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あらすじ⑤:結末
数か月後の夏のある日。
未来ちゃんはハイハイが出来るようになりました。
その日は少し遠くに住んでいるじぃじとばぁばの家に行く予定で、そろそろ出発の時間でしたが、くんちゃんはお気に入りの黄色のズボンが見つからず駄々をこねていました。
両親が相手してくれないことに怒ったくんちゃんは「もう行かない!」と叫んで隠れて両親を困らせます。
数分後、誰も探しに来てくれないことに怒ったくんちゃんがクローゼットから出ると、家には誰もいませんでした。
置き去りにされて傷ついたくんちゃんは、家出を決意して泣きながらリュックにお菓子とジュースを詰めて家を出ました。
玄関から出ると、中庭が『磯子(いそご)駅』という駅名の無人駅になっていて、くんちゃんはそこの待合スペースで1人の男子高校生と出会います。
高校生に「黄色いズボンと楽しい思い出、どっちが大事なんだ?」と聞かれ、くんちゃんはとっさに「ズボン!」と答えて喧嘩になりました。
その時、駅に電車が到着し、くんちゃんは怒った勢いで電車に飛び乗りました。
しばらくすると、くんちゃんが乗った電車は巨大なビルが立ち並ぶ未来都会を走っていました。
終点で東京駅にたどり着きましたが、くんちゃんは帰り方がわからず迷子になってしまいます。
『落し物届け出コーナー』にたどり着いたくんちゃんは、車掌の恰好をしたロボットに家族の名前を聞かれますが、お父さんとお母さんの本名を知らず答えられません。
この時、くんちゃんは未来ちゃんの名前は言いたくなくてあえて出しませんでした。
すると車掌ロボットは、くんちゃんを「どうしようもない迷子が行く特別な地下鉄乗り場」に連れていきます。
やがて駅のホームに地獄から来たような恐ろしい電車が到着したので、怖くなったくんちゃんは未来ちゃんの名前を言いました。
すると車掌ロボットが未来ちゃんを呼び出してくれて、中学生の未来ちゃんが助けに来てくれました。
中学生の未来ちゃんはくんちゃんの手を握って空を飛びながら、中庭の樫の木のことを教えてくれました。
中庭の樫の木は、くんちゃんたち家族の歴史をずっと記憶し続けている木です。
くんちゃんは未来ちゃんと一緒に樫の木を通してご先祖様の過去を垣間見ました。
未来ちゃんは、私たちの行動は未来に影響を与えていて、些細な行動でも未来に大きな影響を与えることがあるとくんちゃんに教えます。
この時くんちゃんは中学生の未来ちゃんが好きになり、駅でケンカした男子高校生が未来のくんちゃんだったことを知りました。
元いた時代に戻ってきたくんちゃんは、変なことにこだわったり、すぐに怒ったりするのをやめようと決めて家に戻りました。
その直後、お父さんとお母さんはくんちゃんを置いて行ったわけではなく、車に荷物を乗せていただけだったことがわかります。
くんちゃんは家の中にいた未来ちゃんに大好きなバナナを半分あげると、お母さんの呼ぶ声に大きな声で返事をしました。
以上です、解説考察記事も読んでいただけると嬉しいです(^^)
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参考サイト様
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