「愛のむきだし」ネタバレ解説|ユウ、ヨーコ、コイケに関する疑問を考察 | 映画の解説考察ブログ

「愛のむきだし」ネタバレ解説|ユウ、ヨーコ、コイケに関する疑問を考察

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ヒューマンドラマ

映画「愛のむきだし」の解説、考察をしています!
「コイケはなぜ切腹した?」「サソリの元ネタ」「ユウが精神崩壊したのはなぜ?」などについて書いてます。
ネタバレありきの記事です。まだ観ていない方はご注意ください。

愛のむきだし

制作年:2009年
本編時間:237分
制作国:日本
監督・脚本・原案:園子温
主題歌:『空洞です』ゆらゆら帝国

挿入曲:
美しい 』『つぎの夜へ』ゆらゆら帝国
ボレロ 』ラヴェル
アヴェ・マリア 』シューベルト
アレグレット (交響曲第7番イ長調より)』ベートーヴェン
ポコ・アダージョ (交響曲第3番ハ短調より)』サン=サーンス

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キャスト&キャラクター紹介

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(引用:https://www.pinterest.jp

本田ユウ西島隆弘(AAA)
幼いユウ…川村悠椰
クリスチャンの家庭に生まれた男子高校生。
母親を幼い頃に亡くしている。
神父の父親に罪の告白をさせられ続けた結果、罪を作ることがライフワークとなる。
「罪が作りたい」と話して周囲に変態認定される。

 

愛のむきだし
(C) オメガ・プロジェクト / アン・エンタテインメント

尾沢洋子(ヨーコ)…満島ひかり
幼いヨーコ…山内菜々
ユウが一目ぼれした女子高生。
ユウの父テツの恋人カオリの連れ子だが、カオリと血縁は無い。
父親から日常的に虐待を受けて育ち『男』と『家族』を忌み嫌っているが、ニルヴァーナのカート・コバーンだけは大好き。
偶然出会った謎の女・サソリに一目ぼれする。

 

愛のむきだし
(C) オメガ・プロジェクト / アン・エンタテインメント
コイケアヤ安藤サクラ
幼いコイケ…寺本月夜
新興宗教ゼロ教会の地区リーダー。通称コイケ。
セキセイインコを飼っている。
クリスチャンの父親から暴力、性的虐待を受けて育った。
ユウをゼロ教会に引き込むためにヨーコに近づく。
ユウの母…中村麻美
本田テツ(ユウの父親)…渡部篤郎
カオリ(テツの恋人)…渡辺真紀子
スーパーの店員…須田邦裕
タカヒロ(ユウの悪友)…尾上寛之
ユウジ(ユウの悪友)…清水優
先輩(ユウの悪友)…永岡佑
暴走族のリーダー…ジェイ・ウェスト
暴走族の幹部…綾野剛
タカヒロの姉…岡田ひとみ
ロイドマスター…大口広司
ロイドマスターの弟子…山中アラタ、岩本淳也
クミ(コイケの部下)…広沢草
ケイコ(コイケの部下)…玄覺悠子
ゼロ教会の男、コイケの部下…田崎敏路
絵を買わされる客…倉本美津留
コイケの父…板尾創路
コイケの同級生…落合扶樹(現:落合モトキ)
洋品店のおばさん…山野海
立てこもり犯の女子高生…高橋あゆみ
ゼロ教会の先生… 宮台真司
クラブのバー店員… 深水元基
ヨーコの父親…堀部圭亮
ヨーコの父の女…友倉由美子
神父…大久保鷹
司教…岡田正
ユウの担任…山中敦史
教頭…越村公一
x(BUKKAKE社に面接に来た男)…なすび
BUKKAKE社社員…岩松了
BUKKAKE社イベントの司会者…Q-TARO
爆弾男…田中慎吾
懺悔に来た人…川屋せっちん、矢崎まなぶ
救済会の神父…吹越満、荒谷清水、鈴木良一
ミヤニシ(ゼロ教会の先生)…古屋兎丸
ゼロ教会本部の受付…川村歩惟
ヨーコの親戚…松岡茉優、高瀬アラタ、はやしだみき
AV女優…紅音ほたる 他

 

あらすじ紹介

あらすじ①:ユウの生い立ち


(引用:https://last-scene.net

主人公の男の子 本田ユウ(西島隆弘)は小学生の頃に母親を亡くします。
母の死後、ユウの父テツ(渡部篤郎)は聖書を読みふけるようになり、ユウが中学生になる頃には会社員を辞めて神父になりました。

テツは町でも人気の神父となり幸せに暮らしていたある日、露出度の高い派手な女カオリ(渡辺真紀子)がテツに一目惚れしました。
カオリは毎日のようにテツに猛アタックし、数カ月後には2人は男女の仲になりました。
それからのテツはカオリに夢中でユウに関心を示さなくなり、ユウは寂しい思いをします。
聖職者の結婚はタブーのため、テツは別に家を借りて周囲に隠れてカオリと暮らします。

約3か月後。
カオリは「関係を隠すのはもう嫌!」と怒り、他に男を作って出ていってしまいました。
ユウは内心喜びますが、テツはカオリが出ていったショックからか性格が一変し、いつも不機嫌で意地悪なキャラになってしまいます。

そしてある日から、テツは毎日ユウを懺悔室に呼び『罪』の告白をさせるようになります。
ユウは毎日「懺悔するための罪」を探すようになり、高校生になる頃には自ら罪を犯すようになっていました。

やがてテツは教会で、ユウは借家で暮らすようになり、ユウにとっては懺悔が唯一父親と過ごせる貴重な時間になっていました。
それからユウは同級生で暴走族のタカヒロユウジと仲良くなり、刺激的な罪を求めて暴走族の仲間入りをしました。

ユウは喧嘩、万引きなど様々な悪事をテツに懺悔しますが、テツは上の空でした。
ユウはタカヒロたちから「父親を驚かせたいならエロい罪だ!」と言われ、『エロの伝道師』と呼ばれるロイドマスターに弟子入りし、街の若い女性たちのパンチラ盗撮を教わります。
ユウが盗撮を懺悔すると、テツは激怒してユウは教会を出禁にされてしまいました。
ユウは傷つき落ち込み、それからは仲間たちと一緒に盗撮に没頭します。

数か月後。ユウの盗撮の腕は上達し、その道では有名人レベルになりました。
ユウがようやくさみしさを感じなくなってきた頃、テツが突然教会から借家に帰ってきました。
テツが以前のような優しい性格に戻っているので、ユウは嫌な予感しかしませんでした。

 

あらすじ②:ヨーコの生い立ち

愛のむきだし

(C) オメガ・プロジェクト / アン・エンタテインメント

ユウと同い年の女子高生 尾沢洋子(ヨーコ)(満島ひかり)は、カオリがテツと別れた後に付き合った男の連れ子でした。
ヨーコに母親はおらず、父親から暴力などの虐待を受けながら育った上に、転校が多い環境だったので友達もいませんでした。

そのためヨーコは『男』と『家族』が大嫌いで、見ず知らずの男に喧嘩を売って勝つことでストレス発散する日々を送っていました。

そんなある日、父親が家にカオリを連れてきました。
ヨーコはカオリの『愛情がむき出し』な所が好きになり、2人は姉妹のように仲良くなります。


(引用:https://blog-imgs-113.fc2.com

ヨーコはカオリの影響で聖書を読むようになり、キリスト教信者になりました。
2人が出会って数か月後、カオリはヨーコの父親と別れて引っ越すことにしました。
この時カオリはヨーコを養子にして一緒に連れていきます。
カオリはもう一度テツとやり直したくなり、ユウとテツの住む町に行きました。




あらすじ③:コイケの生い立ち


(引用:https://twitter.com

ユウとヨーコと同い年の小池アヤ(安藤サクラ)は、近頃世間を騒がせている新興宗教『ゼロ教会』の地区リーダーです。
アヤは生粋のゼロ信者で、17種類もの詐欺まがいの仕事(違法薬物販売の仲介、インチキボランティアなど)で荒稼ぎしては売り上げを全て教会に寄付しています。

コイケは父親(板尾創路)から暴力と性的虐待を受けて育ったせいで性格はひねくれ、心に大きな闇を抱えています。
中学生時代には両想いになった男の子(落合扶樹)をカッターで殺してしまい少年院に入れられました。

数年後に少年院から出てすぐ、コイケの父が脳梗塞で倒れました。
コイケは自宅で父親が倒れているのに気付いた時、悩んだ末に生かしておくことに決めると、復讐として父親の陰茎を切断してから119番通報しました。

コイケの犯行は警察にバレることなく、父親はそのまま植物状態になりました。
その後、コイケはゼロ教会の『先生』(宮台真司)と知り合い、あっという間にゼロ教会の熱心な信者になりました。

コイケはゼロ協会の幹部に昇進してすぐの頃、教会でユウを偶然見かけました。
コイケはユウが気になって仕方なくなり、次の日からユウの友人関係や家族、日常生活を調べ上げ、ゼロ教会に引き込もうと計画します。

 

あらすじ④:ユウとヨーコの出会い

ある日、ユウはユウジとのゲームに負けて『女装して街を歩き、気に入った女の子に告白してキスする』という罰ゲームをさせられました。

ユウはロングヘアのカツラをかぶり、『女囚サソリ』のコスプレ姿で街に繰り出します。
その時、ユウはガラの悪い男達に囲まれているヨーコに一目惚れし、気がつくとヨーコを助けるため喧嘩に加わっていました。
この時、ユウはヨーコのパンチラを見て生まれて初めて勃起しました。

喧嘩の後、ユウはヨーコに『サソリ』と名乗り、罰ゲーム通り「好きよ」と言ってキスをして逃げ去りました。
それからヨーコはサソリに恋心を抱き、初恋にときめきました。

さらに数日後、ユウのクラスにヨーコが転校してきました。
ユウは驚きのあまりヨーコを見つめてしまいますが、ヨーコはサソリの正体がユウだと知らないので気味悪がります。

ユウはクラスメイトとしてヨーコと仲良くなれず、サソリに変装してヨーコに会いました。
ヨーコは別れ際、サソリにラブレターを渡して乙女のように走り去りました。
ユウは複雑な感情を抱き、正体を明かすタイミングを見計らうことにします。

翌日の夜。ユウはテツから「神父を辞めてカオリと結婚する」と知らされます。
ユウとヨーコはこの時初めてお互いが親の再婚相手の連れ子だと知って驚愕しました。

それからすぐにテツ、カオリ、ユウ、ヨーコの4人暮らしが始まりました。
ヨーコはサソリに電話して「ユウと一緒に暮らすのが嫌すぎる」と相談します。
サソリが「お兄さんとは仲良くしなきゃ!」と言うと、ヨーコは頑張ってユウに優しくすることにします。

ユウとヨーコは表向きは仲良くしていましたが、ヨーコにはユウがどうしても気持ち悪く思えてしまい、ぎこちない関係が続きました。


(一緒に登校するユウとヨーコ 引用:https://www.xxxkazarea.com

あらすじ⑤:コイケの乱入

そんなある日。コイケがユウとヨーコのクラスに転校生として現れました。
ユウとヨーコが初めて出会った日にチンピラにヨーコを襲わせたのもコイケです

コイケはサソリの正体がコイケだとヨーコに勘違いさせることに成功し、その日の放課後からヨーコとコイケは付き合い始めました。
激怒したユウはコイケを問い詰めますが、コイケは「本当の事を言ったら盗撮をヨーコにバラす」と脅して黙らせました。

その内にコイケはユウとヨーコの自宅に出入りするようになり、カオリとテツとも仲良くなって晩御飯まで一緒に食べるようになりました。
ヨーコは完全にコイケを信用し、身も心も委ねているような状態です。
黙っていられなくなったユウは夜の公園にヨーコを呼び出してサソリの正体が自分だと打ち明けますが、ヨーコは何も答えず逃げてしまいました。

翌日。学校の教室にユウがパンチラ盗撮している証拠がバラまかれました。
ユウは退学処分になり、テツとヨーコに激怒されて家出しました。

数日後、ユウはヨーコ、テツ、カオリがゼロ教会の合宿に参加してそのまま帰宅していないことを知りますが、何もできないまま時間だけが過ぎていきます。
数か月後のある日、ユウの携帯にコイケから電話が入りました。
ユウはコイケに「私が紹介する会社で働いたらヨーコに会わせてあげる」と言われ、ユウジ、タカヒロ、先輩と一緒に大手AV制作会社『BUKKAKE社』で働くことになります。
そして半年後、ユウは『変態神父』としてイベントも開かれる程有名人になりました。


(懺悔に来る人の話を聞き流すユウ 引用:https://www.pinterest.dk

しばらくすると、ユウはテレビ電話越しにヨーコと再会させてもらいました。
ヨーコは以前とは明らかに様子が違っていたため、ユウは危機感を募らせます。
その直後、ユウはテレビで流れていたゼロ教会のニュース映像にヨーコとコイケが映っているのを目撃しました。

 

あらすじ⑥:ゼロ教会

愛のむきだし

無言で海を眺めるヨーコとユウ (C) オメガ・プロジェクト / アン・エンタテインメント

ユウは新興宗教からの救済を支援している団体『救済会』に相談に行きますが、救済会の神父(吹越満)はヨーコのゼロ教会内のランクが『アクター』だと知ると「諦めなさい」の一点張りで取り合ってくれませんでした。

ゼロ教会には『ケイブ』、『アクター』、『プロンプター』と呼ばれるランクがあり、洗脳初期段階の『ケイブ』は救える可能性があるが、『アクター』『プロンプター』は洗脳を解くのは無理なレベルとされています。

数日後。ユウたちはたまたまヨーコを街で見かけたので、勢いで拉致して人が滅多に来ない海岸に捨てられていた廃バスの中に監禁します。
ユウはヨーコの洗脳が解けるまで一緒にバスにいる決心をします。

監禁4日目。ユウジ、タカヒロ、先輩がコイケに捕まってヨーコの監禁居場所がバレてしまいました。
ユウはそのまま拉致されてゼロ教会に入会させられます。

ゼロ教会の朝は掃除から始まり、掃除が終わると授業が行われます。
ユウは洗脳されたフリをしてヨーコを助けるチャンスを待つことにしました。

さらに月日が経つと、ユウは洗脳合宿に参加して『アクター』にランクアップしました。
アクターになると教会内である程度自由に動けます。
事務所のファイルでヨーコの予定を盗み見たユウは、彼女が本部に来る来週木曜日に行動を起こすことに決めました。




あらすじ⑦:ゼロ教会の崩壊

ユウは知り合いの爆弾魔に爆弾をいくつか作ってもらい、ユウジ、タカヒロ、先輩に武器と衣装を調達してもらいました。

木曜日。ユウは教会本部に爆弾を仕掛けてからサソリの衣装に着替えると、日本刀を手にヨーコを探します。
ヨーコは6階の一室でテツ、カオリ、コイケ達と鍋を囲んでいました。
ユウは爆弾でビルを爆破してから騒ぎに紛れてヨーコを連れ出そうとしましたが、ヨーコは怒ってユウの首を絞めました。
コイケは「殺しちゃえ!」と叫び、ユウが持っていたマリア様の像(母親の形見)を叩き壊します。

ヨーコに首を絞められたユウは精神崩壊してしまい、駆けつけた警察に捕まりました。
コイケは「やっぱりあんたは私と同じだ!もっと壊れちまいな!」と呟くと、ユウの日本刀で自殺しました。

ユウが起こした爆破事件で警察がゼロ教会に介入すると数々の犯罪行為が明るみになり、教祖は行方をくらませてゼロ教会は実質解散になりました。

その後、テツとカオリは『ゼロ教会被害者の会』の施設に入所しました。
洗脳が解けたかはわかりませんが、2人は今も変わらず愛し合っています。

ヨーコは親戚に預けられ、優しい3人家族のもとで暮らしました。
ヨーコは過去を振り返る内、徐々にユウのことを考える時間が増えていきました。

 

結末

ユウはゼロ教会爆破事件の後は精神病院に入院していました。
ユウは自分の本名も忘れて自分をサソリと思い込み、一日中幻の敵と戦っています。

ある日、ヨーコはユウがいる精神病院を突き止めて面会に行きました。
ヨーコはユウに必死に話しかけますが、ユウはヨーコが誰なのかわかりませんでした。
数分もすると、看護師が面会を終わらせてユウを個室に戻そうとします。

愛のむきだし

精神病院でのユウとヨーコ (C) オメガ・プロジェクト / アン・エンタテインメント

ヨーコは隠し持っていたナイフを出して看護師を追い払い、ユウに「ここから出よう!」と呼びかけますが、ユウは怯えるばかりでした。
やがて警察官が駆けつけてヨーコは捕まってしまいます。
ヨーコは「ユウ、愛してる!」と叫びながら連行されました。

数分後、ユウは勃起していることに気が付くと、今までの記憶が一気に蘇りました。
ユウは大急ぎで病院から出ると、ヨーコが乗せられたパトカーを全力で追いかけます。
走って来るユウに気付いたヨーコは、運転していた警官に襲い掛かって無理やり車を停めました。
ユウはひじ鉄でパトカーの窓ガラスをたたき割り、笑顔のヨーコと手を取り合いました。

解説・考察は次のページです!




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