映画『七つの会議』の「七つの会議まとめ」「七つの大罪との関連」について書いてます。
鑑賞済みの方向けの記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。
本編時間:119分
制作国:日本
監督:福澤克雄
脚本:丑尾健太郎、李正美
原作小説:『七つの会議』池井戸潤 著
主題歌:『Make You Feel My Love』ボブ・ディラン

出演者:野村萬斎(八角民夫)、及川光博(原島万次)、香川照之(北川誠)、朝倉あき(浜本優衣)、鹿賀丈史(梨田元就)、橋爪功(宮田和弘)、片岡愛之助(坂戸) ほか
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考察や感想など!

(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
日本の会社の体質にメスを入れ、忖度、隠蔽、パワハラ、責任転嫁が当たり前だった平成日本の空気感が上手くエンタメ化されていたと思います。
ネジという部品の最小単位が問題の根本になっているというのも着眼点が良いと思います。
ネジを会社に置き換えると1人の社員で、良くないネジ(社員)だらけでは良い会社にはならないことを、壊れたイスから学べるのが面白かったです。
正しい人間でありたいから出世を諦めざるをえないなら、大企業の偉い人はみんな悪人なの?と思えて怖いですが、
ネジがしっかりした会社が増えてくれることを祈るばかりです。
以下、気になった点を書いていきます!
会議が七つあったかどうか確認
タイトルの七つの会議が実際にはどの会議だったのかが気になったので、思い出しながら整理していきたいと思います。
原島がまだ二課長だった頃の売り上げ報告会議です。
初っ端だったこともあって強く記憶に残っています。
②6月定例会議
坂戸が一課を去り、原島が一課長になって初めての定例会議です。
このとき原島が座っていたセルーラが壊れました。
③社内環境改善会議
浜本がドーナツ企画を提案していた会議です。
④4月の秘密会議
八角がネジの不正に気付いて北川に報告した後、屋上で行われた秘密会議です。
外での立ち話だったので微妙ですが、関係者が揃っていたので会議と捉えます。
⑤6月の秘密会議
ネジの不正について宮野社長が隠蔽すると発表した会議です。
⑥トーメイテックでの会議
八角、原島、浜本が不正の真相を探るためにトーメイテックの江木に尋問を行った会議です。
真犯人が暴かれる重要な場面です。
⑦御前会議
ゼノックスの徳山社長が参加した一番最後の会議です。
以上で七つの会議になると思うんですが、原作小説ではもっと多くの会議が行われていたようです。(原作未読です、すみません。)
八角が会議中に居眠りしていた理由
八角が会議中に居眠りしていたのは、坂戸課長を怒らせるための演出のひとつだったようです。
もうひとつの理由は、八角は社長に「リコールは検討するから待て」と言われていた待ち期間でもあったので、
「果報は寝て待て」を北川の目の前で行うことで、「賢明な判断をしてくれると信じて待ってます」とアピールしていたようにも見えました。
七つの大罪との関わりは?
また、「七つの○○」というフレーズからは「七つの大罪」を連想します。
七つの大罪というのは、キリスト教における『人間を破滅へ導く七つの罪深い感情』みたいな教えで『傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲』です。
八角が「人間は愚かで強欲だ」というような発言もしていましたし、登場キャラの性格などをよくよく思いかえしてみると、わりと当てはまっていたと思うので紹介します。
ゼノックスの常務 梨田(鹿賀丈史)のキャラクターそのものです。
・憤怒=北川
部下からは「鬼」と恐れられ会議で怒鳴り散らかしていた北川(香川照之)が当てはまります。
・嫉妬=飯山
この映画で最も嫉妬深かったのは、北川に出世で先を越されていた経理部長の飯山(春風亭昇太)ではないでしょうか。
・怠惰=八角
怠惰キャラだったのは八角(野村萬斎)です。
・強欲=佐野
1人のキャラに絞るのは難しいですが、一番強欲だったのは1つのネタから三兎を得ようとしていたカスタマー室長の佐野(岡田浩暉)だと思います。
これに関しては梨田、宮野、徳山なんかも当てはまりそうではあります。
・暴食=新田?
難しいですが、ドーナツ泥棒で破滅したのは経理部の新田(藤森慎吾)なので、当てはまるかな?
・色欲=浜本?
新田か浜本か迷いますが、新田は暴食で挙げてしまいましたし、不倫に囚われていたキャラで女性社員の浜本(朝倉あき)が妥当かなと思います。
実質的な主人公だった原島が七つの大罪の罪に何も当てはまらない人物でした。
以上です!読んで頂きありがとうございました。
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