映画「クリムゾン・リバー」ネタバレ解説考察|事件の真相、轢かれた子は誰?犬が怖い理由など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

映画「クリムゾン・リバー」ネタバレ解説考察|事件の真相、轢かれた子は誰?犬が怖い理由など

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クリムゾン・リバー サスペンス

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殺された男たちが殺された理由

ジュディットとファニーが事件を起こした動機はゲルノン大学の優生学研究とそれに関する悪事を憎んだからです。

最初の被害者で図書館司書のレミー・ケロアは優生学研究を論文の題材にしていて、大学の思想と理想が詰まった存在です。
レミー・ケロアは32歳で双子と年が近いので、彼がジュディットとファニーに具体的に何かしたというよりは、この人物が大学の理想を実現する有能な人材だったから殺したのではないかと解釈しています。

ゲルノンでは男全員が親の職業を受け継ぐと想定すると、2人目の被害者のフィリップ・セルティス29歳産科医は、年齢からしてファニーとシェルヌゼの子を入れ替えた男の子どもです。

セルティスが殺されたのは恐らく彼が現在の村の赤ちゃん入れ替えの実行犯である点と、ジュディットが交通事故で死んでいないことを確認して大学長に報告し、大学からの指示次第ではジュディットを殺そうともしていたからではないかと思われます。

3人目の眼科医シェルヌゼはファニーの育ての親です。
シェルヌゼが殺されたのは恐らく入れ替えの被害者でもあり真実を知っていたのに何もしなかったからなのでしょう。
ただ彼がニーマンスに色々と情報を与えたのは、大学の方針に少なからず恨みや不満や危機感を抱いていたからだと思われます。

 

墓荒らしと小学校侵入の犯人は?

上にも書いてしまいましたが、ジュディットの墓を荒らして小学校からジュディットの資料を盗んだのは産科医のフィリップ・セルティスです。

恐らくですがケロアが殺されたことを知った大学側は、ファニーの様子が最近おかしかったことからジュディットが生きていて何かしているのではないかと推理し、セルティスにジュディットの生死を確かめる調査を命じたのが墓荒らしと不法侵入の真相と思われます。

もしかしたらセルティスは大学からジュディットが生きていたら殺せとも命じられていたかもしれませんが、先に殺されてしまいました。




学長の息子がニーマンスとマックスを襲ったのはなぜ?

学長の息子でファニーの婚約相手だったユベールがニーマンスとマックスを襲ったのは、ニーマンスが大学の悪事の全貌を知ってしまったからです。

ニーマンスは大学の闇が深いことがわかると「お前たちの悪事を暴いてやる」と宣戦布告していたので、あの時から暗殺対象に入ったと思われます。

 

深紅なる川の支配者

我々は支配者であり 奴隷 至る所にいて どこにもいない 深紅なる川の支配者

レミー・ケロアの論文の一節だったこの一文はニーマンスの推理に役立ちました。

「深紅なる川」というのは優生学に取り憑かれたゲルマン大学の人たちにとって「優秀な血・DNAの流れ」を意味し、「支配者であり奴隷」というのはこの深紅なる川を支配する者(結婚相手を決める者・DNAを操る者)もまたゲルマンのルールに支配されている奴隷であることが示されています。

 

ニーマンスが犬恐怖症になった原因は?

クリムゾン・リバー

(C) 2000 Gaumont – StudioCanal

事件を通してニーマンスとマックスの間に信頼と友情が芽生えたことを示す微笑ましいラストシーンですが、ニーマンスが犬が怖くなった理由を打ち明けている内容は周囲の音に紛れて聞こえませんでした。

原作小説を読めておらず参照したのはドラマ版「クリムゾン・リバー」になりますが、ドラマ版のニーマンスが犬が怖くなった理由を打ち明けています。

ニーマンスには精神病を患う兄がいて、ニーマンスが幼い頃、兄は当時飼っていた犬にニーマンスを殺すようしつけていました。
そのためニーマンスは度々飼い犬に襲われたことがトラウマで犬恐怖症になったと語っています。

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  1. 匿名 より:

    超分かりやすくて助かりました。ありがとうございました。

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