「メアリと魔女の花」ネタバレ解説|ラスト考察、ホウキの謎、フラナガンの正体など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

「メアリと魔女の花」ネタバレ解説|ラスト考察、ホウキの謎、フラナガンの正体など

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あらすじ④:結末

大学に着く手前でメアリはマンブルチュークに『呪文の真髄』が入ったバッグと『夜間飛行』を奪われてしまい、ホウキも破壊されて森の中に落下しました。
メアリとティブは無傷でしたが、ホウキは折れて『夜間飛行』の魔法の効果も消えてしまいました。

メアリが歩いて大学に行こうとしていると、メアリが助けた動物たちが現れてメアリを大学まで連れて行ってくれました。


(動物たちとメアリ 引用:https://twilog.org

ドクター・デイの実験は、大学のそばの小さな浮き島に生えている大木の中で行われています。
メアリとティブは再会したギブに案内されてピーターの居場所に向かいました。

ピーターは魔法の液体のようなものに包まれていて、ドクター・デイは謎の実験を始めます。
するとピーターは大人に成長し、背中に美しい七色の蝶の羽が生えたと思ったら、すぐに水色のスライムのような物体に変わりました。


(人体実験されるピーター 引用:https://twilog.org

やがてスライムは液体が満たされているガラスを割り、外に侵食します。
危険を察したマンブルチュークは『呪文の真髄』を開いて『すべての魔法を解く魔法』を使おうとしましたが、スライムに襲われて魔力を吸い取られてしまいました。

メアリは『呪文の真髄』を拾い『夜間飛行』を探しますが、花は魔法がかかったガラスで守られていて取り出せません。
そこに、スライムの中からピーターの手が出てきてメアリに「早く逃げろ!」と叫びました。


(スライムの中から手を伸ばすピーター 引用:https://twilog.org

ピーターの手のひらに花のマークがあるのを見て、メアリは素早く『すべての魔法を解く魔法』のページをピーターの手に押し付けます。
すると呪文が効いてピーターは元の姿に戻り、ドクターの護衛は魔法を失って元の姿に戻り、魔法で作ったマシンも動かなくなりました。

いつの間にか気を失っていたメアリが意識を取り戻すと、ピーター、ティブ、ギブと一緒に大木の幹の上にいました。
どうやって家に帰ろうか悩んでいると、フラナガンがメアリのホウキを修理して持って来てくれました。
メアリとピーターはフラナガンにお礼を言うと、ホウキに乗って自分たちの町に帰ります。

ホウキに乗っていた時、メアリは『夜間飛行』の最後の1輪が髪に付いていることに気付きますが「私にはもう必要ない!」と言い花を捨てました。




解説や感想など

ジブリ感がすごいなと思っていたら、元々ジブリに居た方が独立されて作った長編作品だったことを観た後で知りました。
フラナガンとエンドア大学の生徒たちの日常などもう少し見たかったです!
以下、気になった点を考察していきます。

メアリが永遠に帰れなくなりそうだったのはなぜ?


(引用:https://twitter.com

シャーロットが魔女時代に住んでいた家にメアリが行った時、シャーロットはメアリに魔女の花を渡して「これで家に帰ってきなさい、そうしないと永遠に戻れなくなる」と言っていました。
シャーロットの口調から『魔法を使わないと人間界に戻れない』というニュアンスが感じられたので、恐らくメアリが元いた人間の世界と、エンドア大学などがあった上空の魔法世界は全く別物で、魔法を使うことでしか行き来出来ないからだと思われます。

メアリ達が赤い館村に帰れた理由は?


(引用:https://kotoyumin.com

メアリとピーターは『すべての魔法を解く魔法』を使って魔法実験騒動を解決します。
しかし、その後メアリ達はフラナガンが持ってきてくれた魔法のホウキに乗って人間界に帰りました。
全ての魔法を解く呪文を使ったはずなのに、メアリが人間界に戻るために魔法が使えてホウキで飛んでいるのが不思議に感じた方が私も含めて多かったのではと思います。

考えられる1つは、ホウキの番人フラナガンがメアリたちに人間界に帰れる分程度の魔力をわけてくれた可能性です。
フラナガンはメアリたちが人間だと気づいていたようなので、何も気づいていないフリをしてこっそり助けてくれたのではないでしょうか。

もう1つ考えられるのは、メアリ自身が実は魔力を持っていた可能性です。
物語の後半でメアリの大叔母シャーロットが魔女だったことが明かされます。
つまり、メアリ自身にも少なからず魔女の血が流れているということです。
ラストでメアリが夜間飛行を投げた直後に花が破裂したのも、メアリに実は魔力があった暗示だったようにも感じます。

 

フラナガンの正体は?

フラナガンは立ち振る舞いなどは人間そのものなのに姿は動物だった特殊なキャラクターでした。
しかも元は教師だったらしいので、フラナガンは昔はエンドア大学の魔法教師をしていた人間で、マンブルチュークとドクターの実験に反対して変身魔法をかけられていたのではないでしょうか。

フラナガンは一見ホウキにしか関心が無いように見えますが、実は彼なりに魔法に対する信念があって行動していたのかもしれません。
人間関係の詳細は明かされていないので答えは謎ですが、こんな風に考えを巡らせてみるのも楽しいです。

以上です!読んでいただきありがとうございました。
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