『ナイル殺人事件(2022)』ネタバレ解説|カトリーヌの正体、リネットの馴れ初め、ラスト考察など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

『ナイル殺人事件(2022)』ネタバレ解説|カトリーヌの正体、リネットの馴れ初め、ラスト考察など

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ミステリー

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リネットとサイモンの馴れ初めと犯行動機

ナイル殺人事件
© 2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ポアロが初めてリネット、ジャッキー、サイモンを見かけたのは、ジャッキーがサイモンと婚約したことをリネットに報告している場面でした。

しかし、数か月後になると、サイモンはいつの間にかリネットと結婚していてポアロは愛に疑問を抱きました。

リネットとサイモンの馴れ初めが映画では明かされていなかったので原作小説で補完します。
飲食店で実はサイモンに一目ぼれしていたリネットはその後、ジャッキーに隠れてサイモンに猛アプローチを仕掛けました。

サイモンは当初「親友の婚約者を口説くなんて」とリネットを嫌っていましたが、徐々に「こんな大富豪に言い寄られるのは人生で1度きりかもしれない」と考えるようになり、リネットから財産を奪いたいという考えに取り憑かれてジャッキーに思いを打ち明けました。

ジャッキーがお金に執着しないタイプだったところがリネットとジャッキーが親友になった理由でしたが、ジャッキーは愛した男にはとことん尽くすタイプでもありました。
そしてサイモンはヨットなどのお金がかかる趣味を多く嗜み、節約を知らないため常にお金に飢えていました。
ジャッキーはサイモンへの愛と親友への失望から、サイモンのアイディアに協力することにしました。

 

ウィンドルシャム医師とリネットの関係

ナイル殺人事件

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ウィンドルシャム医師は爵位を持っていましたが、あえて医師になることを選んだ奉仕精神溢れる人物です。

彼は実はリネットがサイモンと出会う前までは彼女の婚約者だったので、複雑な感情を抱いていました。

リネット自身はウィンドルシャム医師に興味がありませんでしたが、他に良い相手もいないので仕方なく結婚しようとしていた雰囲気があったようです。

原作小説ではウィンドルシャムは医師ではなく、リネットに好意を寄せる隣人の貴族でした。

 

アンドリューとリネットの関係


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リネットの親戚であり財産管理人だったアンドリューは、職権乱用してリネットの財産を横領していました。

リネット殺害の夜はアリバイが無く、横領がバレるのは時間の問題というで、犯人と疑われても仕方ないような状態でした。

ラストではアンドリューも長年リネットに想いを寄せていたことが判明し、アブシンベル神殿でリネットめがけて石を落としたのも彼だったことが判明しました。

関係無い感想を挟んでしまいますが、なぜか私にはアンドリューがぐっさん(山口智充)にしか見えませんでした(笑)




スカイラー、ミセス・バワーズとリネットの関係

ナイル殺人事件
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マリー・ヴァン・スカイラーはリネットの名付け親、ミセス・バワーズはスカイラー専属の看護師でした。

スカイラーにはリネットの父親に恨みがあったことが明らかになりました。
元々スカイラーの財産の1つだったロンドンの物件を、リネットの父が強引に奪った過去があったのです。

看護師のミセス・バワーズはリネットに個人的な恨みはありませんが、スカイラーのナースであり恋人でもあったことが発覚しました。

 

ポアロについて

ナイル殺人事件
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ポアロとカトリーヌの関係が判明


© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ポアロと写真の女性カトリーヌの関係が明らかになりました。
ちなみに上の写真は前作のもので、本作のカトリーヌの写真は検索してもでてきませんでした。。
カトリーヌのキャストは前作のエマ・トンプソン(?)からスザンナ・フィールディングという女優さんに変わっています。

カトリーヌはポアロの恋人で看護師でしたが、1910年代に戦争で亡くなっていたことが判明します。
ポアロが口ひげを大切にしていたのも、戦争で口周りに出来た傷を「口ひげで隠せば良い」と言ったのはカトリーヌだったからです。

続編があるかはわかりませんが、自作では馴れ初めも知れたら嬉しいです!

 

ラスト考察:ポアロが口ひげを剃った理由

事件が解決した半年後、ポアロはリネットとジャッキーとサイモンを初めて見かけた飲食店に居ました。
ポアロは自慢の口髭を剃り落とし、深刻な表情で席に座っていました。

口髭はポアロが体のパーツの中で1番大切にしていたものです。
それを剃った理由のひとつは、殺されてしまったブークに彼の大切なものを捧げて偲んでいたように見えました。

もうひとつは、カトリーヌに『本当の私を見てくれ』とメッセージを送っていたようにも感じました。

ナイル殺人事件は『愛は盲目』を具体的に表現したような事件でした。
それは、ポアロがカトリーヌを失ってから誰も愛せないのは、カトリーヌへの愛の深さゆえに彼女を失った悲しみから抜け出せずに居るからです。

ポアロもカトリーヌに抱いた『愛』の素晴らしさを神に感謝しつつ、半分は『こんなに苦しいなら愛したくなかった』という後悔も抱えながら生きているのではないでしょうか。

盲目的になるほどの愛は羨ましくもありますが、お互いに愛情を持っていなければ成立しません。
リネットとジャッキーが愛したサイモンは、自分意外を愛することは出来ない人間でした。

情熱的な愛も素敵ですが、愛する人がどんな人なのか見分けられる冷静さは失いたくないですね。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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感想などお気軽に(^^)

  1. たか より:

    最後の銃のやつは正直いい気分がしなかった。前作もそうだけど、どちらかと言うとダークミステリーって感じなのかね。 見てもすっきりとしないで、ずっとモヤモヤしてる感じ。

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