あらすじ:結
マフィアの船は4人が想像していたよりも大きくて人数も多かったので、最悪全員死ぬかもしれませんでしたが、やるしかありません。
仕事の日。それぞれの配置に着くと、キートンはキントに「お前はここに隠れてろ。俺達が死んだらお前が金を持って逃げて、イーディに全て話せ」と言い船に向かいました。
その後、船にはなぜか麻薬が無いことがわかり、桟橋の側に停めてあった車に9100万ドルをホックニーが発見しますが、何者かに殺されてしまいました。
キートンとマクマナスが船を爆破する準備をしていると、どこからともなく現れた黒い背広姿の男に2人とも殺されてしまいます。
男はキートンと数分話した後、撃ち殺して船に火を着けてさっそうと逃げていきました。
この背広の男こそがカイザー・ソゼで、キントは一部始終を物陰からずっと見ていたと証言しました。
*
その後、クイヤンに捜査報告が入り、船に麻薬がなかった理由が明らかになります。
アルゼンチン組織の目的は『麻薬』ではなく、『ある男の売買』だったのです。
その男は、船の焼け跡から遺体で発見されたアルトゥーロ・マルケスというアルゼンチンマフィアの一員で、マルケスの額には焼かれる前に銃で撃たれた跡がありました。
マルケスは、逮捕を恐れて警察にカイザー・ソゼを含むマフィア関係者50人を密告した男でした。
アルゼンチン組織にマルケスの取引を持ちかけたのはソゼ自身で、ソゼの目的はマルケスとアルゼンチン組織を一網打尽にすることでした。
さらに、マルケスの法的手続きを担当していたのはイーディだったことがわかると同時に、彼女が昨日殺されたことも判明して、クイヤンはソゼの正体がキートンだと確信します。
クイヤンは「奴がお前を助けたのは、お前がまぬけだったから(キートンの正体に気付かないから)だ。
お前の『仕事に対する報酬』が、この釈放だ。奴はきっとまだ生きていて、奴の正体を知ったお前は命を狙われる。
警察に保護してもらうべきだ」と忠告しました。
キントが釈放される予定の時間を過ぎました。
キントは「キートンが死ぬのを俺はこの目で見た。警察に保護されるなんてまっぴらだ」と暴言を吐いて出て行きました。
数分後。クイヤンはコーヒーを飲みながら、部屋のボードに貼られた資料を眺めていて、驚きの事実に気が付きました。
面通しの5人とイーディ以外の登場人物の名前(レッドフット、コバヤシなど)が、警察署の壁に貼られた資料や、クイヤンのマグカップの裏に印字された会社名『KOBAYASHI』をそのまま引用したデタラメだったのです。
キントが喋っていた事件とは関係のない『身の上話』も、全て身近にあった資料を見て想像した作り話だったとわかりました。
つまり、キントが話していた内容は何が真実で何が嘘なのかもわからない、全く信憑性の無い話だったのです。
ちょうどその時、アーコシュ・コバッシュの証言から作成したカイザー・ソゼの似顔絵のファックスが送られてきて、その人相はキントそっくりでした。
クイヤンは急いで署の外に出たが、キントはもうどこにも居ませんでした。
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キントは署から出た後は普通に歩き出脇で立ち止まると左手で器用にライターを持ち、タバコに火を着けます。
そして、隣に停まっている高級車に乗り込むと、運転手のコバヤシと共に街に消えていきました。
『le sons et parfumes tournent dans l’air du soir』C・ドビュッシー
『STEPPIN’ OUT』ポール・ネルソン
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