「マダム・マロリーと魔法のスパイス」ネタバレと感想|邦題でミスリード☆ | 映画の解説考察ブログ

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」ネタバレと感想|邦題でミスリード☆

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マダム・マロリーと魔法のスパイス01 ヒューマンドラマ
©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』のあらすじを紹介しています!

インドからフランスに移住したカダム一家は、ミシュラン一つ星シェフのマダム・マロリーが営むフランス料理店の真向かいにインド料理屋をオープンした。
カダムの店から流れる賑やかなインド音楽とスパイスの匂いは、静かな雰囲気を好むマダムにとっては迷惑極まりない。
我慢出来なくなったマダムとカダム一家の争いが始まった。

マダム・マロリー

原題:The Hundred-Foot Journey
制作年:2014年
本編時間:130分
制作国:アメリカ
監督・脚本:ラッセ・ハルストレム
制作:スティーブン・スピルバーグ
原作小説:リチャード・C・モライス「マダム・マロリーと魔法のスパイス

 

キャスト&キャラクター紹介

マダム・マロリー
©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
ハッサンマニシュ・ダヤル
インド料理屋を営むカダム一家の次男。
人並み外れた味覚と嗅覚を持つ天才料理人で、カダム一家の飲食店のメインシェフを任されている。
パパとマダムの争いの板挟みになる。

 

マダム・マロリー
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マダム・マロリーヘレン・ミレン
ミシュラン1つ星を誇るフランスの老舗レストラン『ル・ソール・プリョルール』のオーナーシェフ。
今年こそは2つ星を得ようと奮闘している。
カダム一家の料理を見下し、すぐに潰れるだろうと高を括っている。

 

マダム・マロリー
©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
パパオム・プリ
ハッサンの父親でカダム一家の主。妻はハッサンが幼いころに亡くなっている。
マダムの店の向かいの空き店舗をいたく気に入り、インド料理屋を開くことに独断で決めてしまう。
気の強いマダムと衝突する。

 

マダム・マロリー
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マルグリットシャルロット・ルボン
マダムの店の見習いシェフ。
ハッサンの料理の才能にいち早く気が付く。

その他のキャスト
マヌサ(ハッサンの兄)…アミット・シャー
マヒラ(ハッサンの姉)…ファザーラ・デュア・エレネ
アイシャ(ハッサンの妹)…アリア・パンディア
町長…ミシェル・ブラン
ジャン=ピエール…クレマン・シボニー
ポール…ヴィンセント・エルバズ
ハッサンのママ…ジューヒー・チャーウラー ほか

あらすじ|起

マダム・マロリー

マルグリットの手料理の数々 ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

地元のインド、ムンバイでインド料理店を営んでいたカダム一家は、暴動による火事で母親とお店を失いました。
一家は失意の中、新たな安住の住み家を求めてあてもなく車を走らせて南フランスにたどり着きました。
車が故障してしまい困っていたところ、偶然通りかかったフランス人女性のマルグリット(シャルロット・ルボン)が助けてくれて、車を修理に出してその日の宿を確保できました。

その日の夜、一家はマルグリットに野菜やパン、チーズ、オリーブオイルまで全てが自家製の驚くほど美味しいフランスの家庭料理をごちそうになります。
食材をとても気に入ったパパ(オム・プリ)は、周辺を歩き回って一軒の空き店舗を見つけると、ここでインド料理屋を再開して暮らすことを決意しました。
しかし、次男で料理人のハッサン(マニシュ・ダヤル)と兄のマヌサ(アミット・シャー)はパパに大反対します。
なぜなら、その空き店舗の真向かいには、ミシュラン1つ星の老舗フレンチレストラン『ル・ソール・プリョルール』があったからです

しかし頑固なパパは何を言われても諦めませんでした。
パパがこの空き店舗に着いた時「ここでお店を再開しなさい」と囁く死んだママからのメッセージが聞こえたからです。
結局パパは家族全員の反対を押し切って空き店舗を購入してしまいました。

すぐに店舗の改装工事が始まりました。
ル・ソール・プリョルールの女性オーナーシェフであるマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)は、今年こそ2つ星を獲得するべく奮闘中なこともあり、最近は特にピリピリしています。
そんな中、向かいの空き店舗がインド料理屋になると知り、マロリーも他のシェフたちも「すぐに潰れる」と馬鹿にしていました。

その日の午後、ハッサンとパパは近所の市場に食材を見にいきました。
そこでハッサンはマグリットと再会し、彼女がル・ソール・プリョルールで修行中の副シェフだと知りました。

マルグリットは、マロリーがミシュランのために大変な苦労をしていることや、彼女はシェフを採用するときに経歴は一切見ず、オムレツを作らせて一口食べるだけ(才能だけ)で採用を決めること、マロリーの店とカダムの店はライバルになることなどを教えてくれました。

店の改装工事は順調に進んでいます。
ハッサンは昼は改装の手伝い、夜はフランス料理のレシピ本を読みふける日々が続きました。

改装作業がほぼ終わった頃。 マロリーが敵情視察にやってきて、料理道具やインド料理を一通りバカにした後、メニューを持って帰っていきました。
マロリーの挑発にパパは激怒します。

お店のオープンが数日後に迫った日、パパは、ママが生前大切にしていスパイスラックをハッサンにプレゼントしました。
スパイスの香りで母を思い出したハッサンは、料理人として頑張ろうと意気込みます。
その後、ハッサンとパパは近くの市場に買い出しに行きますが、必要な食材がほとんど全て売り切れていました。
マロリーがパパのお店のメニューを見て、使いそうな食材を買い占める嫌がらせをしていたのです。
パパは怒りに震えながら「戦争開始だ!」と叫びました。

 

あらすじ|承

マダム・マロリー

お店のきりもりを頑張るパパ   ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

ハッサンとパパは遠くの市場まで足を伸ばして食材を手に入れて、なんとかレストランメゾン・ムンバイをオープンしました。

最初の客はパパが強引に客引きしたものの、ハッサンの料理は誰もが認めるほど美味しいので、次第に店内はお客さんで埋め尽くされました。
そんなメゾン・ムンバイの様子をマロリーは窓から眺めて苛立っていました。
大音量のインド音楽がル・ソール・プリョルールの店内まで聞こえて雰囲気が台無しだからです。
これではミシュランの調査員が来た時に評価を下げられる要因になりかねません。

翌朝。マロリーは町長の元へ出向き、メゾン・ムンバイの騒音に対する苦情を文章で提出しました。
町長は「すぐに潰れるだろうから、放っておけ」と諭しますが、マロリーは町長を睨みつけて立ち去りました。

メゾン・ムンバイのオープンから数日後。
ハッサンとマグリットは偶然会う度に料理の話に花を咲かせる友人になっていました。
マグリットに『フレンチの基本の5つのソース』を教えてもらったハッサンは、家でソースを作って翌日マルグリットに味見をしてもらいます。
そのソースのすべてが絶品だったので、マグリットは驚きました。

一方、パパは町長から「店で音楽を流すのをやめなければ営業停止命令を出す」と警告されてしまいます。
マロリーの嫌がらせだと確信したパパが断固拒否すると、町長は、マロリーのレストランは元は亡くなった彼女の夫のもので、彼女は店を守りたくて必死なのだと事情を説明しました。
同情したパパは「音量を下げる」と約束しますが、その代わりにパパは以前マロリーにやられた『食材買い占めの嫌がらせ』をやり返しました。

パパは仕返しのために買い占めたハトをなんとかインド料理にできないかとハッサンに相談します。
ハッサンは「仕返しは良くない」と叱りますが、パパは反省の色を見せません。

ハッサンはル・ソール・プリョルールに行って謝罪し、レシピ本から学んだ伝統的なハトのフランス料理をマロリーにプレゼントしました。

マダム・マロリー

ハッサンの鳩料理を味見するマロリー ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

厨房の全員が注目する中、マロリーはソースの味見だけして残りはゴミ箱に捨ててしまいました。
マロリーの様子を見てスタッフは安心したように仕事に戻り、ハッサンは逃げるように厨房から出ていきました。
パパとマロリーはその後もお互いの店への嫌がらせや町長へ苦情申請を繰り返して、板挟みになる町長はうんざりします。
マロリーとパパの不仲はスタッフにも伝染して、お互いの敵対心は徐々に膨れ上がりました。




あらすじ|転

マダム・マロリー

ハッサンとマルグリット ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

建国記念日の夜。ハッサンはいつもの川辺でマルグリットと話している内に、良い雰囲気になり初めてキスをしました。
ハッサンは既にマルグリットが好きだったので交際を期待しますが、マルグリットは「あなたは素敵だけど、今は仕事に専念したい」と告げて帰ってしまいました。

落ち込んで帰宅したハッサンは、メゾン・ムンバイの外壁に『フランスはフランス人のもの』と落書きされているのを発見します。
すると2人の怪しい人影が現れて、燃える酒瓶を厨房に投げつけて逃げていきました。
火事は厨房だけで消し止められましたが、ハッサンは料理人の命とも言える大事な手に火傷を負ってしまいました。

その後、メゾン・ムンバイの火事を知ったマロリーは、酒瓶を投げたのがマロリーの店のシェフ、ジャン=ピエールだとわかるとすぐに解雇しました。
ジャン=ピエールが火事を起こしたのは、そうすればマロリーが喜ぶと思ったからでした。

ジャン=ピエールが店から去るのを見て何となく事情を察したハッサンは、フランス人とインド人が仲良くなれるような料理を作りたいと考えるようになりました。

その後、マロリーは大雨の降る中メゾン・ムンバイの落書きを消しに行きました。
パパは「自分の壁は自分で掃除する」と止めますが、マロリーは「これはあなたの壁じゃない。『町』の壁よ。」と掃除を続けます。
パパは傘をマロリーに渡して無言で店に戻りました。

その直後、ハッサンがマロリーの所にきて「新作のオムレツを考えたけど、ヤケドで手が使えないから代わりに作って試食してほしい」と頼みました。

マダム・マロリー

ハッサンの指示通りにオムレツを作るマロリー ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

 ハッサンは、インドスパイスとハーブをふんだんに入れたスパイスオムレツをマロリーに試食してもらいます。
オムレツを食べたマロリーは「ハト料理の時からわかってたけど、美味しいわ。合格よ」と笑いました。

フランス料理を本気で学びたくなったハッサンは「ル・ソール・プリョルールで働きたい」とパパに打ち明けます。
パパは怒り狂いましたが、マロリーとハッサンの熱意と、死んだママからの「許してあげなさい」という天の声で渋々認めました。

ハッサンはル・ソール・プリョルールで一緒に働けるようになったことをマルグリットに報告すると、マルグリットは不機嫌になり、しまいには喧嘩になってしまいます。
マルグリットはハッサンの才能に嫉妬していたのです。
さっそく次の日からハッサンはル・ソール・プリョルールで働き始めますが、マルグリットとは仲直り出来ずライバル関係になりました。

ハッサンはマロリーの店でも驚くべき早さで腕を上げていき、大臣が来店する際にはメインを任されるほどになりました。
大臣が来店した日、ハッサンはフレンチとインドスパイスが融合した新しいフランス料理を提供して賞賛の嵐を受けました。
その客の中にミシュランの調査員がいたことには誰も気が付きませんでした。

ハッサンがマロリーの店に行ったことで、マロリーはパパにハッサンの仕事ぶりを定期報告するようになり、徐々に2人の関係は良くなっていきました。

 

あらすじ|結

マダム・マロリー

パパとマロリー ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

数ヶ月後、その日はミシュランの星の発表日です。
ミシュランからの連絡を待ちながら緊張しているマロリーに、パパは思わず「ミシュランの星がなんだ!私にとっての星はあなただ!」と愛を告白しました。

その直後、ミシュランから電話が入り、ル・ソール・プリョルールに2つ星が付くことが決まり、ル・ソール・プリョルールのスタッフもカダム一家も皆で大喜びしました。
大臣が来店した日にハッサンが作った料理がミシュランに認められた瞬間でした。

その後、ハッサンは世界的に有名なフランス料理店にスカウトされてル・ソール・プリョルールを去ることになりました。
ハッサンが就職したレストランは、料理の味や調理法を化学的・物理的に研究してレシピを考案するという『分子料理』のお店です。
そこでスパイスの調合に磨きをかけたハッサンは、たった1年で雑誌の表紙を飾るほどの有名シェフへと成長しました。

マダム・マロリー

分子料理に取り組むハッサン ©2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

カダム一家とマロリーたちは、ハッサンの活躍を雑誌やテレビで見かけてひっそり応援する日々が続きます。
一方ハッサンは有名人になって裕福になったものの、どこか虚しさを感じるようになりましたが、その虚しさがどこから来るのかハッサン自身にもわかりませんでした。
ハッサンは徐々にストレスを抱え込み、酒に依存するようになりました。

そんなある日の夜、ハッサンは同僚のインド人シェフの奥さんが作ったお弁当を食べさせてもらった時、味の懐かしさに涙が止まらなくなりました。
そしてハッサンは、家族の愛情や家庭料理に飢えていたのだと気づきました。

ハッサンが働く店のミシュランの星が発表される日、ハッサンは店を退職してメゾン・ムンバイに帰りました。
町に着いたハッサンが一番にマルグリットを訪ねると、マルグリットは喜んで迎えてくれました。
その後、2人はル・ソール・プリョルールの厨房を借りて、ハッサンが母親に教えてもらったウニ料理を一緒に作りました。
この時、ハッサンとマルグリットは無事に恋人同士になりました。

夜になると、ハッサンはル・ソール・プリョルールに皆を集めて「ミシュラン3つ星をル・ソール・プリョルールとメゾン・ムンバイの皆で一緒に目指そう!」と宣言し、全員が大賛成しました。
その後、メゾン・ムンバイでハッサンのお帰りパーティーが開かれました。
皆が一致団結し、ハッサンの『みんな仲良く』の願いは見事叶えられました。

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感想*

ヘレン・ミレン主役かと思いきや、主人公はインド人の青年ハッサンでした(笑)
スパイスを使っていたのもハッサンだったので、邦題はなんか違う気がしますね(笑)
ハッサンを演じたマニシュ・ダヤルは、アメリカの有名な情報サイトTC Cadler主催の『世界で最も美しい顔100人 2014』(The Most Beautiful Faces of 2014)の男性版で26位に選ばれた超イケメンのようです。
ちなみに同年の27位はヒュー・ジャックマンでした。
こういうのって100人選ぶだけまだならわかるんですが、美意識なんて人それぞれなのにランキング形式にする意味が良くわかりません。

ダヤルはスピルバーグがスカウトしたんだそうで、当時ドラマのわき役などしか経験が無かった彼の初主演作です。
私が最近チラ見している海外医療ドラマの『レジデント 型破りな天才研修医』にもレギュラーメンバーで出演されています。

ほっこりする内容で面白かったですし、最初は性格悪い女まる出しのマロリーが、だんだんパパに心を開いていく感じや、フランス、インドも食文化の歴史が古く決まりごとなんかも多い中で、反発し合う両店がハッサンを通して徐々に仲良しになっていく過程が面白かったです。
一方でバトルタイムも面白かったので、もう少しパパとマロリーの対決が見たいとも思いました(笑)

出てくる料理も一皿一皿美しくて、もっと料理に関するシーンが見たかったなとも感じました。
ハッサンのママがウニのスープを作っていましたが、インドでもウニってポピュラーな食材なんですかね?
と思って調べてみたら、インド料理にウニを使うことはあまり無いようでした。
ママはインド出身じゃないということでしょうか?
とにかく、家族や恋人と楽しく見られる素敵な映画です!

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