映画『すずめの戸締まり』ネタバレ解説考察|白猫ダイジンの正体、目的、蝶々の意味など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

映画『すずめの戸締まり』ネタバレ解説考察|白猫ダイジンの正体、目的、蝶々の意味など

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すずめの戸締り ファンタジー

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『ミミズ』が見えるのが鈴芽(と草太)だけだったのはなぜ?

鈴芽が初めてミミズを見た時、一緒に居たクラスメイトや友人にはミミズは見えていませんでした。

草太は閉じ師なので見えて当然ですが、恐らく鈴芽は要石に触った時にダイジンの神聖な力がうつってミミズが見えていたと思われます。

 

サダイジンはなぜ現れた?

すずめの戸締り

©2022『すずめの戸締まり』製作委員会

サダイジンも要石から解放されたのは、草太の発言通り「要石が1つ取れて不安定になった」からです。
元々ダイジンとサダイジンがセットで要石として安定していましたが、片方無くなってバランスが崩れてしまい、サダイジンも解放されてしまったのです。

例えばカレンダーの両端に画鋲を刺して壁にとめていたとして、片っぽ画鋲を取ってしまったとすると、もう片っぽの画鋲はカレンダーの重みに耐えられずに自然に抜けてしまう時に近い気がします。(2つの画鋲を要石、カレンダーをミミズに置き換えています)




鈴芽が常世で見た女性は誰だった?

鈴芽が幼い頃に常世に迷い込んだ時に話した女性は、鈴芽はお母さんだと思い込んでいましたが、実際には成長した鈴芽本人でした。

「常世では全ての時間が同時に存在する」的な説明があったので、常世の中ではあらゆる時間が繋がっていて、高校生の鈴芽は幼い頃の鈴芽に会うことが出来たのです。

鈴芽が草太と初めて会った時にどこかで見たことがある気がしたのも、鈴芽が幼い頃に常世で草太を見ていたからでした。

 

後ろ戸はなぜ廃墟にあるの?

異世界とつながっている『後ろ戸』はなぜ廃墟だけに存在していたのでしょうか。
その答えは映画館で配布された『新海誠本』(パンフレット)に書かれていました。

新海監督は田舎町に行ったり地元に帰ったりする度に『かつては活気があったけれど今は廃れてしまった場所』を多く目にして、何かを始める前は地鎮祭をするのに、終わる時は何もしないことに疑問を感じていたそうです。
これは年々増え続ける空き家問題にも通じるところがあります。

新海監督が廃墟に後ろ戸を設置したのには、そういう場所であったり「物事の終わり」にも意識を向けて欲しいという思いが込められています。

 

黄色い蝶々の正体は?

鈴芽が幼い頃に常世に迷い込んだ時の夢を見た直後や、鈴芽が幼い頃の自分を見つけて追いかけた時に黄色い蝶々が2羽、鈴芽の周りを飛んでいたのが印象的でした。

あの蝶々は、私には鈴芽の両親の魂だったように見えました。

以上です。読んで頂きありがとうございました。
また考察内容思いつき次第更新します。
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参考サイト様一覧:

映画『すずめの戸締まり』公式サイト

Wikipedia:要石

感想などお気軽に(^^)

  1. 匿名 より:

    非常に読み応えある考察でした。ただ、新海監督の名前は直した方が良いかなと

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