『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』解説考察|エリザベス、バルボッサ、ベケットの謎 | 映画の解説考察ブログ

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』解説考察|エリザベス、バルボッサ、ベケットの謎

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パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト アクション

映画『パイレーツオブカリビアン2 デッドマンズチェスト』、『パイカリ2』の解説・考察をしています!
コンパスの謎、猿のジャックはなぜまだ呪われている?などについて書いています。

鑑賞済みの方のための記事です。まだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

制作年:2006年
本編時間:151分
制作国:アメリカ
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ

 

キャスト紹介

ウィル・ターナーオーランド・ブルーム
刀鍛冶職人の美青年。エリザベスの婚約者。
前作で海賊ジャック・スパロウを逃した罪で死刑を宣告され、死刑を免れるためにジャックを探す。

ジャック・スパロウイーサン・ホーク
呪われた海賊船ブラック・パール号の船長。
海のどこかでお宝を探している。

エリザベス・スワンキーラ・ナイトレイ
地元ポート・ロイヤルの総督の一人娘。
1人でジャックを探しに行ってしまったウィルを追いかける。

デイヴィ・ジョーンズ…ビル・ナイ
海の伝説とされる不死身のタコ男。
自分の心臓を宝箱に入れて無人島に隠している。

ビル・ターナー(ブーツストラップ・ビル)…ステラン・スカルスガルド
ノリントン(エリザベスの元婚約者)…ジャック・ダヴェンポート
スワン総督…ジョナサン・プライス
ギブス(ジャックの右腕)…ケヴィン・マクナリー
ベケット卿…トム・ホランダー
ピンテル(海賊)…リー・アレンバーグ
ラゲッティ(海賊)…マッケンジー・クルック
ティア・ダルマ…ナオミ・ハリス
コットン(舌が無い男)…デヴィッド・ベイリー
マーティ(小男)…マーティン・クレバ
マーサー(ベケットの部下)…デヴィッド・スコフィールド ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:

前作の出来事から約3年が経過しています。
刀鍛冶職人のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)と総督の娘エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)は、この3年の間に婚約して結婚式を間近に控えています。

そんなある日、ウィルとエリザベスが暮らす港町ポート・ロイヤルに東インド貿易会社のベケット卿(トム・ホランダー)が現れました。
ウィルとエリザベスはベケット卿に逮捕・投獄され「海賊ジャック・スパロウを逃した罪」で死刑を宣告されてしまいます。
東インド貿易会社はジャックの海賊行為で多大な被害を被っていて、法的な手続きを経てジャックを成敗しようとしていました。
前作でエリザベスに求婚していたノリントン提督(ジャック・ダヴェンポート)にも逮捕状が出ていましたが、ノリントンは前作のラストで逃亡したジャック・スパロウを追って海に出たまま行方不明になっています。

その後、ウィルはベケット卿から「ジャック・スパロウのコンパスを持って帰ってきたら君とエリザベスを釈放してやる」と取引を持ちかけられました。
そのコンパスは『北を指さない壊れたコンパス』と呼ばれていますが、ジャックが大切にしているものです。
ウィルはエリザベスに「必ず君を守る」と約束すると、すぐに船に乗りました。

ウィルが出発した日の夜、エリザベスも父スワン総督の協力で地下牢から脱出し、男装して素性を隠してポート・ロイヤルから出航した船に乗り込みウィルを追いかけました。

その頃、航海中だったジャック・スパロウの前に死んだはずのウィルの父 ビル・ターナーが現れます。
ビルは船から海に落とされて死にかけていた所を「海の悪霊」と呼ばれる伝説の船長デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)に助けられ、生かしてもらう代わりに100年間ジョーンズの奴隷になるという契約をして生きながらえていました。

さらに、ジャックも過去にブラック・パール号の船長にさせてもらう代わりに、一定の年月が経ったらジョーンズの奴隷になるという契約をしていたことが判明します。
ビルはジョーンズの使いでジャックに会いに来ていて「契約を守らなければクラーケン(タコの化け物)がお前を食いにくる」と告げると闇に消えました。

デイヴィ・ジョーンズは10年に1度しか陸に上がれないという性質があるため、ジョーンズを恐れたジャックはすぐ近くにある島に避難しますが、そこに住んでいた原住民に捕まってしまいました。
ジャックは仲間と一緒に命からがら船に戻って出航し、ジャックを追いかけてきたウィルと再会します。

ウィルはジャックと話し合った末、コンパスと引き換えにジャックの宝箱の鍵探しを手伝うことにしました。

 

あらすじ②:

ジャックは鍵の在り処を突き止めるために魔女ティア・ダルマの所に行きました。
この時、ジャックが探している鍵はデイヴィ・ジョーンズの宝箱の鍵だということや、宝箱の中身はジョーンズの心臓(デッドマンズ・チェスト)だと判明します。
ジョーンズは大昔に大失恋をして、耐え難い心の痛みから逃れるために自ら心臓を取り出して箱にしまい、陸に隠しているという噂がありました。

宝箱の鍵はジョーンズが肌身離さず持っています。
ティア・ダルマにジョーンズの居場所を教えてもらったジャックは、ジョーンズから鍵を盗む役目をウィルに任せました。

ウィルはデイヴィ・ジョーンズの船に乗り込み、奴隷に成り果てたビルと再会します。
ウィルはビルの協力を得てなんとかジョーンズから鍵を盗むと、ビルに「必ず救いに戻る」と約束してからブラック・パール号に戻りました。




解説・考察・感想など

結婚前のエリザベスが落ち込んでいたのはなぜ?

冒頭、エリザベスは雨の降る中に座り込み浮かない顔をしています。
この時のエリザベスは、いわゆるマリッジブルーだったのではないかと思われます。

マリッジブルーの最大の原因は恐らくエリザベスのジャック・スパロウに対する感情です。
これはエリザベスがジャックを船に置き去りにした理由にもかかってくるので後述します。

 

棺のカラス

ジャック・スパロウが入れられた棺にカラスがとまるシーンがあります。
海でよく見る渡り鳥系(カモメなど)でも猛禽類(ワシやタカなど)でもなく、あえてカラスだったのが気になりました。

カラスは神話にも登場する鳥で「神の遣い」とも呼ばれ、どこからともなく突然現れるカラスは警告のサインとされています。
もしジャックに近づいたカラスに意味があるとすれば、この後に起こるデイヴィ・ジョーンズの件だったりウィルの件だったりに関する警告だったと思われますが、意図せずとも神の遣いを殺してしまうあたりにジャック・スパロウらしさを感じました。

 

サルはなぜ呪われたままなの?なぜ船に乗っている?

パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト
©️2006 Disney

前作でバルボッサ船長たちの呪いは解けていましたが、バルボッサ船長のペットの猿ジャックはまだ呪いにかかったままでした。

前作のエンドロールの後に答えがありますが、猿のジャックはバルボッサが死んだ後にまたコインを盗んで呪いにかかっています。
※また呪いにかかったのは猿のジャックだけで、他の海賊たちはかかっていません。

飼い主のバルボッサはいませんが、猿のジャックの住処はブラック・パール号だったのでそのまま船に乗っていました。

次のページに続きます!

次はジャックのコンパスの謎、ベケット卿の正体と目的、ラスト考察などです。




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