解説・考察2ページ目
闇落ちしたストレンジは何に負けた?
ストレンジがクリスティンと2人だけで飛ばされた3つ目の世界は破壊しつくされていて、生き残っていたのは闇落ちしたストレンジだけでした。
616世界のストレンジが「何に負けた?」と聞きますが、闇落ちストレンジは答えませんでした。
何も答えないという答えから察すると、ストレンジが負けてしまったのは自分自身ではなったのではないでしょうか。
サノスに勝つためにダークホールドに手を出した後、悪の誘惑に負けてしまったのです。
闇落ちストレンジは「君の世界と私の世界は非常に似ていたはず」と語っていたことや、ストレンジが結婚式でクリスティンと話した内容まで同じだったことから、恐らく闇落ちストレンジは『616世界(主人公)のストレンジの1つの未来の姿』だったのでしょう。
闇落ちストレンジの世界が荒廃していたのは、インカージョンが起きて壊れてしまったのか、ストレンジが自らの手で壊したのかはわかりませんが、どちらにしろ彼自身の行動が原因で壊れてしまったと思われます。
ドクター・ストレンジの変化
冒頭でストレンジが見ていた夢ではアメリカから能力を奪おうとした結果死亡し、ストレンジがクリスティンにフラれた理由は『常に主導権を握ろうする性格が愛せない』、838世界でストレンジが死亡した理由は『独断でマルチバースを行き来して1つの宇宙を破壊したから』でした。
つまり、ストレンジが失敗する原因は常に『独りよがりで他人を信じない傾向』にありました。
恐らく荒廃した世界のストレンジがダークホールドの誘惑に負けたのもこの性格が原因だったのでしょう。
616世界のストレンジ(主人公)は3つの世界を見て回ってその傾向に気付いたからこそ、最後にアメリカを信じてスカーレット・ウィッチに勝つことができました。
ストレンジがクリスティンを忘れられなかったのも、恐らく『クリスティンに見合う男は私しかいない』という確信めいた気持ちに捕われていたからです。
ストレンジはクリスティンも信じることで「彼女が選んだ男を信じる」ことが出来たのです。
ワンダがダークホールドを壊すと決めたのは?
ダークホールドを生みだした邪神クトゥルーはワンダを悪の救世主だと思っていたようですが、ワンダの目的はあくまでも子どもたちで『子供たちにどう思われるか』で彼女の行動も決まります。
スカーレット・ウィッチになったワンダは双子に「私は怪物じゃない」と言いましたが、怪物じゃないなら一体何なのかは出てきませんでした。
この時初めてワンダは彼女自身が悪に染まっていることを自覚したのです。
ワンダは双子に尊敬されるような人間でありたいと願い、改心したためにワンダから呪いが解けたと思われます。
その後のワンダがどうなったのかは描かれないのでわかりませんが、ダークホールドを壊した後は元のワンダに戻ってしばらくは静かな1人暮らしをするのではないでしょうか。
時計を修理したストレンジ
全てが終わった後、ストレンジはずっと壊れたままにしていたクリスティンの時計を修理して小さな小箱に入れました。
これはストレンジがクリスティンとの恋をリフレッシュさせたことを示唆していて、最後には考え直したワンダと同じように『マルチバースのどこかにクリスティンと結婚したもう一人の自分がいるかもしれない』と思うことでクリスティンへの執着から解放されたと思われます。
さらに、上の方にも書いてしまいましたが、他人を信じることの重要性を学んだストレンジが『クリスティンを信じ、彼女が選んだ男性を信じる』ことで考え直すことが出来たのでしょう。
サードアイはなぜ生えた?
アメリカ・チャベスの騒動が終わった後、ストレンジの額に第三の目が発生しました。
サードアイは闇落ちしたストレンジの額にもあったもので「ダークホールドを使った代償」が発生したと思われます。
何かを奪われるのではなく授かったというのが気になりますが、詳細が明かされるのを待つしかないのがもどかしいです。
ダークホールドはワンダが全て壊すと言っていたので代償の話はなくなったかと思われましたが、この目が現れたということはどこかの世界にワンダが壊し忘れたダークホールドが残っているのか、もしくはゴースト達が言っていた死者を冒涜したことに対する何かなのか、全く別の理由なのか。。
この目は恐らく邪神クトゥルーに関する目(もしくはクトゥルーの目)だと思われますが、エンドクレジットで紫の女性が出てきた時はストレンジがこの目を使いこなしている様子だったので、616世界のストレンジは悪に染まることなく、むしろ悪の力を利用して世界を救い続けてくれるのでしょう。
エンドクレジットに登場した女性は誰?
エンドクレジット後の映像で、突然現れた全身紫のスーツの女性が「インカージョンを修正しましょう」と言ってストレンジを異世界に誘いました。
この女性は、原作コミックでストレンジのパートナーになる女性クレアだろうと言われています。
エンドロールに名前があったかどうか見逃してしまったのが悔やまれます。。
ちなみにこのクレアは前作に登場したラスボス『ドルマムゥ』の妹の娘、つまりドルマムゥの姪にあたる人物だそうで地味に驚きました。
以上です!読んで頂きありがとうございました。
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感想などお気軽に(^^)
すごいですね。よくここまでストーリー追えましたね。曖昧に理解している部分の復習に来ました。
やはり。本は二種類だったんですね。
ダークホールドのホールドをホールに見間違えたせいか、観覧中にマルチバースを行き来する穴の話だったのかと勘違いしてました・・・。
結局、ヴィシャンティの書って燃やされてしまったし、使い方は特に言及してなかったですかね?
あときになるのが、スカーレット・ウィッチが病気がどうこうの話って、子供のことですかね?
ワンダビジョンで言及されてたりですかね?
他の世界のワンダの子が病気になるから助けたいってことかと思ってました。
shinriyoさん
こんばんは。観に行かれたんですね!
頑張って記憶を辿ったんですが、使い方の説明は特に無かったように思います。。
伝説の本の割にあまりにもあっけなく焼かれちゃって拍子抜けしました(笑)
もしかしたらおっしゃる通り、本当は使い方があったけどストレンジが知らなくて活用出来なかった可能性ありますね。
子どもの病気のくだりは、ワンダヴィジョンは関係なかったように思います。
616のワンダは838世界のワンダを乗っ取って子ども達と一緒に暮らそうとしています。
今後、もし子ども達が838では治療法が確立されていないような難病などにかかってしまうような事態が起きた時は、ワンダは子ども達を連れて、その病気の治療法が確立されている別の世界(616世界など)に行きたいから、アメリカの力が欲しいというニュアンスだったように解釈しています。
要はワンダは子ども達と暮らす未来において、万が一の事態が起きた時に助かる可能性を増やしておきたいからアメリカの力が欲しかったということです。
ワンダは愛する人を失う悲しみを知っているので、もう二度と失いたくない気持ちが強すぎたためにこの持論に至ったんだと思います。
なんか説明下手で長文になってしまいすみません。
コメントありがとうございました(^^)