ジブリ映画「かぐや姫の物語」について解説・考察しています!
竹から生まれた女の子『かぐや姫』の成長物語。
鑑賞済みの方向けの解説考察記事です。観ていない方はネタバレにご注意ください。
声の出演&キャラクター紹介
©2013 畑事務所・Studio Ghibli GNDHDDTK
かぐや姫/タケノコ…朝倉あき
竹から産まれた美しい女の子。
成長があまりにも早いため、近所の子どもたちから『タケノコ』と呼ばれた。
(引用:https://kotoyumin.com)
捨丸(すてまる)…高良健吾
かぐや姫と同世代の男の子。
近所のやんちゃな子どもたちをまとめるリーダー。
ちなみに名前の『捨』という字は当時『広い心を持つように』という意味でよく名前に使われた字で、ネガティブな意味はない。
(引用:https://www.oricon.co.jp)
翁(おきな)…地井武男、三宅裕司
竹取のおじいさん。
竹林でかぐや姫を見つけ、本当の子供のように大切に育てた。
姫の将来を心配するあまり、花婿探しを頑張り過ぎて姫を疲れさせる。
相模…高畑淳子
斎部秋田(かぐや姫の名付け親)…立川志の輔
石作皇子…上川隆也
阿部右大臣…伊集院光
大伴大納言…宇崎竜童
御門…中村七之助
車持皇子…橋爪功
石上中納言…古城環
炭焼きの男性…仲代達矢
北の方…朝丘雪路 ほか
あらすじ紹介
あらすじ①:かぐや姫の成長
昔々、竹取りを生業にする翁/おきな(声:地井武男)という男がいました。
早春のある日、翁は竹林で一本の光る竹の中から手のひらサイズほどの小さなお姫様を見付けます。
翁は「天が私に授けてくれたに違いない」と思い、女の子を連れて帰りました。
翁の妻、媼/おうな(声:宮本信子)は女の子を見て喜んで抱き上げると、女の子はたちまち人間の赤ちゃんに姿を変えて元気に泣き始めました。
その時、子どもを産んだことがないはずの媼の胸が急に膨らんで母乳が出るようになりました。
こうして不思議な赤ん坊は翁と媼に大切に育てられることになりました。
姫の成長は驚く程早く、数週間後には歩けるようになりました。
近所に住む木地師の男の子たちが姫に『タケノコ』とあだ名をつけると、翁は「この子は姫だ!」と怒りました。
竹林に竹の子が生え始めた頃、姫は5~6歳の子どものように動き回ったり話したりできるようになりました。
ある日、姫は竹林でイノシシに襲われたところを、木地師の子ども達の親分の 捨丸/すてまる(声:高良健吾)に助けられました。
それから姫は捨丸たちと意気投合して毎日のように遊ぶようになりました。
一方、翁は竹林で再び光る竹を見付け、竹から出てきた高価な布地と砂金を手に入れました。
翁は「天はあの子を、この高価な布や砂金に見合うような高貴な姫君にしろとおっしゃっているに違いない。だから都に屋敷を建てて移住する!」と媼に決意を明かし、次の日から、頻繁に都に通って移住の準備を始めます。
やがて秋になると、姫は年上だったはずの捨丸と同い年位のお姉さん(13~14歳位)に成長しました。
ある日、姫は捨丸たちと森で遊んでいて野生のキジを捕まえました。
姫と捨丸達は「明日一緒にキジ鍋を食べよう」と約束して別れますが、姫はその日の夜に都へ引っ越すことになってしまいます。
姫は「友達にお別れが言いたいから明日が良い」と訴えますが聞いてもらえず、そのまま都に連れていかれました。
あらすじ②:都での生活
翌日から、姫は翁が宮中からスカウトした教育係の相模/さがみ(声:高畑淳子)に『高貴な姫君』になるための教育を受けることになります。
姫はお稽古をすっぽかしたり悪ふざけしてまともに覚える気が無いように見えましたが、翁の前でだけは姫君として完璧な振る舞いをして見せるので、姫の要領の良さと物覚えの早さに相模は驚きました。
媼は高価な着物や化粧に馴染めず、結局いつも通りのすっぴんに普段着で家事をこなし、裏庭には畑を作りました。
翁は「下働きはやめろ」と言いますが、媼は聞きません。
やがて姫に初潮がくると、翁は喜んで「姫が大人になったお祝いに宴を開こう!」と張り切りました。
姫は宴と聞いて「捨丸たちも呼びたい!」と頼みますが、翁は「彼らとはもう住む世界が違うから」と許してくれませんでした。
相模は姫に成人の化粧である『お歯黒』と『引眉』をしようとしますが、かぐや姫は嫌がって逃げてしまいます。
その時、姫の名付けを頼まれて屋敷に来ていた斎部秋田/いんべのあきた(声:立川志の輔)が現れて、相模から逃げる姫を見ると、その美貌に惚れ惚れしました。
姫は『なよたけのかぐや姫』と名付けられ、目を見張る程の美人だという噂が都中に広まりました。
あらすじ③:成人の宴
その後『髪上げ』と『裳着』の儀式がしきたり通りに行われると、かぐや姫の宴が盛大に開かれました。
※裳着:正装を着ること。成人の儀式のひとつ。
宴は三日三晩続き、その間、姫は宴の席の奥にある御簾で隔てた場所に1人で座らされました。
姫君の成人を祝う宴では、姫君を人目に触れさせてはいけないしきたりがあります。
かぐや姫は「私の宴なのに、私はずっと1人でここに居るなんておかしい」と待女の女童/めのわらわ(声:田畑智子)にボヤきました。
宴の最中、酔った招待客数名が「かぐや姫を見せろ」と翁に絡みます。
翁が拒否すると、招待客は「成金のくせにお高くとまりやがって」「噂は嘘だったりして」などとからかいました。
その悪口が聞こえていたかぐや姫は傷つき、手持ち無沙汰に持っていた貝殻を割ると屋敷から逃走し、そのまま走り続けて幼少期を過ごした山の家に戻ってきました。
姫は懐かしく家に近づきますが、そこには既に別の家族が住んでいました。
かぐや姫は捨丸たちが住んでいた場所へも行ってみますが、もう誰もいません。
近くに居た炭焼き職人の男(声:仲代達矢)に話を聞くと、男は「木地師たちは他の山に引っ越した。10年位経って、この山が元通りになったら戻ってくるんじゃないか」と教えてくれました。
かぐや姫は炭焼き職人と話して、季節は繰り返すということを初めて知って驚き、嬉しくなりました。
その後、姫が山から降りていると雪が降り始めます。
姫は歩き続け、疲れ果てて倒れてしまいました。
気が付くと、姫はいつの間にかお屋敷の御簾の中に戻っていました。
何事も無かったように宴は続いていたので、かぐや姫は夢を見たのかと思いましたが、姫がお屋敷から逃げる直前に割った貝殻だけは割れたまま床の上に落ちていました。
それから姫は人が変わったようになり、相模のお稽古でふざけたりしなくなり、家で静かに過ごすようになりました。
屋敷にはかぐや姫の噂を聞きつけた男性陣からの贈り物が沢山届くようになり、翁は「姫が高貴の姫君の仲間入りをした証だ!」と喜びます。
姫は翁が喜ぶのは嬉しいものの、贈り物には何の興味も持てませんでした。
あらすじ④:高貴な5人の求婚者
春になり、かぐや姫への求婚者は後を絶ちませんが、姫は誰にも興味を示しません。
そんなかぐや姫に興味を持った石作皇子/いしつくりのみやつこ(声:上川隆也)は、唯一姫を見たことのある名付け役の斎部秋田を呼び出して噂の真相を訊ねると、斎部秋田はうっとりとかぐや姫の美しさを熱弁しました。
この熱弁を漏れ聞いた高貴な男性陣4人、車持皇子/くらもちのみこ(橋爪功)、阿部右大臣/あべのうだいじん(伊集院光)、大伴大納言/おおとものだいなごん(宇崎竜童)、石上中納言/いそのかみのちゅうなごん(古城環)も、かぐや姫に興味を持ちました。
その後、5人の公は恋文を持って争うように翁の屋敷に求婚に行きました。
翁は大喜びし、相模は姫に5通の恋文を見せて誰と結婚するか選ばせようとしますが、姫は「どなたとも結婚する気はありません」と拒否します。
すると、相模は「お父上さまがどんなに悲しみますことか」と嘆きました。
姫は仕方なく、高貴の公5人と会ってみることにしました。
5人の公は全員、かぐや姫を「『手に入らない幻の宝物』のように大切にする」と言い、姫を幻の宝に例えながら愛を語ります。
すると姫は、5人それぞれが例えに出した幻の宝を、手に入れてここに持って来て欲しいと要求しました。
車持皇子は『蓬莱の玉の枝』、石作皇子は『仏の御石の鉢』、阿部右大臣は『火鼠の皮衣』、大伴大納言は『龍の首の玉』、石上中納言は『つばめの子安貝』です。
相模と翁は大慌てでやめさせようとしますが、姫は引きません。
5人の公は「必ず宝を持って戻ってきます」と約束して帰っていきました。
この5人がかぐや姫に求婚した噂が広まると、今までかぐや姫の門前にたむろしていた男たちは居なくなり、相模は姫の行動にあきれ果てて宮中に帰ってしまいました。
数日後、かぐや姫は翁、媼、女童を誘って山にお花見に出かけました。
久しぶりに外に出た姫は、再び訪れた春を喜びます。
道中、一本の大きな桜の木を見付けた姫がはしゃいでいると、庶民の子どもとぶつかりました。
すると、子どもの親が駆け寄ってきて怯えながら姫にひれ伏して謝ります。
姫は恐れられていることに驚き、対等な立場で居られないことに落ち込みました。
あらすじ⑤:偽物の宝
それから3年ほど月日が流れ、姫はまだ誰とも結婚せずに翁と媼と一緒に屋敷で暮らしていました。
姫は3年前にお花見に行ってから一切外に出なくなり、家ではたを織ったり、裏庭の畑の一角に、昔住んでいた山の家を再現したミニチュアを作って媼と一緒に眺める日々を送っています。
そんなある日、車持皇子が『蓬莱の玉の枝』を持って屋敷に現れました。
車持皇子は「あれから3年探し回ってようやく見つけた」と言い、光り輝く蓬莱の玉の枝をかぐや姫に見せました。
それは美しく見事なものでしたが、職人にニセモノを作らせていたことがすぐに発覚しました。
嘘がばれると、車持皇子は玉の枝を持って逃げるように出て行きました。
次に屋敷に現れたのは『火鼠の皮衣』を持参した阿部右大臣です。
阿部右大臣は自慢げにきらきら輝く美しい布を姫と翁に見せました。
すると姫は「本物なら燃やしても燃えないはずだから、火にくべてみてください」と言います。
右大臣が言われた通りにすると、布はあっけなく燃えてしまいました。
右大臣は「無礼だ!」と怒って帰りました。
その後、大伴大納言は『龍の首の玉』を探すために船旅に出たものの、嵐にみまわれてすっかり怯えて帰ってきたと風の噂で聞きました。
数日後、石作皇子が屋敷に現れて「『仏の御石の鉢』は見つからなかった」と言い、一輪のレンゲの花を持ってきました。
石作皇子が口説き文句を並べながらかぐや姫がいるはずの御簾を上げると、そこに居たのは石作皇子がかぐや姫と結婚するために無理やり屋敷から追い出した妻 北の方でした。
石作皇子は浮気常習犯で、北の方が石作皇子に説教を始めると、かぐや姫は陰で夫婦喧嘩を見守って微笑みました。
高貴な5人の最後の1人の石上中納言は『つばめの子安貝』を手に入れようとツバメの巣を自ら探し回り、高所から落ちて亡くなりました。
この訃報を聞いたかぐや姫はひどく自分を責めて落ち込みます。
媼は「あなたのせいではない」と姫を抱きしめると、姫は子どものように泣き崩れました。
あらすじ⑥:御門の求婚
高貴の公を5人も弄んだ末に求婚を断ったという話は宮中まで届き、ついに御門/みかど(声:中村七之助)もかぐや姫に興味を示しました。
御門は『あの5人の求婚を断ったということは、姫は私の所に来たがっているに違いない』と考え、使いを通してかぐや姫に『宮仕えに来てくれたら、翁に官位を授けよう』と伝言を送りました。
※官位:高貴な役職
翁が大喜びしていると、媼は「姫の気持ちがまだわからないのですか」と怒ります。
しかし翁は「お前こそわかっておらん!これでようやく姫様を幸せに出来る」と涙しました。
そんな中、姫は御門との結婚も断ろうとします。
翁が「御門の言うことには逆らえない」と粘ると、姫は「お父様のためなら宮使えに行きますが、お父様が位を授かったら私は自害します」と答えました。
翁は返す言葉が無くなり、御門に断る旨の返事をしました。
初めて宮仕えを断られた御門はますますかぐや姫に興味が湧き、ついに御門は直接かぐや姫に会いに来ました。
御門はこっそりかぐや姫の顔を見ると、その美しさに心を奪われていきなり背後から抱きすくめました。
(帝に抱きすくめられたかぐや姫 引用:https://anime-rinrin.xyz)
御門がかぐや姫を無理やり宮中に連れていこうとしていると、姫は御門の腕の中から魔法のように姿を消しました。
御門は無礼を謝ると「私のものになることが、そなたの幸せになるはずだ」と言い残して帰りました。
あらすじ⑦:結末
この日から姫はぼーっとしていることが増え、月の出ている夜は必ず釣殿(つりどの)に出て月を眺めるようになりました。
心配になった媼と翁が姫に「元気が無い理由を教えて」とお願いすると、姫は泣きながら「月に帰らなければならなくなった」と打ちあけました。
御門がかぐや姫に会いに来た日、姫は心の底から助けを求めた時に月に住む天人からのメッセージを受け取りました。
そして、かぐや姫は月から地球に降ろされた天人であることや、姫は動物のように『ただ生きるため』に地球に来たことなどを思い出したと語りました。
かぐや姫が今月の15日に月に強制送還されると知った翁は、人を集めて対策会議を開き、翌日から急ピッチで防護壁の建築を始めました。
かぐや姫は『地球に憧れた罰』として地球に送られてきたことも思い出したと媼に語りました。
(空を飛ぶかぐや姫と捨丸 引用:https://anime-rinrin.xyz)
その後、媼はこっそり牛車を手配して かぐや姫に自由を与えました。
姫は生まれた山に行って思い切り自然を堪能していると、偶然にも仲間達とこの山に戻ってきていた捨丸と再会しました。
かぐや姫が捨丸に「捨丸兄ちゃんとなら私、幸せになれたかもしれない」と言うと、その気になった捨丸は「ここから逃げよう!」と言い、手を取り合って走りだし、気付くと空を飛んでいました。
楽しく飛んでいた2人の前に、巨大な月が現れます。
姫は月に向かって「もう少しだけここにいさせて!」と叫んで捨丸に抱き着きますが、その直後にかぐや姫は気を失って海に落ちてしまいました。
次の瞬間、捨丸はかぐや姫と再会した野原に1人で寝ていました。
かぐや姫はいないので、捨丸は夢だったかと思い木地師仲間の所に戻りました。
同じ時、姫は翁のお屋敷に帰る牛車の中で目覚めました。
とうとう8月15日の夜になりました。
多くの人が集まって月を見張る中、やがて月が強い光を放ち、幻想的な音楽と共に雲に乗った天人たちが屋敷に向かってきました。
翁が雇った武士たちは天人たちに矢を放ちますが、矢は雲に近づくと可愛い花に変わってしまいます。
雲が屋敷に近づくと、屋敷に居た人々は次々に眠りはじめてました。
雲が池の上で止まると、隠れていた姫は導かれるように天人たちの待つ池の前の釣殿に出て行ってしまいました。
雲の上には仏様が立っています。
仏の隣に控えていた女官が、姫に冠と月の羽衣を差し出すと、姫は無表情のまま冠を頭に乗せました。
その時、子どもたちの歌声で翁と媼が目を覚ましました。
媼が「私たちも一緒に連れていって」と頼みますが、姫は「お許しください」と泣くばかりです。
やがて、羽衣を持った女官がかぐや姫に近づいて羽衣を着せました。
羽衣を着ると地球での記憶は全て消えてしまいます。
姫の目から輝きが消え、姫は翁と媼から離れて仏様の隣に座りました。
仏様の合図で雲は月に向かって動き始め、姫は一度も翁と媼を振り返ることなく月に帰ってしまいました。
姫は地球から離れた後で一度だけ地球を振り返り、その目には涙をためていました。
天人たちが地球から見えなくなった後、大きな満月に赤ちゃんが映し出されました。
解説・考察や感想など
かぐや姫が歌っていた歌の歌詞
まわってお日さん呼んでこい まわってお日さん呼んでこい
鳥 虫 獣 草 木 花
春 夏 秋 冬 連れてこい 春 夏 秋 冬 連れてこい
↑かぐや姫が子どもの頃に男の子達と一緒に歌っていた歌の歌詞です。
誰にも教わっていないのに姫がこの歌を歌えたので周囲が疑問に思っています。
めぐって心を呼びかえせ めぐって心を呼びかえせ
鳥 虫 獣 草 木 花
人の情けを はぐくみて まつとしきかば 今かへりこむ
↑ひとつ上の歌を歌った直後にかぐや姫が続けて歌った歌の歌詞です。
音程も変わり、歌詞も捨丸達は知らなかったようで不思議そうにしていました。
この歌詞には、月の世界で感情を失った人々が、感情を取り戻したいと願う声が歌われています。
鳥 虫 獣 草 木 花
咲いて 実って 散ったとて 生まれて 育って 死んだとて
風が吹き 雨が降り 水車まわり
せんぐり命がよみがえる せんぐりいのちがよみがえる
↑終盤の方に女童と子どもたちが歌っていた歌の歌詞です。
月と対照的な太陽や、月の世界には無い四季や繰り返す命を描くことで、地球生きることの素晴らしさが表現されているように感じます。
翁が姫と捨丸たちが遊ぶのを良く思わなかったのはなぜ?
姫が毎日のように木地師の捨丸たちと遊ぶようになった時、翁はどことなく不満げでした。
この頃、不思議な出来事が続いて財産を手に入れていた翁は、姫を本物のお姫様にしてやりたいと考えるようになりました。
なので翁は、姫は捨丸たちのようないわゆる『一般庶民』と付き合うよりも、もっと身分の高い人たちと付き合うべきと考えるようになったからです。
山に戻ったシーンや捨丸との駆け落ちは何だった?
かぐや姫がいつの間にかワープしていたり、時間が遡っていたり、現実とは思えないような場面がちょこちょこあります。
具体的には『姫は宴の途中、屋敷を抜け出して山に行ったのに、いつの間にか屋敷に戻っていて時間も経っていなかったシーン』
『捨丸と一緒に逃げようとしたが、月に見つかったシーン』です。
姫が雪の上で倒れた後と、気絶して海に落ちた後、月の妖精が姫の周りを飛んでいます。
恐らく姫が屋敷から逃げたのも、捨丸と駆け落ちしようとしていたのも恐らく現実だったものの、いずれも月に見つかって不思議な力で時間を戻されたり引き離されたりして無かったことにされていたと思われます。
次のページに続きます!
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