映画『非常宣言』ネタバレ解説|ウィルステロはなぜ起きた?犯行動機を考察 | 映画の解説考察ブログ

映画『非常宣言』ネタバレ解説|ウィルステロはなぜ起きた?犯行動機を考察

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非常宣言 クライムドラマ

映画『非常宣言』のあらすじと考察を紹介しています!
犯人リュ・ジンソクの犯行動機などについて書いています。
鑑賞済みの方のための記事です。ネタバレにご注意ください。

非常宣言

原題:Emergency Declaration
制作年:2020年
本編時間:141分
制作国:韓国
監督・脚本:ハン・ジェリム

 

キャスト&キャラクター紹介

パク・ジェヒョクイ・ビョンホン
飛行機恐怖症の男。ウィルス散布された飛行機KI501便の乗客。

ク・イノ刑事ソン・ガンホ
ウィルス散布された飛行機に妻が乗っているため、事件解決に尽力する。

キム大臣チョン・ドヨン
国土交通省大臣。。
コウと夏芽の恋を見守りながらも、密かに夏芽に恋心を抱いている。

リュ・ジンソク(犯人)…イム・シワン
スヨン(ジェヒョクの娘)…キム・ボミン
ヒョンス副操縦士…キム・ナムギル
ヒジン(チーフパーサー)…キム・ソジン
パク・テス(大統領府危機管理センター)…パク・ヘジュン
ク刑事の妻…ウ・ミファ
ク刑事の弟…玄奉植
客室乗務員…ソル・イナ
飛行機の乗客…キム・ナムギル
医師…ムン・スク ほか

あらすじ紹介

あらすじ①:

飛行機恐怖症の男ジェヒョク(イ・ビョンホン)は、幼い娘スヨンを連れてハワイ行きの飛行機に搭乗します。
同じ飛行機に、空港でジェヒョクとスヨンに執拗に絡んだ気味の悪い男リュ・ジンソク(イム・シワン)も乗りました。

ジンソクは飛行機でのバイオテロを目論む男で、腋の皮膚の下に粉状にしたウィルスが入ったカプセルを隠して搭乗しました。
飛行機が離陸してしばらくすると、ジンソクはエコノミークラスのトイレにウィルスの粉をばら撒きます。

数日前にジンソクは犯行予告を動画サイトにアップしていました。
動画を見て嫌な予感がしたク刑事(ソン・ガンホ)は、ジンソクを特定して自宅を調べると、血まみれの死体が見つかったことから動画がただのイタズラではないとわかります。

警察は本格的に捜査を開始し、ジンソクが韓国からハワイ行きのKI501便に乗っていることを知りました。
その飛行機にはク刑事の妻も乗っていることがわかり、ク刑事は501便を今すぐ韓国に戻すよう訴えますが、航空会社は拒否しました。

数時間後、ウィルス散布されたトイレに最初に入った男性客がウィルスに感染して死亡してしまい、機内は大騒ぎになりました。
ウィルスに感染した人には寒気、熱、咳、皮膚の痒み、水疱などの症状に襲われ、最終的に大量吐血して死亡します。

ジェヒョクは隣の席の人が見ていたバイオテロ予告の動画に映っているのがジンソクだと気づき、慌てて客室乗務員に訴えます。
チーフパーサー(客室乗務員主任)のヒジン(キム・ソジン)がジンソクに身分証の提示をお願いしたところ、ジンソクは生物学の博士であることだけがわかりますが、バイオテロかどうかすらまだ定かではないため何もできませんでした。

 

あらすじ②:

さらに数時間後。ウィルスは機内全体に回り、感染者らしき症状が見られる人、体調不良で倒れる人が増えてきました。
警察から連絡を受けた副操縦士のヒョンス(キム・ナムギル)はジンソクを取り押さえて尋問します。
警察に「要求はあるか」と聞かれたジンソクは「この飛行機に乗っている全員の死を望む」と答えました。
やがてジンソク自身もウィルス感染で死亡してしまいます。
同じ頃に機長もウィルス感染で死亡しました。

そうこうしているうちに飛行機は目的地のハワイに近づきますが、アメリカ政府から「バイオテロの飛行機は迎えられない」と着陸拒否されてしまい、501便はUターンして韓国に戻ることにします。

その頃、ク刑事はジンソクの簡単な経歴を知ります。
ジンソクはソウル市内にある大手製薬会社の元社員で、ジンソクの母親はその製薬会社の幹部だったそうですが、すでに亡くなっていました。
ジンソクの母は社員としては優秀でしたが、かなり支配的な母親でジンソクは常に抑圧されて育ってきたようです。

さらにジンソクと交流会があった元同僚の青年を捕まえて話を聞くと、青年はジンソクがテロと計画していたとは知らず、頼まれるがまま会社のウィルスのサンプルをこっそり渡していたとのことでした。

さらにその青年との話で、製薬会社にはウィルスのワクチンが存在することや、生き残ったウィルス感染者の元社員がいることがわかります。
ク刑事は生き残った女性感染者に会いに行きますが、その女性はワクチンの副作用のせいなのか自分で起き上がることも呼吸することも出来ず、医療機器を装着してやっと生きているような悲惨な状態でした。

ク刑事は国土交通省大臣のキム(チョン・ドヨン)にも協力を依頼して製薬会社にウィルスのワクチンの提供を要請します。
製薬会社は会社のイメージを保つために無償でワクチンを提供しましたが、ワクチンはまだ実験途中だった上に、ワクチンを使って生き残った唯一の患者はほぼ植物状態、さらにKI501で蔓延しているウィルスはジンソクが改造していたため効くかどうかわからない状態です。
韓国でも大規模な着陸反対運動が起こり、このままでは最悪KI501便の搭乗者を全員見殺しにしかねない事態になっていました。
ク刑事は自らが実験体になる決意をし、「自分にワクチンが効いたら着陸させろ」とキム大臣に訴えました。

結末と考察は次のページです!




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