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大上のジャケットの白い汚れ
©2018「孤狼の血」製作委員会
上早稲を探しに無人島に行った時、大上が着ていた上着だけコンクリートのシミのような汚れが付いていたのが気になりました。
大上の上着自体は他の人達のとは違ってロゴが付いていたりステッチが入っていたので、支給品ではなく大上が自前で用意したのでしょう。
模様にも見える位綺麗に上着全体に付いていたのでちょっと不思議でしたが、演出としての意味があった気がするので考えると、あのシミは大上の死期が近いことを示唆していたように見えました。
特に背中のシミがドクロのように見えたからですが、大上が多くの県警上層部や極道達から疎まれていたことの隠喩だったように感じました。
もしかしたら原作小説に書いてあるかもしれないので、機会があったら読んでみます。
大上が捜査から外された理由
大上が突然捜査から外されてしまったのは、安芸新聞の高坂が大上の不正情報をリークしたからですが、その裏には県警上層部の思惑が動いていました。
やっちゃれ会での会話で明らかになった『県警上層部も尾谷組を潰したがっていた点』を考えると、県警上層部は尾谷組と加古村組に抗争して欲しかったことがうかがえます。
しかし、大上は一ノ瀬との約束の3日間の内に加古村組の上層部を逮捕して抗争を起こすまいと必死に働いて、上早稲の死体が見つかったことで加古村組の逮捕にリーチが掛かりました。
抗争を起こしたかった県警上層部は、嵯峨に指示を出してマスコミに大上の不正をリークさせて公式に自宅謹慎処分を出して、一ノ瀬との約束が果たせないようにしたのです。
なぜ県警上層部が尾谷組を潰したかったのか理由は語られませんでしたが、県警上層部の誰かが尾谷組に弱みを握られていたり、何か事情があったのでしょう。
大上はなぜ殺された?
大上が殺されてしまったのは『知り過ぎてしまったから』です。
大上は県警上層部に対してクラブ梨子の従業員を使って美人局を仕掛けて、彼らの犯罪歴などの弱みをの彼女達に探らせてノートに記録していました。
保身のために集めたつもりの情報でしたが、恐らく大上は情報を集めすぎたことが裏目に出て(県警の暗部を知り過ぎて)、『日記』も回収出来ていなかったのもあり、殺してしまおうと決めたのでしょう。
県警は大上を解雇したくても、大上がノートを持っている限り情報を武器にするので上層部は暴露を恐れて何もできません。
そしておそらく、大上を殺すことを上層部に提案したのは五十子です。
養豚場の善田が五十子会の一員になっていたことが、五十子がやった証拠です。
五十子にとっても大上は目の上のたん瘤のような存在だったので、上層部と結託して暗殺の費用を上層部達からむしり取った上で大上を殺したのではないでしょうか。
そう考えると、県警上層部は弱みを握られた対象が大上から五十子に変わっただけなので、五十子が死んだのは彼らにとっても利点になったのでしょう。
日岡が嵯峨に大上の日記を渡した理由
日岡が大上の日記を渡したのは、上司から与えられていた仕事をまっとうするため(日岡が警察官でいるため)の行動でしょう。
新しいページにしっかり嵯峨の『警察官としてあるまじき行為』を書き足すことで、暗に嵯峨に脅しをかけるためでもあります。
大上は日岡に美人局を仕掛けて何をしようとしていた?
ラスト、日岡の恋人的な存在だった桃子が大上の指示で日岡に近づいていたことが判明しました。
大上の美人局はよくある詐欺行為のための美人局ではなく、その人物の弱みを握るための行為でした。
大上は日岡が県警からの差し金と知っていたので、恐らく桃子に日岡の身辺を探らせておいて、もし日岡が本当にただの上層部の差し金だった場合は握った弱みを使って脅そうとしていたのではないでしょうか。
ただ、桃子が日岡の弱みを見つけたかどうかは不明です。
もし桃子そのものを弱みにするとしたら、桃子は実は夫と別居だけで離婚はしていない(=不倫)などになるのでしょうか。
以上です!読んで頂きありがとうございました。
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