実話だから面白味が増すオススメノンフィクション映画20選!※随時更新 | 映画の解説考察ブログ - Part 2

実話だから面白味が増すオススメノンフィクション映画20選!※随時更新

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おすすめ映画

コンプライアンス 服従の心理(’12/アメリカ/スリラー)※R15+


(引用:http://elcon0510.blog.fc2.com

・主要スタッフ&キャスト

監督・脚本:クレイグ・ゾルベ

ベッキー(女性従業員・被害者)…ドリーマ・ウォーカー
サンドラ(店長)…アン・ダウド
ダニエルズ巡査…パット・ヒーリー
ヴァン(サンドラの婚約者)…ビル・キャンプ
ケヴィン(ベッキーの友人、同僚)…フィリップ・エッティンガー ほか

・あらすじ
本作はR15+の年齢制限があります。理由は題材となった事件が性暴行に関するものである点と、そこまで過激ではないですが性的暴行の描写、女性の裸の映像が含まれるためです。

アメリカで実際に起きた性的暴行事件を再現したスリラー映画。

田舎町のファーストフード店に警察官を名乗る男ダニエルズから電話がかかってきた。
店長のサンドラが対応すると、ダニエルズは「今日お宅で盗難事件があったらしく、被害届が出ている。犯人は10代後半位で金髪の白人女性だそうだ。捜査に協力して欲しい」と要求した。
この店に若い金髪の白人女性店員は1人しかいなかった。
サンドラは言われた通り、外見の特徴が一致するアルバイト店員ベッキーを事務所に拘束した。
ダニエルズは『捜査』と称してベッキーの服を全て脱がせ、自分が店に着くまで見張って欲しいとサンドラに指示する。

・感想

ストリップサーチいたずら電話詐欺』を再現した作品です。(リンクはWikipediaです)
警察官を騙る男が、主に有名ファーストフードチェーン店に電話をかけ、店員を言葉巧みに騙して犯罪行為をさせるというもの。
実際に彼に騙された店舗が70以上あるというから驚きです。
本作は一番深刻な被害に遭った店舗の話が忠実に再現されています。

個人的にはおすすめですが、鬱映画の部類に入るので苦手な方は避けた方が無難です。
本作は本当に実話だからこそ面白かったと言える作品です。
洗脳されやすいタイプや権力に弱い人物を捕まえては、権力(本作では警察や法律などの権力)を振りかざして若い女性に過剰な身体検査(ストリップサーチ)する様子は目を覆いたくなるものの、最後まで目が離せません。

心理学を勉強したい人にもオススメです。
理不尽な仕打ちを受ける被害者女性が可哀想すぎて見たくないのに、男が詐欺師と判明するまでの経緯が気になって最後まで見てしまいました。
警官を騙る男の指示に盲目的に従う店長が滑稽に見えますが、実際にこうなってしまう人もいるんですね。

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天国は、ほんとうにある(’14/アメリカ/スピリチュアル)


(引用:https://www.theguardian.com

・主要キャスト&スタッフ

監督:ランドール・ウォレス
脚本:ランドール・ウォレス、クリス・パーカー
原作:小説『天国は、ほんとにある - 天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語 』/トッド・ブルポ、リン・ヴィンセント著

トッド・ブルポ…グレッグ・ギニア
コルトン・ブルポ(トッドの息子)…コナール・コラム
ソーニャ・ブルポ(トッドの妻)…ケリー・ライリー
キャシー・ブルポ(コルトンの姉)…レーン・スタイルズ
ナンシー…マーゴ・マーティンデイル ほか

・あらすじ

牧師の息子が体験した奇跡の出来事を元に作られた作品。
アメリカネブラスカ州の田舎町で4つの副業を掛け持ちしながら忙しい生活を送っていた牧師のトッドは、妻ソーニャと2人の子供キャシー、コルトンと幸せな生活を送っていた。
トッドが毎日曜日に町の教会で行う演説は面白いと評判で、日曜日の教会はトッドの演説聞きたさに多くのキリスト教信者が集まった。
ある日、キャシーとコルトンが原因不明の体調不良に襲われ、熱を出して嘔吐した。
自宅療養で様子を見ていると、姉のキャシーは1~2日で回復したものの、コルトンは4日経っても回復せず、どんどん衰弱していった。
トッドとソーニャがコルトンを病院に連れて行くと、虫垂炎(盲腸)が悪化してコルトンの虫垂は破裂して菌が全身に回っていて、危険な状態だと告げられ緊急手術することになった。
コルトンは生死の境を彷徨った末に奇跡的に一命をとりとめた。
退院後、トッドがコルトンに入院生活はどうだったかと聞くと、コルトンは手術中のトッドとソフィーの様子を言い当てたり、教会で天使とキリストに会ったなど、不思議な話をした。
コルトンを信じたトッドは日曜日の演説でコルトンの体験話を披露すると、町では一躍注目されると同時に、信じない人々からの非難を浴びるようになる。

・感想

職業柄もあるでしょうが、一心に子どもを信じるお父さんが最高に素敵です。
若干宗教臭さを感じるシーンもありますが、天国はともかく、死後の幸せな世界みたいなものが本当にあるといいな、と思わせてくれる作品です。
田舎町の景色もそうですが、コルトン君を演じたコナール・コラム君の可愛さにもひたすら癒されます。

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博士と彼女のセオリー(’14/アメリカ/難病)


(引用:https://www.intofilm.org

・主要キャスト&スタッフ

監督:ジェームズ・マーシュ
脚本:アンソニー・マクカーテン

スティーブン・ホーキング…エディ・レッドメイン
ジェーン・ホーキング(スティーブンの妻)…フェリシティ・ジョーンズ
ジョナサン・ジョーンズ(聖歌隊)…チャーリー・コックス
シャーマ教授…デヴィッド・シューリス ほか

 

・あらすじ

大英帝国勲章を受勲した理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士(1942-2018)の半生を描いたヒューマンドラマ。
1968年のイギリス。ケンブリッジ大学で物理学を専攻するスティーブンは、宇宙とブラックホールについて研究することに情熱を注いでいた。
厳しいことで定評のあるシャーマ教授に才能を見出され、スティーブンは自身の可能性を広げるために有名物理学者の外部公演を聞いたりと忙しい日々が続く。
一方で、私生活では同大学で言語学の勉強をしているジェーンと恋人をするなど、充実した毎日を送っていた。

そんなある日、元々運動能力に問題を抱えていたスティーブンは、急な発作に襲われてキャンパス内で倒れてしまう。
病院で目覚めたスティーブンは『筋萎縮性側索硬化症』と診断され、これから徐々に全身の筋肉が萎縮し使えなくなっていき、治る見込みがないことを告知される。

・感想

エディ・レッドメインの演技力に圧倒され、自分でできることがどんどん減っていき、意思疎通もままならなくなる主人公や、そんな夫を間近で見続ける妻ジェーンの心境を思うと苦しくなりますが、そんな中でも希望を見出しながら生きていく彼らの人生から目が離せません。
可愛らしい英国ファッションや映像の美しさにも癒されます。

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感想(1件)




エル・クラン(’15/アルゼンチン/クライムドラマ)※PG12


(引用:https://www.latimes.com

・主要キャスト&スタッフ

監督:パブロ・トラペロ
脚本:パブロ・トラペロ、ジュリアン・ロヨラ

アルキメデス・プッチオ…ギレルモ・フランセーヤ
アレックス・プッチオ(長男)…ペテル・ランサーニ
モニカ(アレックスの恋人)…ステファニア・コエッセル
エピファニア・プッチオ(アルキメデスの妻)…リリー・ポポヴィッチ
マギラ・プッチオ(次男)…ガストン・コチアール ほか

・あらすじ
本作はPG12の年齢制限があります。簡潔な性愛描写と、飛び降り自殺シーンが含まれるためです。(※映倫の年齢制限指定理由より一部抜粋)

1980年代にアルゼンチンで実際に起きた連続誘拐殺人事件を元に、加害者家族プッチオ一家の視点で描かれたクライムドラマ。
1983年、軍事政権崩壊。政権の幹部だったアルキメデスは失業に追いやられた。
中高年にさしかかる年齢での失業で、今更一般企業に再就職して下っ端からの再スタートなどプライドが許さないが、収入がないと家族を養えない。
アルキメデスは社会への復讐心から、富裕層家庭の人間を誘拐して高額な身代金をせしめる計画を立て、妻、長男、次男と、同じ境遇で失業中の友人数名に打ち明けて協力を仰いだ。
アルキメデスは家庭内で絶対的な存在だったため、家族は誰も逆らえなかった。
最初のターゲットは、長男アレックスが所属するラグビーチームの仲間リカルドだった。
アレックスがリカルドを呼び出し、待ち伏せしていたアルキメデス達が彼を攫って自宅に監禁した。
その後、リカルドの父親と交渉の末に身代金50万ドルを手に入れた。
金が手に入ればすぐに解放するはずだったが、アルキメデスはリカルドを殺してしまう。
怒ったアレックスが問い詰めると、アルキメデスは「奴はお前が関係者だと察してた」など最もそうな理由を、事前に用意していたかのように淡々と述べた。
何のためらいも無く悪事を働く父にアレックスは恐怖心を抱くが、結局は金の魔力に取りつかれてしまう。
アレックスは父からもらった身代金の一部を元手にマリンスポーツの店を始めた。
誘拐の成功に味を占めたアルキメデス達は、次のターゲットを探す。

・感想

胸糞注意。個人的にはフィクションだからこそ楽しめる作品です。
アルゼンチンに軍事独裁政権がしかれていた1976年~1983年の時代背景をある程度把握してから見ると、主犯アルキメデスの行動や政治家からの忠告の意味などが理解しやすいです。
首謀者のアルキメデスそのものが軍事政権そのものの縮図のようでした。
誘拐する時に不釣り合いな音楽が流れていて現実味を感じなかったのも印象的で、不気味さが増します。
アルキメデスの思想に引っ張られて子どもたちに「お父さんを手伝ってあげなさい」と言う母エピファニアが恐かったです。

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リリーのすべて(’15/アメリカ/トランスジェンダー)※R15+


© 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

・主要スタッフ&キャスト

監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン

アイナー・ヴェイナー(リリー・エルベ)…エディ・レッドメイン
ゲルダ・ヴェイナー(アイナーの妻)…アリシア・ヴィキャンデル
ウラ(ヴェイナー夫妻の友人)…アンバー・ハード
ハンス(アイナーの幼馴染み)…マティアス・スーナールツ
ラスムッセン(バイヤー)…エイドリアン・シラー ほか

・あらすじ
本作はR15+の年齢制限があります。刺激の強いフルヌードの描写が見られるためです。(※映倫の年齢制限指定理由より一部抜粋)

世界で初めて性適合手術(性転換手術)を受けた男性の半生を描いたドラマ。
1926年。デンマークのコペンハーゲンに住むアイナーとゲルダ夫婦は共に画家であり、仕事上でも良きライバルとしてお互いに刺激し合いながら、夫婦仲も良く幸せな生活を送っていた。
ある日、ゲルダが手掛けているバレエダンサーの絵のモデルをやらされたアイナーは、バレエ用のドレスやストッキング、トゥシューズに触れた瞬間に奇妙な感覚に襲われた。
アイナーの持つ女性らしさに興味を掻き立てられたゲルダは、アイナーに女装をさせて外に出かけたりパーティーに連れて行ったりし、周囲にはアイナーの従妹の『リリー』と紹介して回った。
アイナーは徐々にリリーとしての人格に支配され男らしさを失い、子どもを欲しがっているゲルダとの性生活も不可能になり、生業としていた絵にも興味を失ってしまう。

 

・感想

アイナーがリリーに変身していく様子が繊細に描かれていて、女性らしい仕草の練習に没頭するエディ・レッドメインの演技に感動しました。
LGBTが精神病とされていた当時、変わっていく夫に葛藤を抱えながらもありのままを受け入れるゲルダに愛の強さを感じました。
駅のシーンとラストのスカーフのシーンがお気に入りです。

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ルーム(’15/アメリカ/クライムドラマ)


(引用:http://somedayprods.com

・主要キャスト&スタッフ

監督:レニー・アブラハムソン
脚本・原作:エマ・ドナヒュー

ジョイ・ニューサム…ブリー・ラーソン
ジャック・ニューサム(ジョイの息子)…ジェイコブ・トレンブレイ
ロバート・ニューサム(ジョイの父)…ウィリアム・H・メイシー
ナンシー・ニューサム(ジョイの母)…ジョアン・アレン
オールド・ニック(監禁男)…ショーン・ブリジャース ほか

・あらすじ

2008年にオーストラリアで発覚した、男が実の娘を24年もの間、地下室に監禁した『※フリッツル事件』を元に描かれたクライムドラマ。
※リンク先はWikipediaですが、内容に性的虐待など含むため閲覧注意。
17歳から7年間監禁されているジョイは、誘拐犯である通称オールド・ニックとの間に生まれた4歳の男の子ジャックと共に、地下室に作られたおよそ8畳の狭い『部屋』での暮らしを強いられていた。
食事や日用品は、毎日オールド・ニックが持ってくるものだけが頼りだった。
防音、施錠も万全で簡単には逃げられず、ジョイは、ジャックが成長して一緒に脱出する時が来るのを切望していた。
一方、『部屋』で生まれたジャックはママと2人きりの生活に満足していて、外は宇宙だと信じ、出たいと思ったこともなかった。
ジャックが5歳になった日、ジョイは地下室の外に広い世界があることを説明し、一緒に外に出ようと提案、実行する。
オールド・ニックの目を欺いて無事警察に保護されたジャックとジョイは、数か月の入院の後、世間の好奇の目にさらされながらジョイの両親ロバートとナンシーと一緒に暮らしはじめる。
その後、ママと過ごす時間が激減して寂しいジャックは、ママと『部屋』に戻りたいと思うようになる。

・感想

元になった事件は映画よりもさらにひどく、概要を読むのも辛いです。
監禁事件の被害者と、被害者家族のその後の心理がリアルに描かれています。
ジョイを演じたブリー・ラーソンの鬼気迫る演技ももちろんですが、ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイ君が素晴らしかったです。
特に初めて外に出て、空を初めて肉眼で見た時の表情、助けを求めて走るシーンは演技とは思えないほどでした。泣きました。
心理学に興味がある方にも参考になりそうです。

 

マダム・フローレンス!夢見る2人(’16/アメリカ/コメディ)


(引用:https://www.npr.org

・主要キャスト

監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:マーティン・アラン・ニコラス

フローレンス・フォスター・ジェンキンス…メリル・ストリープ
シンクレア・ベイフィールド…ヒュー・グラント
コズメ・マクムーン(ピアニスト)…サイモン・ヘルバーク
キャサリン…レベッカ・ファーガソン ほか

・あらすじ

アメリカのソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの晩年を描いた映画。
彼女が亡くなった1944年の出来事を中心に描く。
アメリカ、ニューヨークの上流階級を中心に、人柄の良さと持ち前の明るさで人々から愛されていた歌手マダム・フローレンスは、夫のシンクレアと共に小さな劇場で演劇風のコンサートをしながら明るく楽しく暮らしていた。
ある日、鑑賞したオペラに感銘を受けたフローレンスは『ソプラノ歌手として舞台に立ちたい』と思い立ち、シンクレアに有能な歌の先生を手配するように頼んだ。
音楽のレッスンを始めるのと同時に、フローレンスはコンサートの際に重要な相棒となる専属ピアニストの募集と選考会を行った。
選考会でフローレンスの目に留まり合格したピアニストのコズメは、その後、フローレンスが超が付くほどの音痴で、彼女自身は音痴だと気づいていないどころか上手い方だと思っていることを知る。
歌の先生は「素晴らしかった」と褒めてレッスンを終えた後、シンクレアに「私がレッスンしたことは内密に」と言い帰っていった。
コンサートなど開いたら笑いものにしかならないと思ったコズメはシンクレアに「練習には付き合うが、コンサートはやりたくない」と懇願すると、シンクレアは「フローレンスは君じゃなきゃダメと言ってる。それに、私に考えがあるから安心しろ」と言い聞かせた。

 

・感想

音痴の演技が出来るメリル・ストリープやっぱりすごい!
私にも音痴の友人がいますが、その友人は周囲からの指摘で自分が音痴だと知ったけど「聞こえたとおりに歌っているし、音程が外れているとも思ってないけど音痴と言われる」と言ってました。不思議ですよね。
そう考えたら私も指摘されないだけで、実は音痴なのかもしれない(笑)

フローレンスの夫を演じたヒュー・グラントも、あの魅力的な愛情たっぷりの優しいまなざしとは裏腹な、ズル賢さみたいなところが役柄にはまっているように思えました。
フローレンスが梅毒患者だったために不思議な夫婦関係を築いていましたが、カップルのあり方は人それぞれだなぁと改めて思わされた作品でした。

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日本で一番わるいやつら (’16/日本/クライムドラマ)※R15+


(引用:https://eiga.com

・主要キャスト&スタッフ

監督:白石和彌
脚本:池上純哉

諸星要一…綾野剛
山辺太郎(エス)…YOUNG DAIS
黒岩勝典(エス)…中村獅童 
アクラム・ラシード(エス)…植野行雄(デニス)
村井定夫(刑事)…ピエール瀧
田里由貴(キャバ譲)…矢吹春奈 
廣田敏子(警察官)…瀧内公美 ほか

 

・あらすじ
R15+の年齢制限があります。
理由は過激な覚醒剤使用や性的描写のためです。

2002年に北海道警察の警察官が麻薬所持と銃刀法違反で逮捕された『稲葉事件』を元にしたクライムドラマ。
1976年、大学時代の柔道部での功績を買われて北海道警察に採用された23歳の諸星要一は、強い正義感を胸に警察官の道を歩み始めた。
道警本部の機動捜査隊(強盗、傷害事件など危険を伴う通報の際に出動する隊)に配属されたものの、ちゃんと指導してくれる先輩や上司はおらず、当初は雑用ばかりさせられていた。

ある日、先輩刑事の村井に飲みに誘われた諸星は、村井から警察官として認められるための極意を教わった。
それは『点数』を稼ぐことと、裏社会に『S(エス)』を作ることだった。
エスとはスパイの頭文字で、裏社会の人間に捜査協力者を作ることだ。
翌日から、諸星は暴力団組員と関わりのありそうな人物や店に名刺を配りまくり、1人のチンピラからのタレコミだけを頼りに暴力団員の自宅に押し入り、覚醒剤と銃を押収して初めての点数獲得に成功した。
諸星は令状も持たずに独断で家宅捜査したため実際には違法捜査だったが、道警は重要視せず諸星に表彰状を贈った。

この成功体験をきっかけに諸星は人が変わり、点数稼ぎのために手段をいとわなくなった。
やがて暴力団係に異動になると、ヤクザの黒岩をはじめ裏社会との繋がりをさらに深めていく。

・感想

まずオープニングに流れるトランペットの曲が良いです。
主人公の諸星が純粋過ぎて、少々頭が足りないために簡単に悪い先輩に調教されて簡単に悪に染まっていく様子、麻薬に手を出してから落ちぶれていく様子に「うわー」と思いつつ、綾野剛さんはじめ主要キャストの演技がすごくて目が離せません。
昭和後期から平成初期の時代描写も特に、初めて麻薬を打つシーンは鳥肌が立ち、見終わった後は何とも言えない脱力感に包まれ、タイトルの『日本でい一番悪い奴』が誰なのか考えさせられました。
諸星や村井の服装や振る舞いがとても警察官には見えなくて、そこにも時代を感じつつ、あるべき姿について考えさせられました。
パキスタン人を演じたお笑いコンビ デニスの植野行雄さんが意外とナチュラルな演技をされていて全く違和感がなく好印象でした。
ちょこっと出演で登場する中村倫也さん、木下隆行さん(TKO)も楽しいです。

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グリーンブック(’18/アメリカ/ロードムービー)


(引用:https://front-row.jp

・主要キャスト

監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガピーター・ファレリーブライアン・クリー

トニー・ヴァレロンガ…ヴィゴ・モーテンセン
ドン・シャーリー…マハーシャラ・アリ
ドロレス(トニーの妻)…リンダ・カーデリーニ ほか

・あらすじ

1962年。喧嘩と大食いが得意で粗暴なイタリア系アメリカ人のトニーが、黒人天才ピアニストのドナルド・シャーリーに運転手兼用心棒として雇われ、人種差別が色濃く残るアメリカ最南部へ、黒人向けのトラベルガイド『グリーンブック』を頼りに約2カ月に及ぶコンサートツアーの旅に出る。
様々なハプニングに見舞われる中、トニーとドナルドは少しずつ親交を深めていく。

アリのアカデミー助演男優賞を始め、多くの賞に輝いた。

・感想

ヴィゴ・モーテンセンと言えばやっぱり『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでの勇敢な戦士役が印象強かったので、本作のポッコリお腹にジャンクフードを爆食いする姿は強烈でした!笑

貴族紳士のようなシャーリーと、ガサツなおじさんトニーの対象的なコンビが良いです。
最初は「自分が黒人の運転手なんて」と不満たらたらだったトニーが、シャーリーのピアノに惚れて仕事に誇りを持つ様子や、シャーリーの演奏シーンはもちろん、トニーが奥さんに書く手紙をシャーリーが美しく詩的に書き直させる所は引き込まれます。
一番気に入ったのは一緒にフライドチキンを食べるシーンです!




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フォードVSフェラーリ(’19/アメリカ/ヒューマンドラマ)

フォードvsフェラーリ』ブルーレイ+DVDセットの特典映像解禁!アドリブ満載の撮影の裏側をキャストや監督が解説 | anemo
(引用:https://www.anemo.co.jp

・主要キャスト

監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェズ・バターワースジョン=ヘンリー・バターワースジェイソン・ケラー、ジェームズ・マンゴールド

キャロル・シェルビー…マット・デイモン
ケン・マイルズ…クリスチャン・ベイル
フォード2世…トレイシー・レッツ ほか

・あらすじ

1965年。深刻な経営破綻に追い込まれたフォード社は、イタリアの最高級スポーツメーカー『フェラーリ』に合併話を持ち掛けるも、利用され罵倒された末に交渉決裂する。
悔しさが爆発したフォード2世は、フェラーリ社が長年絶対王者として君臨しているスポーツカー競技『ル・マン24時間耐久レース』で打倒フェラーリを掲げ、最高のエンジニアとレーサーを集めて1966年6月に行われるのル・マンへの出場を決める。

無理難題を課された元レーサーのシェルビーは、天才的な運転技術を持つ変わり者の自動車整備師ケン・マイルズをスカウトしてフェラーリ社に挑む。

 

・感想

スポーツカーに詳しくないけど面白かったです。
当然ですが車が沢山登場するし、知ってる人ぞ知るレア車っぽいのも出てきたので詳しい人はもっと楽しめたんだろうなと思います。

純粋なバトルというわけではなく経営危機打開のための思惑なども大きく絡んでいるし、むしろラストはそっちの方が大きいので『純粋な勝負の話』だと思ってみていると不意打ちを食らいます。
フォード社に対する痛烈な皮肉が含まれているんですが、そこも高く評価された理由のひとつなんだろうなと思いました。

個人的な一番の見どころは、マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの子どもの喧嘩ばりの取っ組み合いのシーンです。

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以上、管理人おすすめのノンフィクション映画一覧でした!
面白い作品を発見次第、随時更新しているのでまたのぞきに来てください(^^)




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