「T2 トレインスポッティング」ネタバレあらすじ、名言紹介! | 映画の解説考察ブログ - Part 2

「T2 トレインスポッティング」ネタバレあらすじ、名言紹介!

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ヒューマンドラマ

結末

その日の夜、ベグビーはベロニカのスマホからレントンとサイモンにメッセージを送り、2人が開店しようとしていたお店に呼び出しました。
約束の深夜0時。ベロニカに呼ばれたと思い込んでいるレントンとサイモンがお店に着くと、スパッドが危険を知らせようと現れますが、その直後にベグビーが到着してしまいました。
ベグビーはレントンを殺そうと襲いかかり、危ない所でスパッドがベグビーを便器で殴って気絶させました。

3人はベグビーを車のトランクに押し込むと、刑務所の前に車ごと放置しました。

その頃、10万ポンドはベロニカが全て持ち逃げしていました。
ベロニカは『サインの偽装』が得意なスパッドに協力してもらい、会社から振り込まれる融資のお金がベロニカの口座に振り込まれるように手続きしていました。
スパッドは過去の経験から『友情を壊すのはいつもお金』であることに気付き、ベロニカの頼みを聞きました。

ベロニカが「あなたには分け前をあげる」と言うと、スパッドは「俺の嫁と息子にやってくれ」と答えました。
ベロニカは10万ポンドを持って故郷ブルガリアに帰り、お金の一部はスパッドの妻ゲイルと息子ファーガスに贈られました。

こうしてレントン、サイモン、スパッドはお金のない生活に戻りました。
レントンは実家に戻り、サイモンは叔母から継いだバーを営業します。

今回の出来事で、2人は本当の親友になりました。
スパッドは小説を書き上げて、一番最初にゲイルに読んでもらいます。
原稿を読み終えたゲイルが決めたこの小説のタイトルは『トレインスポッティング』でした。

レントンは実家の自室に戻ると、20年前によく聞いていたお気に入りのレコードをかけて踊りました。




・主題歌
Iggy Pop『Lust For Life』
・挿入歌

High Contrast『Shotgun Mouthwash』
Rick Smith 『Perfect Day』
『Grota de ipanema』
Young Fathers『No Way』
Underworld『Eventually But』
Young Fathers『GET UP』
Vera Lynn『Auf Wiederseh’n Sweetheart』
Young Fathers『LOW』
The Rubberbandits『Dads Best Friend』
Alex Jackson, Ged Hanley『Penny Arcade』
Margaret Davis, Ged Hanley『Caledonia』
Billy King『The Blue Sea of Ibrox』
Ged Henley and Neil Thomson『RED HOT SALSA』
Ewan Mcregor and Jonny Lee Miller 『1960』
The Clash『FROM RUSSIA WITH LOVE』
The Clash『(White Man) in Hammersmith Palais』
Underworld『Born Slippy(NUXX)』
Wiley 『Wot U Call It?』
Blondie『Dreaming』
Ross Ainslie『Caledonia』
QUEEN『RADIO GA GA』
RUN-DMC VS Jason Nevins『It’s Like That』
Frankie Goes to Hollywood 『Relax』
Young Fathers『Rain Or Shine』
Young Fathers『Dare Me』
Wolf Alice『Silk』
Young Fathers『Only God Knows』
Fat White Family『Whitest Boy On The Beach』

 

名言紹介

名言紹介

観ていて名言だと感じたセリフを抜粋しました。

「体から毒を出したってなんの意味もないさ。頭から毒を追い出せ。」

人生に絶望して麻薬中毒から脱出できずにいるスパッドを、レントンはランニング(登山)に誘い、2人は頂上にたどり着きました。
久しぶりに体を動かして気持ちよくなり、前向きになったスパッドが「体から毒を出して薬断ちする!」と決意表明します。
そんなスパッドにレントンがかけた一言です。
その後、再び弱気になったスパッドに、レントンは「何かに夢中になれば克服できる。夢中になれることを探せ」とアドバイスしています。

 

あと30年はもつらしい。でも何をする?
2、3年なら何とかなる、暇をつぶして暮らすさ。
でも30年だぜ?何すりゃいい?なんて惨めな46歳だ!

離婚と失業と病気に同時に見舞われて不幸のどん底にいたレントンが手術の末、医者から「あと30年は大丈夫」と言われたことを嘆いている、絶望的な名ゼリフです。

 

選べ。ブランド物の下着を。むなしくも愛の復活を願って。
ハンドバッグを選べ。ハイヒールを選べ。
カシミヤを選んでニセの幸せを感じろ。
過労死の女が作ったスマホを選び、劣悪な工場で作られた上着に突っ込め。
フェイスブックやツイッターやインスタを選び、赤の他人に胆汁を吐き散らせ。
プロフィール更新を選び、””誰か見て””と朝メシの中身を世界中に教えろ。
昔の恋人を検索し、自分の方が若いと信じ込め。
初オナニーから死ぬまで全部投稿しろ。人の交流は今や単なるデータ。
世界のニュースよりセレブの整形情報。
異論を排斥 レイプを嘲笑 リベンジポルノ 絶えぬ女性蔑視。9.11はデマ。事実ならユダヤ人のせい。
非正規雇用と長時間通勤、労働条件は悪化の一途。子どもを産んで後悔しろ。
あげくのはて、誰かの部屋で精製された粗悪なヤクで苦痛を紛らわせろ。
約束を果たさず人生を後悔しろ。過ちから学ぶな。
過去の繰り返しをただ眺め、手にしたもので妥協しろ。
願ったものは高望み。不遇でも虚勢を張れ。失意を選べ。愛する者を失え。
彼らとともに自分の心も死ぬ。
ある日気付くと、少しずつ死んでた心は空っぽの抜け殻になってる。
未来を選べ、ベロニカ、人生を選べ。

ベロニカとレントンが食事に行き、
「サイモンがよく格好つけて『人生を選べ(Choose life.)』と言うの」
と笑うベロニカに、レントンが付け加えた言葉です。
当時ポスターでよく見かけた薬物乱用防止のポスターの標語をパロって遊んだとレントンが語っています。
前作から20年で世界は劇的に変化しました。
その数々の変化や出来事を皮肉的に言い表している言葉です。
また、レントン自身が歩んできた人生にも添っている言葉があります。
『子どもを産んで後悔しろ』は、前作で亡くなってしまった赤ちゃんを示唆していると思われます。
『粗悪なヤクで苦痛を紛らわせろ』はレントン自身の過去のこと。
『願ったものは高望み 不遇でも虚勢を張れ』は、前作では当時高校生だったレントンの元恋人(?)のダイアンが、今では弁護士として立派な人生を歩んでいます。
そんな彼女と一緒にならなかったことに対する少しの後悔を指している気がします。
『失意を選べ 愛する者を失え』は、母親の死に目に会えず、後悔しているレントンの気持ち。
そして、少しずつ死んでいっているレントン自身の心を表しています。




その他考察や感想など

『トレインスポッティング』には『麻薬中毒者』という意味のほかに
『些細な事、つまらないことに夢中になる』という意味もあります。
レントンとかつての仲間たちは、それぞれが些細な事に夢中になる様子が20年前と変わっていないことが示されてから物語が始まります。

名作の続編はハズレが多いとされていますが、本作は全然そんなことなく素敵だったと感じました。
まず、20年経ってるのにキャストが変わってない!
マクレガーから仲間たちから、作者のウェルシュ氏までそれぞれの20年後の姿を見せてくれました。
1で女子高生だったダイアンは大人になって、印象変わりすぎててなかなかわかりませんでした。。
スパッド(ユエン・ブレムナー)のフォトジェニックさは健在でした☆
レントンのまくしたてるような喋り方ももちろん健在で、あれカッコ良くて好き。
というかユアン・マクレガーの声が好きです。

監督さんも同じでテンポもノリも前作同様で、たまに出てくる1の回想シーンで前作の内容も思い出しやすいし、レントンがスコットランドに帰って昔を思い出し、過去の自分に戻る様子もわかりやすかったです。

ストーリーの展開は予想できてしまったけど、演出が良いから全く飽きたりせずに見れました。
特にトイレでレントンとベグビーが再会するまでのシーンが面白かった!
見ながらニヤニヤしてしまいました笑

お金がなくても『平凡』こそが幸せなんだと思わせてくれる映画でした!

いじょうです。読んでいただきありがとうございました。
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