ルパン三世の劇場版2作目となる『カリオストロの城』に登場する名言、名台詞を紹介しています!
宮崎駿の初めての長編作品でもあり、公開から40年以上経った今でも日本のみならず全世界で愛される傑作です。
解説・考察記事はこちらです。
名台詞紹介
「前祝いにパーッとやっか!」
ルパンと次元は国営カジノから売上金を大量に盗み、それが全部ニセ札だとわかった時の台詞です。
たとえ偽札でも『幻の偽札』ならアリっちゃアリな気もしますが、盛大に捨ててしまう所にルパンの『本物』にこだわる姿勢が垣間見えます。
「どっちに付く?」「女!」
ルパン「女!」
次元「だろうな!」
クラリスが男たちに追われているのを目撃した時のルパンと次元の会話です。
ルパンらしさと次元がルパンを理解していることがよくわかり、短い会話の中に友情を感じます。
「今晩どーお?」
ルパン「あら、俺みたい!今晩どーお?」
店員「キャー!!」
ルパンがクラリスと伯爵について大衆食堂の女性店員から聞き出した時の台詞です。
この時にクラリスは家事で亡くなった大公夫婦の娘だったこともわかります。
伯爵が女たらしと知り、ルパンも負けじと店員を口説くやり取りが楽しいです。
しかし店員が言っていた割に伯爵の女はひとりも登場せず、不二子を口説くシーンなどもなかったので真偽は不明です。
「面白くなってきやがった!」
次元「面白くなってきやがった!」
ルパンと次元が暗殺部隊を撒いた直後の台詞です。
2人の好奇心と泥棒の血が騒いでいるのがよくわかります。
「国際警察の銭形です」
伯爵「ああ、アルセーヌ・ルパンの三代目とかというコソ泥のことか
インターポールはそんなことで人の朝食を騒がすのかね?」
銭形「閣下!ルパンを侮ってはなりませんぞ 来ると言えば奴は必ず来ます!」
中略
銭形「閣下!今ひとつ、ルパンが花嫁を狙う理由をお教えください」
伯爵「さぁ… それを調べるのも君の仕事じゃないのかね?」
銭形「失礼しました!」
銭形が伯爵と初対面した時の会話です。
伯爵の傲慢さや、伯爵が銭形を『お呼びでない』と思っていることがわかります。
ちなみにインターポールは国際警察機構のことです。
「毒をもって毒を制すか…」
ルパン「いや、凄いもんよ レーザーとレーダーの巣だ!」
次元「そうか、戦車がいるなぁ…」
五ヱ門「…それで銭形を呼んだな?」
次元「なにっ?ほんとかルパン!」
ルパン「当たり!良いカンしてるぜ!」
五ヱ門「毒をもって毒を制すか…」
ルパン、次元、五ヱ門がカリオストロ城への侵入方法を模索している時の台詞です。
ルパンはあえて銭形を呼びだして騒ぎを起こし、そのすきに侵入する計画を立てたのです。
お城の外にも中にも罠は張り巡らされているので、常に命の危険にさらされます。
ルパンはお互いに性格を知り尽くしている銭形ならコントロールもしやすく、万が一伯爵に捕まった時は銭形が味方になってくれると見込んでわざわざ指名して呼び出したのです。
ルパンが呼んだと気付く五ヱ門の推理力の鋭さが光ります。
バカヤロー!そいつがルパンだ!
グスタフ「何だと?」
銭形に化けたルパン「バカヤロー!そいつがルパンだ!」
ルパンは銭形に化けて伯爵の部下グスタフの前に現れて「そいつがルパンだ!」と怒鳴って本物の銭形を追わせることでお城への潜入に成功します。
このルパンの定番技は本作が初登場です。
「今は、これが精一杯」
ルパン「なあに、狙い狙われるのがドロボーの本性です 仕事が終われば帰ります」
クラリス「お仕事? …私になにか差し上げられる物があればよいのですが 今は虜の身で… あ!これを…」
ルパン「私の獲物は悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物… どうかこのドロボーめに盗まれてやってください」
クラリス「私を…?」
ルパン「金庫に閉じ込められた宝石たちを救い出し、無理やり花嫁にされようとしている女の子は緑の野に放してあげる… これ、みんなドロボーの仕事なんです」
クラリス「私を自由にしてくださるの? ありがとう、とても嬉しいの…
でもあなたはカリオストロ家の恐ろしさをご存じないのです!どうかこのまま帰って…」
ルパン「あぁ、なんということだ! その女の子は悪い魔法使いの力を信じるのに、ドロボーの力を信じようとはしなかった!
その子が信じてくれたなら、ドロボーは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだって出来るのに…
(手品でバラの花を出して)今は、これが精一杯」
ルパンがクラリスの指輪を返し、誘拐を宣言した時の台詞です。
このときの手品でクラリスはルパンに心を許し、『ドロボーの力』信じてみる気になりました。
「わが妻にふさわしい」
フフフ… わが妻にふさわしい」
クラリスとルパンの絆を知った伯爵の台詞です。
伯爵視点で見れば、クラリスは伯爵から逃げるために その美貌でルパンをたらし込んだのです。
ルパンがクラリスを盗むと予告したことで、世間的にも伯爵的にもクラリスは『世界的に有名な怪盗に狙われるくらい素晴らしい女』になりました。
「わが妻にふさわしい」と喜ぶ発言には、クラリスが『折り紙付き』になったことを伯爵が喜んでいることや、まだルパンを退治できると確信している余裕がにじみでています。
「フーンだ!」
ルパンは地獄へ通ずる穴(落とし穴)に落とされ、さらにトイレで排泄物を流すかのように流水責めをくらいます。
ピンチの中、ルパンの排泄物にかかった呑気なダジャレで和みます(笑)
「彼、生まれつきの女たらしよ」
不二子「クラリス様付き召使として雇われた城内ただ1人の女…
でも本当は この城の秘密を探る女スパイなの もうちょっといるつもりだったけど ルパンが来たでしょ メチャクチャになっちゃうから もう帰るの」
クラリス「あの方をご存知なの?」
不二子「うんざりするほどね 時には味方 時には敵 恋人だったこともあったかな… 彼、生まれつきの女たらしよ 気を付けてね」
クラリス「捨てられたの?」
不二子「まさか… 捨てたの」
不二子がクラリスに別れを告げた時の会話です。
不二子はクラリスの様子からルパンに恋していることを察して釘を刺していますが、恐らくもう手遅れです。
「営利誘拐なら協力せんぞ!」
銭形「営利誘拐なら協力せんぞ!」
ルパン「商売抜きだい!」
ルパンと銭形が伯爵のオートジャイロを盗んで城から脱出した直後の台詞です。
商売抜き(正義感から)の誘拐なら黙認してしまうところが銭形らしいですね。
「ルパンはいつもそこに隠すわ」
ルパンが撃たれて倒れ、伯爵がクラリスに「指輪を持ってくればルパンは助けてやる」と言うと、不二子がクラリスに指輪の場所を教えました。
近しい人物しか知らないルパンのクセがわかる貴重な発言です。
「またつまらぬ物を斬ってしまった」
ルパンの燃えた服を切り刻んだ時の五ヱ門の台詞です。
ルパンの服を斬るのは確かにつまらないですが、ルパンの体を傷つけずに服だけを切り刻む技術はさすがです(笑)
「今日のは貸しにしとくわ」
撃たれて倒れたルパンを不二子が銭形の操縦するオートジャイロに乗せて助けた直後の台詞です。
どこまでもちゃっかりしている不二子らしいです。
「俺が捕まえるまでくたばるなよ!」
飛行機が大破し、銭形は木の枝に引っかかってしまいます。
そんなときでもルパンの身を案じる銭形には『漢』を感じてしまいます!
「可憐だ…」
五ヱ門「可憐だ…」
クラリスはルパンと城外に脱出する直前、誘拐を助けてくれた次元と五ヱ門にお礼を言ました。
クラリスの誠実さに次元と五ヱ門が心打たれた時の発言です。
普段は女に興味が無さそうな五ヱ門の「可憐だ」発言は意外な惚れっぽさがわかって特に印象に残ります。
「今宵の斬鉄剣はひと味違うぞ」
五ヱ門がクラリスに癒され、再び伯爵の部下たちと戦闘開始した時の台詞です。
美少女に元気をもらってイキイキしているのがよくわかります。
「私も連れてって!」
私 私… お願い!一緒に行きたい…!」
ルパン「クラリス! …バカなこと言うんじゃないよ! また闇の中へ戻りたいのか? やっとお陽さまの下に出られたんじゃないか!
お前さんの人生は これから始まるんだぜ?オレのように薄汚れちゃいけないんだよ… そうだ!困ったことがあったらね、いつでも言いな! おじさんは地球の裏側からだって すぐ飛んできてやるからな!」
純粋な好意をぶつけられたルパンはクラリスのお願いを聞いてしまいそうになりますが、いたいけな少女を犯罪者にするわけにはいきません。
ルパンは自分を律してクラリスをおじいさんに預けました。
「あなたの心です」
クラリス「いいえ あの方は何も盗らなかったわ 私のために闘ってくださったんです」
銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました あなたの心です」
本作で一番印象深い銭形の台詞です。
映画を観たことがなくてもこのセリフだけは知っているという方も大勢いるのではないでしょうか。
銭形の言い方のわざとらしさから、誘拐の成功やルパンの復活を密かに喜んでいることがにじみ出ています。
カリオストロの城の名言紹介は以上です!
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