映画「ホットロード」ネタバレ解説|名言紹介や感想~ | 映画鑑賞中。

映画「ホットロード」ネタバレ解説|名言紹介や感想~

ヒューマンドラマ

1980年代に人気を博した少女漫画「ホットロード」の実写映画。
不安定な家庭で育った少女と少年の不器用な恋模様を描いた純愛物語。
監督は、映画『ソラニン』の三木孝浩。

制作年:2014年
本編時間:119分
制作国:日本
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子
原作:少女漫画/紡木たく「ホットロード

主要キャスト紹介


(引用:twitter.com
宮市和希(みやいちかずき)…のん
幼少時代…本間菜穂
14歳中学生の女の子。
母子家庭で育つも、母親から愛情がもらえず非行に走っていく。
友人のエリに誘われて会った先輩を通じて春山洋志と出会う。

 


(引用:twitter.com
春山洋志(はるやまひろし)…登坂広臣(三代目J SOUL BROTHERS)
16歳の青年で暴走族『NIGHTS』の一員。
母親が再婚した父親と上手くいかず、実家を出て1人暮らしをしている。
ガソリンスタンドでアルバイトをして生計を立てている。
最近失恋したばかりで機嫌が悪い。

 


(引用:https://hot-lord-movie.blog.ss-blog.jp
ママ木村佳乃
和希の母親、夫とは死別している。
夫とは別に高校生の時から付き合っている恋人がおり、恋人に夢中で和希には興味がない。
死んだ夫とは無理やり結婚させられたと語っている。
警備員…内田慈
えり…竹富聖花
宏子…太田莉菜
玉見トオル…鈴木亮平
鈴木(母親の不倫相手)…小澤征悦
リチャード(NIGHTSメンバー)…落合モトキ
金パ(NIGHTSメンバー)…山田裕貴
カズヤ(NIGHTSメンバー)…小澤亮太
春山の母親…松田美由紀
強(春山の弟)…遠藤健慎
赤根(漠統総頭)…野替愁平(劇団EXILE)
永山(漠統メンバー)…遠藤雄弥
高津(和希の担任)…利重剛
NIGHTSメンバーの彼女…渡辺恵伶奈平田薫
和希の中学の先生…鷲尾真知子
医師…野間口徹 ほか

 

あらすじ起

舞台は1980年代後半。14歳の少女 和希(かずき)は、親からの愛情を知らずに育った女の子で、父親は彼女が幼い頃に他界して現在はママ(木村佳乃)とふたり暮らしです。

ママは父親とは嫌々結婚させられたらしく、父を愛していなかったようです。
また、ママには鈴木という妻子持ち(現在離婚調停中)の愛人がいて、ママはいつも鈴木に夢中で和希は関心を持ってもらえません。

和希はママへの当てつけのように万引きして捕まってみたり、学校に行かなかったりと非行に走り始めていました。

そんな和希は、最近横浜から転校してきたばかりの友人絵里の誘いで、絵里の憧れの先輩宏子に会うことになりました。

宏子は絵里の転校前の中学の先輩で、横浜に本拠地を置く暴走族『NIGHTS』の総頭 玉見トオル(鈴木亮平)の彼女です。
エリは「NIGHTSのトオル先輩と春山先輩がめちゃくちゃカッコいい!」と嬉しそうです。

宏子は和希と絵里を春山が働いているガソリンスタンドに連れていきました。
絵里が嬉しそうにする中、和希は輪から外れて誰とも話そうとしません。
そんな和希の態度にいらついた春山は和希を挑発し、怒った和希は春山を殴って帰りました。

数日後。再び絵里に誘われてNIGHTSのたまり場に行った和希は、ナイツの総頭トオルと少し話した後で春山に家まで送ってもらいました。

帰り際、和希は春山に「俺の女にならない?」と聞かれて困惑し、何も答えず立ち去りました。

(交際を迫る春山と驚く和希 引用:https://togetter.com

翌朝。和希はママへの苛立ちから「私が鈴木さんとの子どもだったら良かったね」と発言し、怒ったママに見当外れな嫌味を言われて険悪になりました。

その日の夜。和希は、ママが今朝の喧嘩を鈴木に電話で相談している声を漏れ聞きました。
和希は、ママが『子育て・親子関係』を鈴木の気を引くためのネタにしているだけのように感じました。

 

あらすじ承

翌日の放課後。和希と絵里は若者2人にナンパされて車に乗った直後、彼らが他の仲間も呼んで和希と絵里を強姦しようとしていることに気付きます。
和希と絵里は隙をついて車から逃げ、廃墟に隠れて震えているところを春山とNIGHTSのメンバーに助けられました。
晴山は宏子から噂話を聞いて駆けつけてくれたのです。

和希は春山のバイクに乗せてもらって深夜に自宅に着きましたが、ママは外泊していた上に、和希は熱を出して倒れてしまいます。
和希を置いていけなかった春山は、和希を春山の実家に連れていきました。

和希が目を覚ましたのは2日後でした。
和希は春山の弟 と話して、春山の今までの彼女たちは、春山が命を落としかねない危険な喧嘩を繰り返すため、ついて行けなくなって別れてきたことを知りました。

その後、2日ぶりに帰宅した和希は勝手に外泊したことを怒るママと再び喧嘩になり、
家出して宏子のアパートでルームシェアすることにしました。

同じ頃、NIGHTS総頭のトオルは引退を決意し、次期総頭を春山に譲ることを発表します。
幹部の一部から反対の声も上がりますが、トオルは総頭が代々受け継ぐホンダのバイク ヨンフォア(CB400FOUR)を春山にプレゼントしました。

その日の夜、トオルは『リーダー狩り』で警察に逮捕されました。
トオルは警察の動きを予想してNIGHTS存続のために春山に頭の座を譲ったのです。

その後、春山はライバルの暴走族『漠統』から喧嘩を売られます。
NIGHTSの幹部陣から「喧嘩するな」と忠告されたものの、春山は喧嘩を受けてしまいました。
春山は漠統の総頭 赤根とのタイマン勝負には勝ちましたが、赤根の部下の返り討ちにあってボコボコにされてしまいます。
しかし、春山が赤根に勝ったことで、幹部陣もようやく春山を新総頭と認めました。

負傷した春山を見た和希は、春山の元彼女たちが去った気持ちがわかる気がしました。

ある日、トオルは証拠不十分で警察から解放されて、宏子はトオルと同棲するためにルームシェアを解消して出ていきました。
1人では家賃が払えないため行き場に困った和希は、1人暮らしだった春山の部屋に転がり込みました。

 

あらすじ転

ホットロード

© 2014「ホットロード」製作委員会 ©紡木たく/集英社

2人は仲良く暮らしていましたが、ある日、和希は朝ごはんに食べたカニが原因で学校で体調不良を起こしてしまいます。
医者で薬をもらった後、春山が心配になった和希は病院に来ていたママを無視して春山に会いに行きました。
春山の部屋に戻ると、春山は腹痛に苦しんでいます。
この時、和希は口移しで春山に薬を飲ませ、これが2人のファーストキスになりました。
一方で、和希とママはより一層心が離れてしまいました。

数か月後。春山は再び赤根から喧嘩を売られますが、春山は和希と一緒に平和に暮らしたい気持ちと、NIGHTSの総頭として命を捨てる覚悟で戦いたい気持ちとの葛藤に悩み始めます。

ある日、春山と和希が遊園地デートした日の帰り、和希はママと鈴木がホテルに入っていくのを目撃しました。
我慢できなくなった和希はママを追いかけて「パパが可哀そうだ!」と責めますが、ママは悲しそうな表情を見せただけで何も答えませんでした。

その後、和希は春山と一緒に数か月ぶりに実家に行き、ママに自分(和希)のことをどう思っているのか問い詰めました。
ママは「自分の子が可愛くない親なんかいない」と答え、和希は嬉し涙を流します。
その日から和希は実家に戻ることにして、春山との同棲はひとまず解消しました。

ある日、和希はNIGHTSと漠統がまた喧嘩するらしいと噂を耳にしました。
和希は春山を呼び出して「春山を失うのが怖いから喧嘩に行かないで欲しい」とお願いします。
しかし、春山は「俺のことなんかいつでも捨てれるような女になれ」と答えて和希を家に帰しました。
和希は春山の返事が理解できず、受け入れてもらえなかったことにショックを受けました。

ある日、和希はママに頼まれて鈴木と会って話をすることになりました。
和希は唯一の父親との思い出は『チューリップ畑のある遊園地に一緒に行ったこと』だとだと思っていましたが、鈴木との会話で、その遊園地に一緒に行ったのは父ではなく鈴木だったことがわかりショックを受けました。
チューリップ畑の記憶が父との思い出じゃないなら、和希には父の記憶が何も無いことになってしまいます。

その日の夜、和希は助けを求めて春山に会いに行きますが、その日はNIGHTSと漠統の決戦の日でした。
和希がママと電話するために外に出ていた間に、春山は黙って決闘場所に行ってしまいました。

 

あらすじ結

(子猫に伝言を頼む春山 引用:twitter.com

和希は電話した時、ようやくママに鈴木との関係を許すと伝えることができました。
その後、和希は春山が出かけてしまったことに気付きますが、理由は知らないまま春山の帰りを待ち続けました。

一方、春山は仲間との集合場所に行きますが、そこには誰もいませんでした。
仲間たちはに警察に見つかってしまい集まれなかったのです。
次の瞬間、春山は大型トラックにはねられてしまいました。

翌朝。和希は春山の親友リチャード(落合モトキ)から事故の件を聞いて病院に駆けつけました。
春山の意識はなく、医者からは「覚悟しておいた方が良い」と言われて和希はショックで立てなくなりました。

春山は絶対安静で病室にも入れず、和希はリチャードから春山の話を聞きました。
それは、和希が春山にとって初めて大切にしたいと思った人だったことや「俺のことなんかいつでも捨てれるような女になれ」と言ったのは、もし春山が死んでも和希には出来るだけ早く立ち直って欲しいと思ってかけた言葉だったことや、春山が「和希のために変わりたい」と言っていたという話でした。

春山が倒れてから、和希は何も食べず家に引きこもってしまいます。
やがて和希は栄養失調で倒れてしまい、和希も春山と同じ病院に入院しました。

和希が目を覚ました時、春山も意識を取り戻したと知り泣いて喜びました。

春山は奇跡的に命は助かったものの、後遺症で左腕と左足がマヒしていて、今後は大変なリハビリをしなければならないと告げられました。

月日は経ち、和希は高校に進学しました。
春山は和希のためにNIGHTSをやめて、仕事に力を入れるようになりました。
その後も春山は懸命にリハビリを続け、少しずつ回復していっています。
和希の密かな夢は、いつか春山の子どもを産んで一緒に育てることです。

主題歌:尾崎豊『OH MY LITTLE GIRL

映画『ホットロード』は〈楽天TV〉で見られます!月額利用料無し、単品レンタル可能です。
※このページの情報は2022年2月時点のものです。最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

解説、考察や感想など

原作は未読です。
和希とママの関係や『自分の体を大切に』というメッセージが印象的でした。
原作が80年代の少女漫画ということで仕方ないかもしれないですが、とりあえずカニに当たって薬飲ませるのがファーストキスは絶対に嫌だと思いました(笑)

能年玲奈の透明感は抜群だったので、それを鑑賞するには良かったです。

気になった点などを考えました!

決闘の日に春山が和希を家に泊めた理由

NIGHTSと漠統の決闘の日、春山は和希を自宅に泊まるように促したのに漠統との決戦に出かけてしまいます。
春山は家を出るのに、和希を家に泊めたのはなぜでしょうか。

理由は、夜遅くなってしまって和希を1人で家に帰すのは危険だと春山が考えたからでしょう。
自分は出かなければいけなくて和希を自宅まで送れないので、それなら自分の家に泊まってもらった方が安心だと思ったのです。
和希を心配する春山の心情が伺えます。

 

名言紹介

春山の母「髪、痛んじゃったわね。体がかわいそうよ

春山の実家で目を覚ました和希が春山の母親から言われた言葉です。
和希が髪を茶色く染めていたことに対して、春山の母親が和希の体を気遣ってかけた言葉だったのですが、和希のママは髪を染めた和希を見ても「急に変わった」と少し驚いただけでした。
徐々に非行に走っていた和希にとって、変わったのは『急』ではなかったので、いかにママが和希を見ていないのかがわかる場面です。
春山の母親に体を気遣われたことが嬉しかった和希は、この後髪を染めるのをやめています。

ただ、髪を染めるのを非行行為のひとつと考えるのは現代の価値観には合っていないかもしれません。

 

和希「私はお前を1人にしないから

NIGHTS内で孤立していた春山に対しての和希の心の声です。
口に出していないのに春山が「今なんか言ったべ」とつぶやいている様子から、2人の心が通っていることを表しています。

 

高津「君は人が死ぬのを見たことある?僕はね、何度か見てる。
僕の弟は15の時に死んだんだ。
バイクにふざけて乗っていて壁に激突した。
あいつはただふざけてただけだ。それなのに、骨だけになった。
命なんて簡単になくなるんだよ。
君たちは本当はわかってるのに、わかってないふりをしているだけだ。
わからないって言えば全て許されると思うなよ

和希が久しぶりに学校に行った際、担任の高津が和希にかけた言葉です。
和希に命と家族の大切さを伝えようとしています。

ママ「和希はまだ15なの。今のわからないときにしたことで、あの子が一生傷つくようなことがあるかもしれないのに…
鈴木「僕は、十代なら誰でも、何も見えないで走ってしまう瞬間があると思ってる。
もしかしたら彼らにとって一番怖いのは、”止められない自分”なのかもしれない。

家に帰ってこない和希を心配しているママに鈴木がかけた言葉です。
鈴木は和希の気持ちを理解するようにママに促しています。

 

和希「どんな気持ちだろう?たった一人の娘にそれしか覚えてもらえてなくって死んじゃって、置いてく気持ちって、どんなだろう
春山「置いていく方も、やっぱすげぇ悲しいんじゃねぇの

和希が春山に父親との唯一の思い出を語った後の会話です。

 

春山「こいつのこと、嫌いなの?なら、俺がもらってっちゃうよ

「私の事嫌いなの?」という和希の問いに答えないママに、春山がかけた言葉です。
この言葉でママは和希の大切さを自覚します。

 

ママ「あげないわよ…あげないわよ!
親が自分の子嫌いなわけないじゃないの!
生んで良かったに決まってる!

一個上の春山のセリフの後、ママが和希の大切さに気が付いたときの発言です。

鈴木「自分が誰かに大切にされていることを知ったら、自分の命を粗末になんか決して出来ないはずだよ、親でも、友達でも、恋人でも

自分を大切に出来ない和希や若者たちに対しての言葉です。

 

和希「あたし、こんなに誰かを大事なんて思ったことない。
自分より大事なんて思ったの、初めてだよ

春山が喧嘩に行くと聞いた和希が春山に告白した時の言葉です。
いつ死んでもおかしくない立場の春山は、和希の言葉が嬉しかった反面、自分が居なくなった時のことを考えて和希を突き放してしまいます。

 

春山「おめー、俺が居なきゃなんもできねーような女んなるな!俺の事なんかいつでも捨てれる女んなれ。
そんでも俺が追っかけてくよーな女んなれ!

一個上の和希の告白を受けて、春山が返した言葉です。
春山に精神的に依存していた和希に自立を促しています。

 

春山「すげー汚ねーこといっぱいしてきたの、あいつなんも知らねんだよ。
俺、今まで女のこととかどーでもよくって、すげぇ泣かれてもしょーがねーやって感じで、だから和希のことも初めは、なんだよこいつ、男かよって、でも俺みてーで面白れーじゃんって。
いつものクセでさっさとやっちまおーとか思ったし。
けど、なんか知んねー、手ぇ出せなくて。
だってあいつ、すげーキレイなんだよ、中身が。
そういうのって、強えーよ。
あいつは俺とは全然違うんだよ、それなのに…
こいつ、俺みたいなのがそんなに大事なの?って、もし俺がいなくなったら、こいつどーすんだろって思ったら、なんか可哀そうになっちゃって。
もし俺がいなくなったら、かわいそうじゃんよ、あいつ。

リチャード「俺、春山のあんな顔見たことなかったからさ、もう総頭辞めちまえっつったんだけど…今は辞めれないって。
でもあいつ、『もしかしたら俺、女1人のために変わるかもしんねえ』って言ってたから…
あいつ『変わる』って…

春山がリチャードに語っていた和希に対する想いと、リチャードが和希に語ったことです。
春山にとっても和希が大切な存在だったことをこのとき和希は知りました。

鈴木「和希ちゃんにとって春山君の命が大切なように、春山君にとっても和希ちゃんの命は大切なんだよ

春山が倒れ、何日も食べていない和希に鈴木がかけた言葉です。
しかし、和希は何も反応しませんでした。

 

和希のママ「謝りなさい!自分の体に!

栄養失調で倒れ、病院で目を覚ました和希に対するママの言葉です。
ママは次第に母親の自覚が芽生え、母親らしく和希を叱っています。

 

強「兄貴は『死にたくない』って、お前のために。
『お前のために生きたい』って言ったんだぞ!それなのに…

春山の弟強が何も食べずに倒れた和希に怒った時の言葉です。

 

和希「この先も不安ばっかだけど、ずっとずっと先でいい。
いつか、春山の赤ちゃんのお母さんになりたい。
それが今のあたしの、誰にも言ってない小さな夢です。

無事に高校生になった和希の密かな願いです。
困難なことがあっても一緒に乗り越えていく決意が込められています。

以上です。読んでいただきありがとうございました。
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