アニメ映画『スチームボーイ』ネタバレ解説|祖父と父の対立原因、スカーレットが付きまとう理由など | 映画鑑賞中。

アニメ映画『スチームボーイ』ネタバレ解説|祖父と父の対立原因、スカーレットが付きまとう理由など

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SF

アニメ映画『スチームボーイ』のあらすじ紹介、解説、考察をしています!

『AKIRA』以外の大友監督作品を初めて見ました。
登場するブリキや蒸気のマシンなどは噂通りとっても細かく綺麗に描かれていてテレビ画面でも圧倒されました!
その一方で登場するワンコが可愛くなさ過ぎて驚きました(笑)

作品を見て沸いてきた疑問をまとめました。

スチームボーイ

制作年:2003年
本編時間:126分
制作国:日本
監督:大友克洋
脚本:大友克洋、村井さだゆき
原作漫画:『スチームボーイ』大友克洋著

映画『スチームボーイ』は〈楽天TV〉で見られます!月額利用料無し、単品レンタル可能です。
※本ページの情報は2022年2月時点のものです。最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

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主要人物紹介


©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会

ジェームス・レイ・スチム鈴木杏
通称レイ。祖父と父を発明家に持つ男の子。
彼自身も発明と科学が大好きで、新型の自転車を発明するなど優れた才能を持つ。
祖父ロイドから送られてきたスチームボールを悪の手から守ろうとする。

 

スチームボーイ
©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会

エドワード・スチム(エディ)…津嘉山正種
レイの父の科学者でオハラ財団の一員。
祖父ロイドと共にスチームボールを開発した。
3年前の開発中の爆発事故で死亡したと聞かされていたが生きていた。

 


©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会

ロイド・スチム中村嘉葎雄
レイの祖父の天才科学者であり発明家。
スチームボールを開発した後、エドワードと価値観の相違から仲違いし、オハラ財団から抜けた。
科学は子どもたちの夢のためにあるべきだと考えている。

 

スカーレット(オハラ財団会長の孫娘)…小西真奈美
ロバート・スチーブンスン…児玉清
デイビッド(スチーブンスンの部下)…沢村一樹
アーチボルド・サイモン(オハラ財団統括)…斎藤暁
アルフレッド(オハラ財団)…寺島進
ジェイソン(オハラ財団)…稲田徹
レイの母…相沢恵子
エマ(レイの友人)…小林沙苗
トーマス(エマの弟)…日比愛子
ビクトリア女王…森ひろ子
英国軍元帥…阪脩 ほか

あらすじ起:

スチームボーイ
(男達に追われるレイ ©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会)

1863。アイスランドで科学者親子のロイドエディ(エドワード)が、イギリス屈指の財団法人オハラ財団の人々と共に『超高圧を生み出す純度の高い液体』を発見しました。
その後 実験を重ねて、超高圧の蒸気を球体に封じ込める『スチームボール』の発明に成功しますが、エディは実験中に起きた爆破事故の被害者になりました。

1866年のイギリス マンチェスター。
ロイドを祖父、エドワードを父に持つ発明大好き少年レイ・スチムは、祖父や父と同じように、彼自身も将来は発明家になる夢を持っています。
レイは現在母と2人暮らしで、ロイドとエディが帰ってきて発明品を見せてくれる日を楽しみにしていました。

そんなある日、レイの家に突然ロイドから小荷物が送られてきて、ほぼ同時にオハラ財団関係者だという黒スーツ2人が現れました。
荷物の中身はボルトの付いた謎の球体と、ロイド直筆の設計図と手紙でした。
手紙には『このボールは大切な発明品だ。オハラ財団の人間には絶対に渡すな。このボールをスチーブンスン博士に託して欲しい』と書かれていました。

その直後、ロイド本人が現れて「エディは死んだ!逃げろ!」とレイに告げて黒スーツと乱闘になりました。
レイは黒スーツから逃げる途中でスチーブンスン博士に出会えたのでボールを託そうとしますが、自走蒸気機関車を操る黒スーツの仲間に捕まってしまいます。

 

あらすじ承:

気が付くと、レイはロンドンにある立派なお屋敷の中にいました。

そこにオハラ財団の統括のサイモン、会長の孫娘のスカーレットという高飛車な少女と出会います。
そして、ロイドが「死んだ」と言っていたはずのエディが現れました。
数年ぶりに再会した彼は、レイが最後にあった時とは雰囲気も見た目も変貌していました。
頭部の右半分は右目まで謎の装置に覆われて、露出している毛髪はまだらに抜け落ちています。

エディはレイに屋敷の動力設備を案内しながら、あのボールが『スチームボール』という奇跡の発明品だと教えてくれました。
スチームボールは膨大な動力を生み出し、レイたちが今いる大きなお屋敷も、全ての動力をスチームボールでまかなっている『スチーム城』だと言います。

エディはレイに「私は全人類のために科学を発展させたい。後継者として私を手伝ってほしい」と語ります。
この時レイは、エディとロイドが価値観の相違で仲違いしてしまったことも知りました。
スチーム城はロンドン万国博覧会で世界各国の知識人にお披露目する予定になっていて、レイはスチーム城の出来栄えに感動して手伝うことにしました。


(スチーム城のコントロールルーム ©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会)

翌日。レイはお城の中でロイドと再会しました。
ロイドが監禁されていたことを知り、レイはエディに不信感を抱きます。
ロイドは「エディは権力と金に魅了されたロクデナシだ」と言い、施設に保管されている殺人兵器の数々をレイに見せました。
エドワードはスチームボールの蒸気を原動力に稼働する兵器を世界各国の軍要人に見せて販売するつもりでした。

兵器がカッコイイのでレイは目を輝かせますが、その中にレイの自宅を破壊して母を命の危険にさらしたマシンがあるのを見て、その危険性を理解しました。

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あらすじ転:

その後、レイはロイドと一緒にスチームボールを確保します。
この時レイは、ガードマンがロイドを銃で狙い撃つのをエドワードが止めないのを見て、父が以前の父ではなくなったと悟りました。
ロイドは足を撃たれて動けなくなり、レイは泣く泣くロイドを残してお屋敷の外に逃げた後、スチーブンスンの部下デイビッドに助けられました。

レイは、スチーブンスンが「人々を助けるために科学を使いたい」と言うのを聞いて安心してスチームボールを渡しますが、スチーブンスンの目的はイギリス軍元帥と結託して万博をめちゃくちゃにしてボールを独占することでした。

万国博覧会の日。各国の軍要人が集まると、サイモンの進行で武器のお披露目が始まりました。
スチーブンスンとデイビッドは頃合いを見計らってイギリス軍隊を放ち、スチーム城で小さな戦争が起こりました。

スチーブンスンの狙いを悟ったレイは失望し、スチームボールを取り戻して逃げました。

エドワードはロイドに「私の偉業を見ていてください」と言うと、スチーム城の中枢で精密機器を作動させ、スチーム城はラピュタのように空中に浮かびあがりました。
すると、お城の周囲の温度が急激に冷えて氷りつきはじめました。
スチームボールが莫大な熱を生み出すために周囲の熱を吸収するからです。
スチーブンスンと元帥が乗っていた船は凍って動かなくなりました。

 

あらすじ結:


(浮いたスチーム城 ©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会)

お城が浮いたのを見て爆発を察知したレイは、城に残るロイドとエドワードを助けて爆発を防ごうと動き出します。

そのころ、スチーム城の中枢では、ロイドとエドワードが喧嘩していました。
ロイドは「ボール2つではパワーが足りない。崩壊するぞ」と警告しますが、エドワードは「この城が飛ぶ美しい姿を民衆の目に焼き付けることだけが私の目的だ。後はどうなっても構わない」と答えます。
ロイドは持っていた銃でエドワードを撃ち殺そうとしますが、弾は外れました。

そこに、あり合わせの材料で飛行マシンを作ったレイが現れて、スチーム城が爆発寸でロンドン市民が危ないと警告して2人の喧嘩を止めました。
レイは持参した3つ目のスチームボールをセッティングして時間稼ぎすると、お城をテムズ川まで動かしました。

テムズ川の上空に着いた瞬間、スチーム城に限界が訪れて崩壊し始めました。
レイは居合わせたスカーレットを連れて何とか脱出しますが、ロイドとデイビッドは助ける暇がありませんでした。

その後、スチームボールに残っていた高圧スチームが全て噴出され、お城は巨大な上記の氷に包まれました。
誰かが興味本位で氷に触れた途端、氷ははじけ飛んで輝きながら解けて水蒸気に戻りました。
壊れたスチーム城はテムズ川に沈んでいきます。

ロイドとデイビッドはどこにいるかわかりませんでしたが、レイには2人が生きている確信がありました。
やがて、沈んでいくお城の中から潜水艦らしき物が出てきてお城から離れて行きました。

エンドロールでは、その後もエディの力添えで科学が発展して高層ビルの街が出来上がる様子や、レイが家族と共にロイドの死を看取る様子、レイはその後も発明を続けて空飛ぶマシンを本格的に制作し、飛行船を空中で修理をしたりと活動を続け、成長するとオハラ財団の一員になって蒸気で動く飛行機を作り、スカーレットと共に空に飛び立つ様子が描かれています。

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解説、考察、感想など

拉致されてからずっと半裸だったおじいちゃん最強でした。

スチーム城や随所に登場する蒸気で動くマシンなどは細かく綺麗に描かれていて、時間をかけて丁寧に作られているのがわかります。
しかし『AKIRA』の大友克洋監督作品だと思ってみると、ストーリーがなんとなく物足りないというか、蒸気機関を描くのに精いっぱいでその他に力が入れられなかったような印象を抱きました。

以下、観て気になった点を考えます!

ロイドはなぜボールをスチーブンスンに渡そうとした?

スチームボーイ
(スチームボールをスチーブンスンに見せるレイ ©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会)

スチーブンスンとロイドは20年来の研究仲間で良きライバルだったと語られていましたが、スチーブンスンもボールを戦争のために使おうとしていました。

2人が直接会話するシーンも無いので細かい関係はよくわかりませんが、ロイドは信頼できそうで、かつオハラ財団とは関係無い(どちらかと言うと対立関係にある)人物に一時的に守ってもらおうと考えてボールをスチーブンスンに渡そうとしたのでしょう。
また、スチーブンスンは『科学技術院』の一員でもありましたし、元帥はオハラ財団が裏で行っていた武器の売買をよく思っていませんでした。
ボールを戦争に使うことをロイドは断固反対していたので、その辺に共通性を感じ、戦争に使われるとは考えが至っていなかったのかもしれません。

レイはスチーブンスンとデイビッドがボールを武器の動力として使うのが気に入らず、一度渡したボールを取り戻していますが、デイビッドは金と名誉が目的だったようなのであれでしたが、スチーブンスは特に悪人のように描かれていたわけではないので彼もまた信じる正義のためにスチームボールを使おうとしたけれど、それはレイが信じた『ボールの良い使い道』とは違っていただけだった(価値観の違い)ということなのでしょう。

 

スカーレットがレイに付きまとう理由


(レイとスカーレット嬢 ©2004大友克洋・マッシュルーム/STEAMBOY製作委員会)

オハラ財団の会長の孫娘のスカーレットは、何かと理由を付けてレイに付きまとっていました。

恐らく彼女は日常的に大人に囲まれていて友人は少ないかもしくは居ないため、年齢の近い人物がいるだけで内心嬉しかったのではないでしょうか。
仲良くなりたけれど仲良くなる方法がわからず、普段喋るのは召使ばかりで命令口調になってしまうため、あのような接し方になっていたものと思われます。

次のページに続きます!

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