『ザ・バットマン』ネタバレ解説｜リドラーの目的、権力者の罪おさらい、本作のテーマ考察など

２ページ目
retaaladaの画像達

２ページ目

リドラーの目的とは？

リドラーの目的は、平たく言うとゴッサムをぶっ壊すことでした。
リドラーは、彼の幼少時代を悲惨なものにした社会を徹底的に憎み、ゴッサムを根本から破壊することで復讐しようとしていました。

会計士になれるほどの頭脳を持つ彼ならもっと別の生き方があったように思えてなりませんが、再開発財団（基金だか財団だか忘れてしまいました）の金の流れを調べて真相を知り、復讐心に火がついてしまったのでしょう。

リドラーが復讐仲間だと言っていたはずのブルース（バットマン）の自宅に爆弾を送り付けたのは、リドラーがブルースに対して極端な憧れと憎しみ（もしくは妬み）の両方を抱いていたことの表れなのでしょう。

ちなみにリドラーがいつバットマン＝ブルースだと気づいたのかはわかりませんでした。
この境界がわかればもう少し良い考察が出来る気がします。。

リドラーの身分証が２つあって、どちらが本当の自分なのか彼自身にもわからなかったのは、彼本来の人格に、リドラーとしての人格が一体化（もしくは二分化）していたことを示唆しています。

ネズミは誰だった？

リドラーが示唆したネズミ（裏切り者）はファルコーニでした。
爆死した検事が名前を言えなかった人物もファルコーニです。
検事はあのナゾナゾに答えても答えなくてもどの道死ぬ未来しかなかったので、答えずに死ぬ道を選んだのです。

ファルコーニは警察、検察、医療関係者、政治家など各機関の上層部と癒着してゴッサムの裏社会を牛耳ろうとしていました。

バットマンがクイズをスラスラ解けたのはなぜ？

リドラーが出題するナゾナゾにゴードン刑事が首をかしげるのを横目に、バットマンはどの問題も驚くほど素早く答えを出していたのが印象的でした。

これは恐らく、リドラーとバットマンに『何か通じるものがある』ことを強調していたのではないかと感じました。
実際、２人は『孤児の復讐者』という共通点がありました。

バットマンもリドラーも、孤独な幼少時をなぞなぞでひとり遊びしながら過ごす時間が多かったのかもしれませんね。

ブルースの両親を殺したのは誰？

ブルースがずっと探していた両親殺しの犯人（黒幕）は、結局わかりませんでした。
ブルースが探していたのは両親を殺した実行犯ではなく、殺すように指示した黒幕です。
しかし、当時の証拠もほとんど残っていないし、実行犯は逮捕されて事件は解決済みになっているので、黒幕は誰だったのか知る術はもう無いということなのでしょう。

聞き込み調査をしても、アルフレッドとファルコーニの発言内容が違っていたように嘘が混じっている可能性もあり、真実を探るのは難しいです。
さらに、もう一人の容疑者だったマローニは名前しか登場せずだったので、ゴッサムにいない可能性もあります。

ただアルフレッドとファルコーニの証言だと圧倒的にアルフレッドの方が信ぴょう性は高いので、黒幕はファルコーニだったのかもしれませんが、もしそうだとしたらバットマンもキャットウーマンと同様に復讐出来なくなったことになります。

ラストに出てきたのはジョーカー？

アーカム精神病院に収容されていたリドラーの隣の部屋に居た人物は、姿はちゃんと見えませんでしたが、『ピエロ』という発言や髪が緑ぽかったことなどから恐らくジョーカーで、次回作にジョーカーが登場することの前振りです。

過去作でジョーカーとリドラーが絡む作品は全くないので新鮮です。

エンディング後のURLについて

エンディングの一番最後、リドラーからのメッセージ『good_bye_〈？〉』が表示されて、その直後にサブリミナル的にURLが一瞬だけ現れます。

劇場では覚えられなかったのですが、後で検索してみたら『rataalada.com』だったとわかりました。

私もアクセスしてみたんですが、他サイトさまなどで紹介されているクイズらしきものは一切出てこなくて、勝手に圧縮ファイルがダウンロードされました。

画像がたくさん（20枚位）と、pdfも含まれているファイルが勝手にダウンロードされてしまうので若干注意です。

ファイルの中身は本作の余韻が楽しめるようなリドラーの部屋やノートの一部だったり、本編に登場したトーマス・ウェインの再開発財団の記者会見の映像、リドラーが流出した暴露画像などでした。
リドラーからの暗号クイズも含まれていますが、それは既に海外ファンの間で解読されてジョーカーに繋がる答えが出ているらしく、リドラーの隣の房にいた囚人がジョーカーだった可能性をさらに高めると共に、純粋に映画の余韻を楽しむためのサイトのようです。

他に何か情報が入れば追記します！