2ページ目:あらすじ結

(子猫に伝言を頼む春山 引用:twitter.com)
和希はママに電話した時、ようやくママに鈴木との関係を許すと伝えることができました。
その後、和希は春山が出かけてしまったことに気付きますが、理由は知らないまま春山の帰りを待ち続けました。
一方、春山は仲間との集合場所に行きますが、そこには誰もいませんでした。
仲間たちはに警察に見つかってしまい集まれなかったのです。
次の瞬間、春山は大型トラックにはねられてしまいました。
翌朝。和希は春山の親友リチャード(落合モトキ)から事故の件を聞いて病院に駆けつけました。
春山の意識はなく、医者からは「覚悟しておいた方が良い」と言われて和希はショックで立てなくなりました。
春山は絶対安静で病室にも入れず、和希はリチャードから春山の話を聞きました。
それは、「俺のことなんかいつでも捨てれるような女になれ」と言ったのは、
もし春山が死んでも和希には早く立ち直って欲しいと思ってかけた言葉だったことや、
春山が「誰かのために変わりたいと思ったのは初めてだ」と言っていたという話でした。
春山が倒れてから、和希は何も食べず家に引きこもってしまいます。
やがて和希は栄養失調で倒れてしまい、和希も春山と同じ病院に入院しました。
その後、和希と春山はほぼ同時に意識を取り戻しました。
春山は奇跡的に命は助かったものの、後遺症で左腕と左足がマヒしていて、今後は大変なリハビリをしなければならないと告げられました。
月日は経ち、和希は高校に進学しました。
春山は和希のためにNIGHTSをやめて、仕事に力を入れるようになりました。
その後も春山は懸命にリハビリを続け、少しずつ回復していっています。
和希の密かな夢は、いつか春山の子どもを産んで一緒に育てることです。
解説、考察や感想など
原作は未読です。
和希とママの関係や『自分の体を大切に』というメッセージが印象的でした。
原作が80年代の少女漫画ということで仕方ないかもしれないですが、とりあえずカニに当たって薬飲ませるのがファーストキスは絶対に嫌だと思いました(笑)
能年玲奈の透明感は抜群だったので、それを鑑賞するには良かったです。
気になった点などを考えました!
決闘の日に春山が和希を家に泊めた理由
NIGHTSと漠統の決闘の日、春山は和希を自宅に泊まるように促したのに漠統との決戦に出かけてしまいます。
春山は家を出るのに、和希を家に泊めたのはなぜでしょうか。
理由は、夜遅くなってしまって和希を1人で家に帰すのは危険だと春山が考えたからでしょう。
自分は出かなければいけなくて和希を自宅まで送れないので、それなら自分の家に泊まってもらった方が安心だと思ったのです。
和希を心配する春山の心情が伺えます。
名言紹介
春山の母「髪、痛んじゃったわね。体がかわいそうよ」
春山の実家で目を覚ました和希が春山の母親から言われた言葉です。
和希が髪を茶色く染めていたことに対して、春山の母親が和希の体を気遣ってかけた言葉だったのですが、和希のママは髪を染めた和希を見ても「急に変わった」と少し驚いただけでした。
徐々に非行に走っていた和希にとって、変わったのは『急』ではなかったので、いかにママが和希を見ていないのかがわかる場面です。
春山の母親に体を気遣われたことが嬉しかった和希は、この後髪を染めるのをやめています。
ただ、髪を染めるのを非行行為のひとつと考えるのは現代の価値観には合っていないかもしれません。
NIGHTS内で孤立していた春山に対しての和希の心の声です。
口に出していないのに春山が「今なんか言ったべ」とつぶやいている様子から、2人の心が通っていることを表しています。
僕の弟は15の時に死んだんだ。
バイクにふざけて乗っていて壁に激突した。
あいつはただふざけてただけだ。それなのに、骨だけになった。
命なんて簡単になくなるんだよ。
君たちは本当はわかってるのに、わかってないふりをしているだけだ。
わからないって言えば全て許されると思うなよ」
和希が久しぶりに学校に行った際、担任の高津が和希にかけた言葉です。
和希に命と家族の大切さを伝えようとしています。
鈴木「僕は、十代なら誰でも、何も見えないで走ってしまう瞬間があると思ってる。
もしかしたら彼らにとって一番怖いのは、”止められない自分”なのかもしれない。」
家に帰ってこない和希を心配しているママに鈴木がかけた言葉です。
鈴木は和希の気持ちを理解するようにママに促しています。
和希「どんな気持ちだろう?たった一人の娘にそれしか覚えてもらえてなくって死んじゃって、置いてく気持ちって、どんなだろう」
春山「置いていく方も、やっぱすげぇ悲しいんじゃねぇの」
和希が春山に父親との唯一の思い出を語った後の会話です。
春山「こいつのこと、嫌いなの?なら、俺がもらってっちゃうよ」
「私の事嫌いなの?」という和希の問いに答えないママに、春山がかけた言葉です。
この言葉でママは和希の大切さを自覚します。
親が自分の子嫌いなわけないじゃないの!
生んで良かったに決まってる!」
一個上の春山のセリフの後、ママが和希の大切さに気が付いたときの発言です。
鈴木「自分が誰かに大切にされていることを知ったら、自分の命を粗末になんか決して出来ないはずだよ、親でも、友達でも、恋人でも」
自分を大切に出来ない和希や若者たちに対しての言葉です。
自分より大事なんて思ったの、初めてだよ」
春山が喧嘩に行くと聞いた和希が春山に告白した時の言葉です。
いつ死んでもおかしくない立場の春山は、和希の言葉が嬉しかった反面、自分が居なくなった時のことを考えて和希を突き放してしまいます。
春山「おめー、俺が居なきゃなんもできねーような女んなるな!俺の事なんかいつでも捨てれる女んなれ。
そんでも俺が追っかけてくよーな女んなれ!」
一個上の和希の告白を受けて、春山が返した言葉です。
春山に精神的に依存していた和希に自立を促しています。
春山「すげー汚ねーこといっぱいしてきたの、あいつなんも知らねんだよ。
俺、今まで女のこととかどーでもよくって、すげぇ泣かれてもしょーがねーやって感じで、だから和希のことも初めは、なんだよこいつ、男かよって、でも俺みてーで面白れーじゃんって。
いつものクセでさっさとやっちまおーとか思ったし。
けど、なんか知んねー、手ぇ出せなくて。
だってあいつ、すげーキレイなんだよ、中身が。
そういうのって、強えーよ。
あいつは俺とは全然違うんだよ、それなのに…
こいつ、俺みたいなのがそんなに大事なの?って、もし俺がいなくなったら、こいつどーすんだろって思ったら、なんか可哀そうになっちゃって。
もし俺がいなくなったら、かわいそうじゃんよ、あいつ。」
リチャード「俺、春山のあんな顔見たことなかったからさ、もう総頭辞めちまえっつったんだけど…今は辞めれないって。
でもあいつ、『もしかしたら俺、女1人のために変わるかもしんねえ』って言ってたから…
あいつ『変わる』って…」
春山がリチャードに語っていた和希に対する想いと、リチャードが和希に語ったことです。
春山にとっても和希が大切な存在だったことをこのとき和希は知りました。
鈴木「和希ちゃんにとって春山君の命が大切なように、春山君にとっても和希ちゃんの命は大切なんだよ」
春山が倒れ、何日も食べていない和希に鈴木がかけた言葉です。
しかし、和希は何も反応しませんでした。
栄養失調で倒れ、病院で目を覚ました和希に対するママの言葉です。
ママは次第に母親の自覚が芽生え、母親らしく和希を叱っています。
強「兄貴は『死にたくない』って、お前のために。
『お前のために生きたい』って言ったんだぞ!それなのに…」
春山の弟強が何も食べずに倒れた和希に怒った時の言葉です。
和希「この先も不安ばっかだけど、ずっとずっと先でいい。
いつか、春山の赤ちゃんのお母さんになりたい。
それが今のあたしの、誰にも言ってない小さな夢です。」
無事に高校生になった和希の密かな願いです。
困難なことがあっても一緒に乗り越えていく決意が込められています。
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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