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クリスティーンの症状について
作中でクリスティーンは目覚めると心が20代前半の状態になる的な説明があり、そう言われると『20代前半までの記憶はあるのかな』と思ってしまいましたが、クリスティーンは20代前半頃までには絶対で合っていると思われる本物のベンもクレアも忘れているので、病名としては自分の重要な情報(職業、学歴や結婚しているかどうかなど)の大半を忘れてしまう『長期記憶障害』と、発症後に経験したことを記憶できない『前向性健忘』の両方だったと思われます。
クレアからの電話の意味は?
ベンが出勤した直後に自宅に電話をかけてクリスティーンの様子を確認した時、ベンが持っていたもう1台の携帯が鳴り、発信者はクレアでした。
ベンはクレアからの電話を無視して着信音量を下げます。
「なぜクレアがベンに電話を?まさか知り合い?」と少し混乱しますが、ベンの膝の上で鳴っていたのはベンがこっそり没収したクリスティーンの携帯です。
フラッシュバックの真相を考察
ナッシュ医師の名前がマイクだとわかったとき、クリスティーンは一瞬ナッシュ医師から暴行を受けるフラッシュバックを見ます。
しかしナッシュ医師は名前がたまたま同じだったというだけで完全に白なので、これフラッシュバックではなくクリスティーンの妄想や思い込みが反映された映像です。
別のフラッシュバックでは右頬に傷痕のある男にレイプされる場面もあり、夢では右頬に傷痕の男の似顔絵の横にマイクと書かれたイラストも出てくるので『傷のある男が暴行事件の犯人か?』と思ってしまいますが、真相は傷痕の男が本物のベンであり彼女の元夫でした。
レイプのフラッシュバックも夢の絵も、マイクがベンに成りすましていることを暗示していると思われます。
しかしよく考えると、クリスティーンは暴力は受けましたがレイプはされていません。
レイプのフラッシュバックは「事件の日の性交の痕は不倫ではない」と思いたいクリスティーンの思い込みと記憶の混乱が作らせたものか、あるいは本物のベンもまたDV男で過去にクリスティーンに性的DVしたことがあり、それを思い出しているのか?など妄想が膨らみます。
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