映画『ターミネーター3』のネタバレ&考察をしています!
舞台は前作から10年後の2004年。
人類とマシンの戦争の始まり『審判の日』が来ないまま23歳になったジョン・コナーの前に、再び未来からターミネーター(T-850)が現れた。
T-850は『審判の日は回避不能であり、ただ先送りになっただけ』と語る。
呆然とするジョンの前に、スカイネットが送り込んだターミネーター(T-X)が迫る。
制作年:2003年
本編時間:109分
制作国:アメリカ
監督:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス
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キャスト&キャラクター紹介
TM ©2003 IMF3
ジョン・コナー…ニック・スタール
マシンと人類の戦争が起きた時、人類を勝利に導くとされる運命の男23歳。
13歳の頃、未来から来たターミネーター(T-1000)に命を狙われたが、同じく未来から来たターミネーター(T-800)に守られて生きのびた。
『審判の日』とされていた1997年8月29日に戦争が起きないことを確かめ、母親サラの死後は旅人となり、住所不定でその日暮らしの生活を続けている。
TM ©2003 IMF3
T-850…アーノルド・シュワルツェネッガー
ジョンとケイトを守るために2032年から来たターミネーターで、前作に登場するT-800の記憶を受け継いだ改良型。
水素電池が動力源で、電池の状態が不安定になると自動で爆発する。
骨格の耐久性が上がっている他、心理学の機能も新たにプログラムされているが、T-800よりもどことなく冷淡で、より機械的で理屈っぽい言動が目立つ。
一方で、気に入らないサングラスを捨てたり、店で新しいサングラスをデザインで選ぶなど人間らしい動きをする場面も見られる。
TM ©2003 IMF3
ケイト・ブリュースター…クレア・デインズ
ジョンと同い年の元同級生。
後にジョンの妻となり人類抵抗軍の副リーダーになるとされている女性。
T-Xの抹殺リストの中の1人。
2004年現在は動物病院で働く真面目で堅実な女性で、婚約者のスコットと同棲している。
TM ©2003 IMF3
T-X…クリスタナ・ローケン
2032年のスカイネットが送り込んだ女型ターミネーター。
任務は後にスカイネットの脅威となる人間たちの抹殺。
抹殺リストに載っているジョン・コナーとその部下たちが主なターゲット。
T-850より知性もスピードもパワーも優れた対ターミネーター用ターミネーター。
プラズマ電池が原動力で、ネット回線を使って情報を得たり、ナノテク・トランスジェクターという機能で乗り物も含むマシン全般を遠隔操作できる他、腕には様々な武器が搭載されている。
登場した腕の武器はプラズマ砲、電動のこぎり、火炎放射器。
人間の男に対しては、性的にアピールして油断させようとする場面も見られる。
TM ©2003 IMF3
ロバート・ブリュースター…デヴィッド・アンドリュース
ケイトの父でアメリカ空軍の高官。前作のマイルズ・ダイソンと立場が似ている人物。
スカイネットを開発する『サイバー・リサーチ・システムズ (CRS)』 の総責任者を務めている。
軍の機密情報にアクセスする謎のウィルスに悩まされ、部下や上官には「スカイネットを使えば駆除できる」と言われるが、まだ準備段階のスカイネットを使用する危険性を感じて他の打開策を検討中。
スコット(クレアの婚約者)…マーク・ファミグリエッティ
T-Xに車と服を奪われる女…キャロリン・ヘネジー
ロードハウスの用心棒…M・C・ゲイニー
T-850が服を奪ったストリッパー…ジミー・スナイダー
ホゼ・バレッラ(T-Xに殺される人物)…ロバート・アロンソ
ビル・アンダーソン(T-Xに殺される人物)…ブライアン・サイツ
ベッツィー(動物病院の急患)…モイラ・ハリス
ロバートの部下…チョッパー・バーネット
ロバートの補佐官…クリストファー・ケネディー・ローフォード
ジョンに激怒する男…ビリー・D・ルーカス
エドワード刑事…キム・ロビラード
ベル刑事…マーク・ヒックス
ampm店員…ジョン・フォスター ほか
あらすじ紹介
あらすじ起:ターミネーターと再会
2004年。23歳になったジョン・コナー(ニック・スタール)は母サラの死後、放浪者になり家も定職も持たず、バイクで移動しながらその日暮らしの生活を送っていました。
ある日、走行中に事故を起こしたジョンは、鎮痛剤を求めて侵入した動物病院でジュニアハイスクール時代の同級生ケイト・ブリュースター(クレア・デインズ)と再会します。
お互いに再会に驚きますが、ケイトはジョンを強盗とみなして大型犬用の檻に閉じ込めました。
その直後、ケイトを抹殺しに来た女型ターミネーター『T-X』(クリスタナ・ローケン)が動物病院に突撃してきます。
その頃、周囲の異変を感じたジョンは檻から脱出した直後、見慣れた容姿のターミネーターT-850(アーノルド・シュワルツェネッガー)と出会いました。
T-850はジョンとケイトを誘拐同然にトラックに押し込むと、T-Xから逃げました。
逃げる過程で、T-850は原動力の水素電池の1つが壊れてしまい、予備の電池に切り替えました。
あらすじ承:審判の日は今日だった
その後、T-850は何も知らないケイトのために未来の話をします。
スカイネットと人類の戦争の話、T-Xは戦争で人類に勝つために過去に来てジョンとケイトを殺そうとしていること、T-850は2人を守るために未来から来たことなどです。
また、戦争の始まりとされる『審判の日』は先延ばしになっただけだと聞いたジョンは、長年抱えていた不安が現実になったと感じました。
T-850はジョンとケイトをサラ・コナーの墓がある礼拝堂に連れてきました。
ジョンはサラのお墓があったことを知らず驚きますが、棺の中は遺体ではなく銃や爆弾などの武器で満たされていました。
それはサラの遺志であり、彼女もまた『審判の日』はいつか必ず来ると思っていた証拠でした。
その時、ケイト救出のためにSWAT部隊が現れました。
ジョンは戦争を避けられない事実に絶望して大人しく逮捕されようとしましたが、T-850の言葉に奮い立たされて、運命を信じてT-850について行くことに決めました。
行動心理学が搭載されていたT-850は、適切な言葉を選んでジョンを操ったのです。
一方、ケイトはSWATに保護された後、駆けつけた婚約者のスコットがT-Xに変わる瞬間を目撃しました。
ケイトは直感的に、警察よりもジョンとT-850と一緒にいた方が安全と判断して彼らの車に乗りました。
その後、ケイトはT-850からスコットは殺された可能性が非常に高いと告げられてショックを受けました。
その後の移動中、T-850はジョンとケイトが将来設ける子どもも未来で重要な役割を果たすと語りました。
さらに、『審判の日』が今日の18時18分であると打ち明けました。
また、T-850はケイトの命令に従うようにプログラムされていること、元々T-850はスカイネットに派遣されて2032年7月4日にジョンを殺し、その後ケイトに捕まってプログラムをいじられてこの時代に送られたこともわかりました。
戦争を止めるカギを握るのが、ケイトの父でアメリカ空軍高官のロバート・ブリュースターだとわかると、ジョンとケイトはT-850に命令してロバートの勤務先『サイバー・リサーチ・システムズ』に向かいました。
あらすじ転:サイバー・リサーチ・システムズ(CRS)社
その後、ジョン達がCRSに到着する前に、ロバートは空軍上層部からの命令でスカイネットを起動してしまいます。
空軍の全てのコンピューターがスカイネットにハッキングされ、CRSに忍び込んでいたT-Xは保管されていた戦闘マシンを起動させて軍の人々を襲いました。
ジョンたちがCRSに到着した頃には、ロバートも撃たれて重傷を負いました。
ジョンはロバートに事情を話して「スカイネットを破壊したい。中枢はどこにあるのか」と訊ねると、ロバートは金庫に入れていた赤いファイルをジョンに渡して「社内にある小型飛行機を使って、ケイトと一緒にシエラネバダ山中にあるクリスタルピークへ行け」と言い残して息絶えました。
3人が飛行機に乗るまでの間に、T-XはT-850をハッキングして体を操り、ジョンを襲わせます。
T-850は体を操られたもののCPUは無事だったため、自ら機能停止しました。
動かなくなったT-850をその場に残し、ジョンとケイトはクリスタルピークへ飛行機を飛ばしました。
あらすじ結:クリスタルピークへ
ジョンとケイトはクリスタルピークに着いた直後、T-Xがヘリで追いかけて来るのが見えました。
入り口のロックを解除して防護用の強化シャッターが開くのを待ちますが、シャッターはかなり頑丈で開くスピードが遅く、T-Xに追いつかれます。
ジョンがピンチになった時、再起動で復活したT-850が小型飛行機で現れて、T-Xを飛行機で押しつぶしました。
ジョンはT-850が無事だったことに安心しますが、開きかけていたシャッターが爆風を感知して今度は閉まりはじめました。
T-850がシャッターの下に挟まって押さえてくれている間に、ジョンとケイトはほふく前進でシャッターをくぐり抜けます。
ジョンがT-850にお礼とお別れを言っていた時、下半身を失くしたT-Xが這いつくばりながらジョンを追いかけてきました。
T-850はシャッターを通ろうとしたT-Xを捕まえて、体内から取り出した水素電池をT-Xの口に押し込んで破壊しました。
ジョンはスカイネットの中枢を爆破するつもりでしたが、奥の部屋にたどり着いた2人は愕然とします。
そこは、約30年前に作られた政府要人のための核シェルターで、スカイネットの中枢ではなかったのです。
T-850の意図がわからず怒るジョンに、ケイトは「私たちを生かすことが彼の任務よ」と冷静に答えました。
ジョンが呆然としている間に18時18分を過ぎ、スカイネットによる人類への攻撃が始まりました。
スカイネットは核や中枢の存在しないコンピューターウィルスのような分散型システムだったのです。
ケイトの父ロバートもT-850も、スカイネットは一度起動させたらもう起動前には戻せないことを知っていまいた。
そして、ケイトを守るためにジョンに多くを語らず、ただ核シェルターへ行くよう指示していたのです。
T-850がジョンに正しい情報を教えずにロバートの話に乗っかったのは、審判の日が避けられないからこそ2人に今日この日を生き延びてもらうためでした。
T-850は「ジョンとケイトを生かすのが仕事だ」「審判の日は避けられない」と何度も言っていましたが、ジョンはスカイネットの破壊と審判の日を避けることに夢中で、T-850の真意を理解していなかったのです。
ジョンは審判の日に何もせずシェルターに隠れるのを最も嫌がっていましたが、それが彼の運命だったのです。
ジョンは改めてT-850の「戦い続けろ」という言葉を胸に刻みました。
解説や考察・感想など
本作には前作のオマージュとなるシーンが多くあるのでその紹介と、制作までに様々なゴタゴタがあったことで知られているのでそれについても触れていきます。
ストーリーの矛盾について
冒頭シーンでジョンが『13歳の時にターミネーターに殺されかけた』と話していますが、T1の舞台はサラがジョンをお腹に宿す1984年、T2の舞台はその10年後の1994年でジョンは9~10歳だったはずなので、『3』のはずなのに矛盾を感じます。
ジョンとケイトはただの同級生だっただけでなく『キスしたことがある』という接点がストーリーに組み込まれているので、”キスしても問題ない年齢”として中学生まで年齢設定を引き上げたのかもしれません。
次のページに続きます!
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