金田について
金田はなぜ鉄雄を助けようとした?
金田が鉄雄を助けようとしたのは純粋な仲間意識(家族意識)からです。
金田は鉄雄と同じ孤児院で似たような環境下で育ちましたが、鉄雄のように卑屈になったりせず持ち前のリーダー性を発揮してそれなりに純粋に育ちました。
金田は幼少時代からずっと鉄雄の面倒を見続けてきたので、血は繋がっていないし同い年でしたが、親分肌の金田には『兄弟』のような感覚が強かったのでしょう。
鉄雄は内心金田の世話焼きを有難迷惑のように思っていたようですが、金田はそんなことは気にしていませんでした。
「さん」を付けろよデコ助野郎!
このセリフは有名で、某掲示板や動画サイトなどでよく飛び交っていますね。
超能力を得て怖いものなしになった鉄雄が金田を呼び捨てにした時、金田が放った突然のマウンティング発言です。
これは劇場版オリジナルのセリフで、漫画には登場しません。
なぜ「さん」を付けろと言うのか考えましたが、金田は根っからのリーダータイプなので仲間を皆『子分』だと思ってる傾向(対等だとは思っていない)があります。
金田は子分である鉄雄に呼び捨てにされて気分が悪くなり、鉄雄は金田のそういう所が嫌いだったんでしょう。
金田が鉄雄を何とかしたいと強く思うのは、家族意識だけでなくリーダーとして、子分が暴走しているから止めなければという責任感もあるんでしょうね。
根津は何がしたかった?
根津は「ネオ東京は熟しきった果実みたいなものだ。中に新しい種を宿している。後は風が果実を地に落とすのを待つだけだ」と発言しています。
つまり、ネオ東京はもうこれ以上進化の余地は無く、発展するにはまた一から生まれ変わるしかないということなのでしょう。
根津は『新しい種(新しいネオ東京)』を支配するつもりで、竜作らゲリラグループを『風』にして、ナンバーズを『芽』にしようとしていたのです。
簡単に言うと、根津はゲリラグループやナンバーズを利用してネオ東京の政権を握ろうとしていたのでしょう。
しかし、根津は結局持病で死んでしまったので、彼も腐った果実だったということなのでしょう。
原作と劇場アニメの違い
アニメ版と原作漫画のざっくりの流れは一緒ですが、アニメ版の方がより凝縮され、細かいストーリーは省かれています。
例えば、アキラは本作ではバラバラにされて冷凍保存されていましたが、原作では解体されることなく、人間の姿のまま冷凍されています。
また、冒頭の1988年東京爆発のシーンも、本作では描写のみで詳細には触れられていませんが、原作ではアキラが起こした爆破です。
本作ではアキラは鉄雄を飲み込むためにブラックホールを生みますが、原作では鉄雄がタカシを殺してしまい、怒ったアキラが能力を解放してブラックホールを生み出します。
また、本作でモブキャラ的に登場する教祖様のミヤコは、漫画では元ナンバーズという不思議な過去を持ち、軍と敵対関係にあるメインキャラクターです。
同様に、冒頭で金田たちと争っている、顔にピエロのペイントをした男ジョーカーも、原作では金田と協力して鉄雄を倒そうとするメインキャラです。
また、原作ではアメリカ軍も登場していたり、映画よりも壮大なスケールで描かれています。
気になる方はぜひ原作漫画も読んでみてください!
バックサウンドについて
音楽を手掛けた芸能山城組の山城氏は、本作に合うのはどんな曲か悩みに悩んだ末に原住民族の楽器を使うことに決めたそうです。
楽器には普通7つのオクターブがあるところが、使うと決めたその原住民族の楽器は4つしかなくて、欠けている部分が『金田や鉄雄の若さや未熟さ』を象徴しているように感じて、あのような曲風になったんだそうです。
日テレの『月曜から夜更かし』のトピック提示で使われてる効果音もアキラだったのでびっくりでした(笑)
以上です!この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
・関連作品記事
感想などお気軽に(^^)
最初の爆発は核爆弾ではないです。作中で言われてます。
匿名さん
仰る通りです。修正しました。
ご指摘ありがとうございました(_ _)