映画『交渉人 真下正義』事件詳細、羽田裕一と声紋の謎などネタバレ解説考察 | 映画の解説考察ブログ

映画『交渉人 真下正義』事件詳細、羽田裕一と声紋の謎などネタバレ解説考察

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交渉人真下正義 日本映画
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映画『交渉人 真下正義』の解説・考察を書いてます。
本作は人気シリーズ『踊る大捜査線』から生まれたスピンオフ映画です。

本記事では、「なぜ犯人はクモを自由に操れたのか」「羽田裕一と犯人の声紋が一致したのはなぜなのか」「クモがモニターから消えたとき、なぜ指令員たちは黙ったのか」など、映画を観ていて気になったポイントを整理します。

制作年:2005年
本編:138分
監督:本広克行
脚本:君塚良一
OP:『サンタが街にやってくる』歌/テンプテーションズ
ED:『サンタが街にやってくる』歌/ジャクソン5

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キャスト紹介

真下正義…ユースケ・サンタマリア
警視庁交渉課準備室 課長。
警視庁初の交渉人(ネゴシエイター)。
地下鉄で起きた事件の犯人から指名されて犯人との交渉に挑む。

室井慎次…柳葉敏郎
この時点の地位は警視庁管理官。
犯人が真下を指名していることを知り、真下を信じて現場に送る。

國村隼…片岡文彦
TTR(東京トランスポーテーション・レールウェイ)の総合指令室指令長。
昭和の鬼上司的存在で部下に厳しく、いるだけで現場に緊張感が走る。

・警察関係者
安住(組織犯罪対策部部長)…大和田伸也
町屋刑事部長…辻萬長
菅野部長(公安部部長)…矢島健一
小池茂(交渉課)…小泉孝太郎
倉橋(交渉課)…ムロツヨシ
渡辺(交渉課)…石田剛太
交渉課員…神野美紀、清水智子、古山憲太郎
木島丈一郎(SIT)…寺島進
浅尾裕太(SIT)…東根作寿英
爆弾処理班班長…松重豊
爆発物処理班…平山祐介
草壁中隊長(SAT)…高杉亘
柏木雪乃(湾岸署員・真下の恋人)…水野美紀
緒方警官(湾岸署員)…甲本雅裕
森下警官(湾岸署員)…遠山俊也 ほか

・TTR職員
清水将介(車両指令長)…中村育二
蒲生克哉…(電力指令長)樋渡真司
山越考雄(施設指令)…小林隆
矢野君一(広報)…石井正則
駅員…永野宗典、諏訪雅
運転手…福本伸一 ほか

・その他
羽田裕一
熊沢鉄次(線引屋)…金田龍之介
智代(片岡の母)…八千草薫
オーケストラ指揮者…西村雅彦
シンバル奏者…今井朋彦
三井一郎(赤い服の男)…三上市朗
配達員…本多力
アナウンサー…牧野エミ
声の出演…若本規夫
軽部真一、笠井信輔 ほか

『交渉人 真下正義』のあらすじ※ネタバレなし

交渉人真下正義
©2005 フジテレビジョン ROBOT 東宝 スカパー!WT

舞台は映画2作目『レインボーブリッジを封鎖せよ!』で起きた「台場連続殺人事件」の約1年後の2004年12月24日です。

都内の地下鉄TTRで、実験段階の最新車両「クモ」が何者かに乗っ取られ、犯人は警察に向けて『交渉人の真下正義(ユースケ・サンタマリア)を出せ』とメッセージを出します。 

真下は雪乃(水野美紀)とのデートの約束時間が迫る中、室井管理官(柳葉敏郎)の命令でTTR指令室に派遣され、『弾丸ライナー』と名乗る謎の犯人と電話で交渉を始めます。

一方でSITの木島(寺島進)やSATの草壁(高杉亘)らとも連携し、クリスマスの街中や地下鉄内で犯人を追います。

解説・考察など

事件の結末までの簡単な流れ※ネタバレ含む

犯人は都内の地下鉄線で実験車両『クモ』をハッキングして遠隔操作で暴走し、通常電車を追い回して駅に停車できない状態にして、地下鉄利用中の約200万人を人質にとります。

犯人は「弾丸ライナー」と名乗り、真下正義を交渉相手に指名します。

さらに地下鉄の車両基地やコンサート会場に爆弾が仕掛けられ、真下はSITやSATとも連携して犯人と交渉しながら爆破を阻止しようとします。

爆弾は2か所で起きてしまいますが、真下は3か所目のコンサートホールに仕掛けられた最も大きな爆弾だけは抑えることに成功しました。
しかし犯人は不明のまま、真下が交渉の役目を終えたところで物語は終わります。

犯人(弾丸ライナー)の正体は?

劇中で犯人(弾丸ライナー)の正体は明確に描かれません。

劇中で出た情報をおさらいすると、弾丸ライナーは地下鉄の線路構造とクモのシステムを熟知していたことから、地下鉄関係会社の元社員か、クモのシステム開発に関わった会社の元社員が疑われます。

TTRの子会社や関連会社は数多くあり、退職者から犯人を絞り込むことはすぐにはできない状況でした。

そんな中、交渉課メンバーが犯人のボイスチェンジャーの加工を取り除いた声を照合すると、8年前に警察にいたずら電話をかけてきた羽田裕一という人物の声紋と一致します。

羽田はTTRのシステム構築に関わった下請け会社『デジタル・グローバル・ライナー』の元社員であり、この社名と『弾丸ライナー』の頭文字(DGL)が一致していたことから、弾丸ライナーの正体は羽田裕一かと思われました。

しかし、羽田は交通事故ですでに死亡していることが発覚し、犯人には逃げられてしまい、正体は不明のまま事件が終わります。

羽田裕一と犯人の声紋が一致したのはなぜ?

犯人の声紋が死者の声紋と一致したのは、どれかの情報が間違っていたからです。
間違っていた可能性のある部分を挙げていきます。

1、そもそも8年前のいたずら電話の主が羽田裕一ではなかった
警察の資料では、いたずら電話の声の主は羽田裕一とされていましたが、実は羽田ではなかった可能性があります。

警察がどのようにいたずら電話の主を羽田裕一と断定したのかは描かれませんが、電話の主が自ら羽田裕一と名乗ったとか、その時の電話機や携帯の契約者が羽田裕一だったなどの情報から「電話の主は羽田裕一」と記録していたとしたら、本当の電話の主は別人だった可能性があります。

例えばですが、当時の羽田の同僚か身内が、羽田の社用携帯を使って警察にいたずら電話をかけていたということです。

2、そもそも事故で亡くなったのが羽田裕一ではなかった
これは現実的な説ではないかもしれませんが、映画的な演出としてならあり得ると思ったので候補にあげました。
実は羽田が事故で亡くなったという情報自体が誤りで、羽田は身分や名前を変えて現在も生きていて、今回の犯行に及んでいたという可能性です。

それなら死んだのは誰なんだという話になりますが、仮説の深追いになるのでやめておきます。

SATの出動を真下が知らなかったのはなぜ?

弾丸ライナーがクモを暴走させて地下鉄利用者200万人を人質にとった直後、SATが出動してクモを銃撃で制圧することになりますが、それを真下は知らされていませんでした。

これは組織犯罪対策部部長の安住(大和田伸也)などが、室井に話を通さず独断でSATに指示をしたため、真下が知るのが遅れたものと思われます。

クモがモニターから消えた時に指令員たちが黙る理由

クモが路線モニターから消えると、司令員たちが黙り込むという現象が何度か起こります。

路線モニターから消えるということは、モニターセンサーがない線路にクモが進んだことを表しています。

路線モニターから消えた時、クモはTTRが世間に公表していない『脇線』を使っていました。
脇線は、政治家などの緊急避難や軍事利用のために作られたもので、司令員たちは、クモがどこに行ったか知っていましたが、それを外部の人間には言えないため黙っていました。

おそらくTTR社員は社内規定により脇戦の存在を外部の人間に教えてはいけないのでしょう。

また、犯人が脇線を知っているということは、犯人がTTRの関係者である可能性が高まるため、司令員たちは「犯人は知人かも」など色々と想像を巡らせてしまい、黙り込んでしまっていたと思われます。

ケーキの配達人

劇中でクリスマスケーキを配達したのは、ドラマ『アンティーク洋菓子店~西洋骨董洋菓子店~』に登場するボクサーの武藤忠宏(青木忠宏)です。

このドラマも本広克行監督作品で、ファン向けにクロスオーバーしています。

まとめ

『交渉人 真下正義』は、地下鉄を舞台にしたスピード感のあるサスペンスでありながら、最後まで犯人の正体を明確にしないという独特な作品です。

「弾丸ライナー」の正体は羽田裕一という人物が浮かび上がるものの、本人はすでに死亡していることが判明します。
そのため、羽田と犯人の関係や、なぜ声紋が一致したのかについては、映画の中で明確な答えが示されません。

一方で、クモが通常の路線から外れて「脇線」を走っていたことや、地下鉄システムに仕掛けられた「スリーピング・ボム」など、犯人が地下鉄の構造やシステムに精通していたことを示す手掛かりは随所に登場します。

こうした伏線を一つずつ追っていくと、犯人の正体を特定することはできなくても、「どのような人物だったのか」を想像することはできます。

次の記事②では弾丸ライナーが出したヒントを元に正体を予想します。




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