『Mr.ノーバディ』ネタバレ解説考察|ハッチの正体、強盗を逃がした理由、ブレスレットの謎 | 映画の解説考察ブログ

『Mr.ノーバディ』ネタバレ解説考察|ハッチの正体、強盗を逃がした理由、ブレスレットの謎

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Mr.ノーバディ アクション

映画『Mr.ノーバディ』の解説・考察をしています!
ハッチの正体、タトゥーの意味、強盗を逃がした本当の理由、ブレスレットの謎などについて書いています。

鑑賞済みの方のための記事です。まだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

Mr.ノーバディ

制作年:2021年
本編時間:92分
制作国:アメリカ
監督:イルヤ・ナイシュラー
脚本:デレク・コルスタッド
この映画はPG-12の年齢制限があります。
簡潔な殺傷、および薬物使用の描写があるためです。(映倫参照)

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キャスト紹介

Mr.ノーバディ
©2021 Universal Pictures
ハッチ/Mr.ノーバディボブ・オデンカーク
毎日を単調に生きる中年男性。
自宅が強盗被害に遭い、娘のお気に入りのブレスレットが盗まれたことが原因でブチ切れる。

 

Mr.ノーバディ
©2021 Universal Pictures
ユリアン・クズネツォフアレクセイ・セレブリャコフ
ロシアンマフィアの幹部。歌とダンスが絶妙にダサい。
ハッチに部下と弟を半殺しにされ、上層部からハッチ殺しを命じられる。

 

ベッカ・マンセル(ハッチの妻)…コニー・ニールセン
ブレディ・マンセル(ハッチの息子)…ゲイジ・マンロー
サミー・マンセル(ハッチの娘)…ペイズリー・カドラス
デヴィッド・マンセル(ハッチの父)…・クリストファー・ロイド
ハリー・マンセル(ハッチの兄弟)…RZA
エディー・ウィリアムズ(ベッカの父)…マイケル・アイアンサイド
理髪師…コリン・サーモン
チャーリー・ウィリアムズ(ベッカの弟)…ビリー・マクレラン
パヴェル(ユリアンの用心棒)…アラヤ・メンゲシャ
テディ・クズネツォフ(ユリアンの弟)…アレクサンドル・パル
ルピタ・マーティン(強盗)…ハンバリー・ゴンザレス
ルイス・マーティン(〃)…エドソン・モラレス
ペンタゴン・ダレン(刑事)…JP・マヌー
バスの女性客…ミーガン・ベスト
ジム(隣人)…ポール・エシェンブル ほか

 

あらすじ紹介

主人公のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、アメリカの都心にほど近い住宅街に暮らし、妻ベッカ(コニー・ニールセン)の父親エディー(マイケル・アイアンサイド)が経営する工場で会計士をしています。
ハッチの生活はとても単調で、周囲からは「臆病でつまらない男」と思われています。

ある日の深夜、ハッチの自宅に強盗が入りました。
強盗は若い男女2人組で、2人はハッチの家に現金がないと知るとハッチの腕時計を奪います。
強盗が逃げようとした時、高校生の長男ブレディが強盗1人に襲い掛かりました。
ハッチはもう1人の強盗が女だったので攻撃できず、必死で強盗を抑えるブレディに「放してやれ」と言って2人を逃がしてしまいました。

幸いにも被害は数ドル程度で最小限で済みましたが、勇敢にも強盗を捕まえようとしたブレディの苦労は水の泡となり、ハッチはさらにブレディに嫌われてしまい、通報で現れた警察からも、遠回しに「臆病者」と言われてしまいました。

数日後、幼い娘のサニーが「お気に入りのネコのブレスレットがない」と探し周っています。
サニーは「ここに置いたはずなのに」と、キッチンに置いていたボウルをハッチに見せます。
そのボウルはハッチがちょっとした物や小銭を入れていたもので、先日の強盗が物色したものでもありました。
つまり、恐らくブレスレットは強盗に盗まれたのです。
怒ったハッチは、女強盗の手首に見えたタトゥーを手掛かりに犯人探しを始めます。




解説・考察・感想など

ものすごく普通に見える中年男性が、実はかなりやばい奴だということがジワジワ明かになる感じが最高でした。
ハッチの正体がわかった後、一見ヘタレに見える行動理由も「なるほど」と納得できる部分があり、見終わった後の振り返りが楽しい映画でした。

ハッチの父さんを演じたクリストファー・ロイドの元気そうな姿が見られるのも良い所です。

ハッチ・マンセルの正体は?

俺は3文字の政府機関で『会計士』をやってた
『会計士』とは 各機関で一番恐れられる人間だ
俺は逮捕が出来ないから しなくて済むよう全員を片付け…

ハッチに関して得られる情報は、ハッチが黒人ロシア人を殺した時に喋った内容と、手首に彫られたトランプのタトゥー、同じトランプのブローチを付けたスーツの黒人、データベースから消されたハッチの過去の仕事の数々です。

ハッチが所属していた組織は明かされませんでしたが、私でもパッと思いつく政府機関はFBIやCIA位です。
父親がFBIに所属していたので、ハッチ(と弟)もそうだったのではないかと推測しています。
『auditor(会計士・監査役)』に隠れた意味があるのか調べても出てきませんでしたが、『一番恐れられる人間』となると、いわゆる殺し屋に似た仕事をしていたのでしょう。

 

無線で話していた相手は誰だった?

Mr.ノーバディ

©2021 Universal Pictures

ハッチが毎日のように(?)ステレオ無線で話し、最後の戦いにも駆けつけてくれたRZA演じる黒人男性ハリーは、ハッチの父デヴィッドを「父さん」と呼んでいたので、ハッチの兄弟だと思われます。

ただ肌の色が違うので、母親が違うのか養子なのか、そもそも3人とも血が繋がっていないのか詳しくはわかりません。
もし次作があるなら次で明らかにしてくれると嬉しいです。

 

トランプのタトゥー

Mr.ノーバディ

©2021 Universal Pictures

ハッチの左手首にはトランプのスペードの7とダイヤの2のタトゥーが刻まれていました。
この組み合わせはポーカーで最弱とされる手札で、この組み合わせを引いてしまったらその時点で負けが確定します。

ハッチが「会計士は各機関の中でも一番恐れられる」と言っていたように、このモチーフを身に着けている人物は、その機関にとっての最終兵器であることを意味します。
このタトゥーには『お前は負け(死)確定だ』という意味が込められていて、タトゥー店の男は意味を知っていたから逃げたのです。

 

次のページに続きます!

2ページ目は『なぜ強盗を逃がした?』『猫のブレスレット』『オブシャクを燃やした理由』です。




感想などお気軽に(^^)

  1. たろう より:

    ネコのブレスレットは、ソファの下に落ちていたんではないでしょうか?
    (娘がカゴに入れたと勘違いしてた)

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