「ステキな金縛り」ネタバレ解説|シナモンと霊感、エミに霊が見えなくなった理由 | 映画の解説考察ブログ

「ステキな金縛り」ネタバレ解説|シナモンと霊感、エミに霊が見えなくなった理由

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コメディ

映画『ステキな金縛り』のあらすじと感想を紹介しています!
シナモンと霊感の関係、エミに幽霊が見えなくなった理由などについて書いてます。

制作年:2011年
本編時間:142分
制作国:日本
監督・脚本・原案:三谷幸喜
主題歌:『ONCE IN A BLUE MOON』深津絵里、西田敏行

 

キャスト&キャラクター紹介


(引用:https://i.ytimg.com
宝生エミ深津絵里
おっちょこちょいな若手弁護士。
純粋で正義感が強い性格。、
上司の速水に首を宣告され、最後のチャンスとしてややこしい殺人事件の容疑者の弁護を任された。

 


(引用:https://ameblo.jp
更科六兵衛西田敏行
エミが田舎の宿で出会った落ち武者の幽霊。
未練があって何百年もこの世に留まっている。
六兵衛の姿は霊感がある人物にしか見ることができず、ほとんどの人間には見ることが出来ない。

 


(引用:https://movie.walkerplus.com
速水悠阿部寛
エミが働く弁護士事務所の代表。霊感はない。
甘いものや体に悪そうなジャンクフードが大好き。

 


(引用:https://www.oricon.co.jp
小佐野徹中井貴一
エミと戦うことになる担当検事。
常に冷静で、極端に論理的な思考をしがち。
「科学で解明できないものはこの世に存在しない」という持論を持つ。
工藤万亀夫(くどうまきお、エミの恋人、売れない役者)…木下隆行(TKO)
菅裁判長…小林隆
矢部鈴子(事件の被害者)…竹内結子
日野風子(鈴子の姉)…竹内結子
日野勉(風子の夫、鈴子の愛人)…山本耕史
旅館の女将…戸田恵子
旅館の主人…浅野和之
矢部五郎(被告人、鈴子の夫)…KAN
タクシー運転手…生瀬勝久
ファミレス店員…深田恭子
ファミレスで悲鳴を上げた男性客…梶原善
道端で悲鳴を上げた女…篠原涼子
阿倍つくつく(霊能師)…市村正親
日村(法廷画家)…山本亘
村田(売れていない役者)…佐藤浩市
撮影現場のスモーク係…阿南健治
ドクター…唐沢寿明
ナース…西原亜希
心霊研究家…近藤芳正
木戸健一(郷土史研究家)…浅野忠信
段田譲治(向こうの世界の男)…小日向文世
ラブ…ナナ/声…山寺宏一
傍聴マニアの男…相島一之
染地(被告人)…榎木兵衛
宝生輝夫(エミの父親)…草彅剛
勝訴の紙を持つ男…大泉洋 ほか

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あらすじ起

速水法律事務所の若手弁護士 宝生エミ(深津絵里)は、仕事上の凡ミスと寝坊を繰り返して依頼人に嫌われ、社長の速水悠(阿部寛)からは「期待を裏切る天才」と言われてしまいます。

そんなエミは速水から名誉挽回のチャンスとして、ある殺人事件の弁護を任せられました。
それは、とにかくややこしすぎて誰もやりたがらないという案件でした。

事件の被害者は美術品のバイヤー矢部鈴子(竹内結子)35歳、遺体は自宅の裏庭で発見され、死因は転落死でした。
死亡推定時刻は深夜で、鈴子の部屋には争った形跡があり、別居中だった鈴子の夫矢部五郎(KAN)のボタンが落ちていました。

鈴子の死が発覚した後、矢部は奥多摩の山をさまよっていたところを殺人の容疑で逮捕されました。
しかし、矢部は犯行を全面否認しています。

エミがさっそく矢部に話を聞きに行くと、矢部は事件当日、事業の失敗を苦に自殺しようとして奥多摩に入ったものの、死ぬ決心がつかず旅館に宿泊したら落ち武者に金縛りにかけられていて動けなかったと供述しました。

つまり、矢部のアリバイを証明出来るのは落ち武者の幽霊だけということです。
エミはダメ元で矢部が泊まった宿『しかばね荘』を訪ねました。

ステキな金縛り

しかばね荘の女将と主人とエミ [c]2011 フジテレビ 東宝 [c]キネマ旬報社

検察側は、しかばね荘にチェックインしてから車で自宅に行き、鈴子を殺害して朝までにしかばね荘に戻ることは可能なので、矢部はアリバイ作りのためにしかばね荘に泊まったのではないかと言います。

さらに、しかばね荘の女将(戸田恵子)は「23時半頃に矢部の部屋を覗いたときは、誰もいなかった」と証言しています。

エミは宿の中を見て回った時、矢部が泊まっていた『歯ぎしりの間』の隣には、幽霊が出ると噂のある『耳鳴りの間』があると知り「矢部は間違えて耳鳴りの間で寝てしまい、金縛りにあったのではないか」と推測します。
それなら女将の『23時半頃は部屋にいなかった』という証言の説明もつくからです。

エミは耳鳴りの間に泊まらせてもらうことにしました。
就寝して数時間後、エミは本当に金縛りにあい、目を開けてみると落ち武者がエミをにらみつけていました。

 

あらすじ承

ステキな金縛り

エミの前に現れた落ち武者 [c]2011 フジテレビ 東宝 [c]キネマ旬報社

金縛りが解けた瞬間、エミは落ち武者を捕まえて尋問すると、落ち武者は鈴子が死んだ2月24日の夜に矢部に金縛りをかけていたことを認めました。
エミは「それを法廷で証言して欲しい」と頼んだ直後、落ち武者が本物の幽霊だと気づいて気絶しました。

エミが意識を取り戻すと、落ち武者は「北条家家中・更科六兵衛(西田敏行)」と名乗りました。
エミが矢部のことを話すと、六兵衛は密通者の罪を着せられて無実の罪で打ち首になったらしく、同じ境遇の矢部に共感して法廷で証言してくれることになりました。

六兵衛は陽が沈んだ後しか活動できないので、エミは夜の間に六兵衛を弁護士事務所に連れて行くことにします。
しかばね荘から事務所に行くまでの間に立ち寄ったファミレスで、エミは六兵衛から「裁判に協力する代わりに私の慰霊碑を建ててほしい」と頼まれました。

その後、エミと六兵衛は速水法律事務所に到着しますが、霊感の無い速水には六兵衛の姿が見えませんでした。
幽霊を信じない速水に、エミは六兵衛が目撃した速水の秘密を明かして六兵衛の存在を証明します。

エミは六兵衛を自宅に連れて帰り、同棲している売れない役者の工藤万亀夫(木下隆行)に六兵衛を紹介しました。
万亀夫にも六兵衛は見えませんでしたが、「エミがそう言うなら」と六兵衛を信じました。

裁判が始まるまではまだ日にちに余裕があります。
六兵衛はエミに東京を案内してもらって色んな食べ物の匂いをかがせてもらったり、観光地を見て回って楽しく過ごします。

裁判の日が近づくと、エミと六兵衛は郷土史研究家の木戸健一(浅野忠信)を訪ねました。
六兵衛は記録では『内通者として打ち首にされた』となっていますが、木戸は六兵衛が冤罪だったと信じている人物です。

木戸が六兵衛の無実を信じる理由は、六兵衛が仕えていた北条氏の記録には『六兵衛は優秀な兵士の頭で、彼を慕う者も多かった』と記録があったことに加え、木戸自身が六兵衛の子孫にあたる人物でもあったからでした。

六兵衛は感動して木戸に話しかけますが、木戸にも霊感はなく六兵衛の姿は見えず声も届きませんでした。
エミは六兵衛の幽霊が成仏出来ていないことを打ち明けて「六兵衛の無念を晴らしてほしい」とお願いしました。 




あらすじ転


(砂鉄が体中に張り付いた六兵衛 引用:https://livedoor.blogimg.jp

裁判が始まると、エミはさっそく六兵衛を法廷の証言台に立たせました。
速水とエミは六兵衛が全員に見えるようにしようと思い、電磁波を発生させるマシンと砂鉄で六兵衛の姿を可視化しますが、検事の小佐野(中井貴一)には「インチキは認めない」と一蹴されてしまいました。

次にエミは六兵衛が息を吹くと風を起こせることに着目して、笛ラムネをイエスなら1回、NOなら2回鳴らすことで証言してもらうことにします。
裁判官や裁判を見に来ていた人々も徐々に六兵衛の存在を信じますが、小佐野だけは頑なに「科学的根拠に基づかないものは証拠にならない!」と異議を申し立てます。

その後、小佐野には実は霊感があり、ずっと六兵衛が見えていたことが判明しますが、小佐野はそれでも「幽霊は居ない」と言い続けました。

一旦休廷になり、事務所に戻ったエミたちは『霊が見える人と見えない人の違い』を探るために六兵衛が見えた人たちを集めて話を聞くと、①最近運気が下がった、②最近死を身近に感じた、③シナモンが好きという3つの共通点があることがわかりました。

エミと六兵衛はレストランで食事をしていた小佐野に会いに行き、数か月前に交通事故で死んでしまった小佐野の愛犬ラブちゃんの霊を連れてきて小佐野と再会させました。
小佐野はようやく六兵衛が証言台に立つことを認めてくれました。


(小佐野とラブちゃん 引用:https://inukoroblog.com

矢野の裁判は『幽霊裁判』と呼ばれて話題になり、法廷には六兵衛を見たい人が集まるようになりました。

裁判の再会直前。エミと六兵衛の前に『向こうの世界の公安局公安課』の段田譲治(小日向文世)と名乗る男が現れます。
段田は「六兵衛がラブちゃんの霊を現世に連れてきたことはあの世の法律違反にあたる」と言い、六兵衛をあの世に強制送還しに来ていました。
六兵衛が連れていかれかけた時、小佐野が現れて段田を言い負かして助けてくれました。

段田も見守るなか裁判が再会すると、風子の夫の(山本耕史)に雇われた霊媒師の安部つくつく(市村正親)が法廷に乱入して六兵衛を除霊しようとする騒ぎが起こります。
しかし、つくつくに霊感が無いことがすぐに発覚し、段田によって法廷から排除されました。


(法廷から追い出される安部つくつく 引用:https://plaza.rakuten.co.jp

六兵衛は『イエスなら1回、ノーなら2回』ハーモニカを吹く形で証言し、六兵衛は鈴子が殺された夜、矢部五郎をしかばね荘で金縛りにして朝まで拘束していたと証言しました。

しかしその後の反対尋問で、小佐野は歴史書に書かれた六兵衛の密通の罪を明かして「味方を裏切る人間の言うことなど信じられない。更科六兵衛の証言は信用出来ない」と主張したので六兵衛は激しく落ち込みました。

次の開廷日。エミは速水の提案で六兵衛の子孫の木戸に証言してもらいましたが、小佐野に「全て憶測にすぎない」と一蹴されてしまいます。

その日の夜、神経質になっていたエミは万亀夫と喧嘩になり、万亀夫が家出してしまいました。
落ち込むエミに、六兵衛は「そなたは優秀じゃ。もしそなたに足らぬものがあるとすれば、それは勇気じゃ」と励ましました。

結末と解説考察は次のページです!




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