「未来のミライ」ネタバレ解説|全部妄想説、なぜつまらないのか、など6の考察 | 映画鑑賞中。

「未来のミライ」ネタバレ解説|全部妄想説、なぜつまらないのか、など6の考察

ヒューマンドラマ

アニメ映画「未来のミライ」について解説・考察しています!

横浜に住むわがままで甘えん坊の4歳の男の子くんちゃんが、中庭にある不思議な樫の木の力で過去や未来を行き来して、少しずつ大人になる過程を描いたハートウォーミングな物語。

制作年:2018年
本編時間:98分
制作国:日本
監督:細田守
脚本:細田守
原作小説:「未来のミライ」細田守 著
歌:『ミライのテーマ』、『うたのきしゃ』山下達郎

声の出演&キャラクター紹介

未来のミライ

©2018 スタジオ地図


くんちゃん上白石萌歌
4歳の男の子。新幹線が大好きで甘えん坊でわがまま。
生まれたばかりの妹 未来ちゃんに両親の愛を奪われた気がして未来ちゃんが好きになれない。

 


(引用:https://hot-cool.blog.so-net.ne.jp
ミライちゃん黒木華
幼少期…本渡楓
くんちゃんの妹で、まだ生まれたばかり。
右手に生まれつきピンク色のアザがある。
なぜか成長した中学生の姿で4歳のくんちゃんの前に現れる。

 


(引用:https://www.animatetimes.com
お父さん星野源
最近脱サラしてフリーになった建築家。
在宅勤務がメインのため、妻に代わって未来ちゃんの面倒と家事を頑張ろうとしている。

 

未来のミライ

©2018 スタジオ地図


お母さん麻生久美子
幼少時代…雑賀サクラ
未来ちゃんを生んで退院したばかりだが、昼間はお父さんに家事育児を任せて早々に職場復帰しようとしている。
くんちゃんに対してつい怒り過ぎてしまい『鬼ばば』と呼ばれて落ち込む。

 


(引用:https://twitter.com
ゆっこ吉原光夫
くんちゃんの家のペットのダックスフント(オス)。
ボール遊びが大好き。
謎の男(おじさん)はゆっこが擬人化した姿。

・その他のキャスト
ばあば…宮崎美子
じいじ…役所広司
くんちゃんのひいじいじ…福山雅治
くんちゃんのひいばあば…真田アサミ
駅にいた男子高校生…畠中祐
遺失物係のロボット…神田松之丞 ほか

あらすじ紹介

あらすじ①:不思議な樫の木、ゆっこ擬人化

ある年の12月。横浜に住む4歳の男の子くんちゃんの家族に、生まれたばかりの妹・未来ちゃんが増えました。
くんちゃんは初めて見る赤ちゃんに感動しますが、その後 両親は家事と未来ちゃんのお世話で忙しく、くんちゃんは放置気味にされてしまいます。
嫉妬した くんちゃんは、未来ちゃんが嫌いになって感情任せに未来ちゃんを殴ってお母さんに怒られました。

疎外感を感じた くんちゃんが泣きながら庭に出ると、庭の真ん中の樫の木が青白く光り、奥の方から長髪の中年男が出てきてくんちゃんに語りかけます。
くんちゃんは男の発言の意味はよくわかりませんでしたが、男の正体がペットのゆっこだというのはわかりました。
くんちゃんはゆっこと鬼ごっこをして遊び、お母さんに怒られたことも忘れて楽しく過ごしました。

 

あらすじ②:お雛様の片づけ

翌年3月3日の朝。お母さんは一泊二日の出張に出かけました。
お父さんは家事育児をこなし、一息つくとお母さんに命じられた『お雛様の片付け』を忘れて仕事を始めます。

お父さんに遊んでもらえず退屈になったくんちゃんが庭に出ると、再び庭の樫の木が光ってくんちゃんの前にセーラー服姿の少女が現れました。
少女の右手にピンクの痣があったので、くんちゃんは少女が未来のミライちゃんであることに気付きました。

中学生の未来ちゃんは『お雛様を出しっぱなしにしていると、1日ごとに1年婚期が延びる』という言い伝えを信じ、お雛様の片付けがしたくて人間になったゆっこと一緒にこの時代のくんちゃんに頼みに来たと言います。

お父さんには中学生の未来ちゃんも人間ゆっこも見られてはいけないため、くんちゃんがお父さんの気を引いている隙に、中学生の未来ちゃんとゆっこがこそこそお雛様を片づけました。
ミッションを終えると、2人は庭に出来た不思議な門をくぐって消えました。

 

あらすじ③:少女時代のお母さん

数か月後のある日。
くんちゃんは遊んだおもちゃの片付けを嫌がってお母さんに怒られました。
「お片付けしないなら、もう何にも買ってあげない!」と言われたくんちゃんは怒って暴れ、お絵かき帳に鬼ババのお母さんの絵を書きなぐりました。

そのまま庭に出ると、くんちゃんの前にまた中学生の未来ちゃんが現れました。
未来ちゃんからも「お母さんの言うこと聞きな」と言われたくんちゃんは「みんなくんちゃんが嫌いなんだ」と泣き、次元と次元を繋ぐ空間に逃げ込んでしまいました。

気が付くと、くんちゃんは見たことのない昭和風の町にいました。
くんちゃんはそこで子どもの頃のお母さんと出会います。

子どものお母さんは、お願い事を書いた手紙を叶えてもらえるまで毎日祖母の靴の中に入れるという独自の夢の実現法をくんちゃんに話します。
くんちゃんは、お母さんも小さい頃はいたずら好きだったことを知り、子どものお母さんと一緒に家の中を思いっきり散らかして遊びました。

やがて、ばあばが帰宅する音がすると、子どものお母さんはくんちゃんを裏口から逃がしてくれました。
その後、散らかった部屋を見てばぁばが怒る声と、子どものお母さんの泣き声が聞こえました。

ばぁばの怒り方は、お母さんがくんちゃんに怒る時の口調とそっくりです。
怒鳴り声を聞きたくなかったくんちゃんが耳をふさいで走ると、いつの間にかくんちゃんの家に戻っていました。

その後、くんちゃんはお母さんを真似して願い事を書いた紙をお母さんの靴に入れて、念願の自転車を買ってもらいました。

あらすじ➃:お父さんのおじいちゃん

くんちゃんは新しい自転車に乗ってお父さんと未来ちゃんと一緒に公園に来ました。
公園で周りの男の子が補助輪なし自転車に乗っているのを見たくんちゃんは、すぐに補助輪無しに乗りたがって練習を始めます。

しかし中々うまく乗れない上に、お父さんは泣き出した未来ちゃんの相手をし始めて、くんちゃんは放置されました。

その日の夜。くんちゃんは公園で放置された事を怒ってお父さんに駄々をこねます。
怒りが収まらないくんちゃんが中庭に出て自転車用のヘルメットを投げた瞬間、くんちゃんは大きなエンジンのある木造の倉庫にワープして、倉庫でオートバイをいじっていた青年と出会いました。

くんちゃんは、この青年をお父さんだと思い込んでいましたが、青年の正体はお父さんの祖父(くんちゃんのひいお祖父ちゃん)でした。
くんちゃんは生まれて初めて馬やバイクに乗せてもらい、青年に「まっすぐ前を向けば怖くない」と教えてもらいました。

その後、現代に戻ったくんちゃんは「まっすぐ前を向けば怖くない」を思い出しながら練習に励み、無事に補助輪なし自転車に乗れるようになりました。

家に帰ったくんちゃんはアルバムを見て、あの青年が去年亡くなったひいお祖父ちゃんの若い頃だったことを知りました。

あらすじ⑤:結末

数か月後の夏のある日。
未来ちゃんはハイハイが出来るようになりました。
その日は少し遠くに住んでいるじぃじとばぁばの家に行く予定で、そろそろ出発の時間でしたが、くんちゃんはお気に入りの黄色のズボンが見つからず駄々をこねていました。

両親が相手してくれないことに怒ったくんちゃんは「もう行かない!」と叫んで隠れて両親を困らせます。
数分後、誰も探しに来てくれないことに怒ったくんちゃんがクローゼットから出ると、家には誰もいませんでした。

置き去りにされて傷ついたくんちゃんは、家出を決意して泣きながらリュックにお菓子とジュースを詰めて家を出ました。

玄関から出ると、中庭が『磯子(いそご)駅』という駅名の無人駅になっていて、くんちゃんはそこの待合スペースで1人の男子高校生と出会います。
高校生に「黄色いズボンと楽しい思い出、どっちが大事なんだ?」と聞かれ、くんちゃんはとっさに「ズボン!」と答えて喧嘩になりました。
その時、駅に電車が到着し、くんちゃんは怒った勢いで電車に飛び乗りました。

しばらくすると、くんちゃんが乗った電車は巨大なビルが立ち並ぶ未来都会を走っていました。
終点で東京駅にたどり着きましたが、くんちゃんは帰り方がわからず迷子になってしまいます。

落し物届け出コーナー』にたどり着いたくんちゃんは、車掌の恰好をしたロボットに家族の名前を聞かれますが、お父さんとお母さんの本名を知らず答えられません。
この時、くんちゃんは未来ちゃんの名前は言いたくなくてあえて出しませんでした。
すると車掌ロボットは、くんちゃんを「どうしようもない迷子が行く特別な地下鉄乗り場」に連れていきます。

やがて駅のホームに地獄から来たような恐ろしい電車が到着したので、怖くなったくんちゃんは未来ちゃんの名前を言いました。
すると車掌ロボットが未来ちゃんを呼び出してくれて、中学生の未来ちゃんが助けに来てくれました。

中学生の未来ちゃんはくんちゃんの手を握って空を飛びながら、中庭の樫の木のことを教えてくれました。
中庭の樫の木は、くんちゃんたち家族の歴史をずっと記憶し続けている木です。
くんちゃんは未来ちゃんと一緒に樫の木を通してご先祖様の過去を垣間見ました。

未来ちゃんは、私たちの行動は未来に影響を与えていて、些細な行動でも未来に大きな影響を与えることがあるとくんちゃんに教えます。
この時くんちゃんは中学生の未来ちゃんが好きになり、駅でケンカした男子高校生が未来のくんちゃんだったことを知りました。

元いた時代に戻ってきたくんちゃんは、変なことにこだわったり、すぐに怒ったりするのをやめようと決めて家に戻りました。
その直後、お父さんとお母さんはくんちゃんを置いて行ったわけではなく、車に荷物を乗せていただけだったことがわかります。
くんちゃんは家の中にいた未来ちゃんに大好きなバナナを半分あげると、お母さんの呼ぶ声に大きな声で返事をしました。

解説や考察、感想など

タイムリープ、ファンタジーものということで、考察のしがいはありました。
気になった点を考察していきます。

ゆっこが人間になっていた理由


(引用:https://twitter.com

くんちゃん家のペットのゆっこ(推定5~7歳)はなぜか人間の姿でくんちゃんの前に現れます。
なぜ人間の姿だったのかは恐らく、くんちゃんの気持ちの代弁者としてゆっこに喋ってもらいたかったからだと思います。

新しい家族の未来ちゃんに両親を独占されたと感じたくんちゃんが、癇癪を起こして中庭に出たときにゆっこが現れました。
ゆっこはくんちゃんが生まれる前からお父さんとお母さんと一緒に暮らしていて、当時は子どものように可愛いがられていたのに、ある日突然現れた赤ちゃん(くんちゃん)にお父さんとお母さんの愛情を奪われて、あまり構ってもらえなくなって嫉妬していたと嘆きます。

これはくんちゃんが未来ちゃんに抱いていた感情そのものですが、4歳の男の子はまだ「嫉妬」や「愛情を奪われた」というのは肌で感じるだけで頭では理解できませんし、それを自分以外の人に上手く伝える言葉も知りません。

そこで、人間の年齢に直すと中年に差し掛かっている犬のゆっこに人間になってもらって、くんちゃんの代わりに気持ちを語ってもらったんだろうと思います。

 

中学生の未来ちゃんがおひな様を片付けた本当の理由は?

そもそも未来の未来ちゃんは、なぜ4歳のくんちゃんの前にタイムスリップしてきたのでしょうか。
未来ちゃんは「婚期が遅れるから出しっぱなしのお雛様を片付けてほしい」とくんちゃんに頼みますが、迷信だけでわざわざタイムスリップしてきたとはちょっと考えにくいです。

そもそも未来ちゃんや未来のくんちゃんの目的は、物語の終盤でわかるように、くんちゃんが癇癪を起こしたり、お父さんやお母さんに構ってもらいたくてわざとわがままを言う性格を直してもらうことにあります。
それに、誰かに素直に言うことを聞いてもらおうと思ったら、まずはその人と仲良くなって信頼を得ることが重要です。

なので中学生の未来ちゃんが初めてくんちゃんに会った時に「お雛様を片付けたい」と言ったのは、くんちゃんと仲良くなるためだったのではないでしょうか。

 

次のページに続きます!

次のページは『妄想説』『未来ちゃんの手にあざがあった理由』『この映画がつならないと言われる理由・原因』です!

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