちゃんが誰の子なのかはわかりません。
ただ、サイモンは高校時代、直接的な手段でゴードンを傷つけてはいなかったので、ゴードンも仕返しの手段としてロビンを傷つけることはしなかった可能性が高いです。
それに、ロビンはゴードンに誠実に接していたし、ゴードンも彼女を人間的にも好いていたようなので、あくまでもターゲットがサイモンだけだったことを考えると、彼女に手出しはしなかったのではないかと信じたいところです。

ゴードンの復讐


(引用:https://nypost.com

ゴードンは高校時代、サイモンに性差別を利用した陰湿な嫌がらせを受けました。
ゴードンがゲイだという『偏見、印象』を周囲に植え付けて、ゴードンは小さな村社会の中で他の同級生からもいじめの的にされ、父親からも殺されかけます。
ゴードンの復讐は、サイモンにされたようなことをやり返そうとしていたのだと思われます。
それは『ロビンの子どもはサイモンの子なのかどうかわからない』という『疑いの芽』を植え付けたことと、過去にサイモンがゴードンに対する偏見を周囲に植え付けて、自信は高見の見物をしていたように、ゴードンもサイモンをもてあそび、翻弄される様子を楽しそうに眺めていました。
おまけにサイモンは自爆して会社も首になり、社会的にも排除されかけているので、ゴードンは苦労することなく落ちぶれていく姿が見られたのでさぞ楽しかったでしょう。

以上です!ありがとうございました(^^)


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