『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレ解説考察など | 映画鑑賞中。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレ解説考察など

ヒューマンドラマ

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』について解説、考察しています!
落ち目のベテラン俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)が、役者として返り咲こうとブロードウェイの舞台で奮闘するヒューマンドラマ。
アカデミー賞主演男優賞を始め、様々な賞に輝いた。

 
原題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
制作年:2014年
本編時間:119分
制作国:アメリカ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ジャコボーン、アーマンド・ボー、アレクサンダー・ディネラリス・Jr
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キャスト&キャラクター紹介


(引用:http://cinemaisland.blog77.fc2.com

リーガン・トムソンマイケル・キートン

1990年代にスーパーヒーロー映画『バードマン』でバードマン役を演じて一躍人気を博した俳優。
その後はヒット作に恵まれず、鳴かず飛ばずで現在60代のバツイチ。
俳優として返り咲こうと、自身が監督・脚本・主演を務める舞台公演を進行中。
つきまとうバードマンの声(幻聴)に悩まされている。

 


(引用:https://twitter.com

マイク・シャイナーエドワード・ノートン

人気の若手俳優。リハーサル中に負傷したラルフの代役として呼ばれた。
誰もが認める演技力を持つが、舞台の上でしか本当の自分が出せないことや、ここ半年続く性的不全で悩んでいる。

 


(引用:https://twitter.com

サマンサ・トムソンエマ・ストーン

リーガンの娘。薬物依存者のリハビリ施設から出てきたばかり。
社会復帰の一環としてリーガンのアシスタントをしている。

 


(引用:https://twitter.com

レズリー・トールマンナオミ・ワッツ

舞台女優。マイクの恋人。
ブロードウェイでの舞台公演は初めてで、リーガンに心から感謝しいる。

・その他のキャスト

シルヴィア(リーガンの元妻)…エイミー・ライアン
ジェイク(プロデューサー)…ザック・ガリフィアナキス
ローラ・オーバーン(女優・リーガンの恋人)…アンドレア・ライズボロー
タビサ・ディッキンソン(演劇評論家)…リンゼイ・ダンカン
ラルフ(負傷した舞台俳優)…ジェレミー・シャーモス
ガブリエル(記者)…ダニエル・ヤング
ハン(記者)…キーナン・シミズ
通訳…アキラ・イトウ
クララ(記者)…ナタリー・ゴールド
アニー(舞台監督)…ナタリー・ウェーバー
ラリー…ミシェル・シベリー
シドニー…クラーク・ミドルトン
トミー(バーテンダー)…ウィリアム・ユーマンズ ほか

あらすじ起


(空中浮遊するリーガン 引用:https://themoviemylife.com

スーパーヒーロー映画『バードマン』のヒットから約20年。
『バードマン』で主演を演じ、有名俳優の仲間入りを果たしたリーガン・トムソン(マイケル・キートン)は その後のヒット作に恵まれず、2013年になった現在では世間から忘れられつつあった。

60代になったリーガンは もう一度芸能界で返り咲こうと、レイモンド・カーヴァーの古典演劇『愛について語るときに我々が語ること』を自身でリメイクして脚本を手掛け、さらに監督・主演も演じ、ブロードウェイで舞台公演を行おうとしていた。
リーガンがカーヴァーの演劇を選んだ理由は、リーガンが俳優になるきっかけをくれたのがカーヴァーだったからで、学生時代に演じた舞台の後、『良い舞台だった』と書かれたメモをカーヴァーがくれたことに感動したからだ。

舞台の宣伝もしっかり行っていたつもりだったが、取材記者は舞台の内容には興味を示さず、バードマン時代の話やSNS上でささやかれている噂話の真相を確かめたりと、リーガンにとってどうでも良い話題しか話さないし、舞台のチケットも売れ残っているという悲しい状況だった。
リーガンの娘でアシスタントのサム(エマ・ストーン)は、見かねて「SNSを活用すべきよ」とアドバイスするが、リーガンはSNSで叩かれたり無視されたりするのが怖かったので聞こうとしなかった。

リーガンは もう一度日の目を浴びようと奮闘する一方で『バードマンの声(幻聴)が聞こえる』という悩みを抱えていた。
さらにリーガンはバードマンの影響(?)で、自在に物を動かしたり浮かせたり、自身が空を飛んだりする超能力もあった。
リーガンは超能力のことを弁護士で本舞台のプロデューサーで親友でもあるジェイク(ザック・ガリフィアナキス)だけには打ち明けていたが、ジェイクは「頭がおかしくなったのか?」と信じなかった。
バードマンは事あるごとにネガティブで悪魔のような言葉を囁きかけてくる。
その度にリーガンが「やめろ」と言っても声はやまないので、時に暴れたり物を投げたりすることもあった。

プレビュー公演の前日。稽古中に主要キャストの1人だったラルフ(ジェレミー・シャーモス)の頭に落下したライトが当たって怪我を負い、舞台を降板することになった。
ジェイクはラルフから「訴えてやる」と脅されたり、代役探しに大慌てだったが、リーガンは「ラルフの事故は俺が超能力でやったんだ!あいつの演技は下手くそ過ぎて見れたもんじゃなかった!もう少しマシな役者を見付けてこい」と言う始末だった。

 

あらすじ承

そんな中、主要キャストの1人であるレズリー(ナオミ・ワッツ)の彼氏のマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)が代役として舞台に立ってくれることになった。
マイクは演技力が凄いと話題の人気役者で、彼が出演する舞台はどれも全席即完売、著名な演劇評論家もこぞって彼を絶賛していたので、リーガンとジェイクは大喜びでマイクを迎えた。

実際に稽古をするとマイクの演技力はリーガンも驚くほどで、さらに前売り券もマイクの出演が決まった瞬間に売れ行きが2倍になった。
おかげで良いこと尽くしかと思われたが、マイクは稽古開始して数分で脚本に文句をつけてきた。
リーガンはマイクの勢いに少々戸惑うも、人気と演技力に免じて目をつぶることにした。

プレビュー公演当日。マイクのおかげで席の埋まり具合は上々だった。
リーガンの出番になり舞台に出ると、マイクが舞台の上で本物のお酒(ジン)を飲んでいたので、リーガンは「酔って舞台を台無しにされたら困る」と思い、こっそりジンを水にすり替えた。
すると、マイクは本番中にも関わらず「ここは酒を飲みながら語りあうシーンだろ、酒を飲んで何が悪い!俺の大切な小道具を返せ!」と大暴れした。
急遽幕を下ろし、我慢できなくなったリーガンはジェイクに「今すぐあいつをクビにしろ!」と命じたが、ジェイクは「もう代役を雇う金も時間もないし、彼のおかげでチケットが売れたんだから我慢しろ」と却下された。


(マイクに演技を褒められたリーガン 引用:https://www.britannica.com

その後のマイクとレズリーのベッドシーンでは、マイクが勃起してしまうという事件が発生した。
翌朝。ツイッターでは『マイクの勃起』が世間を騒がせ、誰かがアップした勃起動画は5万回以上再生。
タイムズ誌の1面を飾っていたのもマイクの写真とインタビュー記事で、リーガンはというとツイッターでは話題にすらのぼらず、タイムズ誌では12面に小さく皮肉的な記事が載っただけだった。

タイムズ誌には、『マイクが俳優になったきっかけはカーヴァーだった』などと書かれていたり、マイクが『セリフ作りもした』と書いてあった。
リーガンは怒ってマイクに詰め寄ったが、マイクは記者に大げさに話したことは認めたが、最終的には「取材を受けたのは俺だ」と反省はしていない様子だった。

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あらすじ転


(引用:https://time.com

公演2日目。全てをかけて取り組んだ舞台がマイクに乗っ取られていく。
そう感じたリーガンは自信をなくして公演をキャンセルしようとしたが、ジェイクに励まされて何とか舞台に立った。
ところが出番と出番の間の舞台裏で、リーガンはマイクとサムがキスしているのを目撃してしまう。
マイクはレズリーと付き合っていたが、昨日の勃起事件がきっかけでレズリーと破局しており、いつの間にかサムとデキていたのだ。

リーガンの出番まであと2分しかなかったが、何とか落ち着くために裏口から外に出てタバコを吸った。
その時、裏口のドアが閉まってリーガンはバスローブ姿で外に締め出されてしまい、しかもバスローブがドアに挟まって動けなくなった。(裏口のドアは閉まると自動的に施錠されるタイプだった)
自分の出番まであと1分程しかない。
焦ったリーガンは仕方なくバスローブを脱ぎ捨ててパンツと靴下だけを身に着けた姿で大通りへ出て、写真や動画を撮られまくりながら歩き、会場の正面入り口から入って観客席から再び舞台に上がった。


(パンツ一丁で大通りを歩くリーガンと通行人 引用:https://www.theverge.com

リーガンがパンツ一枚でブロードウェイの通りを歩く姿はSNSのみならずテレビ番組でも取り上げられて話題になった。
ツイッターの動画はアップされてから1時間で35万回再生を記録し、マイクの勃起動画を大きく上回った。
その後、リーガンは会場近くのバーで著名な演劇評論家のタビサ(リンゼイ・ダンカン)と罵り合いの喧嘩をした。
タビサは舞台を観てもいないのに「映画人は大嫌いだから酷評を書く」と言い放ったからだった。

舞台のラストは、妻の浮気現場を目撃し、妻から愛されていないことを確認した主人公が銃で頭を打ちぬいて終わる。
リーガンはラストシーンに向けて本物の銃を準備すると、舞台の上で使った。
迫真の演技だと勘違いした観客はスタンディングオベーションをリーガンに向けた。

結末と解説考察は次のページです!

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