映画『ミラーズ』ネタバレ解説|ラスト考察、悪魔は何がしたかった?ベンはどうなった? | 映画の解説考察ブログ

映画『ミラーズ』ネタバレ解説|ラスト考察、悪魔は何がしたかった?ベンはどうなった?

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ホラー

映画「ミラーズ」のあらすじ解説・考察をしています!
「ラスト考察:ベンに何が起きた?」「先輩警備員ロレンゾが鏡に憑かれなかったのはなぜ?」「マタイ、アウグスティヌス」などについて書いてます。

制作年:2008年
本編時間:111分
制作国:アメリカ
監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール
本作にはR-15の年齢制限があります。
刺激の強い殺傷・出血及び肉体損壊の描写が見られるためです。

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キャスト&キャラクター紹介

ミラーズ
©️2008 TWENTIETH CENTURY FOX
ベン・カーソンキーファー・サザーランド
誤って同僚を射殺してしまった停職中の刑事。
現在は家族と別居して実の妹アンジェラのアパートに居候中。
社会復帰のために始めた夜間警備の仕事で不気味な鏡に出会う。

 

ミラーズ
©2008 TWENTIETH CENTURY FOX
エイミー・カーソンポーラ・パットン
別居中のベンの妻で監察医。
実家で母親と2人の子供たちと一緒に暮らしている。
喧嘩になるとすぐ高圧的になるベンに嫌気がさしている一方で、ベンを心配せずにいられない。

 


(引用:https://www.dailyadvent.com)
アンジェラ・カーソンエイミー・スマート
ベンの実の妹。心に傷を負うベンを優しく見守っている。

 


(引用:https://www.filmweb.pl
アンナ・エシカーメアリー・べス・ペイル
若い頃…アディナ・ラピテアノ
修道女。鏡に潜む何者かに関わりのある人物。
マイケル・カーソン…キャメロン・ボイス
デイジー・カーソン…エリカ・グラック
ロレンゾ・サペッリ(ベンの上司)…ジョン・シュラプネル
ラリー・バーン(刑事)…ジェイソン・フレミング
ドクター・モリス…ティム・アハーン
ロバート・エシカー(アンナの兄)…ジュリアン・グローヴァー
ゲイリー・ルイス(ベンの前任者)…ジョッシュ・コール
テレンス・ベリー(放火犯)…エズラ・バジントン
ローザ(ベビーシッター)…ドイナ・アイダ・スタン
ジミー・エシカー…ダレン・ケント
ジミーの母…ロズ・マカッチョン
エイミーの同僚…ウィリアム・メレディス
警部…バートン・シドレス ほか

あらすじ紹介

あらすじ①:夜間警備員で社会復帰に挑む元刑事


(ベンの勤務先メイフラワー 引用:https://macabreish.com

主人公のベン・カーソン(キーファー・サザーランド)はNY市警の刑事ですが、1年前に誤って相棒を撃ち殺す事故を起こしてしまい、現在は停職中です。
この事故で精神不安定になったベンはアルコール依存に陥り妻子と別居して実の妹アンジェラ(エイミー・スマート)のアパートに居候していました。
別居してから禁酒はできているものの、禁酒用の薬が手放せなくなっています。

ベンは一日でも早く社会復帰するため、深夜警備員の仕事を始めることにしました。
ベンが警備する施設は約5年前に大火事が起きた元デパートで、現在もデパート側と保険会社の裁判が終わっていないため放置されています。
ここはデパートになる前は『聖マタイ病院』という精神科病院でしたが、メイフラワーの経営者となるメレディス氏が1952年に買収してデパートに立て替えたそうです。

デパートの中は焼けた商品や設備がそのままですが、2階にある大きな鏡だけは火事にあったとは思えないほど綺麗でした。
ベンが鏡に見入っていると、先輩警備員のロレンゾ(ジョン・シュラプネル)は「その鏡に近づくな。前任のルイスこの鏡に憑りつかれてた」と忠告しました。

 

あらすじ②:怪異の始まり

ミラーズ

鏡に手形を見つけるベン ©2008 TWENTIETH CENTURY FOX

ベンが初めて1人で警備する夜。
ベンは決まった時間に施設内を見回り、2階にある例の鏡の前を通りかかると、先日はきれいだった鏡に手の痕が付いていました。
ベンは不思議に思って拭きますが、手の痕は鏡の内側から付いているようで消えません。
しかもよく見ると手の痕は沢山ありました。

その後、ベンは導かれるように建物の地下に行くと、そこには病院の設備が当時のまま残されていました。

元々病院だったこの施設はデパートとして使う部分だけを改装し、使わない地下は経費節約のためにそのまま放置されていたのです。
しかも、どこかの配管が破損しているらしく足元は膝下まで浸水していました。

翌朝、仕事を終えたベンがアパートに戻って洗面所で鏡を見ると、鏡に映った自分の顔が溶けていくように垂れ下がる幻覚を見ました。

 

あらすじ③:前任者の手がかり


(鏡の中の顔が垂れ下がるベン 引用:https://www.firstshowing.net

次の出勤日、ベンは興味本位で例の鏡を触ってみました。
すると突然鏡にヒビが入り、ベンは左手を怪我します。
次に鏡を見た時にはヒビは消えて無くなっており、今度は鏡の中で火事が起きました。
鏡にはデパートが燃える様子と苦しむ大勢の人が見えますが、現実には火事も起きておらず人もいません。
この時、ベンは鏡の近くに財布が落ちているのを見つけます。
財布の持ち主はベンの前任者ゲイリー・ルイスでした。

ベンは事務所に戻って財布の中身をよく見ると『esseker(エシカー)』と書かれた意味深なメモが入っていました。

その後、仕事を終えて帰宅したベンの元に荷物が届きました。
差出人はベンの前任者ルイスからです。
不審に思いつつ開けてみると、中身はメイフラワーデパートの火事関連の新聞記事で、火事による死者45人、負傷者は数百人出たことや、放火犯としてテレンス・ベリーという男が逮捕されたと書かれていました。

その日の夕方、ハーレムの駅でゲイリー・ルイスの死体が見つかりました。
ベンは警察署に行き監察医の妻エイミー(ポーラ・パットン)に頼み込んでゲイリー・ルイスの遺体を見せてもらいます。

ルイスは駅構内のトイレで、鏡の破片で自分の喉を切って死んでいました。
この時もベンは安置所の鏡に映るルイスが「エシカー!」と叫ぶ幻覚を見ます。
ベンはルイスの遺体発見当時の写真も見せてもらうと、鏡に映るルイスが持っている破片には血がべっとり付いていますが、実際にルイスが持っている破片にはなぜか血がついていませんでした。

ベンは「メイフラワーの鏡とルイスの死は関係してる」と訴えますが、エイミーはベンが服用している禁酒用の薬には強い副作用があることを指摘して「薬の飲みすぎだ」と信じてもらえませんでした。




あらすじ④:エシカー


(ベンとアンジェラ 引用:https://www.imdb.com

その日の夜、ベンの妹アンジェラがバスルームで鏡の魔物に襲われて死亡しました。
ベンは翌朝の仕事終わりにアンジェラの死を知って泣き崩れます。

アンジェラの死は明らかに殺人ですが、密室殺人で証拠も一切出てこず手がかりがありませんでした。
ベンはアンジェラを殺したのは鏡の中にいる何かだと確信し、メイフラワーに直行します。

ベンは怒り任せに鏡を攻撃して「何が望みだ!?」と叫ぶと、鏡にピシピシと傷が入って『ESSEKER(エシカー)』の文字が浮かび上がりました。

ベンは刑事仲間のラリーに電話して、ニューヨークにエシカーという人物がいるか探してもらいますが、該当者は居ませんでした。
関連記事を読み漁ると、メイフラワーに放火した男テレンス・ベリーが『妻子を鏡に殺された』と主張していたことがわかりましたが、彼は既に死亡していました。
ベンはベリーが収容されていたジェファーソン精神科拘置所を訪ね、ドクター・モリスからベリーの話を聞きます。

モリス医師は「鏡に映る自分を別人だと認識すると、人は全く別々の2つの自我と世界に直面します。そのショックで人格が分裂し、多重人格障害になる。そして患者は『世界が2つある』と誤った認識を持ちます」と意味深な話をしました。

ベリーの記録映像では、ベリーは鏡に要求された『エシカー探し』をしなかったせいで妻と子どもを殺され、鏡に復讐するためにメイフラワーに放火したと語っていました。
それはベンの家族も鏡に狙われることを意味します。

ベンは自宅に行きエイミーと息子マイケルに「鏡が危険だ」と知らせ、鏡や鏡代わりになる物を全て撤去しようとしますが、エイミーもマイケルも突拍子もないベンの話を信じられません。

ミラーズ

割れたままの鏡に呆然とするベン ©2008 TWENTIETH CENTURY FOX

エイミーに「出て行け」と怒られたベンは車で家を離れました。
運転していると、カーブミラーに貼られていた『鏡に映るものは思ったよりも近くにあります』という注意書きが目につきました。

ベンはメイフラワーの地下で鏡に対抗する手がかりを探していると、鏡で作られた不気味な実験室を発見しました。
実験室の壁はマジックミラー張りになっていて、中央に拘束椅子が1台ポツンと置かれています。
外からは中が見えますが、部屋の中からは自分の姿しか見えません。


(鏡部屋を発見したベン 引用:https://fathersonholygore.files.wordpress.com

ベンは同僚刑事ラリーに電話して聖マタイ病院の関係者を調べてもらうと、アンナ・エシカーという当時12歳だった女性患者がヒットしました。
ベンはラリーと直接会い、エシカーと聖マタイ病院で過去に起きた事件を教えてもらいます。

1952年10月5日の深夜、入院患者たちが殺し合う事件が発生しました。
その事件の犠牲者の中にはアンナ・エシカーも含まれていました。
エシカーの担当医であり病院の責任者でもあったドクター・ケーンは逮捕されましたが、彼はその後鏡の破片を使って自殺したそうです。

エシカーは重度の統合失調症で妄想、暴力などの症状で入院していました。
資料写真にはエシカーの自宅で撮影されたものがあり『ペンシルベニア 51年8月』とメモ書きがありました。
さらに『10月6日付けのエシカーの死亡診断書』と『10月4日付けのエシカーの退院記録』がありました。
患者の殺し合い事件が起きたのは5日の深夜なので、もし死亡診断書がニセモノで退院記録が本物だとしたら、エシカーは殺されておらず現在68歳で生きている可能性は十分考えられます。
ベンはエシカーは生きていると信じて探すことにしました。

その時、妻エイミーから「鏡が変だから助けてほしい」と連絡が入ります。
ベンが去った後、エイミーが見た鏡にも異常が起きたのです。

自宅に戻ったベンは、エイミーと一緒に家じゅうの鏡や鏡代わりになるものを撤去して、動かせない物にはペンキを塗りたくりました。
ベンはエイミーとマイケルに「しばらく家から出るな」と言いつけると、ペンシルベニアにあるアンナ・エシカーの実家に車を飛ばしました。

結末と考察は次のページです!




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