『ミッドサマー』ネタバレあらすじ|全ての苦悩から解放された女子大生ダニー | 映画の解説考察ブログ

『ミッドサマー』ネタバレあらすじ|全ての苦悩から解放された女子大生ダニー

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ホラー

映画『ミッドサマー』のネタバレあらすじと感想を紹介しています!

不慮の事故で家族を失ったアメリカ人大学生のダニーは、民俗学を研究している恋人クリスチャンと友人たちと共に、スウェーデンにあるホルガという村で90年に一度行われる夏至祭(ミッドサマー)に参加することになる。

ミッドサマー

原題:Midsommar
制作年:2019年
本編時間:147分
制作国:アメリカ
監督・脚本・原案:アリ・アスター
エンディング曲:『The Sun Ain’t Gonna Shine Anymore』THE WALKER BROTHERS

 

主要キャラ&キャスト

ミッドサマー
(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
ダニーフローレンス・ピュー
アメリカ人の女子大生。
心の病を持つ妹が両親を道連れに自殺して家族全員を失ったばかり。
ボーイフレンドのクリスチャンに誘われてスウェーデンにあるホルガの夏至祭りに参加する。

 

ミッドサマー
(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
クリスチャンジャック・レイナー
ダニーのボーイフレンドの大学院生。民俗学専攻。
ダニーとは交際4年目になるが、彼女の妹や家族に関する悩み相談に疲れてしまい1年前から別れたがっていた。
同級生の友人ペレに誘われてホルガの夏至祭に行くことにする。

 

ミッドサマー
(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
ペレヴィルヘルム・ブロングレン
クリスチャンの友人。スウェーデンのホルガ出身。
90年に1度開かれるホルガの夏至祭にクリスチャンたちを招待した。

 

ミッドサマー
(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
ジョシュウィリアム・ジャクソン・ハーパー
クリスチャンの友人。
スウェーデンの文化を熱心に研究していて、ホルガの夏至祭を題材に論文を書くつもりで祭りに参加する。

 

ミッドサマー
(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
マークウィル・ポールター
クリスチャンの友人。三大欲求に忠実で自己中心的。
クリスチャンがダニーと別れることに賛成していた。

 

コニー(観光者)…エローラ・トルキア
サイモン(コニーの恋人)…アーチ・マデクウィ
イングマール(ペレの親友)…ハンプス・ハルベリ
マヤ(ペレの妹)…イサベル・グリル
シヴ…グネール・フレッド
ダン(犠牲者の老人)…ビョルン・アンドレセン
イルヴァ(犠牲者の老夫人)…カタリーナ・ヴェイドハーゲン
ウルフ(犠牲者の若者)…ヘンリク・ノーレン
アーマ(ホルガの女性)…アンキ・ラーション
ダグニー(ペレの姉)…アグネス・レイズ
インガ(ホルガの女性)…ジュリア・ラグナースソン
オッド(ホルガの男性)…マッツ・ブロングレン
スティーブ(ホルガの長老)…ラース・バリンジャー
カリン(ホルガの女性)…アンナ・オストロム ほか

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あらすじ:起

ある冬の日。主人公の大学生ダニー(フローレンス・ピュー)は、消防署からダニーの家族3人が心中したことを知らされて心に深く大きな傷を負います。
双極性障害を患っていたダニーの妹が、両親を道連れに無理心中したのです。

ダニーは同級生の彼氏クリスチャン(ジャック・レイナー)に慰めてもらいながら何とか毎日をやり過ごします。
ダニーが依存する一方で、クリスチャンはダニーの抱えるものが重すぎて1年前から別れたがっていましたが、勇気が無くて別れを切り出せずにいます。
ダニーが家族を失ってから余計に別れづらくなりました。

約半年後の6月。ダニーは普段通りに生活出来る程度には回復しますが、家族を思い出すとパニック発作を起こしたり、精神的にクリスチャンに頼り切りの状態です。

そんな中、ダニーはクリスチャンと友人達が民俗学研究のために参加する、スウェーデンのホルガ村で90年に一度行われる『夏至祭(ミッドソマー)の大祝祭』に一緒に行くことにしました。
クリスチャンの友人でホルガ出身のペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)が誘ってくれたのです。

本当はクリスチャンはダニー抜きで『男だけのナンパ旅』にするつもりでしたが、誘導に失敗しました。

ダニー達は飛行機やバスを乗り継いで、夏至祭が始まる前日の夜にホルガに到着しました。
夜ですが、白夜なので外は明るいままです。
ダニー達は、ペレの兄弟同然の親友イングマールがロンドンから連れて来たカップルのサイモンコニーと出会いました。

ホルガの人達はみな白い民族衣装に身を包み、女性は花冠を着けて楽しそうに踊ったり、部外者には意味がわからない儀式をしています。
村は小さな共同体(コミューン)で、村全体が1つの家族同然に生活しているとペレは説明しました。

ホルガでは、アメリカでは違法とされている薬物なども当然のように振る舞われます。
ダニー達は村人達に歓迎されて、ウェルカムドリンクのマッシュルームティーや大麻らしき薬物をキメました。

しばらく皆でふわふわする感覚を味わいますが、ダニーはバッドトリップに襲われて何かから逃げるように走り回ってそのまま記憶を失いました。

 

あらすじ:承

大祝祭は9日間あります。
1日目は開会式のようなものだけで、ホルガの男女が歌いながらダンスを踊ったり、村の賢人の1人であるシヴから開会式の宣言がありました。

この日ダニーは誕生日で、ペレがデッサン画をプレゼントしてくれました。
ダニーは喜ぶ一方で「クリスチャンは忘れてる」と寂しげです。

ダニー達が寝泊まりするログハウスは壁と柱一面に北欧調の美しい絵が描かれていて、とても可愛らしいです。
壁の一角には歴代のダンス競技会の優勝者の写真が飾られています。

ミッドサマー
(ダニー達が寝泊まりするログハウス (C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.)

ダニー達は、ペレからホルガの人々は年齢によって役目が別れていて、0~18歳の子どもが『春』、18~36歳が『巡礼の旅をする夏』、36~54歳が『労働の秋』、54~72歳が『人々の師となる冬』で、72歳を超えると死ななければならないしきたりがあると教わりました。

この直後、クリスチャンがダニーに誕生日のお祝いをしてくれますが、明らかに間に合わせの小さなケーキとろうそくなので、ダニーは内心がっかりします。

2日目。『アッテストゥパン』という儀式が行われます。
ペレにどんな儀式なのか聞きますが、ペレは「見ればわかる」としか答えません。
朝食を食ベ終わると、昨日の開会式で壇上に立っていた老男女が崖に運ばれました。
2人は空に向かって祈るような動作をすると、崖から飛び降りて神に命を捧げました。
コニーとサイモンは大騒ぎして「こんなの間違ってる!」と怒ります。

シヴは「これは大昔から続く風習。彼らはホルガでのサイクルを終えた。彼らにとってこれは大いなる喜び。私達にとって命は『輪』だから、彼らの魂は再び周ってくる」と説明しますが、2人は納得しません。

儀式の後、クリスチャンは論文の題材をホルガにすることをジョシュに報告して「協力して調査しよう」と言いますが、ジョシュは「だめだ。君は他の題材を探せ」と口論になります。
2人は結局和解出来ず、険悪になりました。

サイモンとコニーはホルガを出ることにしたようで、出来るだけ早く駅まで送ってもらいたいとイングマールに頼みました。

3日目。長老から村の名前を出さないなら論文にしていいと言われて、クリスチャンとジョシュは喜びました。

その頃、ダニーはクリスチャン達の論文事情は知らず、帰るために荷物をまとめていると、ペレが引き留めに来ました。
ペレは「事前に説明していなくて悪かった。一生に一度しか体験できない貴重な経験を、意義をわかってくれる大切な友人たちと一緒に経験したかった」と説明しました。
また、ペレが幼い頃に彼の両親も焼け死んでしまいましたが、ホルガの皆が家族だったおかげで寂しくなかったと言い、ダニーの手を握りました。

ダニーが「クリスチャンが見たら誤解する」と柔らかく拒否すると、ペレは「君は本当にクリスチャンに心を許せるか?」と問いました。
クリスチャンも帰る気が無いようなので、ダニーはもう少し留まることにします。

その日の夜、ダニーは、クリスチャン、ジョシュ、マークがダニーを置いて車でどこかに行ってしまう夢と、ダニーの死んだ家族がホルガの崖下に転がっている夢を見ました。

同じ夜、ペレの妹のマヤは、クリスチャンのベッドの下に恋のおまじないをかけた木の破片を忍ばせました。




あらすじ:転

4日目。ペレは、マヤが去年『ビクスミンディグ』をというホルガ独自の資格を取得して性交渉が許されたことと、マヤがクリスチャンに恋していることをクリスチャン本人に告げました。

その直後、マークが、ホルガの神聖な倒木に立小便をして村人の数人を激怒させてしまいました。
ペレはマークに倒木について説明しますが、マークは「ただの木だ」と理解しようとしませんでした。

その頃、コニーはホルガから出る準備をしてサイモンを探していると、ホルガの老人が「サイモンは事情があって先に駅に行った」と言います。
コニーは「サイモンが私に何も言わずに勝手に行くわけない」と言い、サイモンを探します。

2人が心配になったダニーはクリスチャンに報告しますが、クリスチャンは賢人への取材に夢中で相手にしてくれません。

■クリスチャンとジョシュの取材で分かったホルガのこと

・『賢人』と呼ばれるホルガの『頭脳』が村人全員に役割を振り分けて、村人の人数まで徹底的に管理している
・人口の少ない部族で必ず問題になる『近親婚問題』は、血が濃くなり過ぎないようにするために定期的に『外部の人間の血筋』を取り入れていること
・ホルガで最も神聖な書物『ルビ・ラダー』には16種類の感情を表すルーン文字が使われていて、神聖な頂点から罪深き底辺までの内容が描かれていて、世代と共に進化しながら永遠に書き綴られる
・『ルビ・ラダー』は、意図的な近親相姦でルビンのような先天性の脳障害を持つ子供を作ってその子に書かせる
・ルビンのような子には一般的な認知による曇りが無く、先入観無しに『根源』を見つめられるから、代々そのようにしている。

ジョシュがルビ・ラダーを写真に取っていいかと聞くと、賢人は即答で断りました。

夕食の時間。「コニーとサイモンは無事に駅まで送り届けた」とイングマールから聞いて、ダニーは安心しました。
その後、クリスチャンに出されたミートパイに陰毛らしき毛が入っていました。
好意を持った男性の食事に体毛を入れるのはホルガ特有の恋のおまじないなので、クリスチャンはマヤの毛だと悟ります。
飲み物にも彼女の血が入れられていて、クリスチャンは承知の上で飲み干しました。

ミッドサマー
(おまじない入りの夕食とクリスチャン (C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.)

また、マークはインガというホルガの女の子に呼ばれて席を外し、そのまま戻ってきませんでした。

その日の夜、ジョシュは皆が寝静まってから神殿に忍び込んで『ルビ・ラダー』を撮影していた時、村人に頭を殴られて殺されました。
ジョシュは殴られる直前、マークの『皮』を被った誰かを目撃しました。(マークは『愚か者の皮剥ぎ』の刑を受けた)

結末は次のページです!




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